「1+1=10」を実現する仕事術―仕事が劇的に変わる5つの「頭の習慣」 (知的生きかた文庫)
posted with amazlet at 14.11.16
和田 秀樹
三笠書房
売り上げランキング: 1,393,752
三笠書房
売り上げランキング: 1,393,752
『「1+1=10」を実現する仕事術』
和田秀樹/著 (三笠書房) 2005年
【概要】
仕事ができない人は「すぐ反論する」。仕事ができる人は「第三者の目を持つ」──仕事術の大家が公開する「成功をシステム化する唯一の法」。穴一つ掘るのでも「バカ」と「頭のいい人」は、こうも違うと納得できる1冊。(Amazonより)
ネットワーク、チームワークという人間関係ができてないようでは、まず、たいしたことはできない、ということで、人間関係のネットワークはどう構築すればいいのか。さらには、そのネットワークを活かすためには、具体的にどのようにすればいいのかについて詳しく書いている。
『凡才でも成功する!≪和田式≫「人間力」』 を、文庫収録にあたり再編集のうえ改題したもの。
【動機】
仕事術関連本を乱読中。
【所感】
けっこうためになった。
ネットワークの大事さがあらためてわかった。
成功はネットワークで決まる。
ネットワークを構築するには、「共感力」が大事。
【抜粋】
●といっても、相手の心のこと細かな自己愛まで読み取り、それに適切に対応するには、長い時間の積み重ねが必要で、昨日今日あったような相手でそれを即座につかむのは、基本的にはむずかしい。しかし、それを可能にしてくれる方法がある。
他社への「共感力」を鍛えるのだ。(p.50)
☆「同情」とは違う「共感力」。これを鍛えればコミュニケーションはうまくいくらしい。さっそく実践している。効果はまだよくわからないけど、友人が愚痴ったら「かわいそう」ではなく、「自分もそういうところがある」ということで、なんだか相手の気持ちがより分かった気がする。
●その繰り返しを飽きずに行える人、つまり「試行力」がある人だけが、これからの時代を生き残れるのだと思う。(p.59)
☆まずは仮説を立てて、実際に試してみる。ダメなら別の方法を試す。この回転をどんどん速くしていく。そのスピードが速いほど成功は近づく。
●東大生はなぜ、日本の企業でもてはやされるのか。
その理由は明快だ。
東大生は、「人脈=ネットワーク」を持っているからにほかならない。
日本はいまだに、霞が関の役人が権力を握る官僚支配の国だ。その官僚は東大卒が中枢を占める。(p.66-67)
☆東大生は頭がいいからだと思っていたけど、ネットワークという視点で見ると面白い。企業は東大生のヘッドワークよりはネットワークに期待しているそうだ。
●よく「腹の探り合い」などと言うが、お互い黙っているだけでは、何年たっても相手の気持ちなどわかるはずがない。人との共感を成立させようと思ったら、せっせと相手の気持ちに言葉のクワを打ち込むべきである。(p.138)
☆「腹の探り合い」というと本音を隠して建前ばかりを言うようなイメージがあるが、そうではなく、黙っていることこそが「腹の探り合い」というのがおもしろい。黙っていれば相手はいいように解釈してくれるだろう、波風立たないようにしようと思っていると、逆に相手に不信感を抱かれるというのは目から鱗だった。
【アクションプラン】
・自分一人でなんでもやろうとするのではなく、人にうまく頼れるようになりたい。
・「試行力」を鍛えたい。
【評価】
評価:★★★★☆
こんな人に、こんな時におすすめ:
もっと多くのことを成し遂げたい時に。
【結論】
他人という“資源”は無尽蔵に転がっている。
それを生かすも殺すも自分次第。