2014年12月16日

ぼくらの祖国

ぼくらの祖国
ぼくらの祖国
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青山 繁晴
扶桑社
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ぼくらの祖国
青山繁晴/著 (扶桑社) 2011年
1,600円+税



【概要】
きみは祖国を知っているか。あなたは祖国を知っていますか。「祖国」を知らない受験生、教師、親たちへ。「祖国」を震災で知った新しい日本人へ。(「BOOK」データベースより)


北朝鮮拉致事件、福島原発、硫黄島、メタンハイドレードなどなど
青山さんがテレビでよく語っていることが網羅されている。



【動機】
テレビでよく青山さんを見かけるが、本はまだ読んだことがなかったので手に取ってみた。



【所感】
テレビで見る迫力がそのまま伝わって来た。

文章なので背景なども分りやすい。

青山さんが硫黄島にこだわっていた理由がようやく分かった気がする。

不統一の文字はこだわりの部分なのでツッコミたくないけど、やっぱりちょっと読みにくい。




【抜粋】
●ぼくは身体が丈夫なたちで、病気らしい病気の経験がなかった。
 しかし震災が音もなく近づいていた2011年の冬から早春にかけて、まず尿管結石の激痛が起こり、報道テレビ番組の生放送でプロデューサーが痛み止めの座薬を持って見守るなか、どうにか、ふつう通りに語った。
 その痛みが続くなか講演先で肺炎となり、重症化して右肺が真っ白になっているレントゲンを見せられた。・・・(中略)・・・
 そのころすでに癌の告知を受けていた。・・・(中略)・・・癌の告知から37日が過ぎてから日程をあけることができて、手術を受けた。
 癌はごく早期だったが、大病院の副院長は、転移を避けるために腸を大きく切り取った。立派な成功手術だった。(p.54-55)

☆震災の1か月前にも大きな病気を患い、手術後も腸閉塞を起こしながら講演に飛び回っていた青山さん。
震災が起きたときも、講演に向かう途中の新幹線の中だったそうだ。
その当日に、現地に入ることを決断していたという。


●福島第一原発までおよそ50キロ圏内の地域から見ていった。
 ところが、すでにそのあたりで、人間が絶えて、いない。ちょうど桜が満開で、何事もないかのように咲き乱れている。
 政府が避難を薦めたのは、20キロ圏内であり、その時点では30キロ圏内が「屋内にいて下さいね」という地域だった。

☆政府が避難を薦めたのは20キロ圏内なのに、50キロ圏内で人の姿が無かったという。政府を信用していないことが伝わってくる。


●菅直人首相は3月12日の午前7時11分に自衛隊ヘリで、この福島第一原発に降り立ったが、それは安全な免振重要棟に短時間、立ち寄っただけで、ほんとうの現場把握はせず、すぐ「逃げるように帰った」(幹部作業員)
 これはベント(排気して圧力を下げること)をはじめ作業を遅らせただけであった。(p.118)

☆この判断ミスが大きなトラブルを巻き起こしたと言われている。先日の総選挙で菅元首相は小選挙区で落選した。(ちょうどこのあたりを読んでいるときに、比例でゾンビのように復活当選した)



●「海上自衛隊の硫黄島部隊と言いながら、ほんとうは救難ヘリが二機いるだけですね。海上防衛のプロに申して恐縮ながら、この硫黄島のすぐ南方に沖ノ鳥島があります」 士官は、頷いた。
「そこには、中国海軍がずっと仕掛けてきていますね。・・・(中略)・・・海上自衛隊のように、中国海軍をほんとうは上回る実力があれば、やれることはもっと根本的に沢山あります」
 士官は、今度は深く頷いた。
「やがて中国海軍は空母を保有します」
「そうですか、やはり、そうですか」(p.184-185)

☆自衛隊がここに戦闘部隊を置くのは戦争を起こすためではなく、戦争を起こさないためである。中国は空母で沖ノ鳥島をうっかり破壊することも考えられる。救難ヘリ二機では守れない。




【アクションプラン】
・硫黄島の映画を観てみたい。

父親たちの星条旗 [DVD]

硫黄島からの手紙 [DVD]





【評価】
評価:★★★★☆
こんな人に、こんな時におすすめ:
「子どもに本当の日本を教える本が見つかりません」という声が届いたことが胸に響いて、この本を書こうと思ったそうだ。



【結論】
この本を読んであらためて青山さんのすごさ、偉大さがわかる。
同じ時代に生きていることをうれしく思う。

 
(141216 読了)
posted by macky at 23:57 | Comment(0) | TrackBack(0) | 政治 | edit | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする