2015年03月01日

遺書

遺書 ~関東連合崩壊の真実と、ある兄弟の絆~
瓜田純士
太田出版
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遺書 ~関東連合崩壊の真実と、ある兄弟の絆~
瓜田純士/著 (太田出版) 2014年
1,200円+税



【概要】
初めて明かされる真実。関東連合が唯一敗北した、「伝説の兄弟たち」の物語。(「BOOK」データベースより)

副題は、関東連合崩壊の真実と、ある兄弟の絆。


「六本木クラブ襲撃事件」いわゆるフラワー事件で対立構造にあった二つのグループの狭間で揺れ動く著者による暴露本。



【動機】
工藤明男 『いびつな絆』 を読んでおもしろかったので。



【所感】
内部にいるものしか知り得ない情報がたくさんあって、関東連合について詳しく知ることができる。



【抜粋】
●僕が他校の不良をボコボコにして、服をひんむいて、校庭に座らせる。そういうときM嶋くんは、決して加わらない。校門近くの自販機で、缶コーヒーを買っている。そしてシメられた不良に渡して、静かに言う。
(中略)
 なんでコーヒーをおごるのかと訊くと、シメた後に優しくしておけば警察に駆けこまれないで済むからだという。よくそんなところまで頭が回るなぁと思った。M嶋くんには「純士、おれが一番重要な役割をやってるんだからな。おれに感謝しろよ」と何度も言われた。(p.31)

☆中学生でこんなことまで考えるとは。こういう頭の良さは大人になってからも存分に発揮されてるようだ。人をうまく使い、しかも感謝される。



●泰一郎と孔次朗のお祖父ちゃんはフィリピン人で、有名な武道の達人だった。格闘術や逮捕術を日本の警察に教えたという、歴史上の人物らしい。
 そして兄弟の父親は、プロのキックボクサーで、現役時代はタイ国でも活躍したという。(p.132)

☆関東連合の宿敵、K村兄弟は格闘エリートの申し子だったという。



●これは誤解されているようなので強調して書くが、つまり見立くん、M嶋くん、Nくん、Kくん、Tくんら「22代目永福町ブラックエンペラー」メンバーは、立場的には全員同等だった。彼ら「22代目永福町ブラックエンペラー」のメンバーは、Nくんが住吉会系の暴力団に入り、TくんやK・Yくん(7代目宮前愚連隊)は山健組、そして見立くんは弘道会の看板を使い、M嶋くんは芸能ビジネス関係と、仲間内で連携し合いながら、あらゆる世界へコネクションを広げていった。
 彼らこそが、関東連の中でも一番重要な、幹部メンバーだ。(p.188)

☆関東連合の中心人物らはフラワー事件が起こるまで一切報道に名前が出ることは無かったという。



●これはあまり報道されていないが、見立くんは関東連メンバーでひとりだけ高校に進学している。それも偏差値70以上で、毎年東大にも10人以上合格者を出している杉並区の超進学校だ。 (中略)
 そんな見立くんが本気で悪事と金儲けに精を出した結果、関東連の闇金業や芸能ビジネスは億単位の利益を上げるところまで成長した。(p.210)

☆偏差値70以上ってすごいな。
どこにエネルギーを傾けるか。



●結局、襲撃に加わった関東連のメンバーはチャッピーくん、カンジくん、あとは下っ端の石本太一と百井茂だけだった。(p.211-212)

☆『いびつな絆』 によると、主犯格である見立被疑者が率先して殴ったことになってるが、著者は読んでないのだろうか?




【評価】
評価:★★★☆☆
こんな人に、こんな時におすすめ:
関東連合についてもっと知りたい時に。

 
posted by macky at 21:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | ドキュメンタリー | edit | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする