2013年05月23日

結果を出す人の手帳の秘密

「結果を出す人」の手帳の秘密
美崎 栄一郎
日本経済新聞出版社
売り上げランキング: 162,291



【概要】
花王で商品開発のプロジェクトリーダーを務め数々のヒット商品を生み出し、1000人以上の社外ネットワークをもち、勉強会の主催、ベストセラーとなったノート術の本など十数冊の執筆をもこなしてきた「スーパーサラリーマン」の手帳の秘密を公開してません。


【動機】
美崎さんの本( 『結果を出す人はノートに何を書いているのか』 )を以前読んでよかったので。

手帳術関連の本を乱読中。


【所感】
手帳術というより時間術の本。

美崎さんの他の本に比べて内容が薄いので、読まなくても良さそう。
とりあえず、バーっと速読した。



【抜粋】
●打ち合わせのあとに何かを生み出す、つまり実行するための時間が必要になりますから、1日の案件を3つ以上入れないようにしたわけです。(p.17)

☆本を読む時間を確保するときに、一緒にアクションプランを実行する時間も確保しておく。こうしておくだけで、スムーズに事が運ぶ。さっそくこれからやってみよう。



●しかしそのスキルが足りなかったため、自腹で早稲田大学の夜学に通いました。知的財産に関する勉強をするためです。そのスキルを身につけると、それは私しかできない仕事になります。(p.113)

☆早稲田に通うかどうかはともかくとして、自分に不足しているスキルを身に付けるために勉強する、そして自分にしかできない仕事につなげていくいう流れは大事だと思った。闇雲に勉強するのではダメで、自分に必要なスキルを見極める。そしてスキルを身に付けたら、自分しかできない仕事に直結させていく。



●ビジネス書などは必要な部分だけ読めば用が足りますから、「これは今の自分には向いてないな」「つまらないな」と思ったら、もう読むのをやめます。
 本を読むとき意識しているのは、「書いてあることを必ず1つ自分で実行する」ことです。人の本を読んだだけでは、自分の価値にならないからです。(p.156)

☆本を読むのを途中でやめるのってすごく気持ち悪くて、だったら最初から読まないほうがいいって思ってしまうのだけど、こういうやり方はものすごく効率が悪いんだろうな。

38ページにも
その本自体が本当につまらないかどうかは別です。自分の今のメンタルのコンディションや知識のレベルによって、面白い、面白くないは変わっていきます。そのとき読めなかったら、また次に読めばいいので、ムリに読み通すのはやめました。時間を使う上では、それがいちばん効率がよいと思います。

と書いてあった。

結局、つまらないと思っても読み通そうとしてたのはただ達成感を得るため、それと読みきってないからまたいつか読まないといけないと思うことが心理的圧迫になるから。この本は読んだ、この本は読んでない、そういうことにこだわりすぎるのはよくないとは最近感じていることだが、ちょっとずつ意識改革していきたい。つまらないと切り捨てるのではなく、今の自分には必要ないと思うことで、読まないことへのストレスが激減する。


さらに、55ページにも、
営業に関する本を読んだときも、「ヒントを得られたから、あとの営業のこまかい話はいいや

と書いてあった。

つまらない本だけではなく、ためになった本でもヒントが1つ得られたからいいやと次の本に移るところが面白い。他にもいいことが書いてあるかもしれないって思ってついつい読み進めてしまうが、その本から全てを吸収してしまおうとすることで、結局時間の効率が悪くなってるようだ。


よし、ちょうどいい演習だと思って、これ以上この本を読むのはやめよう。



【アクションプラン】
・つまらないと感じたら途中で読むのをやめる。途中で読むのをやめたものも1冊として数える。(「65ページまで、以下切捨御免」あるいは、「速読了」みたいなメモを残しておくと、あとからもし読むことがあれば分かりやすいかも)

・信号待ちをプレゼンのシミュレーションに使ってみる。



【評価】
評価:★★☆☆☆


(130523 読了)

2013年05月22日

刑務所なう。

刑務所なう。
刑務所なう。
posted with amazlet at 13.05.17
堀江 貴文
文藝春秋
売り上げランキング: 8,335



【概要】
ホリエモンの獄中日記。第1巻である。195日分収録されている。

2011年6月20日(月)、東京拘置所に収監。

同年6月27日(月)、長野刑務所に移送される。



【動機】
約2ヶ月前、2013年3月27日に仮出所したホリエモンの獄中記。

実は、その2日前くらいから読み始めたのだ。
早く読まないとそろそろ出てくるなぁと思いながら読み始めたのだが
読んでるうちに仮出所になったので後回しに。

やっといま落ち着いて読んだところである。



【所感】
夜と霧』 より先にこっちを読んでおけばよかった。 『夜と霧』 を読んだ後だとどう見ても天国に思えてしまうのだ。

食事内容も詳細に記録しているが、超豪華で驚いた。
食事しか楽しみがないとはいえ、刑務所が羨ましいと思う人もたくさんいるだろう。


編成の順番がおかしい。
「スタッフは見た」のコーナーがあるのだが、
ホリエモンの日記本編よりも先にネタばらししてしまったり。
(9/26の「スタッフは見た」が9/20の日記より前に)

映画より先に舞台裏を見せられる感じで興醒め。


ホリエモンの文体のせいか、刑務所独特の重苦しい雰囲気はなく、気軽に読める。



【抜粋】
●まず書籍は65リットルの黒いキャリーバッグ(旅行鞄みたいなの)に入るのであれば、最初っからいくらでも持ち込み可能。(p.11) 6/20(月)

☆自分だったらどの本を持っていくかとか考えた。


●それと昨日持ってきた 『とんび』 (重松清)、 『青雲の梯』 (高任和夫)、 『JIN 1巻』 (村上もとか)も入ってきた。これで退屈しなくてすみそうだ。(p.26) 6/21(火)

☆やっぱり獄中だと退屈が一番の苦痛なのかな。本があるのとないのでは大違いだ。


●そして、木曜日は官本交換の日。リストから迷わず、 『藤沢周平全集(24)』 を選ぶ。そういや、 『青雲の梯』 は読み終わった。あとでレビューを書こう。(p.30) 6/23(木)

☆よく、獄中はまとまった時間があるから本を読むのにうってつけだといわれる。


●【イギリス、原発推進停止はない方針】
 やはり核保有国と、核を持たせてもらえない独や伊、日本などの旧敗戦国ではメンタリティが異なるらしい。実際、使用済み核燃料中に含まれるプルトニウムは濃縮されて兵器用に転用されるから全廃は難しい。皮肉な話である。(p.42)

☆震災から3ヶ月過ぎて原発に対する風当たりも強い頃だが、兵器としても使うから原発はやめられないというわけである。獄中で日経新聞を毎日熟読していたホリエモンの時事ネタ評論もこの本には載っている。刑務所といっても世捨て人というか仙人みたいな生活ではないんだな。ホリエモン独自の視点がおもしろくて為になる。スマートメーターに専用周波数帯915〜928MHzを割り当てるというニュース記事に対しても、時代錯誤もはなはだしいとバッサリ。単なるデータのやりとりだけなんだから、IP通信でいいというわけである。915〜928(このあたりは黄金周波数帯らしい)はモバイルブロードバンド通信に優先して割り当てるべきだという。


●TVでSKE、NMB、HKTなどAKB商法の水平展開が加速している。すべての作詞は秋元康。作詞印税に加え、ライセンス料も入るはず。音楽のライブ化、手堅いカラオケや着うたからの印税収入、そして地域密着と世の中のすべての流れにのっている秋元康はやはり天才だと思う。(p.144)8/7(日)

☆秋元さんと他の人の一番の違いは何か?



●午後は 『THE LAST MESSAGE 海猿』 を観ていたのだが、なんとその途中でお風呂の時間が。丁度よいところだったのに……。(p.163) 8/15(月)

☆最後まで見せろよ!ってことかな。
こういうのを見ると、刑務所ってのんびりしたところだなぁと思う。
そもそも映画を観られるだけでもすごいと思うのだが。

まあ、途中で見れなくなるなら最初から見ないほうがマシだと思ってしまう方なので気持ちは分かるけど(笑)


●そういや、元マイクロソフトのチーフアーキテクトをしていたらしい中島聡氏のメルマガが面白い。実に視点がスルドいのである。私もプリントアウトして送ってもらっている。(p.199) 9/2(金)

☆読んでみたい。…と思ったら、有料だった。週一で840円。


●国債を日銀引き受けにすれば円の価値が下がり、インフレ、円安誘導され国内の雇用状況はよくなるだろう。その代わり、円で資産を持っている主に高齢者は損をすることになる。しかし、そのことにはどうも多くの人が気づいていないようだ。つまり、国の借金の肩代わりを、円建て資産を大量に持っている人にしてもらうことになる。このポイントは“気付かれずに”ということである。
 消費税増税でもごちゃごちゃ言われるし、そのくせ社会保障費等の削減には大反対する高齢者。しかし、ステルスモード(見えない状態)で円の価値が下がれば全て解決となる。その前に賢い我々は国際分散投資をするのである。(p.215)

☆国債を日銀引き受けにすれば円の価値が下がり円安になる。日銀が国債を引き受けるということは、市場にお金が大量に出回るということ。ただし財政法第5条によって原則として禁止されている。(国債の市中消化の原則)


●さて今日は手続きの関係で届くのが遅れていた 『週プレ』 を一気読みしていた。すると、喜連川にいる鈴木宗男さんの連載に私のことが書かれているではないか! 同じ職種に就くことができたが、残念ながら同じ刑務所では実現しなかったようです。もし同じ刑務所だったら、衛生係がオレと宗男さん。それってすげー工場だよね(笑)。(p.237) 9/18(日)

☆刑務所だと他に娯楽がないから、楽しみにしていたものが届くとすぐに読んでしまうのだろうな。それが刑務所のいいところかもしれない。翻って私を見れば、読みかけの本がたくさんあるのに気付いた。家康の本とかも読んでしまいたいのに時間がなくて1年以上も放置している。何故私は何でもかんでも後回しにしてしまうんだろう。楽しいことも全部後回しにしてしまう性格を何とかしたい。


●井戸ちゃんがメルマガに書いている通り、リクルートとかに社員募集の広告を出しているやつはバカだね。ボッタクリされてる。リクルートが出している利益の額考えればボッタクられていることくらい普通わかると思うんだけどなぁ。私もライブドア時代には、リクルーティングに広告を使うことを一切許さなかった。まぁ、ヘッドハンティングで会社を使ったことはあるけど。今ならブログとかメルマガでのリクルーティングが普通でしょ。ネット使えねー奴とか、どんな業種でも使いもんにならないしね。(p.240) 9/20(火)

☆情報収集してるなぁ。グーグルリーダーがもうすぐ読めなくなるから、早く整理したい。とりあえず、全部読むのが目的じゃなくて、情報収集のシステムを作ってしまいたい!! ところで、今はブログとかメルマガでのリクルーティングが普通なのか。知らなかった。ネットが使えないと使い物にならない、たしかに。


●ってか、今日私のメルマガが届いたので読んでいたのだが、編集S君(!)誤植が多いな……。『優生思想』って書いたのに『優勢』になってるし(注・直しました…)。なんか、こーいう間違いあると私がバカみたいじゃんかよ(苦笑)。ちゃんと検閲ソフトを使っているのだろうか? ちなみに私がシャバにいたころには、ちゃんとダブルチェック(私がだけど)していたんだけどなぁ(汗)。(p.240) 9/20(火)

☆たしかに誤植って著者がバカに見えるんだよね。そうか、編集者のせいだったのか。シャバにいたころはホリエモンが自分でチェックしていたというのも舞台裏みたいで面白い。


●政治家は政治がらみで有罪が確定しちゃうと立候補が一定期間できなくなるから大変だろう。経営者も会社法改正で取締役に一定期間なれなくなる法律対象が拡大したけど、株主にはなれるから実質的には何も変わらんのよね。(p.258)

☆たしかにそうだ。こういうのは金持ちならではの発想。意外と盲点かも。


●情報は未来を知ること。多くのチャンスは情報の差によって生まれる。だから効率よく情報を得なくてはならない。(p.262)

☆「貧富の差は学問の差によって生まれる」と説いたのは福沢諭吉だが、ホリエモンの言う「チャンスは情報の差によって生まれる」とはさしずめ現代版学問のすすめと言えるかもしれない。情報に対する貪欲な姿勢は見習いたい。



●そういえば、最近やる気が湧いてきた。出所したら真っさらになるので、ゼロベースで事業プランを実行するつもり。夜寝る前にいつも考えている。出所するときにはもう40代でジジイになっているけど、ジジイはジジイなりに頑張るよ。(p.274) 10/3(月)

☆刑務所に入って3ヶ月が過ぎ、すっかり慣れたようだ。面白くなってきた。



●そういや、私のネット生放送番組に来てくれた猫ひろしが、そのときの私の思いつきネタにすぎなかった「カンボジア国籍取ってオリンピック挑戦」を本当に実現しそうなかんじだ。なんでも、国籍は取得できて11月16日に代表選考会に出るらしい。本当に猫ひろし再生計画になっちまったよ。(p.335-336) 11/1(火)

☆猫ひろしがカンボジアでマラソンやろうとしたのってホリエモンだったのか(笑)



●手先が冷える。行進で工場へ向かうのだが、朝は0℃に近い寒さなのだ。しかも、手先をピンと伸ばして行進をしなければならないルールがあり、マジでしもやけになってしまいそう。なので、今日から買ったばかりの手袋を使うことにした。買えない人がいるので可哀想だが
仕方ない。まさに「地獄の沙汰もカネ次第」である。まぁ、100円くらいで買えるので作業報奨金を使えばいいだけのことなんだけどね……。(p.374) 11/16(水)

☆作業報奨金は毎月1,000円くらいと限られているので、何に使うかが重要。ホリエモンは手袋を買って寒さをしのいだようだ。何でもない文章のように見えるが、いろいろと考えさせられた。わずか100円のものも買えないほど刑務所の中でも貧富の差があるのかとか、自分だったら手袋を買うことに迷ってギリギリまで我慢するかもとか、ドラクエって意外とお金を使うことの大切さを教えてくれたとか。(モンスターを倒して貯めたお金を何に使えば最適かを常に考えさせられた。頑張ってお金を貯めて欲しいものを買う人もいれば、モンスターを倒しているうちにいつのまにかお金が貯まっててその範囲内で買えるものを買ったり)。ホリエモンは悩みや困ってることがあって、それを解決するために(道具として)お金を使った。まさに「お金があれば何でもできる」である。お金は節約するのが目的ではない、どう使うかが大切ということにあらためて気づかされた。今困っていることで、お金で解決できることはないだろうか?

自分が大きく稼げないのは、ひょっとしたら小さいときから身に付けた節約グセにあるのかもしれない。質素倹約で大成した人はいるのだろうか? ホリエモンのように必要なことにどんどんお金を使える(必要のないものにまで使ってしまう浪費家は論外だが)ように、少しずつ意識改革していきたい。何か欲しいものがあって、そのために節約するのはいいことだと思うが、節約のための節約は、結局お金の流れが停滞してしまう気がする。



●Twitterで「カンカン踊りはしないの?」って質問があったけど、それは監獄法時代の話ですね。今は検身といって作業終了後の更衣室で下着になったときに、両手を開いて見せながら、パンツをちょっと開くだけです。(p.400) 11/28(月)

☆ツイッターで服役中のホリエモンと(間接的にだけど)やり取りができるのがすごい時代だと思える。私も、ホリエモンのツイートをたまに見ようとしてたが、いつも「堀江の睡眠時間・・・」という定期ツイートばかりでうんざりするほどだった。



●【鈴木宗男氏、仮釈放】
 鈴木宗男さんの仮釈放がニュースになっていた。 (中略)
 彼は懲役2年で未決勾留算入が220日だから、それをさっ引くと刑期は1年5ヶ月くらい。それを1年で出たのだから72%ぐらいの執行率で出たことになる。刑務所用語でいうとヨンピン(1/4)とサンピン(1/3)の間ということになる。つまり、満期から刑期の引かれる割合を示しているのだ。新法施行後は、模範囚でも1/4がせいぜいで、1/5(ゴピン)や1/6(ロクピン)も多いといわれるなか、1/4(ヨンピン)を切ったのはすごい! 昔は1/3(サンピン)もザラだったらしいけどさ。(p.407-408)

☆これは勉強になる。ちなみにホリエモンの執行率を計算してみると、懲役2年6月、未決勾留算入は40日なので、実際の刑期は2年4月と20日程度。収監日は2011年6月20日。仮出所は2013年3月27日。

644/870=0.74

ざっくり計算して、74%である。つまり、ホリエモンも宗男さんほどではないが、ヨンピン(1/4)以上取っているということになる。


ところで、刑の執行終了日から2年間は取締役にはなれない。
逆に言えば、それを過ぎたら会社を立ち上げる可能性もあるわけで
2015年11月10日頃に再び社長になると予想してみる。
服役中にビジネスプランを山ほど考えてるだろうし、お金もたんまりあるし。



●【Google、iOS公式のGmailアプリの提供開始】
 iOSにGoogle公式のGmailアプリが出てきた。 (中略) マルチアカウントが使えないのが残念だけど、Googleのことだから、すぐに改善してくるだろう(つーか、アドレスをいくつも持つ必要とかってあるの?)こりゃ便利だな。シャバに出たら使おーっと!

☆何を言ってるのかわかりにくいが、この言い回しは何かのヒントになりそう。マルチアカウントは使いたいけど、アドレスはたくさん持ちたくないということ。Gmailって普通にマルチアカウントで使うものなのか。多分ホリエモンが当たり前のように使ってることが実は私にとっては知らないことで、やってみたらすごく便利ということが多そう。そのためにこの独特のホリエモン語を自分なりに訳す必要がある。



●Twitter情報によれば、工場の生産額目標を達成すると、チリ紙とか石鹸とかのごほうびが工場全員に出たりするらしい。(p.418) 12/5(月)

☆こういう小さな数値目標とかが意外とモチベーションのアップに役立つ。さっそく、取り入れてみよう。



●居室は暖房がないので手紙を書く手がかじかむね。しもやけになりそうだよ。なんか、芥川賞を受賞した西村賢太さんの 『苦役列車』 のような生活をしている感じがする。(p.421) 12/6(火)

☆初めて聞いた。読んでみたい。



●ビジネス書の書評が欲しいという意見もあったが、私はビジネス書というものはほとんど読まない。だって、時間の無駄だから。(p.421) 12/6(火)

☆ホリエモンはたしかに読む必要がなさそうだ。



●デジタルガジェットのネタは 『週アス』 とか 『SPA!』 とかブログの 『Engadget』 とかを差し入れてもらって、そのなかから探している。ま、シャバにいたときと同じだね。実際に使えないのが寂しいけど。そのぶん、担当Sに情報を送ってもらって書くようにしています。(p.422) 12/6(火)

☆デジタルガジェットって何だ? 調べてみると、目新しく、興味をそそる携帯型の電子機器のことらしい。さすがに刑務所内では使えないが、それでもこうやって情報を入れようとしているところがすごい。 『週アス』 は 『週アスキー』 かな。 『Engadget』 は、多言語で展開されている電化製品やガジェットの話題を扱うテクノロジーブログのことらしい。



●【弁護士未登録2割】
司法試験に合格し、司法修習も終えたのに弁護士会の登録料が払えなくて弁護士になれない人が大幅に増えているらしい。ほんと、マヌケな話だ。資格があっても営業能力がなければやっていけない商売なのは明らかなのにね。
 自分がやりたい事をやりたければ、営業力、言いかえればコミュニケーション力が必要になる。つまり、他人の信用を得る力。それはカネを稼ぐ能力とも言えるのである。(p.455)

☆おかしな世の中だ。苦労して弁護士になっても仕事がない。弁護士になれば儲かるのではなくて、弁護士の資格を生かせる人だけが儲かる。けっこうホリエモンが本質を突いている。



●週刊現代によれば仮釈放された鈴木宗男氏は元秘書の議員秘書として永田町に戻ってくるらしい。なるほど、トリッキーだが彼らしい。刑期終了後5年間は議員になれないからね。もともと、故中川一郎氏の敏腕秘書だったわけだから、これからも政界に影響力を持ち続けるだろう。(p.465) 12/24(土)

☆議員にはなれないが秘書にはなれる。かつての秘書の浅野衆院議員の秘書になろうとするところがおもしろい。



●【NTTどこも、スマホのSpモードでトラブル発生】
サーバの処理能力を超えてしまったのでメルアドが他人のものに置き換わってしまったとか言っているらしいけど、それってとんでもないクソシステムだな。あり得ない。
 外注先のITゼネコンが古臭いアーキテクチャで、ひ孫請けくらいの派遣プログラマに作らせているからこうなるんだよ。auみたいにGoogle に外注しろっての(笑)(p.479-480)

☆ドコモよりもauの方がいいのか。知らなかった。




【アクションプラン】
・情報の見直し。(ブログ、メルマガ、メールなど)

・紹介されていた山本譲司 『獄窓記』 を読んでみたい。

・困ってることノートをつけてみた。日常で困ってることや悩みに直面したら書き込む。書き込むことで解決へのスピードは速まる。それに対する解決策も浮かんだら横に書き込む。それを実行したら右のページに日付も入れて書き込む。書きためていけば、解決方法も蓄積されていく。そのノートを見れば、今悩んでいることが一目瞭然になる。困っていることの解決法がそのままアイディアにもなる。気づいたことはEvernoteにちょこちょこ書いていたんだけど、Evernoteは見返さないんだよな。キャンパスノートA5くらいで。枚数はとりあえず30枚で始めてみよう。

・そういえば、ホリエモン収監の時と、仮出所のときの映像ってまだ見てないので探してみよう。

・服役中のツイートをまとめて読んでみよう。(http://twilog.org/takapon_jp
それにしても、「320フォロー/968,539フォロワー」ってすごいな。もうすぐ100万突破だ

・2015年11月10日までに、このブログを完成させたい。



【評価】
評価:★★★☆☆
こんな人に、こんな時におすすめ:
ホリエモンの刑務所生活を覗いてみたい方に。
どんな状況にあっても前向きに自分にできることをやっていきたいってときに。

posted by macky at 23:56 | Comment(0) | TrackBack(0) | 体験記・手記 | edit | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年05月15日

夜と霧

夜と霧 新版
夜と霧 新版
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ヴィクトール・E・フランクル
みすず書房
売り上げランキング: 223



【概要】
1946年、ウィーンで出版。
日本では1956年に出版。

夜と霧。

原題は、「強制収容所におけるある心理学者の体験」
ということで、心理学者からみた心理学者ならではの収容所体験記である。


旧版:霜山徳爾訳。資料豊富。

新版:池田香代子訳。2002年発行。

著者ヴィクトール・E・フランクルはウィーンに生まれ、フロイト、アドラーに師事して精神医学を学んだそうである。



【動機】
アメリカで、「私の人生に最も影響を与えた本」ベスト10入りしている本。

100分de名著で紹介されていたので、
とりあえず新版を読んでみた。



【抜粋】
●新入りの被収容者のこうした瑣末な驚きは、挙げていたらそれこそきりがない。新入りのひとりであるわたしは、医学者として、とにかくあることを学んだ。教科書は嘘八百だ、ということを。たとえば、どこかにこんなことが書いてあった。人間は睡眠をとらなければ何時間だか以上はもちこたえられない。まったくのでたらめだ。(p.26)

☆人間はどんなことにでも慣れる、ということらしい。


●飢えた者の心のなかで起こっている、魂をすり減らす内面の葛藤や意志の戦い。これは、身をもって体験したことのない人の想像を超えている。(p.50)

☆想像を絶する飢え。つるはしを振るいながら、食事休憩のサイレンが鳴らないかとひたすら耳をそばだてていたそうだ。


●天使は永久の栄光をかぎりない愛のまなざしにとらえているがゆえに至福である(p.61)

☆愛されていると感じているから幸せでいられる。愛は生身の人間の存在とはほとんど関係なく、つまり、生きているかどうかは問題ではないという。


●ここから連想されるのは、トーマス・マンの 『魔の山』 に記された、心理学的に見ても正鵠を射た観察だ。この小説は、心理学的に収容所と似通った状況に立たせられた人間、すなわち退院の期日もわからない、「未来を失った」未来の目的に向けられていない存在として便々と過ごす結核療養所の患者の精神的な変化を描いたものである。療養所の患者は、まさにここで話している強制収容所の被収容者そのものだ。(p.120)

☆無限に続くかと思われるような苦痛な一日、そして薄気味悪いほどすみやかに過ぎ去ってしまう1週間。収容所の1日は1週間より長いという表現が印象的だ。いつか、 『魔の山』 も読んでみたい。


●わたしはトリックを弄した。突然、わたしは皓々と明かりがともり、暖房のきいた豪華な大ホールの演台に立っていた。わたしの前には坐り心地のいいシートにおさまって、熱心に耳を傾ける聴衆。そして、わたしは語るのだ。講演のテーマはなんと、強制収容所の心理学。今わたしをこれほど苦しめうちひしいでいるすべては客観化され、学問という一段と高いところから観察され、描写される……このトリックのおかげで、わたしはこの状況に、現在とその苦しみにどこか超然としていられ、それらをまるでもう過去のもののように見なすことができ、わたしをわたしの苦しみともども、わたし自身がおこなう興味深い心理学研究の対象とすることができたのだ。(p.124-125)

☆過酷な状況が続いても、それを客観的に見ることで、興味深い学問の対象とすることができたという。
そういえば、日常的にちょっと辛いことがあっても、トレーニングの一環と考えたり、実験だと思えば乗り切れるが、それの大掛りなものかもしれない。まさに著者が生きる目的を見つけた瞬間でもあり、とても印象的なシーンだ。

スピノザによれば、 <苦悩という情動は、それについて明晰判明に表象したとたん、苦悩であることをやめる> ということらしい。 苦悩は、分析して分かってしまえば苦悩じゃなくなるといったところか。



●「生きていることにもうなんにも期待がもてない」と、前に挙げた典型的ないい方をしたのだ。しかしこのふたりには、生きることは彼らからなにかを期待している、生きていれば、未来に彼らを待っているなにかがある、ということを伝えることに成功した。事実ひとりには、外国で父親の帰りを待つ、目に入れても痛くないほど愛している子供がいた。もうひとりを待っていたのは、人ではなく仕事だった。彼は研究者で、あるテーマの本を数巻上梓していたが、まだ完結していなかった。この仕事が彼を待ちわびていたのだ。彼はこの仕事にとって余人に代えがたい存在だけだった (中略) 自分を待っている仕事や愛する人間にたいする責任を自覚した人間は、生きることから降りられない。まさに、自分が「なぜ」存在するかを知っているので、ほとんどあらゆる「どのように」にも耐えられるのだ。(p.134)

☆自殺志願の友人に対するフランクルのアドバイスである。
人生から何をわれわれはまだ期待できるかが問題なのではなくて、むしろ人生が何をわれわれから期待しているかが問題なのである。
あなたが人生に絶望したとしても、人生があなたに絶望することは決してない。
自分にしか出来ないことはきっとあるはず。
あなたの帰りを待っているものがあるはず。何かがあなたを待っている。誰かがあなたを待っている。
それが生きがい、生きる目的であると。




●自分が苦しみ、死ぬなら、代わりに愛する人間には苦しみに満ちた死をまぬがれさせてほしい、と願ったのだ。この男にとって、苦しむことも死ぬことも意味のないものではなく、犠牲としてのこよなく深い意味に満たされていた。(p.140)

☆人は意味もなく苦しむのに耐えられない。意味を見出せば耐えられる。



●開放された仲間たちが経験したのは、心理学の立場から言えば、強度の離人症だった。すべては非現実で、不確かで、ただの夢のように感じられる。にわかには信じることができないのだ。(p.149)

☆収容所での生活があまりにも過酷過ぎて、そこから開放されても現実感がないのだという。開放されてからもしばらくは苦しみが続いたそうだ。うれしいという感覚も忘れていたらしい。


●「なんだって? おれたちがこうむった損害はどうってことないのか? おれは女房と子どもをガス室で殺されたんだぞ。そのほかのことには目をつぶってもだ。なのに、ほんのちょっと麦を踏むのをいけないだなんて……」(p.153)

☆極度に虐げられるとこういう発想になるらしい。こんな目にあったのだから、ちょっとくらい大目に見てもらえるはずだ、という態度。この麦を踏むという行為も、本当に麦を踏みたいのではなく、自分の力を誇示したいがための欲求。自由に意のままに動かせるという勘違い。




【所感】
どんな状況でも意味を見つけることで希望は見つけられる。

人間は人生から問いかけられている。

どんなに人生に絶望しようとも、
人生があなたに絶望することは決してない。


人生の意味を見つけるのは簡単ではなく、
そのために自分探しという言葉もあるくらいだが、
自分を待っているものは何かと考えると考えやすい気がした。




【アクションプラン】
・機会があれば旧版も読んでみたい。



【評価】
評価:★★★☆☆
こんな人に、こんな時におすすめ:
生きる意味を見失ったときに。
自分の人生に価値を見出せないときに。


(130515 読了)
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2013年05月14日

日本「黒幕」列伝

日本「黒幕」列伝 (宝島社文庫)

宝島社
売り上げランキング: 779,113



【概要】
2005年6月に刊行された別冊宝島1150号 『昭和・平成 日本「黒幕」列伝』 を改定したもの。

“戦後最大の黒幕”と呼ばれた児玉誉士夫をはじめ、37人の黒幕が登場している。


【動機】
政治を勉強していたらいわゆる黒幕と呼ばれる人たちがたくさん出てくるので
一度、網羅的に勉強しておこうということで。


【所感】
知らない人もたくさんいて、勉強になった。

こういう勉強をもっと小さい頃からやっていれば
世の中のことがもっとよくわかってたと思う。


【抜粋】
●祖父は小学生の矢次に中国の古典籍「四書五経」を厳しく教えた。八次(注:矢次のこと)は小学校しか出ていない。しかしこの幼時の教育が、のちに東大出の官僚や陸大出の軍人らエリートたちと5分以上に渡り合う明晰な頭脳と巧みな弁舌を育てたと思われる。(p.130)

☆国家主義者・矢次一夫を育てた教育法。



【アクションプラン】
・これをきっかけにもっと勉強しよう。

・「四書五経」も早く終わらせたい。


【評価】
評価:★★★★☆
こんな人に、こんな時におすすめ:
裏と表は車の両輪。バランスよく勉強しないといけない。

posted by macky at 22:54 | Comment(0) | TrackBack(0) | 政治 | edit | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年05月08日

三宅久之の書けなかった特ダネ

三宅久之の書けなかった特ダネ (青春新書インテリジェンス)
三宅 久之
青春出版社
売り上げランキング: 35,188



【概要】
「今、私が書き残しておかなければ永久に歴史の闇に埋もれてしまう事実がある」―鳩山一郎、岸信介、田中角栄…そして小沢一郎、時代をつくり変える政治家の器とは何か。(「BOOK」データベースより)

副題は、「昭和〜平成政治、25の真実」



【動機】
たかじんのそこまで言って委員会やTVタックルなどで大活躍していた三宅さんの遺言ともいえる本。


【所感】
三宅さんしか知り得ないようなことがたくさん出てくるが、
それを公表したところで世間があっと驚くようなことでもなく、
そういう意味では、いわゆる特ダネっぽいのは無かった。

政治記者から見た政治の舞台裏という感じで気軽に読める。

あと思ったのは、三宅さんはご自身が関わったことは深く知っているが、関わってないことはあまり知らない、あるいは触れない。ご自身の見聞きしたことをとても大切にしているお方だと感じた。つまり、あくまで三宅さんにとっての真実であって、どこまで本当なのかは想像するしかない。



【抜粋】
●渡邉は岸―池田時代を通じて副総裁だった大野伴睦と極めて親しかった。しかし、彼は大野からビタ一文、カネをもらったことはなかったと筆者は信じている。(p.6)

☆ナベツネさんと大野伴睦の関係もおもしろそうだ。


●総理総裁であり選挙対策本部長の池田がこういった。
「最後の最後だが、本部長である私の趣味を一つ聞いてもらえんだろうか」
「何でしょうか」
「私の趣味としては田中六助君を追加公認してもらいたい」
 すると、副総裁の大野伴睦が手を挙げた。
「それでは選対副本部長のワシの趣味も一つ、どうか聞いてもらいたい。私の趣味は中川一郎君だ」
 中川は当時、大野伴睦の秘書を務めていた。(p.42-43)

☆政治というのはおもしろいなぁ。ちなみに田中六助も池田勇人の秘書である。


●夕方になって緒方が出てきて、一緒にいた日経新聞の越智勝幸記者と筆者を手招きして、
「これから銀座に食事に行くが、よかったら一緒に来ないか」
 と声をかけられた。
 今もあると思うが「ハゲ天」という天ぷら屋で、緒方は酒を呑みながら親父と雑談し、筆者らに「上天丼」をご馳走してくれた。(p.46)

☆三宅さんが副総理番をしていたときの話。(吉田内閣の)副総理・緒方竹虎は朝日新聞社の編集局長、主筆、副社長を歴任。新聞界で神格された人物だという。鳩山一郎の最大のライバルでもある。たまたまこの前、「ハゲ天」という天ぷら屋を見つけけど、値段が高くて入らなかったのだが、そういうエピソードを知っていたらちょっと入ってみたくなる。


●この剛直で不器用な池田を首相の座に就け、「寛容と忍耐」を旗印に、安保で荒廃した人心を、「あなたの給料が二倍になります」と所得倍増、高度成長路線に切り替え、民心を掌握していったのは大平正芳、宮沢喜一、黒金泰美らかつての秘書官グループと、伊藤ら心酔者による献身的なバックアップがあったからにほかならない。(p.59)

☆ 『戦後政治史』 を見ても、 <池田自身と、前尾繁三郎、大平正芳(のち首相)、宮沢喜一(同)ら側近達が演出した、みごとな転換であった。> と書かれてある。列記している人物はちょっと違うけど、側近達のバックアップがあったのは大きい。大平、宮沢などは首相になってからよりもこのときのほうが活躍してるかもしれない。


●早坂茂三は著書 『宰相の器』 (クレスト社)の中でこう書いている。
『「頂上を極めるためには敵を減らすことだ」――こう私に言ったのは、恩師・田中角栄である。時に角栄は四十四歳の大蔵大臣、 (中略) 人の好き嫌いはするな。誰に対しても一視同仁。 (中略) 他人のために汗を流せ。できるだけ面倒を見ることだ。手柄は、先輩や仲間に譲れ。損して得を取れ。ドロから逃げるな。進んでドロをかぶれ。 (中略) 「それを長い間、続けていれば敵が減る。多少とも好意を寄せてくれる広大な中間地帯ができる。大将になるための道が開かれていく。頂上を極めるには、それしかない」』と。(p.63)

☆田中角栄の天下取りの戦略。


●佐藤をもっとも嫌った大野伴睦は前年の64(昭和39)年5月に死去、政敵河野一郎は65(昭和40)年7月死去、煙たかった池田勇人も同年8月死去するなど、佐藤にとって手強かった政治家は相次いでいなくなった。(p.70)

☆大野伴睦がもっと長生きしていれば、佐藤の前に総理になっていたのだろうか?


●田中派結成に当たって、田中がねらいを定めたのは参院である。 (中略)
 もともと参院の全国区選出議員は組織、団体の代表という色彩が強く、選挙区選出議員は衆院の複数の派閥の後援会組織に選挙運動を依存しているので、特定の派閥色の強い議員は比較的少ない。 (中略)
 田中派(木曜クラブ)に参院議員が多かったのは竹下派(経世会)にも引き継がれ、小沢一郎が92(平成4年)の会長争いで小渕恵三に敗れたのも、自民党参院のドンと呼ばれた青木幹雄が竹下の指示で参院を小渕でまとめたためといわれた。(p.118)

☆参院不要論も出ていて、あっても無くても変わらないようなイメージをもたれているが、参院を制した者が勝つという結果になるのもおもしろい。角栄はそれを見切っており、戦略的に参院にウェイトを置いていた。小沢が小渕に敗れたのも、参院を竹下が握っていたから。


●総裁選で田中が勝つためには、弱小派閥ではあったが三木、中曽根両派の協力が不可欠だった。この両派は協力の条件として、「日中国交回復」政権公約に入れることを要求した。(p.121)

☆角栄といえば、日中友好が思い浮かぶが、三木、中曽根の思惑だったのか。


●「明日、正式に裁定が伝えられた時、三木先生“身に余る重圧で、直ちにお引き受けすることは即答しかねる”と、いったん裁定を椎名副総裁にお返し願いたい、というのが椎名先生の意向です」(p.136)

☆椎名裁定は三木武夫が断るのが前提だったとは知らなかった。それをあっさり受け入れた三木さんのしたたかさ。でも、そんな形で三木さんが首相になっても足を引っ張られるのはわかっていそうなものだけど。うーん、権力欲なのかな。


●52(昭和27)年の総選挙で政界返り咲きをねらうが、ちょうど鳩山派の軍師として政界復帰を期した三木武吉と選挙区で鉢合わせることとなる。 (中略) はじめに立った福家が三木のことを暗に指して、
「戦後男女同権となったが、この選挙区には妾を三人も連れてきている不徳義漢が立候補している。このような男を当選させてはならない」
次いで立った三木はこう演説した。
「只今、フケ(福家)ば飛ぶような男が吾輩のことを指して妾が三人いるといったが、これは大間違い、正しくは四人であります。彼女らは戦時中、東京が空襲で住めなくなったので、 (中略) これがけしからんというのであれば、どうぞ吾輩を落としていただいても結構です」
 場内から万雷の拍手を浴びて、選挙結果は三木が一意当選、福家は最下位の六位で落選した。(p.156-157)

☆「政界の怪物」と呼ばれた福家俊一について。というより、三木武吉を引き立てるようなエピソードだ。ちなみに、『戦後政治史』 によると、三木武吉や大野伴睦らは自民党を実質的に作った人たちである。初代総裁は鳩山一郎がすんなり選ばれたが、これは鳩山の最大のライバル緒方竹虎が急死したためである。



●それ以来、選挙で圧勝することが中曽根首相の悲願だったが、大平内閣当時の80(昭和55)年、衆参同日選挙で自民党が両院で大勝したことが脳裏にあったことは間違いない。86(昭和61)年6月22日に予定される参院選挙に合わせて、衆院選挙を行う体制づくりに取り組んでいた。(p.189)

☆いわゆる「死んだふり解散」である。
衆参同日選挙は今年の安部政権でも行われる可能性がある。
まさに歴史は繰り返す。「一票の格差」問題で違憲との判決が出てるところまでそっくりだ。
このあたりの歴史を丹念に拾っていけば、未来が予測できるかもしれない。


●ところが国会閉幕日の5月22日、坂田衆院議長裁定の形で定数一人増となる公職選挙法の改正が成立。その定数増の周知期間が30日間という付則のため、事実上その30日間は首相の衆院解散権がしばられる形となった。(p.190)

☆要するに、5月22日に改正法案が成立。そこから30日間(公布の日から起算)、つまり6月20日までは総選挙の公示ができない。よって衆参同日選挙ができない(参院選の予定日は6月22日。衆院選の公示は12日前まで、つまり6月21日に公示した場合、早くても7月3日なので)ということだが、ならば参院選の選挙日をもっと後にしてしまおう、参院の任期満了はいつ?ってわけである。


●実は同日選に意欲を示す中曽根首相、後藤田官房長官らは自治省選挙局と綿密に日程を検討した結果、参院選の投票日を改選議員の任期満了となる7月7日の1日前、6日に設定し、衆院を6月1日から5日までの間に解散すれば、一ヶ月間の周知期間もクリアして、同日選は可能との結論を得ていたのである。(p.190)

☆結局、6月2日に解散している。(6月21日衆院選公示、7月6日同日選)。「6月1日から5日までの間」というのは、何の期間だろう? ちょっと調べてみたけど、これは不明。解散から40日以内なので5月27日からではないのか? ある程度死んだふりして不意をつかないといけないから解散をできるだけ遅らせるという意味かな? では6月6日の解散だとなぜダメなのか? 三宅さんの真意は?

ちなみに、この時の大勝で中曽根さんは自民党総裁の任期を2年から3年に延ばし、長期政権を築いた。


●さきがけの武村が河野に難色を示し、河野首班が壊れたことになっているが、実は休憩をとって河野が幹事長の森善朗に党内の意向打診を頼んだ。すると、経世会、なかでも会長の小渕恵三が絶対反対を表明した。これで河野が断念したのが真相である。
 小渕は河野を指して「ロッキード事件で自民党が一番苦境にあった時、自民党の歴史的指名は終わったと後足で砂をかけるように離党した。河野首班なら本会議での首班指名選挙に同調しないこともある、と強硬姿勢だった」という。(p.196)

☆参院で社会党が惨敗したにも関わらず、村山首相続投となったわけだが、
その後、橋本首相の跡継ぎを決めるときも、河野は総理になれなかった。

松田賢弥 『闇将軍―野中広務と小沢一郎の正体』 (講談社)で、野中さんは

<――河野(洋平)はどうか。

「ない。自民党は彼を認めない」>

と言っている。そして結局、小渕首相が誕生した。

「洋平さんは自民党総裁になりながら唯一総理になれなかった悲運の政治家だといわれたが、衆院議長になって野党の信頼を得て史上最長の議長職を務めた。これは政治家冥利に尽きる人生ではないか。人間万事、塞翁が馬である」と締めくくっている。河野一郎番で洋平氏を学生の頃から見ている三宅さんならではの暖かい言葉である。




【アクションプラン】
・今年の国会閉幕は6/26。そこから24日〜30日後の日曜日と言うと、7/21。(2013年1月28日に召集された第183回国会は、同年6月26日までの150日間)。ということで、7/21に参院選が行われる予定だが、衆参同日選挙をシミュレートしてみたい。逆算していけば、近々大きな動きがあるだろう。 →済(130509)



【評価】
評価:★★★☆☆
こんな人に、こんな時におすすめ:
三宅さんが好きな人全員に。

 
posted by macky at 23:32 | Comment(0) | TrackBack(0) | 政治 | edit | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする