2016年01月06日

ゲゲゲの女房

ゲゲゲの女房 (実業之日本社文庫)

ゲゲゲの女房
武良布枝/著(実業之日本社) 2011年 (単行本は2008年)


【概要】
著者は、『ゲゲゲの鬼太郎』 の生みの親・水木しげるの夫人である。
同書を原案として2010年にNHK連続テレビ小説が放送された。

【動機】
『ゲゲゲの大放談』 を読んで興味を持った。


【所感】
水木サンの自伝は何度か読んでいるが、それを奥さんの視点から見ると新鮮だった。


【抜粋】
以下におもしろかったところを抜き出します。

●私は水木の手伝いをするのが好きでした。「おい、ちょっと手伝ってくれ」といわれると、嬉々として仕事場へ飛んでいきました。私でも水木の役に立てるということが、本当にうれしかったのです。(p.79)


●でも、このときばかりは、生活の苦しさも忘れ、せめて仕事をしている日々の姿をこの目で見ている私だけでも水木の努力を認めてほめてあげたい、水木には大好きなおいしいコーヒーをご褒美に飲ませてあげたいと思いました。(p.88)


●そして水木が出会ったのが 『ゲーテとの対話』 という本でした。
「エッケルマンという人が書いたものだけれど、この本がいちばんゲーテの考え方がよくわかるんだよ」
 そういって、私に差し出した文庫本は、何度も何度もページをめくったからでしょう。ぼろぼろになっていました。(p.92-94)


●質屋から戻ってきたものもありました。その中に、水木の古い背広がありました。東京に出てきたころから数えると10年間、質屋に出たり入ったりしていたその背広は、もう処分するしかないほど、すっかり型崩れしていました。(p.141)

☆うちの近くにも質屋あるのかな。着ない服とか持って行ってみようかな。またはヤフオクで売るか。


●古本屋では、妖怪のことが書いてある古文書や、ハヤカワミステリーなどをたくさん買ってきました。水木いわく、ハヤカワミステリには、物語をつくるヒントが詰まっているんだそうです。締め切りが終わって、次のネタを考えなくてはならないときなど、ハヤカワミステリーをせっせと拾い読みしていました。(p.162)


●「東映は『鬼太郎』を映画にしたいんです。テレビにもしたいんです。映画はすぐにできます。でも先に映画にしてしまうと、テレビにはできません。一方、テレビにするとしたら、まずスポンサーをさがさなくてはならないので、スタートまで時間がかかります。でも、テレビは映画とちがい、連続物になるので、毎月、決まった額をお支払いできます。先生、映画とテレビ、どちらがいいですか。先生が選んでください」(p.166)

☆水木サンはしばらく考えた挙句、テレビに。理由は「一年でも二年でも、飯が長く食えるほうがいい」というもの。


●このころから、読書やファンに対しては意識して「水木しげる」の役を演じなければならないと思うようになっていたようで、身内や古くからの親しい人に対してと、そうでない人に対するときとで、接し方が変わるということが、その後が、長く続きました。(p.187)

☆けっこう観察力がすごくて、水木サン本人の自伝よりも詳しいかも。


●水木は他のマンガ家さんの作品をほとんど読みません。自分の作品が掲載されている雑誌が送られてくると、ペラペラめくって他の作品もちらっと見るのですが、それだけでした。それだけで、その作品やマンガ家の本質を見抜いてしまうようなところがあります。(p.222-223)

☆手塚治虫は忙しい合間を縫って他のマンガ家もチェックしていたというから対照的だ。




【アクションプラン】
・ 『ねぼけ人生』 を読む。

・ 『水木しげる伝』

・境港の「水木しげるロード」に行ってみたい。その前に 『ゲゲゲの鬼太郎』 を読んでおきたい。

・足立美術館にいつか行ってみたい。


【評価】
評価:★★★☆☆(3.4)
こんな人に、こんな時におすすめ:
水木サンのことをもっと知りたい人に。





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(121122 読了)
posted by macky at 21:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 体験記・手記 | edit | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする