2012年08月25日

21世紀サバイバル・バイブル

21世紀サバイバル・バイブル (集英社文庫)

21世紀サバイバル・バイブル
柘植久慶/著 (集英社) 2004年 (単行本は 2001年)


【概要】
この一冊があなたの生命と財産を守る! 台風、地震、噴火などの天災。熊、猿などの動物被害。全てを焼き尽くす火災。マラリア、エボラ出血熱などの伝染病と風土病。航空機事故、鉄道事故、海難事故。強盗、通り魔、ストーカーなどの犯罪。カード詐欺、ネット詐欺。さらには各種テロ、核・化学兵器攻撃――あらゆる危機への対処法を伝授する究極のマニュアルが、待望のハンディーサイズで登場。

著者はフランス外人部隊やグリーンベレーに所属していたという柘植久慶氏。
シリーズ第4版の文庫版である。


【動機】
基本的なサバイバル術を身に付けたい。


【所感】
大災害が起きたときなどは助け合いがもちろん必要だが、
少なくとも自分の身は自分で守るという意識は必要だ。

人に頼る前に自分でできる備えくらいはやっておこうという本。

コンパクトにまとまっており、読みやすい。
大事そうなところに線を引いて見やすくしたり、書き込みをしたりして知識を補充していくのも楽しい。


【抜粋】
●航空会社の格差は、搭乗してみると一目瞭然である。台湾の遠東航空などは、シートベルトがなかったり、座席が元の位置に戻らなかったり、欠陥だらけだった。これは危険な会社だと思っていたら、その一ヵ月後にまったく同じ路線で、作家・向田邦子の搭乗機が墜落、全員死亡という事故が発生した。1981年のことであった。(p.112-113)

☆運といえばそれまでだけど、ちょっとした危機管理意識が明暗を分ける。


●ボゴタを出発する朝、私は空港の待合室でカリ行きの便を見送り、その15分ほどのちメデジン行きの便に搭乗したところ、カリ行きの便が爆破されたのである。107人の乗員乗客は全滅で、どうやら乗り合わせた5人の政府高官と補佐官たちが狙われたらしかった。(p.287)

☆なぜ見合わせたかというと、カリに先に行く予定だったが、急にメデジンに先に行きたくなったからというそれだけの理由である。運がよかったという話だが、本能的に避けたのかもしれない。


●アフリカや東南アジアと同様、人口の爆発的な増加に悩むのは、中央アメリカと南アメリカ――中南米諸国である。これからの国家はすべて、産児制限を禁止するヴァティカンによるその教義が元凶だとも言えるカトリックを国教としており、国力に不相応な過剰な人口を抱え、教育すら満足に受けさせられない。(p.303)

☆そういえばカトリックは人工中絶を容認しないが、それがため人口増加につながるというのは考えてみれば至極当然だが、あまり意識してなかったな。インドや中国の人口増加の陰に隠れていたのかも。

中国は一人っ子政策とかで規制しているが、インドは野放しである。これは貧困層の多さや乳幼児死亡率の高さ、ヒンズー教の教え、一党独裁でないことなどが原因だが、生活レベルが今後もっと上がれば出生率は下がるかもしれない。出生率が減っても医療レベルが上がるからしばらくは人口増加が止まらない。ちなみになぜ中国とインドの人口が多いかというと、貧しいけど食べ物が豊富だからである。



【アクションプラン】
・ミニライターを小さなビニール袋に入れてカバンに。

・SWATベストを古着屋で探してみる。


【評価】
評価:★★★★☆
こんな人に、こんな時におすすめ:
文庫本なので持ち運びに便利。こういう本を一冊は手もとに置いておけば心強い。
何度も繰り返し読んで、いざというときにすぐに使えるようにしておきたい。


(120825 読了)
posted by macky at 22:43 | Comment(0) | TrackBack(0) | 災害・サバイバル | edit | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年08月20日

祭の晩

祭の晩
宮沢賢治/著、玉井司/絵 (リブロポート) 1985年


【概要】
掛茶屋や見世物小屋で賑う山の神の祭礼の晩、亮二は祭見物に来ていた純朴な山男に出逢った。
宮沢賢治の原作をもとに絵本にしている。

【動機】
ヒロシマ―絶後の記録』 を読んでいると、「空気獣」というのが出てきたのでどういうものか気になったので。


【所感】
「空気獣」は全く想像と違ってた。読んでよかった。
この本を読む前にインターネットで「空気獣」を調べたら、
「髪を長くして、だぶだぶのずぼんを・・・」と書かれてあったのでそういうものかと思っていたら
それは見世物小屋の呼び込みの男(絵本の表紙の人)だった。

それにしても、心温まるいいお話です。


【抜粋】
●山の神の秋の祭りの晩でした。

☆もう、なんというか、出だしから宮沢賢治らしい。


【アクションプラン】
・宮沢賢治の他の作品も読んでみたい。


【評価】
評価:★★★☆☆
こんな人に、こんな時におすすめ:
絵本なので、子どもに読み聞かせたり。
とても短いお話なので、すぐに賢治の世界に浸れる。
posted by macky at 23:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | 絵本 | edit | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年08月11日

ヒロシマ―絶後の記録

ヒロシマ―絶後の記録
小倉豊文/著(太平出版社) 1971年 (初版は1948年)


【概要】
副題は、「広島原爆の手記」
シリーズ・戦争の証言の第3巻。
数多い原爆記録のなかの「最初」の貴重な文献とされている。
本書の初版本 『絶後の記録―広島原子爆弾の手記』 (中央社・昭和二三年一一月刊)は、永井隆 『ロザリオの鎖』 (ロマンス社・昭和二三年六月刊)と並んで被爆後もっとも早い時期に刊行された単行本の原爆体験記のひとつで、十数カ国に翻訳されている。

絶後の記録―広島原子爆弾の手記 (中公文庫BIBLIO20世紀)』 と同じものだろう。


【動機】
テレビで紹介されてたので。


【所感】
貴重な資料である。

グーグルの地図で地名を確認しながら読んでたら広島の地理がだいたい頭に入った。


【抜粋】
●爆発の中心すなわち「爆心」が、護国神社の鳥居の南方約120メートル、地上から約600メートルの上空だということが明らかになったのだ。それは広島郵便局等北端の上空約550メートルだという説もあるが、とにかく郵便局とその北隣のあの懇意にしていたSさんの病院と、あるいはそのうしろの西蓮寺のあたりを普通に「爆心地」といっているのだ。(p.153)

☆産業奨励館、つまり現在の原爆ドームあたりが爆心地かと思っていたが、実際はもうすこし南東、現在の島外科内科あたりだそうだ。
当初の投下目標は相生橋だったとされる。


●おれは、なにかついでがあると、この爆心地のあたりをぶらぶらする。二〜三日まえも歩いてきたよ。
 すぐ隣の産業奨励館の廃墟も、感慨が深い。あの古い、ちょっと日本ばなれの趣きのドームのある煉瓦造りは、広島の名物でもあったね。(p.156)

☆原爆が落とされる前からあの建物は名物だったのか。


●考えてみると、「軍都広島」の由来は古い。そもそも毛利氏の城下町としての出発が「軍都」だったのだ。明治以後も鎮台が師団になり、大本営がおかれ、日清・日露・前大戦からこんどの戦争まで、全陸軍の玄関口であり、大きな軍需基地であり、重要な作戦拠点として、ついに世界にその名を知られるようになったのだ。

☆広島は陸軍の拠点の一つだった。原爆を落とすつもりだったからあまり空襲をしなかったが、そのため広島には多くのスパイがいると言われていたそうだ。


●広島の廃墟の中でぜひおまえに報告しておきたいものがも一つある。それは紙屋町の住友銀行だ。いや、あの銀行の入口の石段なのだ。あの石段に向かって右の隅に、石材の色がひときわ黒ずんだところがある。現在あのビルディングは、おまえの生前より表面全体が白っぽく光っている。これは原子爆弾の熱線で、表面全体が一瞬間で変質したのだ。ところがその瞬間に一人の人があの入口の石段の右隅に腰かけていた。その人は膝を折り曲げ、片手を膝頭に頬杖し、うなだれてなにか考えていた。あるいは茫然無心でいたのかも知れない。そこへ、あの原子爆弾の光と熱がパッときた。(p.213)

☆この「考える人」は「死の人影」と言うそうです。
調べてみると、1971年の支店新築に伴い、原爆資料館に移転されたらしい。
原爆資料館には行ったことがあるから見てると思います。


【アクションプラン】
・『ロザリオの鎖』 をいつか読んでみたい。

・宮沢賢治 『祭の晩』 を読んでみる。(空気獣) →読了(120820)


【評価】
評価:★★★☆☆
こんな人に、こんな時におすすめ:
日本人なら一度は読んでおきたい本の一つ。


(120811 読了)
posted by macky at 21:23 | Comment(0) | TrackBack(0) | 体験記・手記 | edit | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする