2016年05月15日

初等ヤクザの犯罪学教室

初等ヤクザの犯罪学教室 (幻冬舎アウトロー文庫)
浅田次郎/著 (幻冬舎) 1998年 (初出は1993年)
495円+税


【動機】
タイトルにひかれて読んでみた。


【所感】
8ヶ月くらいかけて少しずつ読んだ。



【概要】
著者が体験し、見聞してきたさまざまの事件をもとに、鮮やかな詐欺の手口、簡単な人の殺し方、強盗、麻薬、誘拐などの凶悪犯罪のノウハウを講義する。これはあくまで、こうした犯罪に善良な市民が巻き込まれないようにと公開するものである。
--このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。(「MARC」データベースより)


初等ヤクザの犯罪学教室 (幻冬舎アウトロー文庫)
浅田 次郎
幻冬舎
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【抜粋】
●常に身近にありながら、捕まったら実はたいへんな犯罪があるのです。つまり本人の犯罪意識がまったくないか、極めて低いにもかかわらず、裁判にかかった場合の判決が非常に重いというものです。
 この代表的な例を二つ挙げておきます。これだけは絶対にやってはいけないことだ、と肝に銘じてください。
 一つは「酔っ払い運転」。
 もう一つは「覚醒剤」であります。(p.12)

☆犯罪を知り尽くした浅田さんが挙げたこれだけは絶対にやってはいけない犯罪の代表例。


飲酒運転で、被害者が亡くなると、死人に口なしで好き勝手に言ってるイメージ。

いわば殺され損である。

被害者がかわいそう、そればかり言うから減らない。

それよりも、飲酒運転で事故を起こしたらこんなに大変なことになるということを強調した方が効果がありそう。



しかもこれは、飲酒運転が厳罰化されるきっかけとなった事件(1999年の「東名高速飲酒運転事件」)の前の話である。

詳しくはこちら。

東名高速飲酒運転事故 再現1 - YouTube







●私は過去の経験から、拳銃の場合、命中するのはたいてい初弾だということを知っていました。 (中略) しかも拳銃の実際の射程距離は、だいたい飛びかかって組みつける範囲でありますから、初弾が当たらなければ何とかなる場合が多いのであります。(p.65)

☆目標となる人がたくさんいる場面では、なるべく第一発目の目標にだけはならないようにする。



●読書の習慣のない方は初めからこの道は あきらめたほうがよろしい。他人様に迷惑をかけたうえ、憎まれ蔑まれ、一度しかない人生を「おいっち、にィ」で空費するのが関の山であります。(中略) この先どんな世の中になっても書物こそが精神と頭脳を錬磨しうる最大の力なのであります。(p.228-229)

☆犯罪の道は普通に働いて稼ぐよりも険しく、知識と教養が必要となる。





【アクションプラン】
・映画 『鉄道員(ぽっぽや)』 を観たい。




【Amazonレビューより】
・職人的犯罪者の知識に脱帽 2002/2/6
 我々の日常存在する犯罪を面白おかしく紹介。しかし、犯罪を犯すためには知識と覚悟、そして努力が必要であることを自身の体験を交えて教えてくれる一冊だ。
 普段、自分と犯罪など、まったく関わりのないものだと思っている私たちも加害者もしくは被害者になる可能性はいくらでもある。そのピンチを乗り切るための具体的な方法や、犯罪を成功させるためのノウハウは作り話ではない説得力がすばらしい。
 法を犯すことで楽して儲けることはできない。本物の悪党になるには善人以上の努力と節制が必要だと結ばれるくだりは、私には犯罪者になる才能がないと痛感させられた。(Sさん)




【評価】
評価:★★★★☆
こんな人に、こんな時におすすめ:
犯罪に巻き込まれないようにするために。

 
posted by macky at 23:28 | Comment(0) | TrackBack(0) | 社会学 | edit | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする