2013年04月27日

ヤクザ式一瞬で「スゴい!」と思わせる人望術

ヤクザ式 一瞬で「スゴい! 」と思わせる人望術 (光文社新書)
向谷 匡史
光文社 (2012-09-14)
売り上げランキング: 164,459



【概要】
ビジネス、そして人生で成功を収めるには、一人でも多くの支持を集め、組織を動かすための“人望力”が不可欠。人望を得る最強のスキルを身につけたいなら、“タフ・ネゴシエーター”で人間関係のプロであるヤクザに学べ!
本書では、週刊誌記者としてヤクザを長年取材してきた著者が、豊富な事例とともに天下無敵の“人たらし”のノウハウを伝授する。(「BOOK」データベースより)


【動機】
本屋で見かけて。

同じことをやっても、言い方次第で結果がまるで違うと感じていたので。

以前から「ヤクザ」の「人望術」には興味があったので、まさにドンピシャのテーマ。



【所感】
あぁ、たしかにこう言われれば感激してしまうなぁ。。。

小手先のテクニックではなく、どう言えば相手が喜ぶかをもっと徹底的に考えようという感じで、このスキルを身に付けることは一般社会でも大いに必要となる。

書き方もうまい。実際に同じことをやったら全く違う結果になる可能性もあるけど、実話だから妙に説得力がある。



【抜粋】
●「おれの使い古しで悪いな」(p.20)

☆親分が若い衆に愛用の高級腕時計をプレゼントするシーン。
人望のある親分だと、このようにへりくだっている。
これが二流の親分だと、「おう、この時計をやるぜ。百や二百万じゃ買えねぇんだから大事にしろよ」と言ってしまう。



●「だから経営トップや上司たる者、賞罰の権限を手放してはならない。社員や部下は罰を恐れ、賞を喜ぶのだ」
 と、中国の思想書 『韓非子』 は説く。
 これは紀元前三世紀、帝王が天下を治める要諦として韓非が著したもので、権力の扱い方とその保持について書かれている。ちなみに、かの秦王政は本書を熟読して中国最初の皇帝(始皇帝)になったと言われ、一般的に「強者の管理学」とも呼ばれる。(p.75)

☆嫌われまいとして賞だけを与えればナメられるということ。賞罰の権限を持たない中間管理職は、それとなく匂わすだけでもよい。例えば、「理事長が、おめぇらのことをホメてたぜ」など。こうすることで、賞罰に間接的に関わる存在になれる。



●思うままに生きて人望を得られるほど大人社会は甘くなく、人望は、演出という人間関係術の延長線上にあるものなのだ。(p.79)

☆時には演技も必要。怒鳴りつけた後で、「あの子のためだ。誰かがガツンと叱ってやらなきゃな」と言って感激させたり。ここまでくると、怒ったり大笑いしたり、全て演技のように思えてくる。人生に必要なのは演技力なのかもしれない。

でもこれは難しいなぁ。演技が下手だとただのテレ隠しのようにも見えてかっこ悪いだけだし。



●褒めるときは二人きり、叱るときはみんなの前(p.92)

☆褒めるときは、みんなの前では褒めず、二人きりのときに、「いつも叱ってばかりいるが、本当はおめぇがいちばん可愛い」とやる。
みんなの前だとこのような殺し文句が使えない。


●関東の某組織で、本部長だったQ氏が跡目を継いで組長になった。Q氏を兄貴と呼んで親しくしていたZ組員は、これからは狎れた口はきけなくなる。それがヤクザ社会だ。 (中略) 現実には、「いままでどおり兄貴と呼んでいい」と言われて鵜呑みにはせず、「組長」と呼ぶものだ。しかもZ組員は感激と同時に、「オレは別格扱いされている」という自慢から、この話をあちこちで吹聴して歩いた。(p.101)

☆三国志とヤクザ組織って似たところがあるかもしれない。そう思ったらヤクザ社会に親しみがわいてきた。



●「あら、親分さん、いらっしゃい!」
 ママの弾んだ声で、K君が弾かれたように立ち上がるや、
「お疲れさまです!」
最敬礼したところが、
「おいおい、バカでかい声を出すんじゃないよ。お客さんがたに迷惑だろう」
と言ってから、親分は連れ立って入ってきたカタギの社長を振り返って、
「客に迷惑をかけるなって、いつも言ってるんですがねぇ。困ったもんです」(p.135)

☆ここかもしれない。私に欠けていたものは。
つまり、「バカでかい声を出すんじゃないよ」と怒られたら、次からは「バカでかい声」を出せなくなることである。
(せっかくバカでかい声で挨拶したのに、恥をかかされた)・・・と感じてしまう。
つまらぬプライドに邪魔されて大切なことを見失うところであった。


●私の知る限り、ビジネスマンでこのことに気がつく人は少ない。ゴマをするのは一対一のときで、上司が客と一緒のときは遠慮している。逆なのだ。客と一緒にいるときこそ、上司が自慢ネタにできるようなパフォーマンスをするべきなのだ。(p.137)

☆人にどれだけ貢献できるか。自分のことだけしか考えない人と、上司のために何をしたら貢献できるかを考えている人では行動がまるで違う。そして当然、「気がきく」部下の方が上司にかわいがられる。いくら能力主義の世の中だといっても、能力だけでは出世できない。



●「あいつの紹介じゃ、俺が安くなっちまうから」(p.139)

☆これもすごい話だけど、すんなり納得できそうな話。
誰に紹介してもらうか。これがすごく大事。



●「馬」――すなわち、カミさんに取り入るのが出世の早道となる。(p.161)

☆「将を射んと欲すればまず馬を射よ」
「まず、本丸から攻めろ!」とは対立するようにもみえるが、
どっちも結局、敵の弱点を見つけてそこを集中的に攻めろ!ってことかな。




物事は刻々と変化していきよるからな。いちいち気にせんかてええがな。(p.184)

☆直感で即座に判断を下す。普通は判断を間違えるのが怖くてなかなか即断は出来ないが、物事は刻々と変化していくから判断が間違っててもそれほど気にしなくてもいいという。それよりも迷いを見せないことの方が大事。どんな事態になっても、ハナから織り込み済みという顔をする。



【アクションプラン】
・自分の体裁ばかりを気にしていたが、どうすればもっと相手に貢献できるかを一番に考えたい。



【評価】
評価:★★★★☆(4.5)
こんな人に、こんな時におすすめ:
もっと人望が欲しいというときに。
ここに抜粋した他にも為になるところがたくさんあった。
この本に書かれてあることが全て自然に実践できていたら、
人望がある人に違いない。

posted by macky at 23:37 | Comment(0) | TrackBack(0) | 心理学 | edit | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年04月23日

仕事の成果がグングンあがる「書き込み」手帳術





【概要】
仕事のやり方や意識に大変革をもたらす手帳術とは……。備忘録としてではなく、スキルアップやモチベーションアップにつながる書き込み方、読み方を伝授。日々の小さな習慣で仕事力がつく!(Amazonより)


【動機】
本屋の手帳売り場で見かけて。

手帳術、模索中。


【所感】
うーん、全体的にあんまり好きな文章ではなかった。

目新しい情報がほとんどない。

タイトルと内容が合っていない。期待はずれ。

手帳術というよりは、手帳をつけるとこんないいことがありますよという啓蒙書。



【抜粋】
●「今日は目標実現のためにこれをした」とか「この程度、夢に近づけた」という、ちょっとした行動や実感を記録しておけば、目標を忘れてしまうことがないばかりか、ますますやる気にもなれるでしょう。(中略)「これが欲しい」「こうなりたい」と思うことがあったら、まず手帳に書いて見ましょう。そこから何か新しい気持ちが生まれ、行動も変わり始めるはずです。(p.23)

☆目標は何か? その目標実現のために、今日何をしたか?


●スケジュール作成の基本は、大から小へ、長期から短期へと行うことです。(p.48)

☆年間→月間→週間→1日と、落とし込んでいく。これは頭では分かっているけど、なかなか実践できてなかった。(年間計画をもとに、週間計画までは立てるのだが、それをスケジュール化するノウハウが無く、大体この週はこれをやるとポストイットを貼ったまま、その週が過ぎて行ってたり)。1日まで落とし込む作業が必要。そこまでやらないと結局日々の雑事に追われてしまう。


●自分の偽りのない、マイナスな思いを吐き出した文章を後で見返すと、そこに必ず、なんらかの「自分の未熟さ」が見つかります。後から考えれば、「なぜ、この程度のことでそんなに怒っていたのだろう」と思うこともあります。(p.166)

☆それはあるかもしれないな。書くことで自分を客観的に見ることができる。


●深刻なミスをした部下を呼んで注意するときは、その前に「何を、どう言うか」を書きだしてみましょう。
 つまり、メモを取りながらセリフを考え、リハーサルをするのです。その場でとっさに口からでた言葉を相手にぶつけていると、失敗することがよくあります。(p.186)

☆ここまでやってる人はなかなかいないだろうが、やったら効果はありそう。成功例や失敗例を書きためていって。ただし、このメモは人に見られるとちょっと恥ずかしい。(誰にも見せないからと割り切る)


●「オズボーンのチェックリスト」というもので、9つのチェック項目に照らし合わせていくことで、新たなアイディアを効率よく探していこうという発想法です。(p.189)

☆転用、応用、変更、拡大、縮小、代用、置換、逆転、結合・・・の9つのリストに沿って考えてみる。




【アクションプラン】
・もう一度、今年の目標を再確認したい。その目標実現のために、今日何をしたか?を記録できるシステム作りをする。 →完了(130424) →廃止

・もっと自分で自分を褒めてみる。小さなことでも認めてあげると、もっと大きな成果が生まれる。寝る前に、今日一日を振り返って、褒めるところを一つでも探してみよう。

・人を素直に認められないときも、自分で自分を褒めてみる。自分を自分で認められれば人を認めることもできる。そうすれば人を素直に褒めることもできるようになる。(人を褒める余裕が無いときは、自分への賞賛が不足している証拠。そういう時は、自分で自分を褒めてあげればいい)



【評価】
評価:★★☆☆☆(1.5)
こんな人に、こんな時におすすめ:
書くという習慣のない人に。
逆に言えば、書くことの重要性を分かっている人にとってはちょっと退屈な本。
手帳術としては内容が薄い(具体的なノウハウがほとんどない)ので、
速読でさーっと読むのがおすすめ。
そして、読んでいるうちに思いついたアイディアなどをちょっと試してみたり、
書き方を工夫したりして、システムを自分で構築できれば役に立つ本となり得る。

posted by macky at 22:36 | Comment(0) | TrackBack(0) | 手帳術 | edit | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年04月17日

上司は部下より先にパンツを脱げ




【概要】
副題は、「リクルートで学び、ベンチャーで試し、社長となって確立した99の仕事術」



【所感】
タイトルだけを見ると、キワモノっぽくて、なんのこっちゃ?と思うかもしれないが、
意外と(?)しっかりとした仕事術の話で、なかなかおもしろく読めた。

言葉のセンスがあって、定義付けがうまく、説得力のある文章だと感じた。とても読みやすい。


【抜粋】
●「二十四時を超えてからの仕事だけが脳ミソに筋肉をつける」。(中略)そして現在、飯の種として私の脳ミソに刻まれている知識、技術、思考体系のほぼ100%は、リクルート時代に二十四時以降にした仕事だけで培われたといっても過言ではないでしょう。(p.58)

☆二十四時を過ぎると、疲れもたまってきて効率が落ちてくるかもしれないが、ここで頑張った分が脳の筋トレになると思うと力が入る。


●ここ数年、人材育成の有効な手法としてコーチングが注目されています。コーチングとは、上司が部下に答えを教えるティーチングの対極とされ、質問を通じて部下が自分の頭で考えることを促進するコミュニケーションの技術です。「こういう場合はこうしろよ」と答えを教えるのではなく「どうしたらうまくいくと思う?」と問いかけ、部下に考えさせる。(p.64-65)

☆コーチングにも、最近興味があるので、注目していきたい。コーチングはティーチングの対極とのこと。


●その際、重要なのが、コンテンツ(内容)の対語であるコンテキスト(背景・文脈)。先にあげたように物語で語るためには、ぶっきらぼうなポイントの要約だけでは不足です。一見関係なさそうな周辺情報や背景、文脈など行間を埋めるコンテキスト情報が大切なのです。(p.77)

☆最近、「Doit」を始めたのだけど、そのなかに「コンテキスト」という項目があって、どういう使い方をしようかと思っていたところなので、なるほどと思った。ちなみに抜き出した箇所は、著者が「スピリッツ」という社内報の編集をしていたときの話。「営業受注ドキュメンタリー」で紙面は埋め尽くされていたそうである。ノウハウがいっぱい詰まっていて、配られると同時にみんな一斉に読んでいたらしい。






●ハードワークで知られるリクルートですが、当時のコンサルティング室メンバーの働き方は会社一といってもいいほどの異常なハードワークでした。それこそ、山のように仕事の依頼はある。しかしそれをこなせるコンサルタントはわずか三〜四名、といった状態でしたから、一日二十四時間をフルに使ったとしてもこなせる量ではなかったのです。しかもその実態といえば、ノウハウや経験はほぼゼロ。受注してから提供するサービスの方法をその後で一から独自に考える、といった有様でしたから、一つ一つに膨大な時間がかかったのです。・・・(中略)・・・ 一つの企業の受注が決まるたびに、関連する学問書籍を数十冊買い込み、心理学や社会学、哲学、言語学などの根源的な学問までさかのぼりながら組織変革の手法を検討していきました。これで残業が増えないはずはありません。私たちは週のうちの三日は徹夜、など珍しくないくらい仕事に打ち込んでいました。(p.105-106)

☆こういう話を聞くのは楽しい。モチベーションが上がる。


●当時のコンサルティング室メンバーはまさにY理論100%の状態。徹夜につぐ徹夜で心身ともに疲労困憊していた私たちは、しかし仕事が楽しくて、楽しくて仕方がなかったのです。(p.106-107)

☆これは分かる気がする。Y理論とは性善説的に人間を解釈し、「人間は本来働きたがる生き物で、自己実現のために仕事を楽しみ、時には責任を自ら負う」という考え方である。仕事が楽しくて楽しくて仕方が無い状態、まさにフロー状態(没頭する瞬間の高揚感を感じる状態)にあったといえる。


●「あのな、小倉。先方へはおまえのことを 『ベテランのコンサルタントで、人事制度についても十分詳しい』 と伝えておいたからな(中略)まあ、ベテランということにしておいて、実際顧客に迷惑をかけんように、猛スピードで勉強してくれよ」(中略)クライアントとのミーティング前夜には人事制度の本を山のように積み上げ、片っ端から読破しノートにまとめる。先輩の残してくれたわずか一部だけの前例資料を穴があくまで読みふける。そして先方が突っ込んでくるであろう質問を自ら問答集の形で準備しながら、ミーティングに臨むことを一年間繰り返したのです。(中略)
 私の場合、まさにこのオーバー・エクステンションが個人内で起きました。有無を言わさず顧客の期待に応えざるをえない状況を作り出されることで、短期間に猛烈な学習をする機械が起きたのです。経営の神様と呼ばれたジャック・ウェルチがGE社で実践したストレッチ(背伸び)もほぼこれと同意だと思われます。(p.111-112)

☆ストレッチとは、GE社のCEOであったジャック・ウェルチが提唱した概念。従来の改善では達成不可能な目標を設定して、まったく新しい発想や革新的方法を創造し、劇的に結果を改善し目標を達成すること。

簡単そうな目標とムリそうな目標、どちらがいいかいつも考えるが、ムリそうな目標を設定しても後回しにするのが当たり前になるのでは意味がなくて、それをなんとかしようと工夫することが大切なのだろう。自らハードルを上げて、それを乗り越えることで成長する。プロになる前からプロとしてふるまうことも重要。



●マーケティング用語にクリティカル・マスという言葉があります。「ある一定の値を超えると爆発的に普及していく商品サービス普及率の臨界点」を指します。例えば携帯電話は普及率が17%を超えてから利便性(ネットワーク外部性)が増し、爆発的に普及したといいます。(p.139)

☆クリティカル・マスに達するまでは緩やかにしか上昇しないので、そこが辛抱のしどころというわけである。中途半端でやめるから効果が出ない。クリティカル・マスを超えたところから一気に爆発する。このイメージを持ってるのと持ってないのとでは全然違う気がする。


●指導は信頼ポイントをプラスにするのではなく、むしろマイナスにする信頼を失う行動である、と自覚し痛みを感じながら、ポイントを取り崩すのです。(p.181)

☆これはうすうす感じていたことだが、あらためて言葉にされると思わず唸ってしまう。人にものを教えるのはとても難しい。人にアドバイスをしたがために恨まれたり嫌われたりした人もたくさん見てきた。結局、わざわざアドバイスをして恨まれるよりは、カーネギーも言ってるようにいいところを見つけて褒めてあげた方が喜ばれる。もちろん教えてといわれれば喜んで教えるが、わざわざ自分から指導するようなことはしない。

でも、信頼を高めたあとなら、信頼を失うことを覚悟した上でアドバイスするのはいいということだ。やっぱり難しいなぁ。



●先にあげた「目標必達」のような「べき論」をそのまま伝えても、メンバーは焦るだけでやる気になりません。そうではなく、目標を達成した先にあるワクワクするような未来、達成した先にメンバーがどう成長し、どのような姿になるかといった明るい未来を示さなければならないのです。(p.228)

☆目標を達成した先にあるワクワクするような未来を想像する。これは本当に大事なことだと感じた。目標がやりたいことからやらなければならないこと、義務に変わってしまうと、たしかに焦るだけだ。その先にあるワクワクをリアルに想像する。





【アクションプラン】
・もっとスピードをつける。E=1/2×m(質量)×V^2(スピード)

・クリティカル・マスをもっと意識する。

・目標を達成した先にあるワクワクするような未来を想像する。
(ワクワクするような明るい未来像=ビジョン)


【評価】
評価:★★★★☆
posted by macky at 23:54 | Comment(0) | TrackBack(0) | ビジネス書 | edit | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年04月10日

地震イツモノート

地震イツモノート (ポプラ文庫)
地震イツモプロジェクト
ポプラ社 (2010-12-07)
売り上げランキング: 66,827

(単行本は2007年)



【概要】
防災を特別なものではなく、いつも考えましょうという本。

阪神大震災で被災した経験を生かして書かれたもの。
主にアンケートなどで構成されている。

子どもと一緒に見るための 『親子のための地震イツモノート キモチの防災マニュアル』 という本もあります。
絵本のような感じ。



【動機】
本屋で見かけて。
東日本大震災から2年を機に。


【所感】
ヘリコプターがうるさかったとか、
支援物資の服の取り合いでケンカになったとか
そういう話が多くて、あまり役に立つ情報はなかったような。
誰に向けて書いてるんだろう?



【抜粋】
●チェックポイントは1981
過去の被害を教訓として、地震に強い建物が造られてきた日本。
その基準は「震度6以上の地震では、建物に被害があっても倒壊・崩壊せず、
人命に危害を及ぼさないこと」。
この耐震基準は1981年にできました。
「1981」という年は、
自分が住んでいる建物の地震に対する安全性をチェックする際の、
ひとつの目安となります。(p.34)

☆震度6以上、1981年という数字を覚えておこう。
昭和でいうと56年。


●車の中に入れておく
「車だけ残っていたので、今は車の中に衣料、食料(半年〜一年もつもの)、水、コンロを入れている。
防災のためだけにやろうとしても続かない。
他の事とあわせて使えるようなものを。
僕はアウトドアの生活を想像している。
コンロや鍋は、キャンプで簡単な調理ができるように。
のこ、つるはしは畑で使えるように。
衣類は温泉めぐりをするときに取り替えるようにしている」

☆車を第2の家として機能させるというのはよく言われるけど、
どうなんだろう?
実際にやってる人はいるのかな?

とりあえずアウトドアはよくやるからアウトドア用品はたくさん入ってるけど
バールとかはアウトドアで使わないから入ってないなぁ。



【アクションプラン】
・震災に備えて車の整理。
車にも非常用持出袋を置いておく

バール、いくらくらい?
1,000円くらいなら欲しい。

 →1,780円だった。(後日追記)


【評価】
評価:★★☆☆☆
こんな人に、こんな時におすすめ:

amazonのレビューに私と同じような感想の方がいらっしゃったので紹介します。

<(前略)大部分は不安だった、悲しかった、怖かったなどの一言程度の感想です。
体験談としては、貴重ですが、防災対策としては意味がありません。
様々なアイディアが記載されていますが、間違った記載も多数ありました。
例えば、水の備蓄に関して、
「水道水を沸かして、ペットボトルに溜めておく。」は、間違いです。
沸かすことにより、消毒成分を取り去ってしまい、備蓄中に細菌が繁殖します。(後略)>
(amazon コトリさんのレビューより一部抜粋)


☆水を沸かして保存しちゃダメでしょう!!と読んだとき私も思いました。
posted by macky at 23:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 災害・サバイバル | edit | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年04月06日

津波災害

津波災害――減災社会を築く (岩波新書)
河田 惠昭
岩波書店
売り上げランキング: 24,840



【概要】
<わが国では、津波のメカニズムは、工学や理学研究科の大学院博士前期過程の「海岸工学特論」や「海洋物理学」の講義で学ぶ。社会の防災力の知識は、情報学研究科などの「災害論」や「危機管理」に関する科目で得ることになる。しかし、津波防災・減災対策を進めるには、津波のメカニズムと防災力に関する知識が必要であり、これを提供できる文理融合型の研究・教育組織はわが国のみならず、世界的にも皆無であった。

それでは、どうすれば人びとは津波災害に関する“役に立つ”知識を手に入れることができるのだろうか。その答えが本書の出版である。> (本書「まえがき」より)



【動機】
東日本大震災のあとテレビに引っ張りダコだった河田先生の本を読んでみたいと思っていたが、
震災から2年が経って、やっと手に取った。


【所感】
何より驚いたのは、この本が震災の3ヵ月後ではなく、3ヶ月前に出版されたことである。



【抜粋】
●浸水深が深くなり浮いた家具が一階の天井に当たるようになると、急激に浮力が働き、家全体が浮上し流失されやすくなることがそのときわかった。家に働く力を理論的に求め、これと現地調査結果を突き合わせると、たとえば、浸水深が2メートルになり、その時の流速がおよそ毎秒4メートルを超えると、住宅は浮上し、流され始めることが見出された。(p.56)

☆津波で家が流されるというのが不思議だったが、どのラインを超えると流されるのかというのがここには書かれている。


●上町台地の北端に当たる天満橋では、潮流の最大流速は毎秒数メートルに達した。大阪の古地名は「浪速(なにわ)」と書くが、その根拠となる値であると推定された。現在、大阪港の満潮と干潮の差は1.5メートル以上あり、天満橋での潮流もこのように激しかったと考えられる。(p.83)

☆浪速と津波の関連についてもっと詳しく調べてみたい。


●1755年リスボン地震津波で、死者は6万2000人から9万人に達した。(中略)当時のリスボンの人口は27万5000人と推定されており、市民数人に一人が犠牲になったことがわかる。この災害は、ポルトガルの弱体化を一層進め、以後はイギリスとフランスに西ヨーロッパの政治・経済の主導権が移行した。(p.85-86)

☆ポルトガル衰退の原因が津波だったとは。



(参考) 表2-2 三陸海岸沖でくり返し発生してきた大津波の年表(p.87)
三陸沖の津波


●西進する太平洋プレートの速度が年平均10センチメートル程度と大きく、かつこのプレートと北米プレートのカップリング(相性)がよいからである。すなわち、両プレートの結合度が高く、強くくっついて、固着域(アスペリティ)がなかなかはがれないのである。震源域が推進8000メートル級の日本海溝となっているのはそのせいである。二枚の陸のプレートが衝突して、衝立状になっているのがエベレスト山脈であり、ここが8000メートル級の山脈となっていることと符合する。(p.87-88)

☆三陸沖で大津波が発生しやすいメカニズムが述べられている。陸のプレートの衝突がエベレストだというのは知らなかった。


●地震マグニチュードが6.0以下あるいは震源の深さが100キロメートルより深ければ、被害をもたらすような津波は発生しないと考えてよいようである。(p.99)

☆過去の130例の経験則から導き出された基準。マグニチュードの大きさはもちろんであるが、深さも重要で、震源が浅いほど津波が大きくなる。マグニチュードが8と巨大であっても、震源の深さが100キロより深ければ津波は発生しないそうだ。ちなみに、東日本大震災は、マグにチュード9.0。震源の深さ約24kmであった。というわけで、これからは震源の深さにも注目したい。


●わが国では、津波の高さが2メートルを超える恐れがあるとき、警報が発令される。さらに、3メートル以上になる危険性があるときには、大津波警報が発令される。(p.119)

☆津波の高さが2メートルを超えると犠牲者が発生する。また、浸水深が2メートルを超えると住宅が全壊する。


●明治維新後、鉄道が敷設される過程で、大きな駅の用地が旧市街地内に確保できず、その縁辺に作られた。たとえば、JR東京駅の「八重洲」や大阪駅の「埋田(今は梅田というように漢字が変わってしまった)」はそれを如実に示している。(p.136-137)

☆水は昔を覚えている。それは地名を見てもわかる。



【評価】
評価:★★☆☆☆
こんな人に、こんな時におすすめ:
津波のメカニズムはなかなか難しくて、一度読んだだけではわかりにくいけど、
津波について本格的に学びたいなら目を通しておいたほうがよさそう。
posted by macky at 23:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 災害・サバイバル | edit | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする