2015年09月02日

他人を支配する黒すぎる心理術

他人を支配する黒すぎる心理術

サンクチュアリ出版
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他人を支配する黒すぎる心理術
マルコ社/編 (サンクチュアリ出版) 2013年
1,300円+税



【概要】
★「人を操る」とは「良好な人間関係を築くこと」につながるのです★
人間関係の悩みを解決して、円滑なコミュニケーションを行なう方法のひとつに、心理学をベースにしたコミュニケーション法が存在します。
心理学的見地から、相手の表情やしぐさ、行動を分析して心理状態を把握し、コミュニケーションに役立てる心理術のなかでも、相手を「支配する」(=操る)心理術にフォーカスしたのが本書です。
コミュニケーションとは言い換えれば「操り合い」のこと。心理学をベースにした心理誘導に役に立つ考え方や具体的なテクニックを学ぶことで、コミュニケーションスキルは大きく向上することでしょう。そう、「人を操る」とは「相手との良好な人間関係を築くこと」につながるのです。
本書では人を操るための心理学や心理テクニックを紹介するために、「心理学」「心理術」の専門家への取材を敢行。心理学の基本や相手の心を透視(見抜く)技術について紹介するとともに、メインコンテンツでは相手の行動や心理を自分の意図した方向に誘導する心理術を紹介しています。

★本書の特徴★
point 01:心理術の類書があるなかで、相手を「操る」心理術に特化した内容に。
point 02:テクニックを羅列した心理術本ではなく、前提となる心理学の基本も説明しながら、具体的なテクニックまで紹介。
point 03:A5版の版型を活かして、適宜解説イラストや挿絵を掲載。文字だけでなく、視覚的にも読みやすい構成に。
point 04:心理学・心理術を専門とする複数の識者への取材をもとに、学術的な裏付けのある構成・テキスト内容にすることで、信頼感のある内容に。(Amazonより)


【動機】
心理学に興味があるので。


【所感】
影響力の武器』 をもとにしている感じ。

影響力の6つの武器に加えて、「利得最大の原理」と「公平性原理」を追加している。



【抜粋】
●現代の科学的な心理学が誕生したのは19世紀末のことです。心理学の父と呼ばれるドイツの哲学者・生理学者のヴィルヘルム・ヴントが、ドイツのライプツィッヒ大学で心理学実験室を開設したのが、そのはじまりとされています。
・・・(中略)・・・
ヴントはそれまで哲学者が扱ってきた人間の心の働きに関する研究に自然科学的な手法を取り入れ、生理学者の立場から「実験」と「観察」を用いて実証的に心を探求する「実験心理学」を実践したのです。(p.14-16)

☆心理学の父・ヴントは「実験心理学」を実践した。



「人間の心は生まれたときから様々な概念があらかじめ備わっている」という生得観念の立場をとった古代ギリシアの哲学者プラトン。「人間の精神は生まれた直後の状態では完全な白紙であり、成長・学習によって様々な働きを習得する」と考えた、プラトンの弟子であるアリストテレス。ふたりの立場は対照的ですが、それは現代の心理学にも影響を与えているといわれています。(p.14)

☆プラトンとアリストテレスで心理学に関して逆の立場だったことが興味深い。




●逆に女性をほめる場合には、成果や結果をほめてもあまり効果はありません。基本的に男性よりも女性の方が疑り深いので、能力をほめたとこで猜疑心を抱かれることも。それより、相手の行動や行為そのもの、つまり結果よりもプロセスをほめるほうが効果的です。
 例えば、仕事でがんばった女性をほめるときは、「今月の営業成績トップだね」という言葉よりも、「いつも遅くまで残業してるよね」「お客さんへの心配りが細かいね」といった言葉をかけてあげるほうが、その女性はすごく喜ぶことでしょう。(p.83)

☆たしかに男性は、「いつも遅くまで残業してるよね」と言われると、「その割には成果が少ないね」と皮肉に受け取ってしまう。
女性と男性の違いがよく出ていておもしろい。



●悪い出来事はより悪いイメージを、よい出来事はよりよいイメージをふくらませます。つまり謝罪やクレーム対応など悪い状況では、メールや電話は使わないほうが無難だということです。・・・(中略)・・・
 逆に、ハッピーな知らせやロマンティックなささやきはメールや電話で伝えるほうが、より感情の盛り上がりを生みます。(p.87)

☆ハッピーな知らせってメールよりも電話や直接会ってって思ってしまうけど、逆なのか。



●夫に家事に協力的になってもらいたいなら、手伝いをしてくれたあとに「ありがとう。重いものを持つのはつらいから、とても助かるわ」などと、ことあるごとに行為をほめる言葉を相手に投げかけることを繰り返すだけでいいのです。(p.92)

☆たしかにこのように言われるとまた手伝いたくなる。

やってくれないときに責めるのではなく、ちょっとでもやってくれたときにチャンスとばかりにほめるのがポイント。



●アメリカの社会心理学者レオン・フェスティンガーは、労働者は労働が苛酷であればあるほど、安い賃金でも満足しやすいということを実験で証明しています。(p.102)

☆これはすごい。苛酷なのに賃金が低いと、「自分が楽しいからやっているんだ」と思い込ませようという心理が働くらしい。
このブログが続いているのも楽しいから(楽しいと思い込んでいるから)だろうな。



“小さなお願い” に対しては、要求を受け入れてしまいやすく、そうした要求を受け入れてしまったことで、新たな要求にも「YES」と答えてしまいがちです。これは、自分自身の行動や態度は一貫したものとしていたいという「一貫性の原理」が心のなかで働くからだといわれています。
 この心理作用を利用して、小さな要求から大きな要求まで受け入れてもらえるようにするテクニックが「フット・イン・ザ・ドア」と呼ばれる心理テクニックです。(p.149)

☆一つお願いを聞いてもらったから、もう一つお願いするのは気が引けるなと思うことがあるが、心理学的に言えば、そういうときこそチャンスというわけである。
たしかに、そういう場面では拍子抜けするほど要求が通ることがある。




●アメリカの心理学者エリオット・アロンソンは、馴染みの薄い人からの賞賛や評価は、身近な人や親しい人からの賞賛よりも強く感じられると考えました。(p.180)

☆逆だと思ってた。馴染みの薄い人からの評価の方が賞賛を感じられるのか。これを「アロンソンの不貞の法則」というらしい。新しい職場などですぐに解けこむためにはピッタリの法則だ。

そういえば、馴染みの薄い人から突然ほめられると、強く印象に残っているものだ。
逆に言えば、馴染みの薄い人をほめたときも、相手の印象に強く残るわけで、
馴染みが薄いから感情を抑えて控えめにほめようとか思ったりするけど
せっかくなので思いっきりほめた方がいいということになる。



【アクションプラン】
・女性は結果や能力ではなくプロセスをほめろ!

・馴染みの薄い人にも思い切って賞賛してみよう。



【評価】
評価:★★★☆☆
こんな人に、こんな時におすすめ:
心理学の入門書として。

 
posted by macky at 23:51 | Comment(0) | TrackBack(0) | 心理学 | edit | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする