2013年07月12日

小沢一郎の日本をぶっ壊す

小沢一郎の日本をぶっ壊す (幻冬舎文庫)
大下 英治
幻冬舎
売り上げランキング: 580,014


【概要】
田中角栄をオヤジと呼び、金丸信のかたわらで永田町政治のすべてを目撃した男、小沢一郎。自衛隊への入隊を希望した少年期、弁護士を志した青年期を経て政治家になった男は、日本をどう変えるのか…。ロッキード事件の表裏、自民党からの離党、偽メール問題までを徹底取材。「政治のプロ」に信頼される理由を明かす異色ドキュメント小説。(「BOOK」データベースより)


この本が書かれたのは2006年の8月。

小泉人気に陰りが見え、自民党の人気が衰え始めた頃である。

その1年後の2007夏の参院選で自民党は惨敗をし、ねじれ国会となる。



【動機】
小沢一郎関連本を読みあさっていたので。


【所感】
小沢さんに関する本はいろいろあって、だいたいひと通り読んだが、中でもよくまとまっていて抜群におもしろい。



【抜粋】
●「いや、国連軍への参加は、集団自衛権ではないんですよ」

「えっ? というと……」 

「たとえば、二国間で同盟をつくっているとする。仮に、その一国が外から攻められたときに、同盟関係にあるもう一国が武力行使する。それが集団自衛権です。ただ、国連加盟国であるイラクが、同じく加盟国のクウェートを攻め、国連が武力行使をしてもよいと決議したとき、それは集団自衛権ではない。全く別のもの、つまり集団安全保障なんです。(p.334-335)

☆現在の憲法は集団自衛権を認めてないが、集団安全保障だと憲法を変えなくても自衛隊は参加できるという意見。



●「四十九歳という、おれの年齢があるからな。若くして出れば、上の人たちの出番をなくしてしまう。そうなると、怨念が生まれる。(p.343)

☆金丸さんから何度も説得されたのに総理のイスを断ったのは、宮澤喜一や渡辺美智雄に気兼ねしたのかもしれない。



●のちに、小沢が、自分を党首にするようにとか、組織名簿をつくってあるといった噂も流れた。しかし、それは、誰かが無責任に書いて渡したペーパーを、責任感の無い記者がただおもしろがって書いたにすぎない。(p.472)

☆小沢ほど私利私欲なく日本のためにやってきた政治家で180度評価が違う人はいない気がする。もちろん、この本に書かれていることが全て本当だという前提だが、どこで大きくミスったんだろう。



●「菅さんが総理になれる器だと思う? 民主党というのは、右から左までゴッタ煮。松下政経熟出身のお坊ちゃん、お嬢ちゃんが政治ゲームをしているところっていうイメージがあるのよねぇ。そんでも、自民党と対立できるのは、民主党しかないけどさ」(p.499)

☆民主党政権が生まれる前の話である。今振り返ってみれば、田中真紀子さんは、口は悪いけどけっこう本質を突いている。


●「いっちゃんが民主党に入ったから、政権交代の可能性が出てきた。ただ、どれだけの人が落ちこぼれずについていけるかしらね。それに、いっちゃんには欠点がある。自分で総理になろうとしないこと」(p.500)

☆そういえば、今まで何度も総理になれるチャンスはあったのに、一度も自分から総理になろうとはしなかった。



【アクションプラン】
・手嶋龍一 『外交敗戦』 を読む。



【評価】
評価:★★★★☆
こんな人に、こんな時におすすめ:
小沢一郎ってマスコミのイメージが悪いけどほんとに悪い人なの?ってときに。
生い立ちからよくわかる。



【結論】
この本を読むと、小沢を嫌ってるのが2種類いることがわかる。
マスコミに躍らされている人と、本当に悪い人だ。

posted by macky at 23:47 | Comment(0) | TrackBack(0) | 政治 | edit | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年07月10日

マンガ 老荘の思想

マンガ 老荘の思想 (講談社プラスアルファ文庫)
蔡 志忠
講談社
売り上げランキング: 7,009


563円+税、1994年


【概要】
争奪と興亡に明け暮れ、誰もが生き残りに汲々としていた春秋戦国時代。そんな時代に、時流に流されず、超然として心隠やかに自由に生きることを説いた老子と荘子の思想は、現代人にとっても示唆に富んだ魅力的なものである。老荘の思想をマンガ化によってわかりやすく再現、世界各国で翻訳され、好評を博したベストセラー。(「BOOK」データベースより)


【動機】
寝る前に少しずつ、途中まで読んでいたが、
100分de名著で「老子」が紹介されていたので一気に読んでみた。


【所感】
マンガだから読みやすいけど、題材が老荘なので深く読める。



【抜粋】
●天下には三つの美徳があるといいます。

一つは、体が大きく背は高く、外見が美しいもの。

二つめは、知恵があり、したいことはなんでもできるもの。

三つめは、勇敢で思い切りがよく、大衆を集め、兵をひきいるもの。(p.126)


☆孔子が盗賊を説得するシーン。
結局、盗賊には盗賊の理があり、説得に失敗して危うく殺されかけたが、
この文章は印象に残った。


知恵があるとはどういうことかというと、
「したいことは何でもできること」とシンプルに考えると
わかりやすい。


荘子は、「孔子が仁義を広めたのはサギではないけれど… 罪悪の大部分は仁義という名目を使って行われているんだよ」と言っている。
つまり、孔子の仁義も盗賊の仁義も根は同じであると。



【アクションプラン】
・続いて、「孫子」を読みたい。 →済(140516)

・やりたいことがたくさんあるのになかなか進まないのは、時間が足りないのではなくて知恵がないのかもしれない。知恵があるなら知恵を使ってどんどん片づけていきたい。知恵があれば、したいことは何でもできるのだから。そう考えると、ワクワクしてきた。



【評価】
評価:★★★☆☆
こんな人に、こんな時におすすめ:
老荘思想に興味がある人に。入門として。
競争社会に疲れたときに、こういう生き方もあるよと。

 

(130710 読了)
posted by macky at 23:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ・コミックス | edit | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする