2015年12月23日

ヒジュラ―インド第三の性

ヒジュラ―インド第三の性 (写真叢書)
石川武志/著 (青弓社) 1995年
2,000円+税


【動機】
不可触民―もうひとつのインド』 を読んで興味を持った。



【所感】
ヒジュラという存在を初めて知った。

日本では何割くらいの人が知ってるのだろうか?



【概要】
女でもなく男でもない、聖にして俗、神につかえ、石つぶてを浴び、春をひさぐ者―ヒジュラ。混沌の大地インドに住まう第三の性が、瞠目の写真と平明な文章が形づくる空間のなかの実像を呼ぶ。(「BOOK」データベースより)



ヒジュラ―インド第三の性 (写真叢書)
石川 武志
青弓社
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【抜粋】
●カルカッタを見ずしてインドを語ることはできないと、人はいう。このインドの縮図のようなカルカッタは西ベンガル州の州都であり、デリー、ボンベイ、マドラスと並ぶ四大都市のひとつである。 (中略)
バングラデシュ独立時に膨大な数の難民がカルカッタに流れてきて人口が爆発的に増えたというが、難民たちがそのまま定住したためにカルカッタは街全体がスラムと化し、いわば世紀末的様相を呈することになった。(p.12)

☆カルカッタは街全体がスラムだとは知らなかった。もともとはイギリス統治時代の首都。人口密度がインドで一番多い。



●ヒジュラとはウルドゥー語で、「半陰陽、両性具有者」を意味する。日本には「ふたなり」などという言葉もある。つまり、ヒジュラは女性器と男性器を併せ持った存在とされており、インド特有のカースト制度からは外れた特異な社会に生きる人々のことである。ヒジュラ自身は自らを生まれながらの半陰陽だと主張するが、実際には先天的な半陰陽者、すなわち真性半陰陽者はきわめて稀であり、少年期から青年期にかけてヒジュラとしての自覚を持った者が去勢してなるケースがほとんどである。(p.13)

☆インドにはヒジュラと呼ばれる人がたくさんいるらしい。



●二十世紀初頭のイギリス統治時代、インドの首都はカルカッタからデリーに移された。その折、市の南部に新たな街が都市計画に従って建設された。それが現在の首都ニュー・デリーである。これに対して、ムガール帝国時代の首都だった旧市街はオールド・デリーと呼ばれるようになった。(p.58)

☆ムガール帝国時代の雰囲気が残るオールド・デリーとは対照的にイギリス統治時代に作られたニュー・デリーは近代都市。

ムガール帝国(首都:デリー[=オールド・デリー]) 
→英領インド前半(首都:カルカッタ) →英領インド後半(首都:ニュー・デリー)

カルカッタで反英運動が強くなったから首都を移転した。その後もカルカッタは反英運動の一中心であり続けた。



●ボンベイにインドでも最大の売春地帯、カマティプラ地区とフォークランド・ロードがある。
 インド亜大陸西岸のやや北に位置するボンベイは、八百万人の人口を抱える大都市だ。アラビア海に面した地理的な好条件から外国とのかかわりの歴史は長く、古くから貿易港として発展し続けてきた。(p.169)

☆インドで最初に高層ビルが建てられ、貧富の差が激しく、インド最大の売春地区があるボンベイ。
ちなみに、ボンベイ(ムンバイ)はインド最大の都市である。





【評価】
評価:★★★☆☆
こんな人に、こんな時におすすめ:
インドについて知りたい時に。

 
posted by macky at 23:09 | Comment(0) | TrackBack(0) | 社会学 | edit | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする