2013年10月10日

橋本式国語勉強法

橋本式国語勉強法 (岩波ジュニア新書)
橋本 武
岩波書店
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橋本式国語勉強法
橋本 武/著 (岩波書店) 2012年 (初出は1968年)
840円+税



【概要】
〈銀の匙〉の国語授業』 で注目を集める“伝説の教師”が国語の学習法を伝授します。覚えるのではなく考える勉強、詰め込むのではなく自らの中にあるものを引き出す勉強、人生の心の糧となる勉強の喜びを見出しながら、結果として入試にも役立つ、真の国語力を身につけるための学び方です。(「BOOK」データベースより)

「灘校式勉強法/国語」(講談社 1968年)をもとに加筆修正したものである。



【動機】
橋本先生の国語授業に興味があったので。


【所感】
そんなにためになる情報はなかった。ひと昔前のオーソドックスな内容。
それもそのはずで、2012年出版なのだが、もととなったのは1968年、つまり40年以上も前に書かれた本である。



【抜粋】
●孔子が晩年になって易を読むことを好み、竹簡(竹のふだ)を綴ったなめし皮のひもが、三度も切れるほど繰り返し読んだという話は有名で、このために、本を繰り返し読むことを“葦編三絶”というようになりました。これほど打ち込んで読める本があるということはどんなにか幸せなことであり、あなたがこの幸運を持っているならば、あなたの人生はさらに深められていくことでしょう。しかし読書を始めたとたんに、精読によって人生の方向が決定づけられるような、作家なり本なりに出合うことはまず望めないでしょう。それを得るためにも、また精神的偏食に陥らないためにも、あなたの読書は多読から始めてほしいと思います。(p.28-29)

☆こういう本に巡り合うためにこのブログをやっているのかもしれない。



●自分の息のかかったことばを整理して、自分用の辞書を作ってみたらどうかと思います。その方法は簡単です。リーフノートの一枚ごとに五十音の一音を配当します。すなわち“あ”ではじまることばは“ア”の用紙に集め、その意味と、そのことばを抜き出した出展と、その用例を記入していき、ことばがふえた時には用紙を補充するようにしていきます。ことばの意味はできるだけ簡単にして、用例からその意味が理解できるようにし、用語例辞典といえるようなものを作りあげてみたら面白いでしょう。(p.39)

☆これはおもしろそうだ。出展も明記しておく。パソコンで作ると簡単に並べ替えられていいかもしれない。
自分の興味ある分野の専門用語集を作ったりしてもいいだろう。



●漢文の勉強は中国語の勉強ではありません。国語の勉強以外の何物でもないのです。古代に日本にもたらされた中国の文化を、私たちの遠い祖先が吸収して日本化し、日本の精神文化の糧としていった、その跡を私たちも勉強しようとしているのです。 (中略)

 漢字漢文を無視して、日本の文化を語ることはできません。 (中略) 漢文を学ぶのは、中国の古典を通じて日本を知るためです。(p.130)

☆これは意外と見落としがちかもしれない。日本をより深く知るために漢文を勉強する。
漢文を勉強するにはまず漢詩を暗誦しろと言ってるが、漢詩が一つも載ってない。こういうところでちょっと例でも載せておくとさらに興味を惹くのだがと思っていると、夏目漱石の 『草枕』 の一説が引用されていた。


●漢文の勉強をした者としない者とでは、こういう文章に対する親しみにも受け取り方にも、差が生じて当然です。(p.131)

☆たしかに、今までは漢文や漢詩が出てくると、サーっと素通りしていた。漢文を勉強すると親しみがもてるようになるかも。



【アクションプラン】
・漢文(とりあえず漢詩)をちょっと勉強してみる。




【評価】
評価:★★☆☆☆
こんな人に、こんな時におすすめ:
受験対策としてはあまり使えない気がした。
時間に余裕のある人がじっくり国語力をつけたいってときに。
「国語の勉強は何をやったらいいか全くわからない」という人には指針にはなるかも。


posted by macky at 20:07 | Comment(0) | TrackBack(0) | 「銀の匙」関連 | edit | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする