人を洗脳する賢者の黒い言葉 (ぶんか社文庫)
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内藤 誼人
ぶんか社
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『人を洗脳する賢者の黒い言葉 (ぶんか社文庫)』
内藤誼人/著 (ぶんか社) 2010年 (単行本は2007年)
571円+税
【概要】
賢者たちが残した、人間の愚かさや汚さにまつわる「黒い」言葉にこそ、数々の知恵が詰まっている。人を意のままに操る「洗脳術」、どんな相手も虜にしてしまう「対人術」、スイスイと出世する「組織術」、人生をバラ色に変える「人生術」、あらゆる場面も切り抜ける「処世術」、地位や栄誉を勝ち取る「成功術」…世界の名言をもとに、世渡りの秘訣、人間関係のコツ、意識改革法など、他人と自分をうまく操るテクニックを紹介。(「BOOK」データベースより)
悪魔的な名言集。
2007年11月にぶんか社より刊行された 『人を操るブラック洗脳術―相手を「理解」「予測」「コントロール」する!』 を改題、文庫化したもの。
【動機】
心理学を勉強中。
【所感】
さらりと読めるが、ところどころなるほどと思うところがある。
【抜粋】
●「なるほど、そういう視点もありましたか」などと驚いて見せたりして、都合のいい返事はしてみるものの、指図に従うことはめったにないのである。(p.229)
☆指図に従う必要はないそうだ。「やり過ごし」というテクニック。仕事ができる人が共通して使っているらしい。いい返事をした後は、自分の発言にとらわれて後からでもついつい従ってしまうが、こういうところを割り切れる人ができる人なのかもしれない。
●お客さんから質問されたら即答する、これが基本だ。
・・・(中略)・・・
人間はすばやい返答を受けると、心理的に信頼を感じる。(p.231)
☆そうだったのか。間違っててもいいからなるべく早く答えるようにすれば信頼される。たしかにそれは言えるかも。
●学生の答えは平均33.9日だった。
しかし、現実には、55.5日もかかったのである。(p.235-236)
☆何日でできるかと言われればたいてい甘く見積もってしまう。最悪のパターンも想定しておく。 『時間管理術』 で学んだ三点見積り法を利用してみる。
三点見積法については、こちらに詳しく書かれている。
プロジェクトマネジメント ワンポイント講義
http://www2.odn.ne.jp/scheduling/SCM/Onepjmgt4.html
三点見積法は、確率的変動に基礎をおいている。同じ作業を繰り返し行なっても、所要時間にはいろいろな幅がでる。そこで、所要時間の「最善値(=最短期間)」「最悪値(=最長期間)」「最頻値(=その期間でおわる頻度が最も高い値)」の三種類の数字を見積もる。そして、
推定所要時間=(最善値+最悪値+4×最頻値)÷6
という式によって、所要時間を求める。
●その結果を読み取るためにはある程度の統計学の知識が必要だ。パス解析、決定係数、有為水準といった用語を知らないと、何が何なのか、さっぱりわからないであろう。(p.240)
☆ちょうど今、統計学をやっているのでここを読んだとき「おっ」と思った。タイミングがいい!
【アクションプラン】
・統計学をもっと勉強してみる。
・「やり過ごし」というテクニックをマスターする。
・日頃から読書などを通していろいろなケースをシミュレーションしておく。
【評価】
評価:★★★☆☆
こんな人に、こんな時におすすめ:
他人と自分をうまく操りたい時に。
それがお互いにとってプラスになる。