『
免疫道場―病気にならない体をつくる50講』
安保徹、鬼木豊/著 (幻冬舎) 2006年
1,500円+税
【動機】
免疫についてもっと知りたい。
免疫力をもっとアップしたい。
安保徹さんの話がもっと聞きたいと思い手に取った。
【所感】
こういう知識を知っているかどうかで人生は大きく変わる。
何をするにもまずは健康な体があってこそ。
巻物のような装丁で、免許皆伝を目指したくなる。
【概要】
驚くほど簡単、しかも確実に、免疫力が高まる50の方法。(「BOOK」データベースより)
巻の1 あらゆる病気は免疫力で治る
巻の2 免疫とは血流である
巻の3 逆転!アレルギー体質の人こそ、免疫力が高まる
巻の4 注意!免疫の天敵はストレスである
巻の5 薬はいらない!ガンは免疫力で治せ
巻の6 1分でできる!免疫力アップ術
巻の7 中高年の体こそ、免疫力で守れる
安保 徹 鬼木 豊
幻冬舎
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【抜粋】
●夜には休むはずの心臓が活動を強いられているため、無理をしている心臓の反応が、息切れや左脇の痛みとして現れたのです。(p.46)
☆夜中まで無理して働いていると心臓にも負担がかかるらしい。左脇の痛みとかもそれが原因のようだ。
●実際、病気が発症するときには、「疲れやすい」「顔色が悪い」「体が冷える」「食欲がない」「眠れない」といった独特の症状が出てくるものです。このような症状が出てきたら1〜2週間ほど休養し、それでも症状が解消されない場合に病院に行って検査してもらうのが、病気を早期発見するベストタイミングといえます。(p.49)
☆ほとんどの病気の原因はストレスからなので、まずはそのストレスを取り除くような生活をしてみる。
●Kさんが来苑したとき、まず彼の生い立ちや悩みを聞くことから始めました。そして、「海外に行きたいという思いや、独立の希望を失ったら、君は魂の抜け殻になってしまうよ」と話しました。Kさんは、自分の考えが決して間違ってはいなかったことに安心し、その瞬間に「治った」と実感したそうです。(p.63-64)
☆本音や欲求を抑えて生活すると免疫力の低下を招き、病気になりやすいそうだ。やりたいことをどんどんやろう。
●ねっとりした汗が出てくるまで、本などを読んで40分以上、根気よくつかり続けます。
お湯に入って最初に出てくるサラサラした汗は汗腺から出てくる汗で、主に水分です。こうして体内の水を排泄させたうえでさらに温め続けると、今度は皮脂腺が活性化して、脂を含んだ汗が出始めます。この皮脂腺から出る汗の中には細胞内に蓄積した重金属、砒素、水銀、ダイオキシンなどの化学物質や活性酸素の有害物などが含まれており、毒素の排泄が促されることで細胞も生き生きと活性化して、自ら発熱し、熱を保持する力もよみがえってくるというわけです。(p.71-72)
☆低体温を改善させる基本は汗をかくことだそうだ。
●あらゆる体の痛みは、交感神経の緊張が引き金となって起こります。交感神経が緊張すると血管の収縮から血流障害が引き起こされ、かつ顆粒球の増加によって活性酸素による組織破壊が進みます。痛みが起こってくるのは、自律神経が血流を増やして傷ついた組織を修復しようと、反射的に副交感神経の働きを高めたときです。(p.80)
☆つまり、痛みは治っているという証なので、よっぽど我慢できないとき以外は鎮痛剤とかで止めてはいけない。痛みが起こるたびに薬で抑えていると徐々に交感神経の緊張が増してきて、活性酸素による組織破壊も進み、骨や関節も変形する。これが腰痛やひざ痛となって現れる。それをさらに消炎鎮痛剤などで抑えると、降圧剤、睡眠薬、便秘薬、循環改善剤と薬の連鎖にはまっていき、最後はガンの発症に至る。膝などが痛むときに安易に湿布を貼ったりするのはやめたほうがよさそうだ。
●老廃物の蓄積が進み、体が限界だと判断すると、自律神経は副交感神経を優位にして血管を拡張させて、血流を増やし、体にたまった不要なもの、危険なものを汗腺や皮脂腺に運んで排泄させようとします。その際、老廃物や毒素がたくさん皮膚に集まりすぎて、スムーズな排泄が妨げられた場合に現れるのが発疹です。
皮膚科では化膿性の湿疹には抗生物質、水疱やかゆみには抗ヒスタミン剤、原因不明の炎症にはステロイド剤などを使って治療します。
しかし、本来、湿疹は排泄されるべきものがすべて排泄されれば自然におさまるものなので、その流れを止めるような治療は行うべきではありません。排泄されたがっている老廃物や毒素が体内に引き返し、見えないところで悪さをするか、再び皮膚に集まってきて湿疹をくり返すことになるだけです。
もちろん、蓄積した老廃物が多いほど、執慎も激しく現れ、治療にも時間がかかります。早く治したいなら、入浴などで積極的に体を温め、血流をよくして、排泄を助けてやることでしょう。(p.118)
☆発疹は老廃物や毒素を排泄している証。
以前、皮膚科でもらった薬を見てみたら「リンデロン-VGクリーム 0.12%」という名前で、
抗生物質が配合されたステロイド剤だった。
あまり使わない方がよさそうだ。
●汗の役割の一つは体内にこもった熱を放出することですが、その際、老廃物を取り込んで体外に排泄させる役割も果たしています。(p.119)
☆そういえば、季節外れの蚊が腫れるのは汗をかかないからだと聞いたことがある。
●ピロリ菌を除菌すると、確かに胃潰瘍は治ります。しかし、ピロリ菌は50歳を過ぎればほとんどの人が持っている常在菌です。特別な菌ではないうえに、性質的に胃酸に弱いので、副交感神経がしっかり働いている状態では増殖することもできません。(p.161)
☆ここを読んだとき思わずエー!っと声に出してしまった。
現在、胃ガンの原因のほとんどはピロリ菌であると言われている。
つまり、ピロリ菌を持っていない人は胃ガンにはかからない。
ピロリ菌を持っているかどうかは簡単に検査できるので一度やった方がいいということだが、
検査したときはいなくても、50歳を過ぎればほとんどの人が持っているのならば、
検査しても意味が無いことになる。
つまり、ピロリ菌が胃ガンや胃潰瘍の原因になることは確かだけど、ピロリ菌がいるからといって胃ガンになるとは限らないということだ。
(ピロリ菌を持ってる人はみな胃ガンになるというような誤ったイメージ)
それと、ピロリ菌を除菌することで胃潰瘍は治っても、ストレス自体を取り除かなければ他の病気になってしまう。
考えてみれば当たり前のことだが、とりあえずピロリ菌を除菌するだけで胃ガンのリスクは無くなるよという情報は間違ってはいないが
正しいアドバイスでもないということになる。
ピロリ菌は除去する必要が無いので、ピロリ菌がいるかどうか検査する必要もない。
それよりもむしろ、ストレスを減らすことの方が大事。
●私の研究パートナーであり、現在は自律神経免疫療法と呼ばれる独自の鍼治療でガン治療を行っている福田稔先生は、転移が起こったと思われる時期に患者さんは必ず発熱していると話します。
つまり、リンパ球が発熱を利用してガン細胞に猛攻撃を仕掛けた結果、ガンが完全に敗北すれば消滅に至ります。しかし、ガンにまだ余力がある場合には、散り散りになってほかの組織に逃げていく。これが転移という現象です。(p.185)
☆転移ってそういう仕組みだったのか。
転移したがん細胞は、すでに弱った状態にあるので、免疫力が落ちて息を吹き返すことさえなければ、いずれ消えるそうだ。
入浴したり適度な運動で体を温めることでも体温は上がるので治癒を促す手助けになるという。
●おそらく、こうした流れを断ち切るうえで大きな力になっていくのが、感謝の心なのだと思います。実際にガンを克服した人も、「無理してつくってしまった。ごめんね」「そんなにあわてて消えなくていいよ」という気持ちになったとき、ガンはスーッと治っていったと話します。(p.195)
☆病は気からという言葉もある通り、ガンの原因となっているストレスを取り除くことがまず大事だ。
感謝の心がないと何ごともうまくいかない。
●私の場合は、早寝早起きと何事も気づいたら実行するという二つを心掛けたのです。くよくよ考えることをやめて即実践に移すことは、積極的な行動につながります。それまで仕事に追いかけられていたのが、自ら進んで、喜んで仕事を追いかけるようになったのです。(p.197)
☆何事も気づいたらすぐに実行。仕事に追いかけられていたのが追いかけるようになる。
●人生万事塞翁が馬――病気を苦しいものと考えず、これまでの生き方を振り返り、変革していくチャンスだと捉えることで、治療へのあせりや苛立ちが収まり、結果として、それが病気の早期回復へと繋がっていくのです。(p.198)
☆病気をチャンスと捉えることが出来ればもう治ったも同然だ。
●H2ブロッカーは胃酸を止めて胃潰瘍を治す特効薬として華々しく登場した薬ですが、禁忌事項として二週間以上は飲まないようにとされています。胃酸も体にとって必要なものなので、完全に止めてはいけないのです。(p.205)
☆西村雅彦さんが「ガスター10!」と言って宣伝していたけど、
詳しい内容は全く知らなかったなぁ。
●何年か前の話になりますが、某テレビ番組で、バレエの「白鳥の湖」にヒントを得て自ら考案した体操により、整形外科に通っても治らなかった体の痛みを一掃させたという主婦が紹介されてました。その体操は、つま先立ちで足踏みをしながら白鳥が羽ばたくように腕を広げて上下に振る、という動作を何分間かくり返すものです。これを毎日根気よくくり返した主婦は、半年後にひざ痛、腰痛、肩凝り、頭痛などの体のすべての痛みから解放されたということです。(p.235)
☆外反母趾とかも治るらしい。「白鳥の湖」体操のやり方はよくわからないが、健康のためにつま先立ちをやってみよう。
【アクションプラン】
・早寝早起きして、やりたいと思ったことをすぐにやってみる。
・ふくらはぎマッサージをやってみる。
・40分間、半身浴をやってみる。
・つま先立ちをやってみる。
【Amazonレビューより】
・「免疫道場」との出会いが私の生き方を変えた! 2011/3/2
「胃ガンです!」「出来た場所が悪いので全摘になりますね!」
これが、2カ月前に私が病院の医師から受けた診断だった。一般的には「ガン」との診断は「死の宣告」を受けるのも同然の響きがある。ガン告知を受けた瞬間、その可能性もありかと、半ば覚悟をしていたので、やはりと思い、少しはショックであったが、それ以上にショックであったのが胃の全部を摘出することだった。
「胃の全摘」“胃が全部なくなる”想像もしていなかったことだ。入院・手術の日程まで決めたが納得がいかず、ガン告知を受けて返る途中、町の図書館に直行、ガンに関する書物を探し、そして、本書に出会った。本書を読むまでのガンに対する知識や、ガン治療に対する医療機関の対応などほとんど知識や認識はないに等しい状態だった。もし、本書に出会っていなければ、すでに、「がんの三大療法」すなわち、手術・放射線・抗がん剤治療を受けていただろう。そして、胃という大切な臓器を失っていた。
しかし、本書と出会い、迷うことなく「代替療法」を選んだ。そもそも、人間誰しも生まれながらにして体内に「自己免疫力」と「自然治癒力」という言わば、自己防衛システムが備わっているという。
著者である安保徹氏が「免疫道場・病気にならない体をつくる50講」の「巻の五・薬はいらない!ガンは免疫で治せ」の章で力説している。それは、「第33講・ガンは免疫力の病気だ。無理な生き方や、楽のしすぎを改善しろ!第34講・免疫力はガン細胞の魂をも消滅させる。ガンを治る四カ条を実践しろ!第35講・過剰なガンの三大療法で、免疫力はさらに低下。医療に頼りすぎるな!第36講・免疫力は必ず回復する。「ガンに感謝」と言え!第37講・玄米は最強の免疫力強化食品。あまり無農薬にこだわらずに食べてみろ!第38講・免疫力を弱める、ガンの三大療法は断固拒否。一度決めたら振り向くな!第39講・迷うと免疫力は低下する。「ガンはこうすれば治る」と思いこめ!」を迷わず確信を持って実践した。
すなわち、'''1.玄米菜食による食事療法、'''2.半身浴療法、'''3.運動療法、そして、''4.ストレスを溜めない生き方に変えた。結果はどうだ。何と、2ケ月後の検査で胃からガンが消えていたのだ。
今日、日本ではガンは生活習慣病の代表である。毎年34万人がガンで死んでおり、日本人の3人に1人がガンで死ぬ時代と言われている。
私の体験からもガンで苦しんでおられる多くのガン患者に、本書を確信をもってお勧めしたい。ガンを克服するのは自分自身であることを自覚してもらいたい。そして、誰しもが生まれながらに備わっている自己免疫力の力で必ずガンを治すことができることを知ってもらいたい。本書が自発的治癒を望むガン患者に大きな勇気と知恵を与えることは間違いない。(Fさん)
【評価】
評価:★★★★☆
こんな人に、こんな時におすすめ:
医学界の常識に疑問を感じた時に。
健康に関心がある人に。