2015年12月21日

東大首席弁護士が教える超速「7回読み」勉強法

東大首席弁護士が教える超速「7回読み」勉強法
山口真由/著 (PHP研究所) 2014年 
1,300円+税


【動機】
本屋で目に留まったので読んでみた。



【所感】
7回読みで全体を網羅する。


勉強で大変なのはスタートを切ることだ。

本でも読み始めが一番エネルギーがいる。

その最初の所で自動的に波に乗れるような画期的なシステムだと感じた。




【概要】
東大を首席で卒業するようなトップエリートは、いったいどんな勉強をしてきたのか――。
一般の人とはもともとの頭の作りが違うのか、努力の量が違うのか、みんなが知らない暗記のコツを知っているのか。東大法学部を首席で卒業し、官僚を経て弁護士、テレビコメンテーターなどとして活躍する著者が、どのような勉強法を実践してきたのか解説。
「勉強は決して楽しいものではない」と著者は言い切ります。知識を学び、自分のものにするには「努力」が必要です。勉強という作業は極めて地味で、時には退屈、多くの場合は苦痛でさえあるのです。そんな作業を継続してこられた大きな要因は、自分に合った勉強法を確立できていたから。勉強法さえ確立できれば、知識の獲得は断然楽になります。
本書では、その具体的な勉強法として、誰でも実践可能な「本を7回読む」というシンプルな方法を中心に、著者が編み出した勉強のコツをたっぷりと紹介しています。(Amazonより)



東大首席弁護士が教える超速「7回読み」勉強法
山口真由
PHP研究所
売り上げランキング: 3,826




【抜粋】
●「意外とだいじょうぶだ」と思ったら、それよりさらに前に進むことを考えなくてはなりません。忘れてはいけないのは、自分の「ライバル」達も前に進んでいること。「意外とだいじょうぶだ」と思って、歩みを止めると、今のポジションをキープできないばかりか、みんなに抜かれて周回遅れになりかねません。(p.57)

☆「意外とだいじょうぶだ」と思ったら、ついつい油断してしまうが、そこでさらに前に進むこと!



●数学も同様にサラサラ読みの変型が必要。数学の場合にも、教科書を読むだけでは、実際の試験問題を解けるようにはなりません。そこで、私が編み出した「7回読み」の変型が「7回解き」。たとえば、微分積分、因数分解、数列など習った単元に沿った問題が出ている問題集を使って、それを何回も繰り返し解きました。いろいろな問題に当たるのではなく、同じ問題を何度も解く。(p.60)

☆数学の場合は、「7回解き」。同じ問題を何度も解くというのがおもしろい。



●この時期になっても、私は、この日は何を勉強しよう、という計画を厳密に立てることはしませんでした。 (中略)
私の勉強法は、どんな教科であれ、最初に全範囲を短時間で通読します。だからこそ、非常に短時間で全範囲をカバーできてしまうのです。そうすれば、「あそこはまだ手を付けられていない」といった不安が、まずはなくなります。(p.64-65)

☆いついつまでにここまでというやり方ではなく、毎日、全体を薄く塗り続けていくような感じ。このやり方だと、途中までしか終わらなかったということもない。



●大学受験のときに確立された私の「読む勉強法」は変わりません。ただし、基本書がない。その代わりにどうするかというと、「基本書を作る」という一手間が加わることになりました。つまり、先生の言葉を教科書代わりにするしかないということで、授業中に語られた言葉を書き取って「自分で基本書を作る」ことが勉強の大事な一部となったのです。 (中略) 自分で記録したノートを教科書代わりにして、それを何回も読むのです。(p.68)

☆大学で編み出した新しい勉強法。基本書が無ければ作ればいい。そしてそれをやっぱり7回読む。



●二つ目は「リサーチ読み」。調べものをするときに役立つ読み方です。
 学生の方が課題のレポートを書くときや、ビジネスマンが情報収集を行うときにはこの方法がおすすめです。
 「リサーチ読み」は、たくさんの本に目を通すのが特徴です。
 ここで強い味方となるのが図書館。まずは検索機に調べたいテーマやキーワードを打ち込み、関連のありそうな本がどこにあるか確認します。 (中略)
 きちんと読んでいると時間がかかるので、サラサラと目を通すのがコツ。目次を見てどこに何が描かれているかをチェックし、流し読みしながら関連性の高い部分を探します。このときの読み方のコツは、文章を読むのではなく、文章の中にあるキーワードを見つけることだけを意識して読むこと。(p.126-127)

☆これは使えそうだ。関連のある本を見つけたらそれらをすべて1冊ずつ熟読していくのではなく、サラサラっとまずは全部に目を通すのがコツ。そこからさらに本当に役に立ちそうな本や箇所を絞りこむ。この作業だけでもだいぶ理解が進みそうだ。あとは関連部分を熟読するだけで、大量の本からエッセンスを短時間で抜き出せる。



●答え合わせをするときは、間違いを気にしないことが鉄則です。5回解くまでは「この問題は×」というネガティブチェックは全くする必要がありません。間違った問題だけは、解説文を読むようにしておく。これだけで十分でしょう。(p.137)

☆自分がなぜ間違ったのかを考えすぎると、正解よりもむしろ間違った答えを覚えてしまったりするらしい。
7回解きが5巡目に入ったあたりから、間違った問題のネガティブチェックを始める。この段階で間違った問題にだけ手間をかければいい。
そういえば、昔、英単語を覚えた時も大量に100個とか一気に覚えて、間違えるのを全く気にせずに何度かテストして、何度やっても間違えたのだけが最後に残るからそれだけを覚えるようにしてたら特に苦労せずに全部覚えてたなぁ。



●まず、たくさんの本を比較検討すること。
 そこでおすすめなのは、できるだけ大規模な書店に行くことです。 (中略)
 書店の棚と向き合って、時間をかけて気が済むまで比較したうえで、もっとも網羅性が高く、かつ詳細なものを選びましょう。(p.142)

☆1.速読でたくさんの本に目を通し基本となる一冊を選ぶ。 2.選んだ一冊を7回読みで何回も読む。
このやり方ならどんなテーマでも行けそうだ。



●やる気にエンジンをかけたいなら、「まず机に向かう」のが正解。(p.168)

☆形だけでも始める――。

モチベーションを高めるのに最適な方法。



●私は勉強に際して、厳密な計画を立てたことはありません。 (中略)
 その理由は二つあります。ひとつは、計画を立てる作業に時間がかかるということ。細かく予定を組めば組むほど、無駄な時間が増えてしまいます、
 二つ目の理由は、立てた計画が守られることはまずない、ということです。(p.172-173)

☆細かいスケジュールはムダな時間。




【アクションプラン】
・細かいスケジュールをやめた。たしかに時間のムダだった。

・7回読みを実践してみる。

・「リサーチ読み」もマスターしたい。



【Amazonレビューより】
・7回読みはそっちのけ、著者の持論・お勉強半生を書いたつまらない本 2015/4/21
東京大学を首席で卒業した元官僚の弁護士の女性が書いた勉強法の本、しかも難しい話ではない7回読むだけ…
いろいろインパクトのある本である。

さて読み始めると「おや?」といきなり思わされる。
読者は7回読み勉強法を知りたくてこの本を手に取ったはず。
しかし書かれているのは「頭の良い人がしてることとは」「私のこれまでやってきたこととは」
と勉強論、勉強を通した著者の半生が書かれてる。これがもの凄くつまらない。
書式がそもそも一般の啓発本のような「タイトル」「本文」「格言めいたまとめ」とよくあるパターン。
そこで著者が「これはこう」「あれはああ」「こうすることで知識が身につく」とこれまでの経験と持論を展開。
決して間違ったことを言ってはいない、文章も特別下手というわけではない。ただただ"つまらない"、退屈。
途中飛ばし飛ばし気になるところ、司法試験受けた、東大首席をどう取ったか、などを
つまんで読んでみたがやはりつまらない。

124ページほぼすっ飛ばしてようやく4章から本命の7回読み勉強法がスタート…
と思ったがなかなか始まらず。7回読みがよく分からないうちからアレンジがどうこう言ってるし。
結局のところ7回読み勉強法についての要点は152-155ページのたった4ページだけ。
確かに「何回目にはこう読むと良い」というコツはあるとは思うが
7回読み勉強法とは本当に7回読むだけのこと。「何度も読んでれば分かってくるでしょ」
という単純な発想、方法なのである。

「実はビックリするほど単純な発想だった」ということは別に問題ではない。
問題はこんな口答で数分で伝えれることをわざわざ本にしたことが問題。
しかも7回読み勉強法についてしっかり言及してるならまだ許せる。
でも実際は4ページで終わり。残り203ページを何で埋めようか、
じゃあ著者の持論、勉強ヒストリーで埋めましょうか…これはいただけない。

本当に7回読み勉強法について知りたい人は先ほどの4ページを立ち読みでも何でも読めばOK。
7回読みは大して興味無し、山口真由さんの考え方・持論・勉強人生の半生を知りたい
という人だけどうぞこの本をお買い求め下さい。(Sさん)


☆この方とほぼ同じような感想を持った。

だけど、「7回読み」を試してみる価値はありそう。

もしこのスキルがうまく身に付けば、勉強における大幅な時間短縮がはかれる。
それに伴うリスクはほぼゼロだ。
たしかに文章やエピソードは退屈かもしれないが、
それを補って余りある魅力がこのスキルにはある。


結局は7回繰り返す人があまりいないということ。

7回読むだけという簡単なスキルなのだけど、それがなかなかできない。

2、3回は繰り返すかもしれないけど、
効果があるかどうかもわからないのに7回も繰り返さないよという人ばかりなのである。

Amazonレビューをざっと読んでみたが、
「7回やったけど、効果が無かった」
という人は一人もいなかった。

みんなやらずにそんなのやっても意味ないよと言ってるだけなのである。
7回やってもダメなら10回やればいい。
それでもだめならわかるようになるまでやればいい。

これは突き放したようでいて、実は最後まで面倒を見るよというスキルなのである。





・「素読百遍、意自ずから通ず」ですね! 2014年10月2日
 いま、宮城谷昌光さんの「三国志」10巻を二周目しています。
 いちど全部読み、続けて2度目を3巻目まで来ています。
 読めば読むほど、深みが増すのが、宮城谷昌光版「三国志」です。
 曹操は直言を真摯に聞き入れた人物でした。
 布陣の構えを粛然としているとほめられた上で、ひとつ直言してよいかと言われました。
 よろこんで受けると答えると、
 布陣に陰の気が見える、「陰の陣は、守りには強いが、勝ちにくい」と教わりました。

 一度目は読み飛ばしていましたが、2度目はここで足が止まりました。

 「むむっ、これは営業のチームにも言えることではないのか? 陰気なチームは大きな成果はあがらない? あるいは陰にプロ野球の監督のもとでは選手は伸び伸び戦えない?」

 この箇所で3週目にはどんな読み方ができるのでしょうか?

 漢文、「論語」などは、幼い頃から音読し、意味はわからなくてもいい、そのうちわかってくると言われていました。
 素読百遍、子どもなら、簡単に論語でも暗記できるでしょう。
 それが、大人になってから、人生体験を積み重ねることで、深い意味までわかるようになり、ビジネスにも生かせるようになる、というのが「論語と算盤」を生涯の課題とした明治の元勲、渋沢栄一の実践哲学でした。

 7回読むに値する本を見つけて、7回楽しく読めれば、知識は血肉になるのではないでしょうか。
 私のおすすめは「宮城谷昌光版 三国志」です。
 これは凄い。(Tさん)


☆小説にも使えるようだ。これは可能性が一気に広がる。







【評価】
評価:★★★★☆
こんな人に、こんな時におすすめ:
ノートは取るけどあまり見返したことがない人に。

さあ始めようと思いながらもいつのまにかどんどん時間が過ぎている人に。
起きてすぐに教科書を開くとか、エネルギーがいるところを自動化するのに長けてると思った。

読み方次第では人生を変える一冊にもなり得るのであります。

 
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2015年12月15日

まんがでわかる7つの習慣4

まんがでわかる7つの習慣4 第6の習慣/第7の習慣/第8の習慣 (まんがでわかるシリーズ)
フランクリン・コヴィー・ジャパン/監修、小山鹿梨子/まんが (宝島社) 2015年
1,000円+税


【動機】
まんがでわかる7つの習慣3』 の続き。


【所感】
人に褒めてもらうためにやるのではなく、人の心を動かすためにやる。

成長した自分の力を人のために使うことを意識し、実践を通して自分の価値を周囲に根付かせていくことで初めて人に認められ、鍛えたものに尊敬や感謝が集まるようになる。




【概要】
バー「セブン」のカウンターに立ちながら成長する歩は、人とつながり、新たな道を創造するあり方を学び、
偉大なリーダーの人間性について知る――。累計100万部を突破した大人気『まんがでわかる7つの習慣』シリーズ最終巻!

本書は「第6の習慣・シナジーを創り出す」「第7の習慣・刃を研ぐ」のほか、「7つの習慣」完成後、
新しい時代の偉大なリーダーになるためにコヴィー博士が提唱した「第8の習慣・自分のボイス(内面の声)を発見し、
それぞれの自分のボイスを発見するよう人を奮起させる」の内容もフォローしています。(Amazonより)

バー「セブン」に立ち、シェーカーを振り続ける歩。創造的に人とつながるあり方を学び、さらには人間としての存在感を高めるための心構えに目を向けていき―。いよいよ完結、「まんがでわかる7つの習慣」シリーズ第4弾!コヴィー博士が「7つの習慣」の後に提唱した、リーダーの資質を増強し、開花させる「第8の習慣」も解説。(「BOOK」データベースより)







【抜粋】
人とのシナジーを起こすには、自分の中にまずシナジーを起こさないといけない。(p.35)

☆率先して自分が変わる用意があるか。リーダーだからといって自分のやり方を押し付けるのではなく、まずは話を聞くことから始める。



人に褒めてもらうことではなく、他の人たちの人生が豊かになるように奉仕することが大切なのである。目的は人に働きかけ、良い影響を与えることであって、認められることではない。(p.85)(『完訳 7つの習慣 人格主義の回復』 p.442より)

☆人に褒めてもらうのが目的ではなく、人に少しでも幸せとか安らぎを感じてもらうことを目的にするとやりがいが生まれるかも。



君を駆り立てる「いま経験しておきたい」「自分を試してみたい」という想いはないの?(p.130)

☆お店を任された主人公が「好きなようにやってごらん」と言われたのに、「ミスをしたくない」という思いで切り盛りしようとした。
情熱の本質は勇気。「いま経験しておきたい」「自分を試してみたい」といいう気持ちでやれば何でもできそう。



「偉大な人生」とは、偉業を成すことではない。ボイスに従い自分らしく世の中に貢献する生き方だ。(p.134)

☆自分の内なる声に耳を傾けることが何より大事。




【アクションプラン】
・「自分を試してみたい」と思える今しかできないことを優先的にやる。

・『7つの習慣』 をまた読んでから、マンガ版を最初から読んでみたい。

・『第8の習慣 「効果」から「偉大」へ』 も読んでみたい。



【Amazonレビューより】
・まんがでわかる7つの習慣の「完結編」 2015/1/18
「完結編」となる今回は、3巻で扱った第5の習慣までを引き継ぎ、第6の習慣
と第7の習慣、そして第8の習慣を併せてカバーしている。バー「セブン」のカウ
ンターに立ちながら、7つの習慣の実践により順調に成長していく主人公、バ
ーテンダーの歩。第3巻では、来店するお客様への接し方が、かなり大人びて
凄い成長を感じさせたが、今回は、やや戸惑いも感じながらのハッピーエンド
となる。
特に第8の習慣では、歩がマスター代理を任される中で、如何に自らのボイス
を見出し、それを表現するかで戸惑うシーンとなっているが、『第8の習慣』は
難解な個所があるだけに、この漫画のシナリオと解説は、第8の習慣を正しく
理解するには適していると考える。
ついに『まんがでわかる7つの習慣』も完結。歩の成長をまだまだ見たいと思
わせるこのシリーズのクオリティに拍手!(Tさん)




【評価】
評価:★★★★☆
こんな人に、こんな時におすすめ:
7つの習慣』 と合わせて読みたい。

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2015年12月14日

水木しげる: 鬼太郎、戦争、そして人生

水木しげる: 鬼太郎、戦争、そして人生 (とんぼの本)
水木しげる、呉智英、梅原猛/著 (新潮社) 2015年 (初出は2010年)
1,600円+税


【動機】
水木サンの本を乱読中。



【所感】
あまりの充実ぶりに思わず出版社を確認してしまった。

新潮社だった。

水木サンのファンなら垂涎の内容である。



【概要】
南方戦線で左腕を失った青年は、やがて右腕一本で妖怪から戦争まで、あらゆる“異界”をまざまざと描きだす―。戦後マンガを体現する巨匠のメジャーデビュー50周年、終戦70周年にあたり、少年マガシン版『墓場の鬼太郎』と戦記ものの集大成『総員玉砕せよ!』からそれぞれ1エピソードを丸ごと原画で特別掲載。作品と人生が両方わかるQ&A、梅原猛と意気投合の初対談もオモチロイ。あまりに大きすぎて意外に知らない水木しげるの全体像が、この一冊に!(「BOOK」データベースより)


2015年。亡くなる4か月前に発行された本。



水木しげる: 鬼太郎、戦争、そして人生 (とんぼの本)
水木 しげる 呉 智英 梅原 猛
新潮社
売り上げランキング: 22,793




【抜粋】
水木 さっきから不思議に思って見てるんですけど、髪の毛は抜けないですか?(p.16)

☆思わず笑ってしまった。

水木サン、梅原さんの話も聞かずにフサフサの髪の毛ばかり見てる(笑)

それにしても、この梅原猛さんとの対談がすごくおもしろい。

この対談がきっかけで 『水木しげるの古代出雲』 が描かれたようだ。



水木 私の若い頃は、だいたい20歳で戦争に行くでしょう。死ぬでしょう。そのために18、19の頃に出来るだけ本を読んだんです。哲学書とかをやたらに。戦争行って死ぬ前にと思って、いろいろ読んでいて、ゲーテに当たったんです。考えていることが多少、私に似ているということから、ゲーテばっかり読んでいた。とくにエッケルマン(エッカーマン)の 『ゲーテとの対話』 というやつを、暗記するほど読んどった。(p.16)

☆水木サンの愛読書が 『ゲーテとの対話』 というのは有名な話だけど、暗記するほど読んでいたとは。



梅原 私はゲーテはあまり読まないで、ニーチェを耽読しましたね。まず中学で読み、高等学校になると原語で読んだ。

水木 私もニーチェは読みました。あの頃はニーチェが大いに流行っていたんじゃないですか、若い者の間でね。(p.16)

☆ニーチェも読んでみたいな。



●実家のすぐ前が境港の船着き場。船好きの重少年には、絶好の写生ポイントだった。二等駆逐艦が入港したこともあるという。この水彩画は1936年(昭和11)、14歳の年のもの。(p.70)

☆これは驚いた。

そこにはまるでモネのような見事な水彩画が描かれていた。

14歳でこれを描いたのか。まさに少年天才画家だ。



●Q この紙芝居時代に初めて鬼太郎が登場するんですよね。

A 原画は残っていませんが、その通りです。紙芝居画家になって4年目、例の鈴木勝丸さんから、戦前の伊藤正美の紙芝居「墓場奇太郎」という因果モノの存在を教えられ、こういう不況の時代にはこんなストーリーが受けると助言されるんですね。そこでタイトルを流用して「墓場鬼太郎」を完成させました。しかし、もともとはこの伊藤版の「奇太郎」にも前身があって、それは江戸時代の怪談話「飴屋幽霊」です。詳細は省きますが、要するに墓の中で出産した赤ん坊のために、女の幽霊が飴を買って与えていたという話で、舞台となった京都の六道の辻には今も、「京名物 幽霊子育飴」という看板が出ている。(p.84)

☆鬼太郎がもとをただせば六道の辻の「飴屋幽霊」だったなんて。知らなかったなぁ。




【アクションプラン】
・『ゲーテとの対話』 を読む。

・『ツァラトゥストラはこう言った 』 を読む。




【Amazonレビューより】
・「墓場の鬼太郎 夜叉」「総員玉砕せよ!」(抜粋)、そして、梅原猛さんとの対談が目玉です!!! 2015/9/9
 その内誰かがレヴューしてくれるものと思っていましたが、今だ誰もレヴューされないので、私が・・・・・・・・。
 水木さんは、紙芝居画家、貸本漫画家として、長く雌伏の時を過ごしていましたが、
 1965年「別冊少年マガジン」夏休み特大号の「テレビくん」でメジャー誌デビューを果たし50周年、
 また、水木さんが左腕を失うことになった戦争が終結して70周年、ということで、本書が企画されました。
 いろいろ盛り沢山の内容ですが、目玉は、「少年マガジン」1965年掲載「墓場の鬼太郎 夜叉」、戦記物の集大成「全員玉砕せよ!」(抜粋)
 の写真複製による原画の掲載、そして、梅原猛さんとの対談ということになると思います。
 ページをめくると、先ず、水木先生の手の写真、次は、「ゲゲゲの鬼太郎」、「悪魔くん」、「河童の三平」の3大人気作の見開き原画、
 そして、梅原猛さんとの対談です。このお二人、年齢も近く、結構似た者同士のようです!!
 次は、「墓場の鬼太郎 夜叉」の原画掲載、呉智英さんが選ぶ、必読!傑作ベスト10・・・これも原画の一部が掲載されています・・・・・、
 そして、水木しげるQ&Aと続きます。水木さんは、手塚治虫さんの受けていないこと、また劇画グループと接点がないこと・・これはどうかな?・・、 
 で結果として、独自の世界を切り開くことになりました。しかしその裏には、資料収集等の努力の蓄積があったことは言うまでもありません。
 さらに本書では、若かりし頃の画、デッサン、自画像等も掲載されています。
 最後は、「総員玉砕せよ!」(抜粋)の原画で締めくくられています。
 本書を読めば水木さんの大まかな姿が浮かび上がりますし、写真複製の原画が多く収録されていますし、
 値段は少しはりますが、水木さんのファンは必読だと思います!!(Nさん)




【評価】
評価:★★★★☆
こんな人に、こんな時におすすめ:
水木サンのファンも、最近水木サンを知ったという方も。





■関連記事
水木しげるの本一覧

 
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2015年12月11日

齋藤孝の天才伝3 ピカソ

齋藤孝の天才伝3ピカソ 創造のエネルギーをかきたてる「未完成力」
齋藤孝/著 (大和書房) 2006年
1,400円+税


【動機】
齋藤孝の天才伝シリーズを順番に読んでいってるが、もともとはこのピカソが一番読みたくて手に取ったのだ。

中谷彰宏 『大学時代しなければならない50のこと』 や許 成準 『超訳君主論―マキャベリに学ぶ帝王学』 を読んでピカソに興味を持っていたので。



【所感】
齋藤孝氏が独自のツールを使ってピカソを切り込んでいく。



【概要】
斎藤孝が天才の秘密を読み解く人物伝シリーズ第3巻。絵画に革命を起こした20世紀最高の芸術家は、破壊と創造の達人だった! ピカソの考え方から人間像までを、独自の切り口と豊富なビジュアルでわかりやすく解説する。(「MARC」データベースより)







【抜粋】
●天才の理由その2 残した作品8万点
量を質に転化する最高の仕事人
 ピカソは1日3点のペースで作品を制作しています。尋常ではない量です。しかも、質が高い。最高のパフォーマンスを上げるため、さまざまな工夫を生涯やり続けました。(p.5)

☆餃子一日100万個、じゃないけど、
やっぱり圧倒的な量というのはそれだけで優位に立てる。

量をこなしていくうちに習熟してきて、一つ一つのレベルも上がっていくという。


●天才の考え方01 いいものを吸収しつくすまで真似る
 ピカソは絵画の歴史を変えるほどのニュージャンルを生み出しました。そのベースになったのは、多くの先輩芸術家からの学びでした。名画をモチーフに研究を重ね、模写から独創へ発展させるという手法を生涯の得意技にしています。(p.12)

☆まずは真似ること。



●天才の考え方02 本質をつかむ技は基本にあり
デッサンは美術のもっとも基本的でもっとも大事な技術です。ダイナミックな作品で知られるピカソは、その基本技術を若いうちに高いレベルで身につけていました。それ故にこそ大胆な表現ができたのです。(p.13)

☆どんなジャンルでも、本質をつかむ基本技をまず自分のものにすることが大切。




【アクションプラン】
・基本を高いレベルで習得しておく。

・真似る。

・完成度は7〜8割でいいので、とにかくアウトプットの量を増やす。



【評価】
評価:★★★★☆
こんな人に、こんな時におすすめ:
どんなジャンルでも成功したい時のヒントになる。

 
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2015年12月10日

齋藤孝の天才伝2 サン=テグジュペリ

サン=テグジュペリ―大切なことを忘れない「少年力」 (齋藤孝の天才伝)
齋藤孝/著 (大和書房) 2006年 
1,400円+税


【動機】
齋藤孝の天才伝1 ユング』 がおもしろかったので。


【所感】
齋藤孝氏が独自のツールを使ってサン=テグジュペリを切り込んでいく。

正直、最初は退屈だなぁと思いながら読んでいたのだが、齋藤孝氏の読ませる力によってぐいぐい引き込まれていった。



【概要】
斎藤孝が天才の秘密を読み解く人物伝シリーズ第2巻。「星の王子さま」を生んだ詩人のロマンティック人生! パイロットとして生きながら「人間にとってもっとも大切なこと」を追求し続けた誠実なる天才の秘密がわかる一冊。(「MARC」データベースより)







【抜粋】
●サン=テグジュペリがもし飛行士にならなかったら、文学者としてほとんど目が出なかったと思います。
 彼は飛行士であり、文学者であるという、いわば二足のわらじを履いています。といっても、ふつうにいわれるように二種類の職業を持ったという感じではありません。二足を一足として履きこなした点に、この人のオリジナリティがあります。(p.48-49)

☆仕事と小説家の二足のわらじというのがポイント。たしかに本を読むとこの人、本業は何をやってる人なのだろうと気になることがある。その職業でしか書けないことが必ずあるのだ。



●かつては、経験しなくても書けるほうが偉いという考えが根強かったと思います。しかし、現代においては、ノンフィクションやノンフィクション的な小説など、いろいろと実際の体験をした人の言葉のほうが力があり、尊重されるところがあります。(p.50)

☆小説が書けるような経験がもっとしたい!



●サン=テグジュペリは飛行士としては傑出した存在ではありませんでした。しかし、飛行士仲間にはギヨメなど素晴らしい友達がいました。
 彼は自分もその仲間に入れたことが嬉しくて仕方ないのです。自分のことは誇らなくとも、彼らのことを誇りたい、彼らのようなすばらしい人間と友人になれたことこそ自分の誇りである、という感じです。
 そして、彼らのパワーや経験を、自分が霊媒師のように文章にすることによって、彼らの世界を広く世に知らせるメッセンジャーとしての役割を果たしました。(p.66)

☆このような誇りに思いたくなるような友人を見つけたい。そしてそれを文章にしたい。そのためにはもっと友人のいいところを見なくてはならない。仲間に加わることで誇りに思うような人たちを見つけて仲間に入りたい。



●離れているのに通じ合うような関係性に、サン=テグジュペリは非常に魅力を感じています。それはニーチェがめざしたところと共通します。べたつかないで、しかもお互いの友情がしっかりと確立している関係です。
 ニーチェはワーグナーとの友情について「星の友情」と名づけています。
(中略)
 サン=テグジュペリはニーチェを愛読していて、大きな影響を受けています。だから、彼は友情といっても、馴れ合って群れてしまうようなことは嫌いなのです。(p.67)

☆ニーチェの本も読んでみたい。



●『星の王子さま』 が人々に根源的に訴えるのは、そこにロマンがあるだけではなく、モラルが秘められているからです。だれでも本当はモラルというものを必要としています。
 ただ、一般にモラルにあふれたものは平凡になりがちですが、この作品にはオリジナリティがあります。それはサン=テグジュペリがこの作品に、自分の全人生をそそぎ込んでいるからです。(p.82)

☆『星の王子さま』 のような童話が書きたい。そのためにはもっといろんな経験がしたい。小説もたくさん読んでおきたい。



それより僕のネクタイを直しておくれ。君の小さなハンカチをおくれ。そこに僕は 『星の王子さま』 の続きを書く。物語の終わりに、王子さまはそのハンカチを王女さまにあげるんだ。君はもう棘のあるバラじゃなくなるだろう。いつまでも王子さまを待っている、夢の王女さまになるんだ」(p.113)

☆なんと愛のある別れ方なのだろうか。すばらしい。



●さて、オリジナル版が出たということで凝りもせずにまた買ってみました。今回は、これは失われたもののお話なのだと思いました。何かを失った人が、自分の中にまだ生きている「それ」のことをずうっと考えているのです。(p.120-121、吉野朔美「ユリイカ」2000年7月号/青土社より抜粋)

☆何度か読むうちに「あっこれは○○について書かれたものなのだ」と気付くような物語が書きたい。




【アクションプラン】
・仕事と小説家の二足のわらじ

・誇りに思いたくなるような友人を見つけたい。そしてそれを文章にしたい。そのためにはもっと友人のいいところを見なくてはならない。仲間に加わることで誇りに思うような人たちを見つけて仲間に入りたい。

・ニーチェ 『ツァラトゥストラはこう言った』 を読んでみたい。

・『星の王子さま』 のような童話が書きたい。




【評価】
評価:★★★☆☆
こんな人に、こんな時におすすめ:
星の王子さま』 が好きな人に。

 
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