2010年10月31日

法則のトリセツ

知っているようで知らない 法則のトリセツ

知っているようで知らない 法則のトリセツ
水野俊哉/著(徳間書店) 2009年

●最初に鬼退治のプロジェクトをスタートする桃太郎は、起業家である。抜群の行動力を持つ反面、話がコロコロ変わったりするのが特徴だ。続いて登場する犬は、起業家の「アイディアを具現化」する実務家とされている。次に登場するサルは、「システム化」が得意な管理者タイプ。最後に参加するキジは根回しやムードメーカーとなって「まとめ役」となる道化師タイプだ。(p21)

☆神田昌典著の『成功者の告白』(講談社)は、「5年間の起業ノウハウを3時間で学べる物語」というサブタイトルがついているそうだ。その中にある話である。自分や周りの人がどういうタイプに相当するかを考えるのも面白い。また、小説を書くときやRPGゲームを作る上でキャラ設定にも使えそうな話である。


●明日できることは今日やらない「マニャーナの法則」
明日やることをリスト化することで、「今日はやらなくてもいい」と心理的な負担を軽くすると同時に、
「明日はやる」とコミットメントして一貫性を働かせる手法である。(p66)

☆先延ばしにすることで負担を軽くするという意味もあるが、
重要なのは、「明日はやる」という部分であろう。
つまり、「今日はやらなくてもいい」とずるずる先延ばしにすることではない。


●トリンプ飛躍の原動力「がんばるタイム」
1日の業務を重要な順に並べ、(「ToDoリスト」化するのもよい)、メインとなる項目と、雑用項目に分けて、それぞれの作業にかかる時間を割り出す。そして、自らが設定した「パレートタイム」に優先順位の高い仕事、生産性の高い仕事を割り当て、そのことだけに集中する。(p75)

☆一日のうち集中して使える時間は1〜2時間だけなので、その時間を最も重要な仕事に割り当てるという発想はすばらしい。
トリンプ・インターナショナル・ジャパンの元社長吉越浩一郎氏は、12:30〜14:30を「がんばるタイム」に設定し、その時間は重要な仕事に割り当て、私語などを一切禁じたという。


●脳のなかで、記憶に関係するのは、2段目の大脳辺縁系にある記憶を司る「海馬」と、好き嫌いの判断などやる気に関係する扁頭体、そして論理的思考や計算など知的な活動を司る(3段目の)大脳皮質などがメインである。(p149)

☆人間の脳はアイスクリームのように3段重ねになっており、1段目の脳幹は爬虫類にもある脳だそうだ。そして、2段目の大脳辺縁系が旧哺乳類の脳で、一番上の大脳皮質がイルカや霊長類など高等な哺乳類の脳とされる。


●簡単な情報入手法としておすすめなのはMLである。現在、新聞は朝日と日経と日刊スポーツと夕刊紙、雑誌は「週刊ダイヤモンド」「東洋経済」「プレジデント」を定期購読しているが、バルクニュースやライブドアのドア日新聞およびドアスポ新聞、これにnikkeiをチェックしていればひと通りのニュースが整理されて送信されてくるので、情報漏れは防げるはずだ。(p176)

☆バルクニュースは4年ほど前から私も購読しているが、たまにしか読んでないなぁ。


●週刊東洋経済に連載中の「知の技法 出世の作法」では、元外務省で対ロ諜報活動の最前線で従事していた佐藤優氏が情報収集からノート術、記憶術などを詳細に記している。

☆今週号は世界史の効率的な勉強の仕方が載っていてなかなか興味深い内容だった。


●目標の見つけ方(p237)
1.自分のやりたいことを最低10個、紙に書き出して眺める。
2.そして今度は、自分のやりたくないことを同じように紙に出して書き出してみる。
(中略)
優先順位をつけたり、「仕事」に関することとプライベートに関することに分類する。
分類が終わったら、それぞれの「やりたいこと」を「いつまでに達成するか」大まかに日付を決めてノートや手帳に書いて、肌身離さず持ち歩くか毎日、机で見直すのである。

☆「やりたくないこと」も紙に書き出すのは、「やりたくないこと」を自覚しておいた方が、「本当にやりたいこと」を探しやすいからだそうだ。こちらにも優先順位をつけておく。


●成功本の世界ではメンターは「あなたが人生の目的を見つけたときに現れる」ケースが多い。つまり、「原因」と「結果」の法則で言うと、あなたが人生の目的を見つけ行動を開始した結果、メンターと会うのである。(p251)

☆現在の自分にメンターがいないということは、まだ人生の目的を見つけてないということか。



評価:★★★★★
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2010年10月26日

ソクラテスの弁明・クリトン

ソクラテスの弁明・クリトン (岩波文庫)

ソクラテスの弁明・クリトン
プラトン(久保勉/訳)
岩波文庫 1964年


「アテナイ人諸君」という呼びかけが何度も出てくるので、
すっかり耳に馴染んでます。

「裁判官諸君」と言わなかったのは、
君たちを裁判官(陪審員)とは認めないという意思の表れだとか。

ちなみにアテナイとは、現在のアテネ。


哲学者といえば
真っ先に思い浮かぶのがソクラテス。
問答法を駆使してソフィストの無知をあばいたことで有名です。
それで恨みを買って死刑になってしまったわけですが。

法廷で力強く弁明するソクラテスを描いた「ソクラテスの弁明」と、脱獄を勧める老友クリトンとの対話「クリトン」。
クリトンとの対話では、議論で打ち負かすこと=自身の死刑を肯定することに繋がるのでちょっと虚しい。
最終的に死に向かっていく(死を肯定化している)ので何度も読みたいとは思わない。

弁明術も、言ってることは正論だが、結果的には周りを不快にさせて(裁判官の反感を買って)死刑になってしまったので失敗だといえるかもしれない。

(もちろん、ソクラテス自身は死刑になっても自分の正しい道を行ければいいと思っているので、失敗とは思ってないでしょうが)


「私を死刑にすると、市民の不利益になる」という議論の展開のさせ方は、今でもよく使われますね。
「私をクビにすると、会社にとって不利益ですよ」みたいな感じで。
でも、会社はその人がいなくても何事も無かったように回っていく(ように見える)。
結局は、自己満足なのかもしれません。

というのは、後でその人がいない状況が語られることがあまりないからかな。
三国志とかだと、「あー、彼が生きていたら・・・」と苦悩するシーンが何度も出てくるので、そのたびに彼の存在感が高まりますが。


大衆に認められずとも自分が正しいと思うことをしたい、
自分の命を犠牲にしてでも信念を貫き通したいという人は
何度も読みたくなるかもしれません。
それ以外の人でも、一度は読んでおいた方がいいかも。

「ソクラテスに脱獄を決意させる説得術」みたいな本があれば
ベストセラーになりそうですね。今風にタイトルを付ければ、
「ああいえばこういうソクラテスに脱獄を決意させた奇跡の説得術」

さしずめ、副題は「クリトンでは荷が重い」でしょうか。
もっとも、クリトンは一人じゃなかったようですが。


評価:★★☆☆☆


■参考記事
ソクラテスの弁明 - ギリシア哲学への招待状
http://philos.fc2web.com/socrates/apology.html

クリトン - ギリシア哲学への招待状
http://philos.fc2web.com/socrates/crito.html
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2010年10月19日

マーフィー 眠りながら成功する

マーフィー眠りながら成功する (上) (知的生きかた文庫)   マーフィー眠りながら成功する (下) (知的生きかた文庫)

マーフィー眠りながら成功する (知的生きかた文庫)
J.マーフィー/著、大島淳一/訳 (産能大学出版部) 2001年

副題をつけるなら、「お祈りの仕方」である。

学校などでお祈りの仕方を教わる機会が無く、教会に行く習慣も無いので
「お祈りをする」という行為自体は知っていても、
何のために、またどのようにするのかはわかってなかった。

そもそもお祈り自体が無意味だと思っていた。

本書を読んで、お祈りとは、神(=自分の潜在意識)との対話であると感じた。
それは時に潜在意識への命令だとも言える。

神は信じてないが、潜在意識はあると思ってるので
すんなりと理解できた。

ちなみに、お祈りの内容については、覚えようとせず参考程度にして
自分に合うようにアレンジしていけばいいと思う。

努力してるんだけどなかなか結果が出ない人や、
ついついマイナス思考に陥ってしまう人にオススメの本である。



評価:★★★★☆
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2010年10月09日

不幸になる生き方

不幸になる生き方 (集英社新書)

不幸になる生き方
勝間和代/著 (集英社新書) 2010年


一言で言えば、こういうことをしていたら不幸になりますよという本である。
わかりやすくタイトルを付けるなら、「勝間流 7つの習慣」というところか。

有責の法則 (リスクを自分で勇気を出してとって、管理する)、
双曲の法則 (物事を中長期的に捉える、目先の欲望を我慢できるか)、
分散の法則 (一点集中型の生き方はリスクに弱い)
応報の法則 (だれかを責めれば自分が責められ、だれかに感謝すれば自分も感謝される)
稼動の法則 (行動力の上げ方)
内発の法則 (自分の中にブレない軸を持つ。自分の強みを生かすことに集中する)
利他の法則 (自分の能力を生かして人を助ければ、今度は助け返してもらうことができる。これを繰り返すことでみんなが幸せになる)

日常生活で、迷ったときはリスクの高い方を選んでみることで
リスクを取る訓練になるというのは面白い視点。



●私がふだん交流している人のなかで、仕事もプライベートも充実させている人には、絶対と言っていいほどの共通点があります。それは行動力に満ちあふれており、ビジネス・マネジメントの大基本であるPDCAサイクルを普通の人の何倍も速く回しているということです。
 計画(Plan)→行動(Do)→検証(Check)→是正(Action)というPDCAサイクルを速く繰り返せば繰り返すほど、新しい取り組みにどんどんチャレンジできるので、自分の変化や成長スピードが高まっていきます。早く行動するためには、「行動」の支障となる要因を取り除き、行動コストを下げなければなりません。(p199)

☆行動に移せない最大の原因は、失敗への恐れである。


●脳科学者の池谷裕二さんによると、脳はそもそも失敗からしか学ばない仕組みになっていて、その道の達人というのは、たくさんたくさん失敗して、結果として、効率がいい正解の方法を身につけた人だということなのです。 ・・・(中略)・・・ 失敗を恐れて、行動をためらってしまったのでは、何一つ自分は変わりません。それどころか、行動しなければ、それだけ遅れが生じるわけですから、次の行動コストはもっと高いものについてしまいます。
 一方、失敗に慣れていくと、行動コストはぐっと下がり、すばやい行動をとれるようになっていきます。行動が速いということは、PDCAサイクルが速いから、間違ったときでも修正が速いのです。(p203)

☆他にも行動コストを高める要因がある。「面倒だ」「後でいいや」という気持ちがあると、人はなかなか行動に取り掛かれない。その対処法は、習慣化することで、行動コストを下げる!


●たとえば、マメに整理整頓できる人は、行動コストが低くなります。机の上はもちろん、パソコンのフォルダやメール管理がきちんと出来ている人は、それだけ仕事に早く取り掛かることが出来るからです。 ・・・(中略)・・・ 
 「稼動の法則」の肝心な点は、動かない人はますます行動コストが高くなることです。逆に、動けば動くほど、行動コストは下がっていくということです。
 したがって、行動を習慣化してしまえば、コストは限りなくゼロに近づいていくことになります。日常生活から仕事、趣味、自発的な学習まで、ありとあらゆる行動を習慣化していくことで、人生のPDCAサイクルは格段に速くなるのです。(p204〜206)

☆マメに動ける人間になるために、「SMART」で目標設定する。


●SMARTとは、
1.シンプルにする(Simple)
2.なるべく数字にする(Measurable)
3.少しがんばれば達成できることにする(Achievable)
4.成果が測れるものにする(Result-based)
5.期限を区切る(Time-oriented)

こうすると、自ずとやるべきことが明確になり、行動がしやすくなります。(p209〜211)


☆自身、行動力をもっと上げたいと思っていたので、「稼動の法則」は為になった。
習慣化しても面倒なものは、効率化など。



評価:★★★☆☆