2012年05月25日

七瀬ふたたび

七瀬ふたたび (新潮文庫)

七瀬ふたたび
筒井康隆/著(新潮文庫) 1978年 (単行本は1975年)


【概要】
『家族八景』の続編である。
人の心が読める精神感応能力者(テレパス)の火田七瀬が家政婦を辞め、旅に出た。

【動機】
20年ほど前に一度読んでいたが、
『家族八景』を読んだので、また読んでみたくなった。


【所感】
超能力を持った人が次々と出てきて仲間になったり敵と戦ったりして、
ロールプレイングゲームをしているような感覚になる。

「家族八景」よりさらに楽しめた。
やっぱり仲間が増えると複雑になり、物語としてのおもしろさが格段に上がる。


【抜粋】
●藤子が近づいてきて、ヘンリーの顔をのぞきこんだ。(まあ。ひどく衰弱してるわ)彼女の父親は医者だった。(まるで三日間飲まず食わずで、しかも一睡もしないで重労働したみたい)(さっき船室で見た時は、こんなじゃなかった)(ぴんぴんしていて、元気だった)(一瞬のうちに)(そんなこと、あり得ないわ)藤子は顔をあげ、七瀬を睨みつけるようにして訊ねた。「このひと、いったい何をしたの」(あなたはこのひとに、何をさせたの)(p.126-127)

☆筒井康隆らしいテンポのよさ。


【アクションプラン】
・続いて 『エディプスの恋人』 を読む。 →読了(120702)



【評価】
評価:★★★☆☆
こんな人に、こんな時におすすめ:
家族八景』 を読んだ人に。
テレパス、透視、念力(サイコキネシス)、予知、タイムトラベルなど超能力、エスパーに興味のある人に。
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2012年05月23日

週刊東洋経済 2011.7.9 「ニュースがわかる経営学」

週刊 東洋経済 2011年 7/9号 [雑誌]

週刊 東洋経済 2011年 7/9号 [雑誌]
(東洋経済新報社) 2011年


【概要】
特集記事は、「ニュースがわかる経営学」

【動機】
経営学を学ぶための導入になるかと思い、手に取った。

【所感】
40ページに渡って、経営学に関するトピックを集めている。
40〜41ページの図で経営学の全貌が押さえられる。
経営戦略、マーケティング、アカウンティング、人・組織といった分野は多くのMBAコースで共通する。
これらにビジネス思考(ゲーム理論や交渉力など)、生産管理、ITなどの科目を加えることがある。


【抜粋】
●新幹線の移動時間が航空のそれの2.5倍以内になると、需要が新幹線にシフトするといわれている。(p.54)

☆飛行機は乗ってる時間は短いけど、搭乗手続きがかなり面倒だし、飛行場までは遠いし、しかも頻繁には出てないから新幹線の移動時間が2.5倍以内だとキビしい。


●辻本が創業したゲームソフト開発大手のカプコンは、1983年の創業から、今年で28年目。売上高1000億円に手が届くところまで来た。だが、「(売上高を)今の倍にしたいとかは、全然思わない」。それよりも、とにかくキャッシュを蓄えたい。業績が低迷した7年前から450億円改善し、前期末のネットキャッシュは270億円。これをまずは1000億円にしたい。そうなるまでは夜も眠れない。(p.98)

☆キャッシュフロー経営に興味を持った。


【アクションプラン】
・『金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント』 を読んでみたい。


【評価】
評価:★★★☆☆
こんな人に、こんな時におすすめ:
経営学をちょっと学んでみようかという人に。


(120523 読了)
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2012年05月20日

家族八景

家族八景 (新潮文庫)

家族八景
筒井康隆/著(新潮文庫) 1975年 (単行本は1972年)


【概要】
人の心を全て読んでしまう家政婦さんのお話。


【動機】
20年ほど前に一度読んでいたが、
最近ドラマ化されたのでまた読んでみたくなった。


【所感】
ドラマ「家族八景」で家政婦の役をしている木南晴夏がかわいい。ブレイクするかもw

人の心が読めたらなーって思うことはあるが、読めたら読めたでけっこう大変そう。


【抜粋】
●自分の超能力を自覚して以来、七瀬はずっと精神感応(テレパシー)への興味を持ち続けてきた。なぜ自分だけに、このような特殊な能力が備わっているのか、その理由を知りたかった。

・・・(中略)・・・

中学校へ入ってからは、その解答を求めてこっそりとそれらしい本を読みあさった。しかし彼女の周囲にあるものはせいぜい「世にも不思議な物語」「読心術」「世界奇談集」といった類いの本ばかりであり、むろんそこからは何の解答も見出せなかったのである。

高校へ入ってからは、自らスケジュールを決め、心理学関係の本を系統的に読んでいった。それと平行して、超能力者と自称する人物の著者や伝記などの一般書も読み、さらには実験主義的な心霊研究から発達した超心理学(パラサイコロジー)の本、特にJ・B・ライン、S・G・ソール、G・シュマイドラーといった学者の著書を原書で取り寄せ、読み耽った。だがここでも彼女は何ら具体的な解答を得ることができなかった。(p.87-88)

☆こういう記述は大好きです。


【アクションプラン】
・続いて 『七瀬ふたたび』 を読む。 →読了(120525)



【評価】
評価:★★☆☆☆
こんな人に、こんな時におすすめ:
ドラマ「家族八景」を観て原作を読んでみたい方に。
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2012年05月19日

「結果を出す人」はノートに何を書いているのか 実践編

「結果を出す人」はノートに何を書いているのか 実践編 (Nanaブックス)

「結果を出す人」はノートに何を書いているのか 実践編
美崎栄一郎/著(Nanaブックス) 2010年


【概要】
ノートの使い方に悩む25人に美崎さんがアドバイスしていくと言う形。
ケーススタディという感じでなかなかおもしろい。

いろいろな職種の人が出てきて、読んでいるだけでモチベーションが上がっていきます。

前著を読んで実際に美崎式でノートを使い始めた頃に本書を読むとさらに理解が深まる気がする。



【動機】
前著を読んで実際に美崎式でノートをちょうど使い始めた頃なので。


【所感】
それなりにヒントは得られた。


【抜粋】
●Gさんも「裏紙症候群」でした。しかも、タスクが残ってしまうことが悩みだとも。これは「裏紙症候群」が一つの原因になっていると思われます。仕事のほとんどは、タスク処理です。タスクを裏紙に書き、捨てるということを繰り返していると、その仕事記録は残りません。つまり、処理のスピードを向上させたり、改善策を考えられなかったりするのです。タスクが残ってしまうのであれば、「自分の仕事処理能力とタスク量を」客観的に見る必要があります。(p.72)

☆改善策を考えるためにも記録を残すのは大事。私もよくタスクが残ってしまうので、とても参考になる。


●本を出すようになってから、おかげさまでいろいろなメディアから取材を受けることが増えました。取材中は、相手の方がどうやってメモを取るのかを観察することができるので、逆にとても勉強になります。なかでも僕が「おもしろい」と思ったのは、『日経WOMAN』さんの取材でした。・・・(中略)・・・まずノートのページを半分に折り、左半分に書き始める。「どうして半分に折るんですか?」と訊いたら、「ページの半分で改行するから速い」とのこと。そして、話が続いているけれど、話題が本筋から脱線すると右半分に書く。で、本筋に戻ったら、また左半分に書き始めるわけです。(p.112-113)

☆左半分には本筋ばかりが並ぶということ。3人の女性記者がみなこのやり方でやっていたそうです。


●タスクは、スケジュールに全部入れ込んで管理しています。手帳は「アクションプランナー」を使っているので、「この時間にこれをやる」と時間に落とし込んでしまっていますね。

アクションプランナー方式ですか。僕も実は、佐々木かをりさんの時間管理術を真似しています。佐々木さんは、「タスクはかかる時間がだいたい決まっているから、それを書き込んだほうがいいですよ」と著者の中で提唱されていますよね。(p.117)

☆佐々木かをりさんの本も持っているがまだ読んでないので、近いうちに読んでみよう。


●構成がしっかり練られているというのは、本を作るときと全く変わりません。したがって、私はテレビ番組も本と同じように対応します。例えば本であれば、1章は一つの項目を1500文字で書いて、それが8本で1万2000字になるのように考えるのですが、テレビの場合は、「ゲストの紹介が80秒」といったように時間を計りながら見るのです。(p.148)

☆1章で1万2000字というと、400字詰め原稿用紙で30枚くらい。


●私の場合、読書をしたら本の中から「自分が実行に移すこと」を決めるだけなので、キチンとノートにまとめることはしません。まとめないで、とにかく「実行する」(笑)。・・・(中略)・・・読書ノートを書くときは、読みながら「いつやろうか」と決めて書くことを意識します。一番いいのは、実行する日付まで書くことです。日付を決めるとスケジュール化されますから、実行しやすくなるのです。私の場合は、1週間以内、遅くとも1ヶ月以内にアクションに移すようにしています。(p.224-225)

☆著者が「アクション書評」と呼んでいるこの方法。試してみようかな。今までは、本を読んだら勝手にモチベーションが上がって○○をやりたいって思うんだけど、時間がなくてそのままほったらかしということが多かったので。


●バーチカルは、アポイントがたくさん入りやすい人や、タスクを書き込むようにしている人には向いているんですけどね。書き込むことが、1日一つとかでは寂しくなって続かないんです。(p.231-232)

☆バーチカルタイプを今使っているけど、そんなにアポイントがないのでフル活用できてない。



【アクションプラン】
・本を読んだら、最低一つアクションプランを決めるようにする。いつまでにやるかも設定しておく。

・『佐々木かをりの手帳術』 を読む。 →読了(130129)




【評価】
評価:★★★☆☆
こんな人に、こんな時におすすめ:
「結果を出す人」はノートに何を書いているのか』 を読んだ人に。
特に、 『「結果を出す人」はノートに何を書いているのか』 を読んで
実際に美崎式でノートを使い始めた頃に。


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2012年05月17日

環境問題はなぜウソがまかり通るのか

環境問題はなぜウソがまかり通るのか (Yosensha Paperbacks)

環境問題はなぜウソがまかり通るのか (Yosensha Paperbacks)
武田邦彦/著 (洋泉社) 2007年


【概要】
日本は資源が少ないので、資源をできるだけ有効に使わなければならない。それには一刻も早くリサイクルをやめることだ。
「環境にやさしい」というのは、生産される製品の量に対して消費する資源が少なく、ゴミが少ないことだが、リサイクルをすればするほど環境に優しくなくなるというのは意外だ。しかも、政府や専門家はそれをよく知っていたという衝撃的な内容。


【動機】
レジ袋の有力化やゴミ袋の有料化など、
うすうすおかしいと感じていたので以前から読みたいと思っていた本だが、
東北大震災以降、テレビで武田先生をよくお見かけするので。


【所感】
ペットボトルのリサイクルは全くの無意味である。
それどころか逆に資源の無駄遣いになっている。
そもそも、日本に輸入される石油全体の1000分の1がペットボトルに使われている。
たとえ100%回収できたとしても、石油の消費量が1000分の1減るだけである。

リサイクルを早くやめたほうがいいのはわかった。でも色んな利権が絡んでるから、そう簡単にはリサイクルはやめられないんだろうな。


地球が温暖化すると、北極や南極の氷が溶けて海面の水位が上がり、低い土地が水没するというのは間違った情報である。
北極は氷が浮いている状態なのでアルキメデスの法則により水位は変わらない。
南極は、大陸の上に氷が乗っているので、氷が溶ければ逆に水位が下がる。
これはIPCCの調査報告にも書かれているが、それを日本語に訳した環境省が「氷が溶ければ水位が上がる」と誤訳してしまった。


ダイオキシンは猛毒と言うのもウソ。
森林が二酸化炭素を吸収するというのもウソ。
(二酸化炭素を吸収するのは成長期の樹木だけ)
水素が無尽蔵なエネルギー資源というのもウソ。
(水素を作るためには石油を燃やさないといけないので)

レジ袋は石油の捨てる部分から作られている。
つまりレジ袋自体が資源の有効活用である。

ゴミを分別しない方が環境に優しいというのも意外だった。改めて考えてみれば当たり前のことなんだけど。
(生ゴミと一緒にペットボトルがあったほうがよく燃える)


紙のリサイクルをして仮に消費量が減ったとしても、森林の減少は止められない。
(日本人が使っている紙の原料のほとんどは発展途上国の森林からではなく、北方の先進国からである。リサイクルがはやって森林の需要が減っているので、日本の森林は使われず、木は腐っていく。つまり環境運動が環境を破壊している。)



いま本当に考えなくてはいけない環境問題は、地球温暖化やリサイクルではなく、
石油の枯渇(2030年ごろ)や食糧問題である。



【抜粋】
●自治体は助かり、業者は潤う一方で、国民だけが分別し、税金を払う。(p.33)

☆ペットボトルのリサイクルは環境のためではなく、利権団体にお金を上げるための行動とバッサリ。


●地球が誕生した時、地球の大気は2000度と非常に高かった。しかし、徐々に冷えてきて30億年も経つと生物が大いに繁栄するようになり、地質学で言う「古生代」が訪れる。この時の地球の平均気温はだいたい35度ぐらいだったと推定されている。現在の地球の気温は平均15度だから、古生代は現在の気温より20度ほど高かった。

古生代の時代、生物が繁栄したのは気温が高かったからだとされている。

その後、3億5000万年前から2億5000万年前になると地球が急激に冷えて第一氷河期になる。氷河時代が訪れると多くの生物は絶滅し、化石から見ると、地上に存在していた生物の95%が死に絶えたと推定されている。しかし、その氷河時代の温度は22度で現在より7度も高い。

2億年前になると、気温が上がり始め、25度ぐらいになると恐竜が活躍する「中生代」に入った。それからしばらく地球の気温は安定していて、今から10度ぐらい高い平穏な日々が続いた。恐竜全盛時代の到来である。

そして6700万年前、巨大な隕石がメキシコ湾に落下して恐竜が一気に絶滅した後、現在我々が住んでいる新生代に入る。

新生代に入ると同時に氷河期になった。隕石の落下と第二氷河時代に入ったことは偶然の一致といわれているが、いずれにしてもまた多くの生物が死に絶えるような寒い時期になったのが現代である。

だから、アフリカやインドネシアのような赤道直下のところだけが僅かに氷河に覆われていないという世界が現代である。しかし、そのような寒い状態が12万年続くと、その後に2万年間だけ温暖な「間氷期」が来る。現代我々は「第二氷河時代の中の間氷期」にいるので生物としては少し寒いといった程度だ。

今の地球でもっとも生物が多いのは赤道直下である。植物や動物が世界で一番多いのもアマゾンなどの赤道直下である。人間の人口密度でもインドやインドネシア、アフリカのような熱帯地方の人口密度が一番高い。

生物にとっては今の地球は冷たく、もう少し暖かくなった方が良いという全体的な傾向も頭に入れておく方が「地球が温暖化すると生物は絶滅する」などという荒唐無稽な話しに引っかからない。(p.151-153)


☆地球の歴史。ざっくりと紹介しているのでシンプルで分かりやすい。
氷河時代の温度は22度で現在より7度も高かったというのは驚きだ。



●「みんなで心を合わせて町を綺麗にしよう」と呼びかけ、掃除に出てこない人を非難し、それでいて当の本人が出てこずにお金で雇った人を出すと言うことと同じだからだ。それも掃除するところのピントが外れていて町はほとんど綺麗にならないという有様だ。(p.163)

☆「京都議定書」で日本がやっていることはこういうものらしい。



【アクションプラン】
・これから10〜20年で石油が自由に使えなくなってくると、生活は一変する。そうなったときでも困らないようなビジネスモデルを5つほど考えてみる。



【評価】
評価:★★★☆☆
こんな人に、こんな時におすすめ:
環境問題についてマスコミの誤った情報に惑わされないために。
一度は読んでおきたい内容。


(120517 読了)
posted by macky at 23:36 | Comment(0) | TrackBack(0) | ビジネス書 | edit | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする