2016年03月10日

殉愛

殉愛
百田尚樹/著 (幻冬舎) 2014年
1,600円+税


【動機】
患者よ、がんと闘うな』 を読んで興味を持った。

やしきたかじんさんの食道がん闘病記。
食道がんの治療法、どんな治療をしたか。

百田さんの本を読んでみたい。

たかじんとさくらの劇的な恋愛物語とは?



【所感】
成功したけど最期は一人寂しく亡くなったという人が多い中、たかじんさんはさくらさんと出会えたことで最高の人生を締めくくることができたのではないか。

テレビだと豪快な人というイメージだが、実際は繊細で優しくて甘えん坊で、そのギャップがまた彼の魅力なのかもしれない。



【概要】
2014年1月3日、ひとりの歌手が食道がんで亡くなった。「関西の視聴率王」やしきたかじん。ベールに包まれた2年間の闘病生活には、その看病に人生のすべてを捧げた、かけがえのない女性がいた。この物語は、愛を知らなかった男が、本当の愛を知る物語である。『永遠の0』『海賊とよばれた男』の著者が、故人の遺志を継いで記す、かつてない純愛ノンフィクション。誰も知らなかった、やしきたかじん、最後の741日。(「BOOK」データベースより)


殉愛
殉愛
posted with amazlet at 16.03.07
百田 尚樹
幻冬舎 (2014-11-07)
売り上げランキング: 12,287




【抜粋】
●「実はやしきは百田さんの大ファンで、最後に読んだ本は、百田さんの 『海賊とよばれた男』 でした。やしきが本を読んで泣いたのを見たのは初めてでした」(p.10)

☆読んでみたい。
「本物のジャーナリストはおらん」ということで、数年前から何百冊もの本を処分していた中で、「久々に、金はろても読みたい」という本に出会い、買いに行かれたそうである。それがこの本というわけだ。



●後にわかったことだが、たかじんは大変なメモ魔で、思いついたことや感じたことを、すぐにノートに走り書きする習慣があった。これは病気療養中も変わらず、病室にいてもノートと1.0ミリの極太ボールペンを肌身離さず持っていた。二年間の闘病生活で残したノートやメモ帳は大小合わせて数十冊にも及んでいる。(p.10)

☆たかじんはメモ魔だったのか。

たまたま書いていたメモが百田さんにこの本を書かせる動機となった。

ちなみにそのメモは、裏表紙に掲載されている。



●後に鶴瓶はラジオでこう語っている。
「落語家の俺より、喋りが上手いから参ったで」(p.54)

☆しゃべり、文才、歌、音楽、政治・経済番組の司会。安倍政権の立役者。顔もよくてお笑いもできる。多才なマルチタレントであった。

たかじんの恩人は竹中建三、鶴瓶、キダタロー、あとハンバーガー屋のマスターかな。



●最初に訪れたのは祇園にある「ごずこん」という料理屋だった。そこはたかじんがプロデュースした店で、一階は創作料理、二階は鉄板料理を出している。オーナーシェフは鵜川誠二というたかじんの友人だったが、さくらに接する態度は、どこかよそよそしかった。(p.90)

☆祇園にたかじんプロデュースの店があったのか。知らなかった。



●たかじんは次にさくらを「アクアマリン」というバーに連れていった。マスターの金崎公三は読売テレビの「たかじんnoばぁ〜」にバーテンダー役として出演していた男で、彼もまた四十年来の友人だった。(p.91)

☆「たかじんnoばぁ〜」よく見てたなぁ。そのバーテンダーのお店が祇園にあったのか。



●たかじんは金崎にさくらを紹介すると、次に「ラポー」という店に案内した。「ラポー」は生バンドが出演する店で、この店のマスターの上田哲次も若いときからの友人だった。
 この店でたかじんは生バンドをバックにマイクを握った。彼の歌は昨年のクリスマスのオフ会の会場でも聴いていたが、生バンドで歌うのを聴くのは初めてだった。(p.91)

☆祇園の白川界隈にたかじんゆかりの店がいくつもあったんだなぁ。



●「家鋪さんの食道ガンのステージはVです」
 さくらはショックを受けた。北島は淡々と語った。
「進行ガンです。治療は一刻を争います。転移も見られます。手術は急いだほうがいいでしょう。事前に抗ガン剤を打つのがベーシックなやり方です。治療をしないと、二ヵ月くらいで食道は気道を圧迫して、呼吸ができにくくなる可能性があります。そうなると命に関わります」(p.99)

☆食道ガンのステージはV。転移あり。放置すれば二ヵ月くらいで食道は気道を圧迫して、呼吸ができにくくなる可能性があるという。



●「メスを入れないで、放射線治療で済ませることはできますか」
たかじんの質問に久保田は答えた。
「放射線治療の効果が出るのは何ヵ月かあとです。林さんの場合、そんなに待てません。手術前に、抗ガン剤を打ったほうがいいでしょう。少しでもガンが小さくなる可能性があります」(p.105)

☆これで2か月後の4月上旬に手術をすることが決まった。近藤先生によると、放射線治療をするならガンが大きいままの方が効きやすいので、ここが生死を分けたポイントかもしれない。ちなみに林さんというのは入院中に使っていたたかじんの偽名である。逸見政孝さんの偽名「小林一」からか。



●譫妄状態で「おい、今から飲みに行くぞ」と言い、ベッドから起き上がろうとした。
「じんちゃん、飲みには行けないよ」
 押しとどめようとすると、たかじんはいきなりさくらの顔を殴った。鼻血が出て顔中真っ赤になった。それを見て、彼は一瞬、正気に戻った。
「どうしたんや、さくら、その顔は。誰にやられたんや! そいつを殺す」
「何でもない。さくらがこけただけ」
 そう言うと、たかじんはほっとした顔をした。そして「どんくさいなあ」と言って笑った。(p.129-130)

☆まるでお笑いコントのようである。
それにしても、夜間譫妄というのは怖いなぁ。
目の前に誰もいないのに、一人でずっと話しかけているという。また、さくらを別の女性と間違えてしゃべりかけることもあったという。
今まで付き合った女性についてべらべらしゃべるから、聞かされる方はたまらない。
怒ってしまって病院に来なくなる奥さんもいるそうだ。



●医師からは譫妄状態の患者に話しかけてはいけないと言われていた。夢と現実がごちゃまぜになって、よくない影響を与えるからだ。(p.138)

☆そういえば、寝言を言ってる人に答えてはいけないって言うなぁ。頭がおかしくなるからって。あれって医学的にも正しい情報なのだろうか。
ちょっと調べてみた。

ついつい応答してない?寝言に対して返事を返してはいけない理由
http://matome.naver.jp/odai/2139594645778062501

「寝言に答えちゃいけない」は本当だった!睡眠の意外な事実が判明
http://irorio.jp/natsukirio/20150520/230404/




●夜間譫妄は大変だったが、楽しいこともあった。たかじんはコンサートのステージに立っていると思っているらしく、マイクを持って、お客に向かって喋りだすのだ。そして実際に歌も歌う。彼の歌が始まると、看護師や医師たちも病室まで聴きにやってきた。こうして深夜の病室でたかじんのワンマンショーが何度も繰り広げられた。(p.139)

☆楽しそう! でも、本人は覚えていないというのは怖い。



●8月16日、東京の三田病院で検査を受け、翌17日の朝から抗ガン剤が投与された。
 前回の抗ガン剤投与は手術前にガン細胞を小さくするためのものだったが、今回は術後の再発防止のためだ。(p.190)





●さくらはたかじんに元気になってもらうために、料理を研究した。京都の「ごずこん」のオーナーシェフ鵜川誠二に電話して、たかじんの好みの料理を聞き、レシピをメールで教えてもらった。 (中略) 料理によっては、肝心なところが伝わらないため、鵜川はわざわざ映像に撮ってYouTubeにアップしてくれた。これらのいくつかは今も見られる(「さくらの海老天」など)。(p.220)

☆あった。

さくらの海老天/1
https://www.youtube.com/watch?v=v5bQ7o8t1AI

さくらの海老天/2
https://www.youtube.com/watch?v=M-HfXFcbPKk

さくらの海老天/3
https://www.youtube.com/watch?v=iOS04YMSw38



●1月30日には相原と井関猛親が大阪からやってきた。井関は制作会社「AZITO」の社長で、「たかじんのそこまで言って委員会」のプロデューサーの一人でもある。右翼の大物から左翼の大物まで幅広い人脈を持つフィクサー的な存在で、安倍総理とたかじんを引き合わせたのも彼である。たかじんとは、互いに「いーちゃん」「ボス」と呼び合い、固い信頼関係で結ばれていた。(p.222)

☆いつもそうそうたるメンバーが出てくると思ったら、そういう黒幕的な人がいたのか。
そんなフィクサーから「ボス」と呼ばれていたたかじん(笑)



●「そうか。よし、15周年を記念して、結婚式を挙げろ。それもハワイで。ぼくが全部、金出したる。金曜日の公務が終わったあと、その夜にハワイに向けて出発するんや。すると現地時間の金曜日に到着するから、その日のうちにドレスを選んで、土曜日に挙式。その夕方に帰れば、日曜には日本に着く。そしたら公務に支障はないやろ」(p.257)

☆すぐに提案できるのがすごいな。金があれば行動が早いのか。逆に言えば、行動が遅いのは金がないからかも。行動を早くすれば金持ちになり、ますます行動が早くなり、さらに金持ちになる。正のスパイラル。まずは金がかからなくてもできることを早くやってしまおう。そうして得たお金で時間を買ってますます行動を早くして成果をどんどん出していこう。





【アクションプラン】
・百田尚樹 『海賊とよばれた男』 を読んでみたい。

・角岡伸彦 『百田尚樹『殉愛』の真実』 を読んでみたい。




【評価】
評価:★★★★☆
こんな人に、こんな時におすすめ:
たかじんファンなら必読。

posted by macky at 23:42 | Comment(0) | TrackBack(0) | ノンフィクション | edit | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年03月07日

ガン再発す /逸見政孝

本屋にちょっと立ち寄ったら、

ガン再発す』 という本を見つけたのでパラパラっとめくってみた。


すると、

病室の扉の「小林一」の下に、赤い札がつけられた。


という一文が目に留まった。


たまたま百田尚樹 『殉愛』 をいま読んでいるので、あれっ?と思ったのだ。

やしきたかじんさんは、たしか「林一」という偽名を使っておられた。

書きやすいように、ということであったが、

逸見さんの「小林一」をもじってつけた名前だったのだろう。


あるいはただの偶然か。



ガン再発す
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逸見 政孝 逸見 晴恵
廣済堂出版
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posted by macky at 23:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | 3分立読コーナー | edit | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年03月04日

1日36万円のかばん持ち――三流が一流に変わる40の心得

1日36万円のかばん持ち――三流が一流に変わる40の心得
小山昇/著 (ダイヤモンド社) 2016年

かばん持ち3日で108万。

大金を払ってでも学ぶ。


もう一度メンターやりたい。

三日間、そればっかり。

お金を払うから。




1日36万円のかばん持ち――三流が一流に変わる40の心得
小山 昇
ダイヤモンド社
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渋沢さんの本(『論語と算盤』)も読みたい。

 
posted by macky at 23:58 | Comment(0) | TrackBack(0) | 3分立読コーナー | edit | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする