2012年07月30日

はじめての裁判傍聴

はじめての裁判傍聴 (幻冬舎新書)
井上 薫/著 (幻冬舎) 2007年


【概要】
あまりなじみの無い裁判の様子について元裁判官がわかりやすく解説している。


【動機】
裁判員制度で裁判が身近になったので、傍聴でもしてみようかと。
もともと同じ著者の 『法廷傍聴へ行こう』 を読もうと思っていたのだが、
本書をたまたま見つけたので先にこちらを読んでみた。


【所感】
裁判傍聴をする上での心得などが学べた。
こういう本はあまり無いから貴重な本である。


【抜粋】
●「被告人」は刑事事件の起訴された本人。そして「被告」は民事事件で訴えられた人です。(p.34)

☆つまり検察官から起訴された人を「被告人」と呼ぶ。起訴される前は「被疑者」。(マスコミは「容疑者」という)。マスコミは「被告」も「被告人」も一緒にして「被告」というからややこしい。だから「被告」という言葉に悪い(犯罪者の)イメージがあって、実際の民事裁判で「被告」と呼ばれた人が勘違いして怒り出すということもあるようだ。

簡単にまとめると、民事事件は「原告」と「被告」。刑事事件は「検察」と「被告人」。


●このように即決できるのは刑事事件の場合です。
刑事事件の場合、判決言い渡しの際に必ずしも判決文を用意する必要がないからです。一方、民事事件の場合は判決言い渡しの際に判決原本に書いてある主文を朗読するのが原則です。この場合、判決原本が存在しないと言い渡せないため、即決はありえません。(p.60)

☆初めて傍聴するなら刑事事件、それもわかりやすい自白裁判で即決のものが流れが一通り理解できてお勧めだという。
覚せい剤取締法違反や道路交通法違反など。


●たとえばお説教好きの裁判官が被告人質問の中でお説教を始めると、「お、これは執行猶予をつける気だな」といった具合です。(p.120)

☆なるほど、たしかにそれはわかりやすい。ちなみに、お説教されるとどこかホッとするのは、お説教にはこういう執行猶予のような許される感覚があるからかもしれない。


●とはいえ、いきなり法廷へ行ったところで、緊張するばかりで、何をどうすればいいのかわからないでしょう。傍聴して場数を踏み、雰囲気を知るのが第一歩だといえます。(p.139)

☆裁判というのは独特の雰囲気があるから傍聴で少しでも慣れておきたい。裁判傍聴の経験が一度でもあるのと無いのとでは大きな違いだ。



【アクションプラン】
・裁判傍聴に行ってみる。 →歯医者のついでに行ってみた。(121107)

・『法廷傍聴へ行こう』 を読みたい。 →読了(130116)


【評価】
評価:★★★☆☆
こんな人に、こんな時におすすめ:
裁判を傍聴してみたいと思いながら躊躇している人に。
読めば一度行ってみようかなという気にさせられます。


(120730 読了)
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2012年07月20日

影響力の武器 実践編

影響力の武器 実践編―「イエス!」を引き出す50の秘訣

影響力の武器 実践編―「イエス!」を引き出す50の秘訣
N.J.ゴールドスタイン/著、S.J.マーティン/著、R.B.チャルディーニ/著、安藤清志/監訳、高橋紹子/訳
(誠信書房) 2009年


【概要】
『影響力の武器』の六つの原理を実社会で活用した50余りの事例を、ユーモアを交えて描く心理学書。


【動機】
『影響力の武器』を読んだので、その続編ということで。


【所感】
アメリカっぽいユーモアが散りばめられているが、そんなに面白くはない。なんというか、オヤジギャグを聞かされたときのような気まずさが残る。

前著『影響力の武器』の実践編なので、前著を読んでいればこれはあの法則だなとかそういういう楽しみ方が出来る。


【抜粋】
●昔からの格言に次のようなものがあるが、この話はそのよい例といえるだろう。 <あなたが恩を施してあげた人よりも、あなたに恩を施してくれた人のほうが、頼みを聞いてくれるものだ> (p.79)

☆ベンジャミン・フランクリンの逸話から。気に入らない相手から信頼を得るためには、頼みごとをする。ここにも一貫性の法則が働いていて、嫌いだと思っていたけど、助けてあげたということは実は嫌いじゃなかったのかと思ってしまうようだ。「あの人には色々してあげたのに何も返ってこないなぁ」というときには、逆に何か頼みごとをするのもいいかもしれない。私もそうだが、やっぱり人は役に立てたと思うとうれしいものである。そういえば周りを見ても、人にいろいろしてあげている人よりも、人に色々してもらってばかりでいつも感謝の気持ちでいる人のほうが好かれている気がする。



●頭の切れるリーダーは、自分の立場を明らかにする前に、必ずほかのメンバーの考えを聞きます。そうすることで、耳障りの良い意見ではなく、チームの本当の考え、意見、見方を確実に知ることができるからです。(p.105)

☆私も無意識に、自分の考えを言う前にどう思うか尋ねるようにしていたが、結局これを避けようとしていたのかもしれない。つまり自分の意見に影響されていない意見が聞きたかったのだろう。


●鏡を置くのが難しい場合は、ほかにも鏡のような効果を生む方法が二つあります。まず、社会心理学者のエド・ディーナーらの研究では、相手の名前を尋ねることで同様の効果が得られることが示されています。つまり、子どもでも従業員でも、名札を付けるようにするのが、より好ましい振る舞いを促す下準備というわけです。次に、科学者のメリッサ・ベイトソンらの最近の研究によると、シンプルな目の絵を壁に掛けるだけでも、社会的意識の高い行動を周囲に促す効果があるといいます。(p.196-197)

☆確かに、名札が付いていると、それだけで信頼感が高まるものだ。驚いたのは、目の絵を掛けるだけでその場に誰かの目が光っているような効果があるということだ。


●人は概してほかの大勢と同じ行動をとるという見方に基づき、最初の二つのワークショップでは、参加者にそのワークショップで本当にいいと思うところを一つ書き出してもらい、そうした好意的なフィードバックを大きなポスターの形にして、それ以降のイベントで壁に貼り出しました。そして、毎回研修の開始前に、参加者にポスターを見て、そのプログラムに対する同僚たちの評価を知ってもらうようにしました。最初は、そんな単純なことでうまくいくのか半信半疑だったのですが、効果は大変なものでした。(p.249)

☆社会的証明、さらに、コミットメントと一貫性。形だけでも効果があるということ。これを生かして、自分の目標などを書き出して毎朝見るといいというのもうなづける。他にも、他人の評価が書かれてあるとそれが社会的証明につながるので、いいアピールポイントになる。


【アクションプラン】
・目の絵の効果を確かめてみたい。

・人にしてあげるよりも、頼み上手になりたい。


【評価】
評価:★★★☆☆
こんな人に、こんな時におすすめ:
『影響力の武器』を読んだあとで、実例から学びたいときに。
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2012年07月11日

憎まれ役

憎まれ役 (文春文庫)

憎まれ役
野中広務、野村克也/著 (文春文庫) 2009年 (単行本は2007年)


【概要】
境遇が似ているお二人である。
お互いに京都の田舎に育ち、苦労を重ねて這い上がり頂点近くに登りつめた。仕事が趣味で、小泉純一郎と長嶋茂雄という天才肌の強烈なライバルにも恵まれ(?)、情報力や分析力を武器に戦うところもイメージが重なる。


【動機】
野中さんもノムさんも興味があるのでそのお二人の対談ということで興味を持った。


【所感】
対談かと思っていたら少し違うので最初はあれ?と思った。
野球と政治が似ているというのも面白い視点だ。
野中さんが大の野球好き(しかも阪神ファン)というところもすんなりと入り込める要因となっている。
そんなところからこの対談は実現したようだ。
年齢は野中さんの方が10歳上だがお互いに尊敬しあっていて読んでいて気持ちがいい。

野中さんは情報力や分析力で他を圧倒していたが、政治家を引退した後でも選挙に関する分析など全く衰えていない。



【抜粋】
●93年〜2001年の9年間に巨人に移籍した主力打者は――。
94年、落合博満(中日四番打者)
95年、広澤克実(ヤクルト四番打者)。同年、ハウエル(ヤクルト五番打者)
97年、清原和博(西武四番打者)。同年、石井浩郎(近鉄四番打者)
00年、江藤智(広島四番打者)
01年、吉永幸一郎(ダイエーDH)(p.48)

☆そうだ、このあたりからプロ野球が面白くなくなってきたんだよな。四番打者が次々と巨人に移籍していって。


●当時の巨人は、チーム打率、防御率ともにリーグの最低に近かった。そんなチームを川上さんは、常勝軍団に仕上げたのです。
川上さんは、『ドジャースの戦法』(ロサンゼルス・ドジャースの元GMアル・カンパルス著)という書物を教科書にしたそうです。(p.60)

☆何を教科書にするか。チーム打率はリーグ最低でよく似ていたが成績は常に上位というドジャースをお手本とした。そのドジャースの戦法とは、少ない得点をチームプレイで守り抜くという、守備力を重視した戦法であった。


●危機管理に優れた人物が勝負に強いのは、古今東西の歴史が証明しています。(p.62)

☆V9の偉業を成し遂げた川上監督の「負けない野球」。うぬぼれや油断などの人間の弱さ、ちょっとしたミスが敗戦に繋がる勝負の怖さを誰よりも知っていた。


●格差社会というと、貧富の差がある社会と誤解する人がいるようです。資本主義の世の中ですから、努力をした人が認められ、金銭的に恵まれることは悪いことではありません。そうではなく、格差社会とは、いったん貧しい家庭に生まれたら、二度と這い上がれない社会を意味します。(p.76)

☆そういう意味では、平等社会とも違う。だんだんと格差社会になりつつある。貧富の差があること自体は悪いことではないという意見には賛成だ。そこに共通しているのは頑張れば報われる社会である。格差社会じゃなければ希望はある。


●父は、日中戦争(1937〜45)が始まると召集され、しばらくして現地で戦病死してしまいました。同じ町に住んでいる父の戦友の話では、宣城で不衛生な食べ物によって赤痢にかかったそうです。それは、昭和13年(1938)、私が三歳のときでした。(p.81)

☆ノムさんは貧しい家で苦労したというのは知っていたがその詳しい身の上話は初めて知ったのだが壮絶だ。


●第一次安倍政権の公明党への配慮のなさは、参議院選挙の惨敗を招きました。(p.121)

☆野中さんは自民党が公明党と組んだことにより「負けない」政治という大戦略を作り上げたと分析している。勝負は準備の段階で決まっている。



【評価】
評価:★★★☆☆
こんな人に、こんな時におすすめ:
野中さんやノムさんに興味がある人なら楽しめる。

 
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2012年07月06日

大人のケンカ術

『特上カバチ!!』公式副読本 大人のケンカ術──「ホーリツ的に正しい」逆襲の作法

大人のケンカ術
田島 隆/著 (講談社) 2010年


【概要】
『特上カバチ!!』公式副読本である。
著者は「カバチタレ」「特上カバチ!!」「極悪がんぼ」などの原作者で海事代理士・行政書士の田島隆氏。
副題は、「ホーリツ的に正しい逆襲の作法」


【動機】
今、「極悪がんぼ」を読んでいて、田島隆氏に興味を持ったので。


【所感】
前半は著書の自伝となっている。さまざまな苦労をしてきて、それが漫画にも生かされている。そして後半はさまざまなトラブルに対する法律的なアドバイス。普通の法律相談よりもちょっと裏側に入っている。


【抜粋】
●司法書士や行政書士の世界では、事務所に雇ってもらうには、まず都道府県ごとにある司法書士会や行政書士会に履歴書を送る。すると、補助者(資格を持たない専門アシスタント)を募集している先生が、その履歴書を見て「これは」と思った人間にオファーしてくる。つまり、一次試験が書類選考で、二次試験が先生との面接試験のようなシステムだった。そんな仕組みだとは露知らず、直接電話してしまったのだが、どの事務所でも、僕が中卒だとわかったとたんに断ってきた。(p.53)

☆中卒じゃなくても大卒でも断られるだろう。


●ゼロゼロ物件とは敷金・礼金なしですぐに入居できるが、家賃の支払いが滞るとすぐに鍵を取り換えられて締め出され、一定期間のうちに家賃を払いに行かなければ、荷物も処分されてしまうというもの。結婚式の写真や親の位牌まで捨てられ、泣いている人も少なくない。(p.79)

☆ゼロゼロ物件、最近増えているが、そこまでひどい状況だとは知らなかった。「礼金とか要らないよ!」ってなんだか借主に優しいようなイメージなので、「家賃滞納? そんなものある時払いでいいよ」ってイメージに結び付けてしまうんだろうな。


●自己破産すると、借金がチャラになる代わりに、持ち家を含む全財産を失う。
 庶民にとってはマイホームは一生に一度の買い物。「家を手放すなら離婚する」という奥さんの決意が透けて見えることもある。そんな場合は、個人再生手続きという制度を利用すれば家を失わなくて済む。(p.82)

☆借金の一部(借金が3000万円以下なら、100万円〜300万円)を払えば残りの借金は免除され、家も残るそうだ。
個人再生手続きは、過去7年以内に自己破産した人は利用できないので注意。


●個人再生手続きは、平成13(2001)年4月から始まった制度なので、知らない人も多いかもしれない。じつは国というものは、法律の新設や改変を官報に載せるだけだから、法ができたり変わったりしても一般には周知されにくいのだ。(p.84)

☆新しい法律や、法改正には疎いからこれからもっとアンテナを広げたい。


●初めて法律関係の本を読んだのは中学二年生のときだ。たしか、「未成年者の法律」というようなタイトルのハウツー本で、・・・(中略)・・・「未成年者は親の許可なしで仕事をやれるのか」「未成年者は、親が『同居しろ』と言っているのに親と離れて住めるか」などといった内容は、まさに僕が意図していたものだったので、ぼろぼろになるまで何度もくり返し読んだ。(p.90-91)

☆私が法律関係の本を初めて読んだのは、やはり中学生くらいで、民法のマンガだったように記憶している。未成年でも結婚すれば成年とみなされるのかぁとか興味深く読んだ。


●差し押さえ通知を送る銀行の数が多ければ多いほど、効率は悪くなる。たとえば債権額が10万円で、差し押さえ通知を10ヶ所の銀行に送るとしたら、「債権額÷銀行数」で、一銀行一万円ずつに債権を分けなければならない。この場合、仮に相手の預金が100万円ある口座でも
、そこからは一万円しか取れないことになる。・・・(中略)・・・結局のところは、素直に「ごめんなさい」と言う人間ほど毟り取られることになる。法律は無力ゆえ、取りやすいところから取ろうとするのだ。(p.95-96)

☆差し押さえってそんなに大変だったのか。取りやすいところから取るというのはどこでもそうなんだろうな。「お人よしほど損をする」のが法律の正体。これも知らないと損をする。


●この整理屋と結託しているのが、漫画にも登場させた「整理屋提携弁護士」だ。老齢の弁護士さんや「ヤメ検」(検事を辞めた人)が多くいるといわれている。(p.133)

☆弁護士が整理屋と裏で繋がっているとは恐ろしい。借金に苦しんで藁をもすがる思いで弁護士に相談したらさらにむしり取られるのか。よくポストの中に「借金を払いすぎてませんか?」って弁護士のちらしが入ってるがあれは信頼してもいいのだろうか? 裏で結託しているかどうかまでは見抜けない。さらに最近では、返還された過払い金額を弁護士が教えてくれないというトラブルも多いらしい。


●内容証明は、報酬1万円に実費というのが、当時の僕の事務所の相場だった。弁護士だと報酬だけで5万円、どんなに安くても3万円はかかる。A子さんが尻込みしている様子なので、「報酬と実費で7500円ちょうどでいいや」と考え、そう言うと、「ああ、それで済むならお願いします」と言ってくれた。(p.149-150)

☆強制わいせつ罪に対する慰謝料請求。とりあえず内容証明だけなら1万円くらいで済む。


●こうした骨肉の争いを回避するには、遺言を残すことだ。それなりに財産があって相続人がいるなら、元気なうちに遺言書をつくり、相続人たちに公表しておくべきである。・・・(中略)・・・前もって遺言の内容を知らされていれば、たとえ自分の取り分が少なくても、「しようがないな。まあいいか」と、それなりに受け止められても、切羽詰ってから「おまえの取り分は少ないが我慢しろ」と言われれば、むしょうに腹が立ってくる。(p.169-170)

☆相続人にも心の準備が必要ということか。前もって知らされることで本当に相続トラブルが減るのかどうかがポイント。


●裁判というと、何ヶ月も何年もかかる泥沼の争いというイメージがあるが、簡易裁判所では60万円以下の金銭をめぐる争いについてのみ、一日で判決を出してくれる。これを「少額訴訟」という。(p.212)

☆貸す金額が60万円を超えるときは借用書を公正証書にしておけとよく言われるが、これは60万円を超えると少額訴訟ができないからである。


●いまの僕は、『特上カバチ!!』の連載を抱えながら、海事代理士と行政書士として活動するほかに、法科大学院に入学して「学問」としての法律を学んでいる。(p.215)

☆アウトプットとインプットの流れがスムーズ。すごいなぁ。体力があるなぁ。


【アクションプラン】
・身近な法律Q&Aなどの本を一通り読んでみたい。 →完了



【評価】
評価:★★★★☆
こんな人に、こんな時におすすめ:
「カバチタレ」「特上カバチ!!」「極悪がんぼ」の読者におすすめ。


(120706 読了)
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2012年07月04日

男は20代に何をなすべきか

男は20代に何をなすべきか―“人間の基本”を身につけるために
鈴木健二/著(新潮文庫) 1989年 (単行本は1982年)


【概要】
20代になすべきことが50篇収められている。
著者は大ベテランのNHKアナウンサー鈴木健二氏。


【動機】
随分と前から、それこそハタチになったくらいの頃から少しずつ読み始めてやっと読み終えた。


【所感】
NHKの顔ともいえる鈴木健二氏が何となくアナウンサーという仕事に就き、しかもこの仕事向いてないとずっと思いながら仕事をしていたことに驚いた。

50篇はそれぞれ独立していて読みやすいが、特に心に残ったのは、
13「恩を忘れるな」、15「夢中で本を読め」、20「大学をレジャーランドにするな」、37「父よりも夫であれ」の4篇。


【抜粋】
●本を読む楽しさを知っている人間と、そうでない人間のねうちは、行動力がカバーしてくれる30代の終わりまでは、あまり差は無い。しかし、ヘッドワークが主になり、部下の育成が仕事の大部分になる年代になると、明暗ははっきりしてくる。(p.87)

☆30代終わりまでは差が無いというところがおもしろい。つまり表立って見えてこないから差が無いように見えるだけということ。


●いま私は週に30時間しか本を読めない。せめて40時間はと念願しているのだが、仕事に追われてとても出来ない。おまけに読むものはすべて日本語で書かれている学術関係の専門書、歴史、宗教、数学史がほとんどである。10代や20代の頃のように、難解な本に挑む気力も時間ももうない。(p.88)

☆驚愕である。週30時間というと毎日4時間以上なのだが、それでも足りないという。1日1時間は読書に充てたいと思っていたが、もっと増やさねばと思う。


●遊ぶなと言っているのではない。1時間遊ぶためには、1時間以上勉強しておけと言っているのである。この効果が現実となって君に迫ってくるのは40代に入ってからである。(p.114)

☆勉強をするモチベーションが上がるひと言である。


●賢母は必ずしも良妻ではないけれども、良妻は必ず賢母なのである。良き母である以前に良き妻であることが先決問題なのである。(p.199)

☆忘れられがちだが、子は親を見て育つ。


●サラリーマンの家庭には珍しく、私もカミサンも商売屋の出身なので、きちんと神棚があるのだが、いまは給料も振り込みになり。神棚は火が消えたようである。味気なくなった。(p.236-237)

☆そういえば、うちの実家にも神棚があるが、あるのが当たり前になってて、それがなぜあるのかというところまで深く考えたことがなかったな。


●20代を書く時、私のみならず誰でも一つの基準に置きたい気持ちになるのは、明治維新の大業を成し遂げた若者達であろう。(中略)彼等は辞書もなく教師もほとんどいない時代に苦心惨憺しつつ外国語を独習して自ら西洋の文化を吸収し、剣戟の巷をかいくぐり、生命の危険に絶えずさらされながら、志を全うしていくのである。(p.242)

☆20代の莫大なエネルギーをどこに傾けるか。


●50歳になった時に、自分がどんな形になっているか、サラリーマンを例にとれば、どのような地位についているかで人生は決りである。(p.261)

☆こういう書き方だと具体的なイメージが沸きやすい。ゴールに向かっていかに積み上げていくか、逆算していける。



【アクションプラン】
・続いて 『30代に男がしておかなければならないこと』 を読む。 →読了(131226)



【評価】
評価:★★★☆☆
こんな人に、こんな時におすすめ:
20代のうちに読んでおきたい。
amazonレビューを見てみると、毎年一番最初に読む本としている20代の人も。

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