2015年03月31日

ネットせどり入門

月10万円ラクに稼げる「ネットせどり」入門
浅井 輝智朗
日本実業出版社
売り上げランキング: 110,709


月10万円ラクに稼げる「ネットせどり」入門
浅井輝智朗/著 (日本実業出版社) 2014年
1,400円+税



【概要】
注目度No.1! 最も簡単なネットビジネス。年間1200万円の副収入を稼ぐ現役サラリーマンが国内Amazon転売の手法を初公開! 「プレミア商品」の探し方は? ツールを活用した「低リスク」の仕入れ方、「稼げるセール情報」を効率よく集めるコツ。(「BOOK」データベースより)

ネットで仕入れてネットで売るネットせどり。



【動機】
「ネットせどり」ということばの響きに興味を持った。



【所感】
ざっと速読した。

主に効率的な仕入れの仕方が書いてある。

今までヤフオクというと不用品を売るというイメージだったが、

この本では仕入れに重きを置いている。

なので不用品が無くなってスッキリとは逆に

どんどん不用品にあふれる暮らしになっていきそう。

それでもコツがつかめれば収入が増えていくのだろう。



【抜粋】
●たとえば「クローバーサーチB」や「自動価格比較/ショッピング検索(Auto Price Checker)」などと検索語句に入れてみてください。(p.47)

☆Chromeをネットせどり用に拡張して使う。



●RSSリーダーを使って、「品物」を追いかけたり、利益を出しやすい商品を販売している「出品者(仕入先)」を追いかけてみるとよいでしょう。

@ライブドアリーダーに登録する。

Aヤフオク!で、商品名を入れて検索。

B検索したときに、右下にRSSと言うボタンがあるのでクリック。

Cリンクがバナー部分に出てくるのでそれをコピー。

Dライブドアリーダーの左の追加と言うボタンを押す。

Eリンクを貼りつける。

F定期的に更新ボタンを押せば、登録したものが出品されたら表示される。

Gサイト上で利益が取れるなら、入札して一つでも多くの品物を買う。(p.51)

☆RSSリーダーはライブドアリーダーでいいらしい。



●販売先として、ヤフオク!にも出品したほうがよいのかという質問を受けることがあります。
 私の結論から言うと、初心者のうちはあえてヤフオク!に手を出す必要はありません。というのも、ヤフオク!はアマゾンと比べると、作業時間が多く必要になり、取引や発送を自分で行うことになるので、副業で稼ぐには効率的ではないからです。(p.154)

☆ヤフオクで買ってアマゾンで売るのが基本。





【アクションプラン】
・ライブドアリーダーでヤフオクの商品を拾ってみる。

→ やってみたけど、ライブドアリーダーではできなかった。
「RSS リンクがバナー部分に出てくる」というのがよくわからない。

Chromeだとfeedlyに促される。
「Open in feedly」をクリックすると、feedlyで読める。

Firefoxだと、購読ボタンが出てくる。
(ライブドアリーダーで購読を押しても反映されなかった)


まあいっか。
ライブドアリーダーのサービス自体いずれは終了しそうだし。




【評価】
評価:★★★☆☆
こんな人に、こんな時におすすめ:
「ネットせどり」ってどういうもの? ちょっとやってみようかな? ってときに。

 
posted by macky at 23:48 | Comment(0) | TrackBack(0) | 実用書・ハウツー本 | edit | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年03月24日

反証 六本木クラブ襲撃事件「逮捕からの700日」

反証
反証
posted with amazlet at 15.03.24
石元 太一
双葉社
売り上げランキング: 110,558


反証
石元太一/著 (双葉社) 2014年
1,300円+税



【概要】
警察、検察により仕掛けられた「証拠の隠蔽と捏造」そして、ただ一人「無罪」を訴える理由を明かす!衝撃の獄中手記。(「BOOK」データベースより)


六本木クラブ襲撃事件とは
2012年9月に六本木のクラブ「フラワー」で飲食店経営者が複数の男達に撲殺された事件、いわゆる「六本木クラブ襲撃事件」で、2013年1月9日、警視庁麻布署捜査本部が公判中の石元太一に凶器準備集合容疑で逮捕状を取った。事件前後に金属バットを持って現場に集合したとされる関東連合元メンバーらと連絡を取り、合流するなどした疑いが持たれている。31日にはこの殺害に直に着手した容疑、すなわち殺人容疑で再逮捕。結果、殺意の立証の困難性から殺人罪での起訴は見送りとなり、傷害致死罪による追起訴を受ける運びとなった。区分審理で詐欺罪の有罪判決が認定された後の同年12月に東京地裁で傷害致死罪等の裁判員裁判が開かれ、12月16日、「事件を発生させた張本人」として懲役22年の長期に亘る刑を求刑された。東京地裁は「事件の直前に現場を離れていたが、対象の男性の来店を仲間に知らせ、凶器を持ってクラブに向かう仲間の様子を目撃していたことから傷害致死罪の共謀が成立する」としたうえで、「先輩が首謀した抗争に連絡役として協力したにすぎず、事件の黒幕と位置付けることはできない」として、懲役11年の実刑判決を言い渡した。東京地検はこの判決を不服として東京高裁に控訴。2014年(7月14日)にはこの事件についてを記した獄中手記『反証 六本木クラブ襲撃事件「逮捕からの700日」』(双葉社)を上梓している。2014年12月18日、東京高裁は「襲撃は計画的かつ迅速に行われ、被告人も十分予測していた。計画、準備段階で深く関与した責任を、一審判決は過小評価した」として一審判決を破棄し、懲役15年判決を言い渡した。(Wikipediaより)



【動機】
著者・石元太一氏は無罪を主張している。

〈有罪前提の裁判が進んでしまっている以上、この本を通して、今回の裁判の在り方に疑問を持って異議を唱えてくれるのは世間しか残されていない。〉 ということなので、そういう目的で読んでみる。




【抜粋】
●シャワーを出てからバッグを持ってすぐに本棚の前に行き、時間がある時にでも読もうと思っていた本や、勉強のための参考書を20冊ほどバッグに詰め込んだ。(p.14)

☆読書ブログなのでこういう読書や書物に関する箇所は自然と目を引くことになる。

それにしても、警察に踏み込まれているときに冷静にシャワーを浴びたり、バッグに本を詰め込んだり、旅慣れてるなぁという印象を持った。
自分だったらどういう本を持っていくかなぁと考えたりして、親しみがわいた。
20冊も選ぶとなると私だったら半日がかりかもしれない。



●俺は不安を払拭するためにも、まったく誰とも関係ない弁護士を呼び、事件の内容と自分の事件当日の行動を説明し、客観的な意見を求めたら、
「絶対に認めない方がいい」
 とのことだった。そして、
「もし、やっていないことを認めて、後で後悔して裁判でひっくり返そうとしても、それは例えどんないい先生をつけたって難しいこと。石元さんが後悔したくないと思うのであれば、選任している先生の言うことであっても、今は従うべきではない」
 とも言ってくれた。(p.44-45)

☆このアドバイスで無罪を求めて戦うことに決めたようだ。



●そう録音、録画といえば、俺が事件当日に乗車したタクシー内の録音、録画があったことには驚きだった。結果として俺にとっては出てきた方が良かったのだが(検察側としては最初自信満々で出してきたので、あまり見当違いに証拠として出したことを後悔したのではないだろうか)。(p.49)

☆タクシーって録音、録画があるのか。知らなかった。



●俺から刑事さんに言えることは、ちゃんとホテルの清掃員さんにも口止めしておかないとバレちゃうよって。カマをかけたり、チップを渡せばバッチリだから。(p.50)

☆そういえば、清掃員さんが実は……というのはよくある話である。ちなみに、こちらは刑事さんに尾行されてたけど、清掃員さんにチップを渡してたら事前に教えてもらえて助かったというお話。うーん、抜け目がない。



●「加地伸行という儒学者研究の第一人者の本で、 『他者の幸せのために生きよ 祖父が語る「こころざしの物語」』 という本がある。もし機会があったら読んでみてくれ」
(中略)
 俺は知識の上に学ばなければいけないことを忘れていたような気がした。その知識を誰かのために使おう。何かに役立てようという気持ちが欠如していたんだ。(p.60-61)

☆留置所で詐欺事件の捜査員に薦められてこの本を読んだことで、石元氏は他人のために自分ができることは何かというのを考えるようになったようだ。



●今回逮捕されてから、たくさんの本を読んだのだが、留置場から拘置所に移送される時に、差し入れてもらった本を数えると527冊。(p.62)

☆7か月で527冊。すごい数だ。1日2.5冊ペース。



●そんな拘置所生活で一番良い点は、自分で食糧(缶詰やお菓子、調味料など)が購入出来ることだ。それだけではない。外部から差し入れてもらうことも可能なほか、筆記用具やノートなどが購入出来、しかもそれらを常に居室の中に置いておけるといった点ではないだろうか。(p.70)

☆筆記用具やノートを常に居室の中に置いておけるだけで喜びを感じられるようだ。


●でも、俺自身、最もありがたかったのは、室内に本を何冊でも置けるということだ。(p.70)

☆あれ? 10冊までじゃなかったっけ?

佐藤優 『獄中記』 を確認してみると、<私本3冊、宗教経典・教育用図書7冊、パンフレット10冊の枠> とやっぱり書いてあったので不思議に思って調べてみると、

2005年に法律が改正されて制限が無くなったようである。


エロはOK、脱獄と自殺はNG? “刑務所タブー”を破った問題作 - 死刑囚小田島獄中ブログ
http://knuckles.cocolog-nifty.com/blog/2011/08/okng-def1.html

 近年、“塀の中”の読書事情が劇的に変革したのをご存じだろうか? 2005年、およそ100年間にわたって受刑者に運用されてきた監獄法(1908年公布) が全面改正され、受刑者の読書事情が大幅に改善されたのだ。新法の名称は「刑事収容施設及び被収容者等の処遇に関する法律」、通称「刑事収容施設法」。受刑者の処遇に関係する部分は06年5月に施行された。

 新法の最たる特徴は、受刑者(法律では被収容者と呼称)の「権利義務と矯正職員の権限」を明文化した点と、「受刑者の本を読む権利」を保障(所長権限による、という曖昧な表現も多く見られるが)した点である。読書に関していえば、例えば旧法では、多数の本を所持していても手元における冊数は3冊(学習参考書や辞書類は冊数外の扱いになっていた)と制限されており、残りは“領置”と呼ばれ、倉庫に収めることになっていた。読み終えた本を倉庫に戻し、新たな本と交換する場合は、“領置下げ”という願箋を書いて、下付願いを出さなければ閲読は許可されなかった。それが新法では改正され、手元に何冊でも置けるようになったのだ。


10年も前に改正されてたのか。 
そういえば佐藤さんの本は2002年から2003年頃の話だ。



●工藤と俺は20代前半の頃、一緒にいることが多かった。彼は未成年の頃、当時敵対していた暴走族グループの少年1名をナイフで刺し、死なせてしまったことで特別少年院送致という処分を受けていた。だから、彼が少年院を出院した後に起こったトーヨーボール事件で、同じ特別少年院送致となった俺のことを境遇が似ていると言って、何かと目をかけてくれていた。(p.74)

☆トーヨーボール事件は工藤氏は関わっていなかったのか。
じゃあ 、『不良録』 に出てきた憧れの先輩って誰なんだろう?
トーヨーボール事件の主犯格ということで網走刑務所で懲役6年半も務めたらしい。



●その後、自分に合った職を見つけるため、いろんなことに挑戦していたのだが、彼は昔から頭の回転も早く、性格も社交的だったので、俺は彼に広告代理店という仕事を勧めてみた。
 なぜ、この仕事を勧めたかというと、1つは学歴にはあまり左右されず、とにかく優秀な人材を求めている会社があった。もう1つはこの業界には、昔やんちゃをしていたという過去を持っていても、セールスマンとして成績の優秀な人間が多かったからだ。そこにはそういった人間に共通するスキルがあったのかもしれない。
 結果、彼は入社後ほどなくして、トップセールスマンとなるのだが、ある日今の会社を辞めて独立することにしたと彼から連絡が来た。この仕事を彼に紹介したのは自分だということもあったので、素直に嬉しかった。そして、何か手伝えることがあればという気持ちから、俺は非常勤という形で彼の会社をサポートすることにした。(p.84-85)

☆その彼が証言台に立ってくれたそうだ。やっぱり日頃からいろんな人の世話をしたり面倒を見たりしていると、いざというときに助けてくれるものだなぁ。ところが、絆が深いということで彼の証言は信憑性が無いとされてしまった。なにかがおかしい。



●そこでPPC広告と平行して行ったのがオプトインメール広告だった。広告メールを受け取ることを承諾している人だけに送信されるメール広告で、メールの配信数などで広告費用が決まる。さらに配信対象者を絞りこんだものがターゲッティングメール広告。(p.87)

☆オプトインメールってちょっと前どこかで聞いた気がする。どこだったかな。




●突然、工藤明男から言伝があると言われた。
(中略)
「あの本の最後に書いた2人の友と1人の後輩の心の支えになりたいという1人の後輩とは太一のことだから」
(中略)
言い訳じみた言葉ばかりを聞かされ、俺はうんざりし、よくもこんなことが本気で言えるものだと、思わず感心したくなるような内容だった。(p.92-93)

☆あらためて 『いびつな絆』 の「“生贄” にされる石元太一」の章を読んでみると、工藤氏は石元氏のことを本気でかばっているようにみえる。

 もし太一が、自分の罪を少しでも軽くするために、本来の自分の立場を説明するには、見立君との主従関係や、関東連合内部の慣習を説明しなければならない。だが太一の性格では、仲間のことを悪く言えるはずがない。さらに言えば、見立君の支援者が手配した弁護士を選任(後に辞任)していたこともあって、へたな供述はできないだろう。( 『いびつな絆』 p.173より)


六本木クラブ襲撃事件のおおよその真相はこんなところだろう。
どうして工藤氏と仲たがいしてるのだろう?


と思っていたら、出てきた。


●疑問に思い、揉めた当事者でもあった見立君に尋ねると、
「工藤(明男)が“仲間の文句を言ってるのだから馬鹿にしてないですか? やっちゃいましょうよ” なんて俺とI君が飲んでいる席に現れて、あまりにも煽るもんだから俺も酔っぱらってて乗っちゃったんだよ。ほら、I君もあの通り全然引かない性格だろ?」
 という話を聞いて、なるほどなと思った。(p.136)

☆ちなみにこのIさんというのが六本木クラブ襲撃事件の現場となった「フラワー」のオーナーである。
関東連合の中でも石元氏だけはIさんと仲が良かったという。



●それにしても、事前にKにしろ誰にしても、襲うかもしれないと聞いていたり、思っていたりしたのなら、自分の携帯電話で自宅にまでタクシーを呼ぶなんて足のつく行為をするのだろうか。(p.194)

☆普通に考えればわかるとよく主張しているが、それを逆手に取って用意周到に計画していたのでは?と思われたらもうどうしようもない。裁判の難しいところだ。




●今、俺が生活しているフロアは、死刑囚の人が多いのだが、死刑が確定すると、週に一度だけ映画を観ることができるため、居室の中に小さなテレビが入る。だから廊下などを歩いていると、どの人が死刑囚なのかがすぐにわかる。(p.263)

☆死刑囚はテレビがあるのか。知らなかった。
ちなみに、拘置所によって違うらしい。




【所感】
冤罪事件だったら大変だと思って擁護するつもりで読んでいたのだが、
相手の矛盾点を突いているつもりの箇所がイマイチ説得力に欠けていて
なんだか逆にあやしく思える部分もあった。

本当に潔白ならばもったいない書き方だと思った。

当然読んでいる方はスッキリしない。
水戸黄門が「この印籠が目に入らぬか!」と言って印籠を出す場面で、微妙に違う茄子みたいな物を出したり。
そういうシーンが思い浮かぶ。

取り調べなどで疑われることが日常になって、逆にすべての人を疑うようになったのかもしれない。
まさに疑心暗鬼に陥っていると感じた。



細かい矛盾点は多いけど、本書の通りとするならば、無罪だという主張もわかる。

バッドを見てないから襲撃するとは思わなかったという主張だけど、
抗争相手を見つけて集まった時点で過去の経験からこうなる可能性があるということは予想できるわけで、
芸能活動を目前に控えてて抗争に関わりたくないから、
何とか切り抜けて事が起こる前に現場を去った。
だからセーフだと思っていたというのが本当のところだろう。

もしこれが最終的に有罪になるとすれば、
そうなる運命だったとしかいいようがない。




【アクションプラン】
・『他者の幸せのために生きよ 祖父が語る「こころざしの物語」』 という本を読んでみたい。



【評価】
評価:★★★☆☆
こんな人に、こんな時におすすめ:
裁判に興味のある人、六本木クラブ襲撃事件について知りたい人は必読。




【簡易年表】
2012年9月2日 六本木クラブ襲撃事件。
2012年9月7日 石元太一氏を別件逮捕(詐欺罪)。
2013年11月27日 詐欺事件で有罪判決。
2013年12月16日 六本木クラブ襲撃事件一審で有罪判決(裁判員裁判、求刑22年、懲役11年)
2014年7月14日 本書(獄中手記『反証 六本木クラブ襲撃事件「逮捕からの700日」』)を出版。
2014年12月18日 六本木クラブ襲撃事件二審で一審の判決破棄。(懲役15年)

 
posted by macky at 23:05 | Comment(0) | TrackBack(0) | 体験記・手記 | edit | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年03月23日

破戒の連鎖 ~いびつな絆が生まれた時代

破戒の連鎖 ~いびつな絆が生まれた時代
工藤 明男
宝島社
売り上げランキング: 16,511


破戒の連鎖 ~いびつな絆が生まれた時代
工藤明男/著 (宝島社) 2014年
1,300円+税



【概要】
90年代半ばの東京・山の手――。襲撃、報復、抗争、資金源獲得。東京の不良少年の世界で、「食物連鎖」の頂点を目指した関東連合「伝説」の幹部が、少年期の野望と転落を綴った、前作をしのぐ悔恨の回想録!(「BOOK」データベースより)

「いびつな絆」少年編。



【動機】
前作 『いびつな絆』 を読んでおもしろかったので。


【所感】
暴走族の抗争って三国志のゲームみたいに勢力争いがあるようだ。

久田将義 『関東連合』 を読んだ時もそうだったけど、

こういう本を読んでいると無性に三国志がやりたくなってくる。

特に冒頭に地図が載ってるが、こういう色分けされた地図を見るとワクワクしてくる。

現代の日本でこういうおとぎ話みたいなことが実際に行われていたなんて。

社会への反抗とかよく言われるから、暴走族ってただうるさい音を出して一般人の睡眠の邪魔をしているだけかと思っていた。



【抜粋】
●あと少しで善福寺公園(杉並区)に辿り着く。そこはいつも、私たちがパトカーをかわすために使っている場所だった。バイクしか通れない遊歩道があるからだ。(p.41)

☆信長などが若い頃、野山を駆け回って(戦に備えて)下見をしていたのに似ている。地の利。何も考えずボーっと走っているだけじゃダメだ。



●拙著 『いびつな絆』 でも書いたことだが、六本木クラブ襲撃事件が起こった直後、防犯カメラの映像をテレビで観た見立君のお母さんは、すぐに自分の息子とわかって泣き崩れていたそうだ。(p.41-42)

☆この映像だろうか。ちょっとわかりづらいけど自分の息子だとすぐにわかるのかも。
https://www.youtube.com/watch?v=TQ-hrH_aUZs



●私と見立君は18歳になったばかりだったが(見立君は早生まれだ)、当時としては異例の検察官送致、つまり大人と同等の処分を希望して、そのとおりになった。 私も見立君も、その前の事件で少年院を出てから、それほど時間が経過していなかった。保護処分であれば間違いなく少年院送致にされ、1年以上身柄を拘束される。ならば検察官送致にしてもらって、10日かそこらで罰金刑で出た方が割りがいいというのが、私の中での打算だった。(p.56)

☆「彼らはもう少年院に入れて教育しても時間の無駄だから、大人の処分にして責任を自覚させましょう」ということだ。

(通常は逮捕された少年は一度検察官から家庭裁判所へ身柄を送致されるが、家庭裁判所の少年審判の結果により刑事処分にすべきだと判断された場合、逆送(検察官送致)といって少年を検察官へ送り返すことになる)



●「証拠云々の話をするなら、やられた相手に弁護士飛ばして証言させて、世の中に出しますよ」

「それはちょっと困るんだよ……」

主席は頭を抱えてしまった。(p.62)

☆完全に少年院の主席職員(院長、次長に次ぐ役職)を手玉に取っている。
18歳とは思えない。

長く施設にいて少年法や少年事件関連の本を読み漁っていたそうである。
やっぱり人間、必要に迫られれば死に物狂いで勉強するものだ。



●見立君が変わったのは私たちと出会ってからだ。 (中略) バイクの盗み方や乗り方を教えたのは、私を含めて後の宮前愚連隊のメンバーとなるS53世代の者だった。(p.71)

☆もともとは真面目な番長だったようだ。環境は人を変える。



●在日韓国人1世の父と日本人の母を持つ在日韓国人2世の母は、極貧ともいえる家庭環境に育った。 (中略)
 祖父は両班(ヤンバン)と呼ばれる朝鮮半島の貴族階級の出身だった。大学に通うために日本に留学していた祖父は、戦時中に旧日本軍に資産を没収され、戦後帰る故郷を失った。当時としては珍しく、日本の大学にまで進んだ祖父は、そのまま日本に残って日本企業でサラリーマンを始めた。(p.106)

☆工藤氏は韓国人とのクォーターということになる。
両班というと官僚階級つまり支配階級だったようだ。



●「俺ら頭(の中が)アメリカだからよ。すぐ刺すよ」
 偶然にもKが役者として出演していた映画 『代打教師』 で、俳優の山本太郎がバタフライナイフをカチャカチャと手で動かしながら吐いた台詞だが、暴走族の世界も、そんなふうに刃物をチラつかせる時代になっていた。(p.124)

☆Kは映画にも出てるのか。今度観てみよう。



●鑑別所では鑑別所側の職員である考査官と家庭裁判所側の調査官が、収容されている少年の非行歴や知能、精神状態を、臨床心理学などの専門的な知識にもとづいて診断する。経験から得た印象でいえば、考査官は鑑別所の職員なだけに、少年院送致を推奨する傾向にあると思う。対して家庭裁判所の調査官は、必ずしも少年院に収容することに肯定的ではない印象があった。(p.138)

☆結局二回目の鑑別所では、試験観察処分の補導委託(民間ボランティアに非行の在った少年を預けて、通学や仕事をさせながら生活指導する制度)となったそうである。



●ほどなくして、家庭裁判所は私を在宅の試験観察に切り替えた。 (中略)
 私が1回目の少年院に入って覚えたのは、こういった狡猾さだったように思う。ちなみに1回目の少年院送致は、初めての鑑別所送りで決まった。(p.142)

☆〈1回目の鑑別所は必ず出られる〉(初めての鑑別所で少年院送りになることは無い)という地元の先輩の話を鵜呑みにして、反抗的な態度で鑑別所での生活を送っていたら、家裁で少年院送致を言い渡されたそうである。少年院では抜け目なく模範生となり11か月の平均収容期間を8か月半ほどに短縮させている。



●正直、瓜田のことはよく知らない。 (中略) そもそも関東連合とは無関係なのに、あそこまで関東連合に固執する神経が私にはわからない。あそこまで固執するなら、関東連合に入っていればよかったのだ。(p.157)

☆瓜田氏の著著 『遺書』 を読むと関東連合に入らなかったのは同級生の工藤氏にヤキを入れられて気持ちが折れたからだと書いてあったのに、当の本人はあまり覚えてないようだ。



●私は当時、ワンギャルのメンバーの1人と付き合っていた。私以外の現役のメンバーの何人かも読者モデルと付き合っていた。そういう流行りのアイドルと仲がよかったり付き合ったりするのが、当時の若者の世界ではステータスだった。関東連合と芸能人の交流という意味では、実はこのあたりにルーツがある。(p.180-181)

☆ワンギャルというのは、ワンダフルガールズの略で、釈由美子さんなどがいたらしい。
関東連合と芸能人の交流はよく聞くけど、結構昔からだったようだ。



●「よし、もういい。やめろ」
 大山が力尽きて動かなくなったころ合いを見計らって、私は止めに入った。
 しかし、一心不乱にバットを振り落している者たちは、大山が動かなくなっていることも、私の声にも気が付かない。
「やめろって言ってんだろ!」
 私が怒鳴りつけるとようやく我に返ったのか、宮前のメンバーたちは「はっ」となって金属バットの動きを止めた。(p.195)

☆夢中でバットを振り落している集団は歯止めがきかないようだ。
六本木クラブ襲撃事件もそういう感じだったのだろう。



●そう言うと私は、ナイフの刃をさらに大山の耳の根元に強く押しあてた。
「勘弁してくれ。あと斎藤がヤバそうだから、こいつだけでも助けてくれ」
 大山は覚悟したかのように必死になって懇願してきた。斎藤は私と大山が話している間も何度か卒倒して、いびきをかきだしていた。それを他のメンバーが蹴り飛ばして起こす。(p.198)

☆いびきをかくって脳が損傷しててかなりヤバい状態だ。



●もちろん大山の体格をもってしても、これだけ負傷していれば私に勝てるはずもないのだが、そうなると落とし所がなくなる。(p.199)

☆常に冷静に落とし所を探っている。
修羅場をくぐってきただけあって、どどどどうしようって頭が真っ白にならない。



●「堅気の人間に喧嘩でやられてどうケジメをつけるかですって? 逆に堅気に喧嘩でやられたなんて世間に知られたら、いい笑いものになりますよ」
 私たちが暴力団に危害を加え、最終的に負けるなりさらわれるなりしていたら、きっちりケジメをつけさせられただろう。しかし私たちは毎回負けなかった。喧嘩に勝ってしまえばあとはどうにでもなる。そんな理屈をこの時期に覚えてしまった。(p.207)

☆関東連合は暴力団相手でも引かなかったようだ。



●「館長、工藤には格闘技もいいんですが、下の人間をたくさん抱えているんで、ビジネスをやらせたいと思っています。館長にもそっちの方で応援していただけるとありがたいです」
 Kはすかさずフォローしてくれた。
「K、冗談や、冗談。男だったら仕事で勝負しないとな。工藤は背が小さいけど、根性が据わった顔をしてる。ちっちゃい奴は根性があるからな。仕事は喧嘩と一緒で、まけたらあかんからな。勝つまでやるんや」(p.220)

☆Kの紹介でK-1の石井館長と初めて会った時の話。
いい身体をしているので格闘技をさせられそうになっている。
工藤氏には野望があった。Kの下で関東連合という巨大で最強の組織を作り、関東周辺のあらゆる不良少年たちを押さえる。さらにサークルや読者モデルなどの若者たちを押さえれば、さまざまなビジネスを展開できるという野望が。
鑑別所の中でじっくりと戦略を練っていたようである。



●後にコンビ芸人のうち1人は、社会人野球の遠征先のホテルで、17歳で無職の少女に飲酒させたうえ、性的な暴行を加えた強姦の疑いで書類送検されている。この事件により、その芸人は吉本興業との契約を解除されて芸能活動を中止している。本人は復帰を望んでいるようだが、いまだにめどは立っていないという。(p.233)

☆ひょっとしてと思って調べてみたらやっぱり極楽だった。Kに脅されていたのか。
レイプした芸能人を脅すと金になるという。500万円を恐喝された上に、書類送検までされて、全然口止めになってないじゃん(笑)



●逮捕された日、私は逃亡生活を始めて以来、初めて安堵の眠りについて熟睡した。(p.285)

☆逃亡生活の末、捕まった人はみんなこういうことを言ってるけど、それだけ逃亡生活って苦しいものなのだな。
逮捕された日に安堵の眠りで熟睡って、普通じゃ考えられない。
ちなみに、逃亡生活は3か月ほど。



●Kの親御さんについての噂の真偽を尋ねてみると、実のところ、台湾人のお父さんはいたって真面目な貿易商を営んでおり、お母さんも普通の主婦だということがわかった。(p.294)

☆本書を読んでいるうちに、工藤氏に大きな影響を与えたKってどういう生い立ちなのだろう? って興味が沸いていたら、終章でKの特集ページがあった。外伝である。
Kは台湾人の血が入っているようだ。流暢な英語は少年院で独学で身に付けたものだという。

「これからは英語ぐらい話せないと駄目だと思って、少年院に収容されている時間を無駄にしないために必死に勉強した」そうだ。





【評価】
評価:★★★★☆
こんな人に、こんな時におすすめ:
関東連合のことが知りたい時に。

 
posted by macky at 23:55 | Comment(0) | TrackBack(0) | ドキュメンタリー | edit | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年03月21日

禁断のセールスコピーライティング

禁断のセールスコピーライティング
神田昌典
フォレスト出版
売り上げランキング: 1,864


禁断のセールスコピーライティング
神田昌典/著 (フォレスト出版) 2014年
1,600円+税



【概要】
●焼け野原になっても、翌日から紙とペンだけで立ち上がれる!
あの伝説の集団、顧客獲得実践会の会員たちが実践した
究極のセールスライティングのテクニックが、
ついに暴露されることに。

一度やったら止められない、 文章ひとつで会社が儲かる禁断のテクニックは、
2万人以上、4000社をウハウハにし、
まさに時代を切り拓いた。

その手法は、SNS全盛の今も、
実は変わらず使えるものばかり。
紙とペンさえあれば、どんな状況に陥っても食べていけるのだ。

本書では、禁断の法則から
DM、セールスレター、実際のセールス手法まで、
著者と会員が売ることにかけて、
血が噴き出るようなバトルが展開されている。

・あの「PASONA法則」成功レター
・実践会が行っていた6つの基礎
・反応率を高める5つの法則
・無料でお客に仕事をしてもらう方法
・DMで反応を得る必殺の公式
・独立後90日で軌道に乗せる方法
・「買うお客」を見きわめる技術
・10分で信頼関係を築く方法
・神田が書いた実際のレター

など、満載の事例とともに技の数々を解説していく。

この本を読めば、書き込みや付箋を付けずにはいられなくなる。
それほどビジネスヒントが、そこかしこに散りばめられている。
前作 『不変のマーケティング』 がお客の頭の中を考えるなら、
この本は、それを文章に落とし込む作業を実践的に学べるもの。
まさに「永久実践版! 」だ。

●著者の人生を救ったセールスコピーライティング
元役人の著者が、外資系企業の立ち上げを行い、
「3カ月で売上が立てられなければ、クビ」
という状況の中、出会った世界。

それが「セールスコピーライティング」だった。

その後の著者の快進撃は語るに及ばない。
コンサルタントとして、まったく新しい世界を提供し、
実際に多くの経営者に稼いでもらった実績……。

そんな著者が最も伝えたかったものが、
「ペンの力=ライティング」だった。

「はじめに言葉ありき。
その本当の意味を知りたければ、躊躇せず、
本書をめくり、実践せよ。

どんな文章でもいい。
仕事で使う、身近な一文から変えるのだ。
それは、あなたの人生を永遠に豊かにする扉を開く鍵になるだろう。

今は、大げさに聞こえるかもしれない。だが、これから十数年が経った時
……未来のあなたは、本当のことに気づくだろう。
この本に書かれている文字は、世界を変える魔法であったことを」
これはビジネスで世界を変えたい人だけが、
その扉を開けられる「禁断の鍵」なのだ。(Amazonより)


1998年〜2004年の間に毎月発行された、顧客獲得実践会(のちにダントツ企業実践会)向けの全ニュースレターの中から、著者・編集部により厳選したトピック、事例を掲載している。




【動機】
インターネットで他の広告動画をたまたま見てて「セールスコピーライティング」に興味を持った。


【所感】
このスキルを身に付ければ、焼け野原になっても、翌日から紙とペンだけで立ち上がれるというのがおもしろい。


広告の6つのルールが為になった。

その1 反応は配布部数で予測してはならない。1資料請求コストで予測する。

その2 シミュレーションをする前に、広告を出してはならない。

その3 サンプルは、使わせて初めて購買に結び付く。

その4 無意識レベルでは、肯定で終わる文章と、否定形で終わる文章を区別できない。

その5 抑え切れない欲求(ウォンツ)もしくは差し迫った必要性(ニーズ)がなければ、商品は売れない。

その6 圧倒的な証拠がなければ、お客はあなたの言うことを信用しない。(お客様の声を利用する)


読んでいるとどんどんアイディアが沸いてくる。




【抜粋】
●この手紙のポイントは、ひと言で言って、行動しないことのデメリットを徹底的に打ち出したことである。(p.44)

☆行動しないことのデメリットを挙げる。
さらに、何を相談すればいいかわからないという人にこそ利用してくださいと迫る。


●サンプルをどのように使わせるのかといえば、もっとも効果的なのは実況中継である。 (中略)
「まずは匂いをかいでみてください。酢のような匂いを想像されている方は、きっと軽い驚きがあるでしょう。次に思い切って、口に含んでみます。」(p.54)

☆たしかに、このように書いてあると、実際に試してみたくなるものだ。


●人間は無意識レベルでは、否定形と肯定形を区別できない。つまり、(「決してお怒りにならないでください」というのは)「怒ってください」ということと同じなのである。(p.55)

☆広告を見ているとけっこうこのミスを犯している人は多い。


●“謙虚な”日本人にとっては、自分の長所を強くアピールするのは、けっこう難しいことかもしれない。(p.61)

☆私を含めて多くの日本人が苦手とするところである。
上手にアピールできるようになれば、様々なところで役に立つ。

誇張でもいいから自分を表現していると、今度は、表現している自分が本物になってくるというところもおもしろい。


●多くの会社は、一度売ると安心する。しかし、違うのだ。売ったあとに、すぐ売らなければならない。妥協してはいけない。とにかくお勧めするのである。なぜなら、買う人は、“買うものを探している” からである。そして買えば買うほど、顧客満足が増えるからだ。(p.108)

☆買えば買うほど、顧客満足が増えるというのもおもしろい。
実際買い物をするとついでにどんどん買いたくなる気持ちはわかる。

1個買ってもらうのは大変だが、1個買ってもらったら2個、3個と買ってもらうのは1個買ってもらうのより簡単だ(しかも喜ばれる)と知っておくだけでも心強い。


●まずは、オファーが明確だよね。「《○温泉外来入浴券》 を無料贈呈!」。もしこのオファーに価値がないものであれば問題だけど、開封率の高さから考えて、地元では価値が感じられるものであると思います。(p.126)

オファー:「申し出」という意味だが、ここではマーケティングにおける「特典」、要するに「おまけ」のこと。

☆オファーって「おまけ」のことだったのか。


●さて、この事例から分かるように、(マーケティング)意識が行き届いていない市場に、マーケティング発想を持ち込むと、大金持ちになれる。(p.135)

☆こういう発想はすごい。ダメな業界だからこそチャンスという。


●ポイント10 購買金額を上げるための「限定」の活用
「ただし、お一人様最高6本まで……」
 と限定している。こうすると、しっかり6本買う人が増える。平均購入単価を引き上げるための、効果的テクニック。(p.154)

☆たしかに、「2本まで」と書いてあると、2本買ってしまうことが多い。
でもこれは消耗品の場合なので、2つ買っても意味が無さそうなものは使えない。



●資料請求をしてきたお客が100人いたとすれば、少なくても2、3人は、迷いなしに買うお客である。通常は、そんなお客が5人ぐらいいる。
 営業マンが失敗するのは、その5人を見分けることができず、残りの95人と無意味なダンスを踊り続けるからである。(p.218)

☆なかなか買ってくれない人に何とかして買わせるのがいい営業マンなのではなくて、何もしなくても買ってくれる5%のお客をうまく見きわめられる人がいい営業マンということ。


●それじゃ、残りの95人は買わないのか、ということだが……。
 もちろん買うのだ。
 きちんとニュースレター等でフォローしていけば、最低15〜20人は最終的に成約できるだろう。
 しかし、“今” 買うのではない。“将来” 買うのである。
 将来買う客を、今、説得したらどうなるか……。
 逃げてしまうのである。
 だから説得はご法度なのだ。(p.219)

☆営業マンの仕事は説得ではない。見きわめること。まずは可能性の低いお客の見きわめ方を知ることから始めよう。


●「購入されたいですか?」と聞いたとき、当然、多くのお客は「いいえ」と言う。しかし、「いいえ」という答えをもらうことは、それだけ早く5人の、今すぐ客にたどり着けることになるわけだ。 (中略)
 お客を説得しようとして断られたときには、営業マンの自尊心が傷つく。だからストレスになる。
 しかし、この殿様セールス法では、お客から「いいえ」の返事をもらうように努力すると、このお客は自分の商品を買うのにふさわしいお客かどうかを判断する。ふさわしくない場合には、ばっさりと切る。すると何のストレスもない。(p.222-223)

☆営業マンの仕事は説得ではなく見きわめること。だから断られても、うまく見きわめただけとなる。


●実は、マーケティングとセールスというのは、まったく異なる概念。
 マーケティングとセールスというのは、ほぼ正反対の動きをする。

 マーケティングは見込み客を集める。
 セールスは、「今すぐ客」を見きわめる。

 マーケティングはお客を育てる。
 セールスはお客を刈り取る。

 マーケティングは会社全体でやるべきこと。
 セールスは営業マン個人がやるべきこと。

 マーケティングは買う気にさせる。
 セールスは買って後悔しないか確認する。(p.229)

☆こうして並べるとわかりやすい。


●信頼関係を短時間に築くには……。
 見込み客の7歳以前の話をする。 (中略)
 見込み客が、7歳以前に両親との葛藤があり、その葛藤が現在まで怒りという形で続いている場合は、取引をしてはいけない。なぜなら、その怒りが取引先である自分に向けられる可能性が高いからである。(p.233)

☆この方法もすごい。この方法はジャック・ワースというアメリカ人が発見したそうだ。
要する時間は10分から15分。機会があれば試してみたい。



【アクションプラン】
・『不変のマーケティング』 も読んでみたい。
(ただし、『あなたの会社が90日で儲かる!―感情マーケティングでお客をつかむ』 の再編集という情報も)

・ジャック・ワースの方法(7歳以前の話をする)を試してみたい。



【評価】
評価:★★★★☆
こんな人に、こんな時におすすめ:
焼け野原になっても、翌日から紙とペンだけで立ち上がりたいという人に。



【結論】
世の中は頭を使った者だけが前に進めるように設計されている。

売りたいなら体よりも頭を使おう。

文章は情報を伝えるものではなく、気持ちを伝えるもの。

 
posted by macky at 20:36 | Comment(0) | TrackBack(0) | 経営学 | edit | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年03月20日

オウム事件 17年目の告白

オウム事件 17年目の告白
上祐 史浩 有田 芳生 (検証)
扶桑社
売り上げランキング: 2,811


オウム事件 17年目の告白
上祐史浩/著、有田芳生/検証 (扶桑社) 2012年
1,600円+税



【概要】
特別指名手配犯全員逮捕。地下鉄サリン事件発生から17年、麻原の側近が語れなかった真実を初めて綴った。「オウム事件」を取材してきたジャーナリストで参議院議員の有田芳生が徹底検証。(「BOOK」データベースより)


【動機】
地下鉄サリン事件から今日でちょうど20年目である。


【所感】
オウム事件の背景などが克明に描かれている。


【抜粋】
●私は、2007年に麻原を信仰する「アレフ」を脱会し、今は「ひかりの輪」という団体の代表を務めています。ひかりの輪は、宗教的な学習や実践はしますが、何か特定の人物や神仏を絶対者とする、いわゆる宗教団体ではありません。新しい智恵を学ぶ場です。(p.14)

☆オウム真理教の反省を教訓として、新しい思想と実践の場を創造することで、贖罪の一部としたいと考えているようである。


●出家するには、就職したばかりの宇宙開発事業団(現・宇宙航空研究開発機構)を辞めなければならない。長らく育ててくれた母親も失望させねばならないため、自分なりに苦しい決断だった。(p.38)

☆上祐氏はJAXAに勤めてたのか。知らなかった。


●極厳修行を終えた私は、「解脱者」と認められ、「マイトレーヤ(弥勒菩薩)」という宗教名をもらい、教団内で「マイトレーヤ大師」と呼ばれるようになった。機関誌に、私の修行と解脱の体験談が載った。
 しかし、自分自身は、少々失望していた。以前より霊的体験が多くなって、霊的に敏感になったのは確かだが、自分が期待したような悟りや超能力を体得できたとは思えなかったからだ。(p.40)

☆実際に「解脱者」になってみたら、そんなにたいしたことがない、まやかしに過ぎないということが見えてくる。
ちなみに、先輩の解脱者である石井久子は解脱者らしく振る舞う「演技の修行」をしていたようだ。


●教団は高僧たちに多額の寄付をしていたのだ。私が出家した当初から、麻原は宣伝を企図して、高僧と面会し、権威付けを得る方針だった。(p.44)

☆インドやチベットの高僧に賞賛してもらう。それが権威付けになり益々信者が集まる。でもその裏には多額の寄付があったという。
ダライ・ラマ法王には少なくとも100万ドル以上の寄付をしていたというから驚きだ。


●麻原は私のことを「菩薩」などと言って、極めて高く賞賛した。弟子たちは麻原に誇大妄想的な自尊心を満たされ、自分でも気づかないうちに、麻原を信じたいと思う気持ちになっていた。つまり、正しいから信じるのではなく、自分を高く評価するものを信じたいという心理である。 (中略)
 また、少数の勝ち組やエリートでさえ、社会の上層部にいくには、長い年月の地道な努力が必要だ。悪くいえば、みんなが、自分の価値を見いだしにくい社会の歯車の一つ、群衆の一人なのかもしれない。
 そうした若者たちの心の渇きを、麻原の言葉は、悪い形で満たした。麻原に帰依すれば、ほかではあり得ないほどに「偉大な自分になれる」と錯覚させたのだ。(p.46-47)

☆こういう才能は麻原は天才的なものがあるのだろう。
人の心を掴むのがうまい。
結果として多くのエリートたちがコロッとだまされている。

正しいから信じるのではなく、自分を高く評価するものを信じたいという心理はたしかにあるかもしれない。


●テレビ出演では、私が、麻原より多く話すこともあったので、テレビ局員が驚いていたことを覚えている。この辺から、自分がこうした弁明に長けているという自覚が生じていったかもしれない。(p.66)

☆隠れた才能が開花したような感じだったのか。知らなかった。


●実際に、地下鉄サリン事件前に、麻原は「戦いか破滅か」というタイトルの信者向けビデオ番組を制作させていた。その中に、教団は米国に毒ガス攻撃で密かに弾圧されており、戦わなければ滅ぼされるとの主張がある。そして、弟子たちに「闘いはすでに始まっている」として、教団がすでに密かに闇の権力と交戦状態にあると主張した。(p.79)

☆今、平和だと思っていたらわざわざ争いのタネをまこうとは思わないけど、やらなければやられると思うとモチベーションが上がる。わざと火をつけることでモチベーションを上げられるかもしれない。


●当時から麻原の脳波は、理工系の大学院の博士課程まで修めた男性幹部信者が採取していた。 (中略)
「麻原の脳波を採取していた当時、気になっていたことがある。それは、麻原の脳波は解脱者のものではなく、私が知っていた精神異常の脳波のタイプとよく似ている」(p.130)

☆地下鉄サリン事件で逮捕された後、10年以上経って上祐氏にそう告白したそうだ。



●私がロシアにいた間に、教団は、国の行政組織を模した省庁制を採用した。麻原が「神聖法皇」と名乗り、あたかも国家のような体制を取った。(p.136)

☆上祐氏がロシアに行ってる間だったのか。
そういえば、組織図を見ても、上祐氏は○○省とかではなく、ロシア支部長となっている。


●水俣病の被害者認定の申請をしたが認められなかったこと。 (中略)自分たち兄弟は初めは目がちゃんと見えていたこと、自分が捕ってきた、水銀に汚染された魚介類を麻原が好んで食べたので責任を感じていること、 水俣病特有の症状である手足のしびれが当時はあったこと、などをいろいろと語ってくれたという。(p.158)

☆麻原兄弟は水俣病患者のようだ。だが、認定を受けられず、国家への憎しみを深めていく。こういったところに、テロを起こした動機がありそうだ。



【評価】
評価:★★★★☆
こんな人に、こんな時におすすめ:
オウム真理教や地下鉄サリン事件について詳しく知りたい時に。

posted by macky at 23:51 | Comment(0) | TrackBack(0) | 体験記・手記 | edit | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする