2017年03月21日

マンガ サヤ取り入門の入門―スプレッド、アービトラージ、ストラドル…すべての基本はココにある!

マンガ サヤ取り入門の入門―スプレッド、アービトラージ、ストラドル…すべての基本はココにある! (ウィザードコミックス)
高橋達央/作画、羽根英樹/監修 (パンローリング) 2004年
1,800円+税


【動機】
サヤ取りについて知ろう。



【所感】
漫画がしょーもなくてイライラする。



【概要】
小さいリスクで大きなリターンが望める「サヤ取り」。初心者でもすぐわかる、実践的入門書の決定版!相場の上げ下げが直接影響しない「サヤ取り」。ヘッジファンドではごく一般的に用いられる手法です。インターネットの普及でホームトレードの環境が整った今こそ、サヤ取りをはじめるチャンス! 個人でも実行可能なパターンをマンガで一から解説。商品先物の基礎から実際の売買手法まで、きめ細やかな注釈と付録CD-ROMがついて、今日からあなたもサヤ取りトレーダー!(Amazonより)

相場の上げ下げが直接影響しない「サヤ取り」。ヘッジファンドではごく一般的に用いられる手法です。インターネットの普及でホームトレードの環境が整った今こそ、サヤ取りをはじめるチャンス!商品先物の基礎から売買パターンまでをマンガで一から解説。きめ細やかな注釈と付録のCD‐ROMで、今日からあなたもサヤ取りトレーダー。(「BOOK」データベースより)






【抜粋】
●「ジョージ・ソロスとかで有名なやつですよね?」

「そう。ヘッジファンドはいろいろな手法を使って世界のマーケットで運用されているんだよ。そしてそのうちのいくつかの手法はサヤ取り、もしくはサヤ取りに近い手法なんだ」(p.54)

☆ジョージ・ソロスもサヤ取りをやっていた。



●「最後に必ず用意してほしいのが勉強ノートだ」

「勉強・・・ですか?」

「これは練習期間中だけでなくずっとつけてほしいんだ」

「はい・・・あの〜、何を書けばいいのかしら・・・?」

「特に決まりはないよ。ひとつだけ必ず書かなければならないのは売買したときに感じたことだね」(p.79)

☆ 『ソロスの錬金術』 を読んでみると、「私が投資決定を下すときに手掛かりとした考えを日記に記録したのである。帝国主義的循環の将来が最も重要な意味を持つと考えていたので、本書で論じる仮説を用いてどれだけ将来の動向を正確に予測できるかを実験したのである。」と書かれていた。やっぱり日記を書くのは大事なんだなぁ。



●「サヤ取り向きでない銘柄はありますか?」

「金なんかはサヤ取りに適さない例だね」

「どうしてですか?」

「サヤの変動が小さすぎるからよ」(p.106)

☆逆に、トウモロコシやアラビカコーヒーは値幅が大きく、板寄せ銘柄なのでサヤ取り向きの銘柄といえる。(ザラバより板寄せの方がサヤ取り向き)





【アクションプラン】
・場帳や玉帳の書き方を覚える。

・『サヤ取り入門[増補版 (現代の錬金術師シリーズ)』 を読んでみる。




【Amazonレビューより】
・数少ない実践者の本 2004/8/27
 相場関連の中で数少ない実践者の本です。
実際の売買に必要な売買道具。
  場帖・玉帖・資料
これら「三種の神器」が、わかり易く説明されています。
マンガ形式とはいえ、内容は本格的です。
この中の資料整備を行い、ブロック場帖を毎日つけていく。
この繰り返しが、貴方を利益を上げ続けられる投資家に
変えていくことになるでしょう。
始めてだからこそ、この技術を学んで頂きたい。
そのための入門書として最適です。(日本一小さい歴史書店さん)
 

・サヤ取りとは何か。。。から始める 2008年12月17日
人には最適であると思う。
ページ数も多くなく、漫画なので視覚的に楽しめ理解することから始められるのが良い。
入門の入門ということで少しでもサヤ取りを齧ったことのある人や、同じく入門の入門を卒業して入門編を読み始めた人にとっては逆に物足りない内容となる。
また、付属のCDROMはこのレベルでの人には全くもって不要で、まずは商品先物でのサヤ取りに必要なサヤグラフ、場帳、ブロック図の記入から、実際仕掛けた時に記入する玉帳、研究ノートなどのツールの使い方を理解し、実際に自分で手を動かして作成することから始めるべきである。
そうして、相場観を養ってからCDROM(チャートプロ)なりEXCELを利用すればいいわけであって、始めからシステム的なツールに頼るのは良くないと思う。
とはいえ、入門編を読んでもよくわからなかった人やサヤ取り(商品先物の)とはどんなものか知りたい人にとっては、良書となるであろう。(TOKVINEメンバーさん)


・初めて読むならいいかな 2008年4月6日
画のレベルは同人誌っぽいのですが、用語は理解できるようになります。
女性の手にしてはゴツイ描き方をされていたり、妙にアゴがたるんでる顔(のアングル)が
とても気になり、オイオイとツッコミを入れたくなるページ多数です。(笑)

商品先物はストップ高、ストップ安が頻繁に発生するので、ザラ場で稼ぐのじゃなければ、
サヤ取りがいいと思います。サラリーマンは平日昼間に取引なんて出来ませんしね。
相場が大荒れしても安心してみていられますし、サヤ取りのルールさえ守れば、
損切りするタイミングも掴み易いです。

1800円は高いと思いますが、片張りで値が飛ぶと5万、6万なんてすぐに持って
行かれますから、最初はこれで勉強しましょう。(VN-201VINEメンバーさん)


・CD−ROMは不要 2007年4月25日
この本は先の「サヤ取り入門」の姉妹書で、その「サヤ取り入門」でも予備知識がないと読むには難しいという意見を考慮して、まんがで解説した本書が出された。しかしこの本だけでは不十分なのは明らかで、当然「サヤ取り入門」は買って読まなければならない。値段が高いのはサヤ取り専用ソフトのCD−ROMが付録で付いているからだと思うが、このレベルでは不要と思われ、その分内容を濃くしてほしかった。(sirou55さん)




【評価】
評価:★★☆☆☆
こんな人に、こんな時におすすめ:
サヤ取りって何?って思った時に。

 
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2017年03月16日

絶歌

絶歌
元少年A/著 (太田出版) 2015年
1,500円+税


【動機】
神戸連続児童殺傷事件の酒鬼薔薇聖斗が手記を出したので読んでみた。

異常犯罪者の心理に迫る。



【所感】
一応更生して社会復帰もしているようだけど、ちょっとしたきっかけで転落してまた事件を起こすような脆さがあると感じた。それは過去に殺人事件を犯したからというのではなく、持って生まれたものや家庭内環境、幼児教育によるものだろう。つまり殺人事件を起こすべく起こしている。時間を巻き戻せたらと言ってるが、巻き戻してもまた同じことだろう。



【概要】
1997年6月28日。僕は、僕ではなくなった。酒鬼薔薇聖斗を名乗った少年Aが18年の時を経て、自分の過去と対峙し、切り結び著した、生命の手記。(「BOOK」データベースより)


絶歌
絶歌
posted with amazlet at 17.03.15
元少年A
太田出版
売り上げランキング: 6,569




【抜粋】
●「おまえが学校で書いた作文全部や!  (中略) もうそろそろ堪忍したらどないや!」(p.11)

☆観念。いきなりの誤字に驚いた。



●僕は野球選手の名前も、テレビタレントの名前もほとんど知らなかった。当時の僕にとってのスターは、ジェフリー・ダーマー、テッド・バンディ、アンドレイ・チカティロ、エドモンド・エミル・ケンマー、ション・ウェイン・ゲイシー……。
 世界にその名をとどろかせる連続猟奇殺人犯たちだった。映画 『羊たちの沈黙』 の公開を皮切りに90年代に巻き起こった “連続殺人鬼ブーム” に僕も乗っかり、友達の家にそろっていた 『週刊マーダーケースブック』 や、本屋にずらりと並んだロバート・K・レスラー、コリン・ウィルソンの異常犯罪心理関係の本を読み耽った。(p.22-23)

☆ここに挙げられている人を一人も知らない。有名人なのかな。
こういう異常な殺人者ってみんな子どものころから異常犯罪心理関係の本を読み漁ったりしてる気がする。



●光市母子殺害事件の犯人である元少年は、母子を殺害後、母親の遺体を「生き返らせるため」に屍姦し、子供の遺体を「ドラえもんに助けてもらうため」に押し入れに隠したのだと話した。(p.33)

☆犯人は当時18歳、被害者は当時23歳の主婦とその娘(生後11カ月)。
光市母子殺害事件といえば、橋下徹さんが関わっていた事件だ。弁護団に懲戒請求を呼びかけたことで業務妨害したとして訴えられた。



●ビデオデッキに、エドワード・ファーロング主演の 『ブレインスキャン』 をセットして、再生した。
 足が不自由な孤独なオタクの高校生が、友人から勧められた仮想殺人ゲーム 『ブレインスキャン』 をプレイする。ゲームの中で行ったはずの殺人が現実世界でも起こり、次第に空想と現実の区別がつかなくなっていく。(p.92)

☆酒鬼薔薇聖斗はこの映画を何度も繰り返し観たそうだ。淳君を殺害した日は三回も観ている。



●空には仄かに霧がかかり、白い月が滲んでいた。自転車をフラフラと走らせ、映画 『スタンド・バイ・ミー』 の主題歌を鼻歌で口ずさみながら、僕はこの上もなくご機嫌だった。
『スタンド・バイ・ミー』 ――心に傷を負った四人の少年が、線路づたいに “死体探し” の旅に出る甘く切なく美しい永遠の少年映画。誰もが、喪われた自身の少年時代を思い起こす名画の中の名画だ。僕はこの映画が大好きだった。(p.96)

☆中学校の校門に淳君の首を置くときの状況がリアルに描かれている。
『スタンド・バイ・ミー』 ってそんな話だったのか。



●1995年、僕は小学六年時に阪神淡路大震災を経験した。僕が住んでいた地域は大きな被害は免れたが、被害がひどかった長田区や東灘区に住んでいた父親たちの同胞たちの家は倒壊し、父親の兄――アル中でありながら腕のいい大工であった伯父――が中心となって、彼らは自分たちで公園にプレハブ小屋を建てて共同生活を営んでいた。出来合いのプレハブ小屋には、驚いたことにちゃんと電気や水道まで通っていた。このような異常時における島人たちの結束力には目を瞠るものがある。 (中略)
 出身地は奄美諸島の南西部に位置する島だった。僕は小学4年時と6年時、都合2回この島を訪れた。僕は父親の生まれ育ったこの小さな島が大好きだった。(p.101-104)

☆酒鬼薔薇聖斗の先祖は奄美大島出身の島人で、長田区の朝鮮人部落だったようだ。
逮捕後、マスコミが島に押しかけたらしい。



●僕は、自分が、自分の罪もろとも受け容れられ、赦されてしまうことが、何よりも怖かった。あまりにも強烈な罪悪感に苛まれ続けると、その罪の意識こそが生きるよすがとなる。(p.124)

☆悪いことをすることで自分の存在意義を確かめる。自分に目を振り向かせたいという願望。手記を出した後、ホームページを開設して「反省していない」と反感を買ったようだが、そうすることで存在意義を確かめているのかもしれない。



●いったい誰が信じられるだろう。受け容れられることで深く傷つくような、蛆がわき蠅がたかるほどに腐敗した心がありうるということを。(p.125)

☆その根底には母親の愛情不足がある。



●2004年3月10日。事件から7年目の21歳の春、僕は6年5か月に及んだ少年院生活を終え、社会に出た。 (中略)
 引率する少年院の職員に急かされるように、用意されたワゴン車に乗り込み、僕は関東医療少年院をあとにした。(p.158)

☆酒鬼薔薇聖斗は京都の医療少年院にいたという噂があったけど、デマだったのか?



●50歳前後の「ハッカイ」。40代半ばくらいの「サゴジョウ」。30代半ばくらいの「ゴクウ」。三人とも東京保護観察所の監察官だった。この日から3か月間、僕は彼らと行動を共にした。(p.158)

☆三蔵法師にでもなったつもりなのかな。



●窓を閉め、枕元のボストンバッグを開き、中から淳君のお父さんと彩花さんのお母さんがそれぞれに書かれた二冊の本を取り出した。少年院のスタッフが、事件や被害者の方たちのことを毎日考えるようにと持たせてくれたのだ。(p.161-162)

☆被害者の遺族も本を出しているようだ。読まなければ。



●その二日後、仕事もなく、近所の公園でジョギングを終え更生保護施設に戻り、シャワーを浴びて自室で横になっていると、監察官のゴクウ、サゴジョウ、ハッカイが、血相を変えて僕の部屋を訪れ、こう告げた。
「すぐ荷物まとめて。場所移動するから」(p.175)

☆一緒に働いていた従業員に身元がばれたらしい。



●教官はデスクの上に置かれた二冊の本を、すっとこちらへ差し出した。僕は唾を呑み込み、本を受け取って独房へ戻り、一気に読んだ。そのあいだ、周囲の音はいっさい聞こえなかった。
 二冊とも読み終えると、喉がカラカラに渇いていた。僕は椅子から立ち上がり、独房の奥の洗面所に向かった。蛇口をひねり、プラスチックのコップに水を入れ、一気に三杯飲み干した。(p.204)

☆被害者の遺族が書いた本を加害者はどんな気持ちで読んだのか。この日の夜からほとんど眠れなくなり、精神が崩壊する一歩手前まで追い込まれたという。自分の犯した罪の重さ、被害者の悲しみ、すべてが一気に覆いかぶさってきたのだろう。



●「罪の意味 少年A仮退院と被害者家族の7年」。それが番組のタイトルだった。淳君の二歳年上のお兄さんにスポットライトを当て、事件後、彼が何を思い、どのように苦悩して生きてきたのかを取材し、第13回FNSドキュメンタリー対象を受賞した作品だった。 (中略) 重い言葉だった。僕が施設でのうのうと守られているあいだ、淳君のお兄さんはこんな気持ちを抱えながら、独り苦しみ続けていた。(p.210)

☆見てみたいと思ったけど無いようだ。



●森田は、僕と、大阪姉妹刺殺事件を起こした山地悠紀夫を合体させたようなキャラクターだ。僕の「性サディズム障害」と、山地悠紀夫の抱えていた人格障害のふたつの要素を併せ持っている。(p.230)

☆古谷実 『ヒメアノ~ル』 を読んで、あの頃の自分と重ねて泣いたという。

行け!稲中卓球部』 は14歳当時のバイブルだったらしい。



●回し車で走り続けるハムスターのように、カラカラと虚しく時間を空転させる僕に、少年院のスタッフは「読書療法」という名目で本を差し入れた。ヘルマン・ヘッセ 『車輪の下』、メルヴィル 『白鯨』、ドストエフスキー 『罪と罰』、ヴィクトル・ユーゴー 『レ・ミゼラブル』、島崎藤村 『破戒』、夏目漱石 『三四郎』、森鴎外 『青年』、坂口安吾 『白痴』、武者小路実篤 『友情』 ……。
 他にやることもなく、僕は与えられた本を、一頁一頁、映画を撮るような感覚で映像を思い浮かべながら貪り読んだ。(p.251)

☆少年院では「読書療法」ということで本をたくさん読ませるようだ。



●溶接工事代、まとめて読んだ作家は三島由紀夫と村上春樹だった。彼らの短編、長編を片っ端から買い揃えた。
 三島行きをは “言葉の宝石箱” と評したくなるような初期の短編と、 “変質狂浪漫譚” 『金閣寺』 が好きだった。 (中略) 『金閣寺』 は僕の人生のバイブルになった。(p.252)

☆そういえば、 『金閣寺』 とか持ってるけど、まだ読んだことが無かった。



●溶接工時代は小説を読むことに没頭したが、会社を辞めてからは、自分の物語を自分の言葉で書いてみたい衝動に駆られた。記憶の墓地を掘り起こし、過去の遺骨をひとつひとつ丁寧に拾い集め、繋ぎ合わせ、組み立て、朧に立ち現れたその骨格に、これまでに覚えた言葉で丹念に肉付けしていった。(p.280)

☆文学的な表現を駆使している印象を受けたが、そういうことか。



●法医学者が白骨死体から生前の姿を再現するように、僕は自分の喪われた人生に、その抜け殻のような人生に、言葉でもう一度息を吹き込みたかった。(p.280-281)

☆わかりやすいたとえだけど、この文章を被害者の遺族も読むことを考えると適切なたとえではないように思われる。そういうところまで思いが至らないのだろうか。
でも、一貫しているのは、赦してもらおうとは思っていないということだ。赦されるということはすなわち存在意義をうしなってしまうと考えているフシがある。



●それでも、もうこの本を書く以外に、この社会の中で、罪を背負って生きられる居場所を、僕はとうとう見つけることができませんでした。(p.289)

☆この本を書いた動機が書かれてある。

人には何かしら使命やミッションがある。酒鬼薔薇聖斗は殺人をするために生まれてきた。戦国時代なら活躍できただろうが、今の世では死刑執行官以外活躍できない。20年間苦しみぬいた末、酒鬼薔薇は殺人以外の使命を見つけたようだ。



●自分自身が「生きたい」と願うようになって初めて、僕は人が「生きる」ことの素晴らしさ、命の重みを、皮膚感覚で理解し始めました。そうして、淳君や彩花さんがどれほど「生きたい」と願っていたか、どれほど悔しい思いをされていたのかを、深く考えるようになりました。(p.291-292)

☆更生のポイントかもしれない。
残虐な殺人者は一生過酷な労働をすればいいという意見もあるが、
むしろ犯罪者に「生きたい」と思わせることによって、罪の重さを知らせることができるのかも。




【アクションプラン】
・工藤明男こと柴田大輔 『酒鬼薔薇聖斗と関東連合~『絶歌』をサイコパスと性的サディズムから読み解く』 を読んでみたい。

・土師守 『』 を読む。

・山下京子 『彩花へ―「生きる力」をありがとう』 を読む。

・「少年A」の父母 『「少年A」この子を生んで……―父と母悔恨の手記』 を読む。





【評価】
評価:★★★☆☆
こんな人に、こんな時におすすめ:
賛否両論あるだろうが、犯罪者の心理をうかがい知ることができる貴重な資料だと言える。




【結論】
失敗から学べ、成功するためにたくさんの失敗をしろ! とよく言われるが、取り返しのつかない失敗もある。

 

【関連記事】
酒鬼薔薇が手記「絶歌」で書けなかった本性とは?「担当女医への衝動的行動」
http://www.asagei.com/excerpt/38786

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2017年03月08日

ゼロ―――なにもない自分に小さなイチを足していく

ゼロ―――なにもない自分に小さなイチを足していく
堀江貴文/著 (ダイヤモンド社) 2013年
1,400円+税


【動機】
ホリエモンの自伝ということで興味を持った。

ロンブー淳との対談を聴いて。やらなくてもいい苦労をしている人をみると声をかけたくなるらしい。それが本を書いた動機らしい。



【所感】
けっこうあからさまに書いてるなぁという印象。

今まで心の奥底にしまっていたようなことも曝け出している。

すべてはゼロからスタートするという意味だろう。

テレビで見るとすごく偉大な人に見えるが、本書を読めば実はほとんどハッタリだったことが分かる。

自分はそんなに高尚な人間じゃないよ、もっと気軽に話しかけてねと言っているようにも見える。

寂しがり屋の彼ならではの戦略なのかもしれない。

今までのホリエモンの本の中でも読みやすく、心に響く言葉が多い。




【概要】
誰もが最初は「ゼロ」からスタートする。
失敗しても、またゼロに戻るだけだ。
決してマイナスにはならない。
だから、一歩を踏み出すことを恐れず、前へ進もう。

堀江貴文はなぜ、逮捕され、すべてを失っても、希望を捨てないのか?
ふたたび「ゼロ」となって、なにかを演じる必要もなくなった堀江氏がはじめて素直に、ありのままの心で語る、「働くこと」の意味と、そこから生まれる「希望」について。

【本書の主な目次】
第0章 それでも僕は働きたい
第1章 働きなさい、と母は言った──仕事との出会い
第2章 仕事を選び、自分を選ぶ──迷い、そして選択
第3章 カネのために働くのか?──「もらう」から「稼ぐ」へ
第4章 自立の先にあるつながり──孤独と向き合う強さ
第5章 僕が働くほんとうの理由──未来には希望しかない
おわりに(Amazonより)


ゼロ―――なにもない自分に小さなイチを足していく
堀江 貴文
ダイヤモンド社
売り上げランキング: 400




【抜粋】
●ゼロになにを掛けたところで、ゼロのままだ。物事の出発点は「掛け算」ではなく、必ず「足し算」ではければならない。まずはゼロとしての自分に、小さなイチを足す。小さく地道な一歩を踏み出す。ほんとうの成功とは、そこから始まるのだ。(p.29)

☆ゼロになにを掛けてもゼロのまま。まずは最初の一歩を踏み出せ!



●そこからどうにか変わることができたのは、小さな成功体験を積み重ね、自分の殻を打ち破ってきたからだ。(p.33)

☆大きな成功の秘訣は、小さな成功体験を積み重ねること。



●中学の合格祝いを名目に、「これはゲームじゃないんだ。勉強に使うものなんだ」「これからはコンピュータの時代なんだ」と調子のいい話を織り交ぜながらなんとか買ってもらったのが、日立のMSXパソコン「H2」だ。(p.62)

☆ホリエモンが最初に買ったパソコン。



MSX 日立 H2

見てたら欲しくなってきた。
1983年発売だけど、キーボードの感じとか今とあまり変わらない。



「ビッグデータを活用すれば、 すぐに売上げや生産性が向上する」 日立製作所中央研究所・主管研究長 矢野和男が考える“データビジネス”の未来とは?1/2前編
http://horiemon.com/talk/24178/

 堀江貴文(以下、堀江)  僕、初めて買ってもらったパソコンが日立でしたよ。日立製のMSXパソコン「H2」ってやつでした。





●どれだけたくさん稼ごうと、家に入れるよう要求されたことはないし、使い道に口出しされたこともない。貯金しようと、散財しようと、僕の自由だった。(p.65)

☆子育てのカギかも。小遣いは渡さない。バイトで稼がせる。その代わり、その金は自由に使わせる。



●努力するのではなく、その作業に「ハマる」こと。なにもかも忘れるくらいに没頭すること。それさえできれば、英単語の丸暗記だって楽しくなってくる。(p.76)

☆没頭するというのが一番効率的だ。



●仕事でも人生でも、もちろん異性関係でも、キョドってしまうのは、性格の問題ではない。ましてや、ルックスなど関係ないし、学歴や収入、社会的な地位とも関係ない。これはひとえに、「経験」の問題なのである。
 そして経験とは、時間が与えてくれるものではない。
 だらだらと無駄な時間を過ごしたところで、なんの経験も得られない。(p.94)

☆経験とは、経験した時間ではなく、自らが足を踏み出した歩数によってカウントされていく。
年だけ食って経験のないサラリーマンが使えないのは、自分の足で踏みだした歩数が足りないからだ。
毎日どれだけ新しいことに挑戦してきたかによって経験値は計られる。

ドラクエで言えば、最初のお城付近で何十年もウロウロしていてもせいぜいレベル5くらいだ。
どんどん新しい場所に行って経験値を稼ごう。




●誰もやらないのなら自分でやるしかない。(p.109)

☆いい案が浮かんで上司に提案したら断られた。そんなときは会社を興すチャンス! ひょっとして今気づいているのは自分を含めて日本で100人くらいかもしれないっていう時がある。このタイミングでやらなければ、あっというまに1000人が気づき、1万人が気づき、その他大勢になってしまう。そうなると資本力の差で負けてしまう。弱者の兵法。スピードで勝つしかない。



●起業して数年の間は、私生活のすべてを捨てた。友達とも連絡を取らず、もちろん大学に行くことも、飲みに行くこともない。会社にベッドを置いて、毎日のように泊まり込む生活だ。誇張でもなんでもなく、睡眠以外の時間はすべて仕事に充てていた。経営者として会社を動かすのはもちろん、ひとりのプログラマーとして、現場の最前線で働きまくっていたのだ。(p.110)

☆このような生活にあこがれる。24時間、寝てる時間以外はずっと働き続けたい。



●食っていく程度のお金を稼ぐこと、衣食住に困らない程度のお金を稼ぐことは、さほどむずしいことではないからだ。(p.117)

☆どうも難しく考えすぎていたようだ。



●自分の時間を差し出しておけば、月末には給料が振り込まれる。……そんなものは仕事ではないし、働いていても楽しくないだろう。たとえ会社員であっても、自らの給料を「稼ぐ」意識を持たなければならない。(p.121)

☆サラリーマンは仕事じゃない、という発想はおもしろい。



●しかし、会社ではないものの、僕もかなり厳しい環境での仕事に従事した。
 刑務所に身柄を拘束されての作業、すなわち「懲役」である。(p.124)

☆すごいなぁ。懲役さえも、ホリエモンにかかったら武器になる。



●マニュアル(前例)どおりにこなすのではなく、もっとうまくできる方法はないかと自分の頭で考える。仮説を立て、実践し、試行錯誤を繰り返す。そんな能動的なプロセスの中で、与えられた仕事は「つくり出す仕事」に変わっていくのだ。(p.126)

☆もっとうまくできる方法はないかと考える。



●経理部に配属されたとしたら、より効率的な経理決算システムを作ったり、入力時間を半分で終わらせる方法を工夫したりと、どんどん前のめりになって仕事をつくり出していくだろう。そうやって自らの手でつくり出した仕事は、楽しいに決まっている。 (中略) 「仕事をつくる」とは、なにも新規事業を立ち上げることだけを指すのではない。能動的に取り組むプロセス自体が「仕事をつくる」ことなのだ。(p.126)

☆大前研一さんがこれからは仕事を作り出せる人が生き残ると言っていたからそこに通じるものがある。

仕事が楽しくないって言ってる人は、おそらく、仕事をつくり出せない人なのだろう。そういう人はこれからの時代、生き残れない。

ホリエモンのようにゲーム感覚でもっとうまくやろうと工夫していく姿勢が仕事を楽しくするコツなのかもしれない。



●じゃあ、どうすれば没頭することができるのか。
僕の経験から言えるのは、「自分の手でルールをつくること」である。(p.129)

☆ただ漫然と作業をこなすのではなく、ルールを決める。ゲームの要素を入れる。そうすることによって次はもっと早くクリアしてやろうという意識が働く。シミュレーションゲームを昔延々とやっていたときも、自分なりにルールを決めてやっていた。たとえば、史実に沿って忠実にプレイするとか、そうすることによってスリルが味わえる。寝食を忘れて何時間も没頭することができた。これが、無理やりやれと言われていたら続かなかっただろう。これは仕事にも同じことが言える。要するにいかにして楽しめるようにするかということ。



●受験勉強から会社経営、それに紙袋折りまで、僕はいつも自分でプランを練り、自分だけのルールをつくり、ひたすら自分を信じて実践してきた。会社経営にあたっても、MBAを出たわけでもなければ、経営指南書の一冊さえ読んだことがない。(p.130)

☆そんな彼でも会社を作って大儲けができたので、経営指南書を読む必要がないともいえるが、逆に、経営指南書の一冊も読んだことがないので足をすくわれたという見方もできる。

それはともかく、没頭するのが成功の早道なのは間違いない。「今日という1日」にギリギリ達成可能なレベルの目標を掲げ、今日の目標に向かって猛ダッシュしていく。



●何事に対しても「できる!」という前提に立って、「できる理由」を考えていく。(p.154)

☆うまくいくコツは、できない理由ではなくできる理由を考えていく。

できることを増やしていこう!



●僕は仕事をする上でも、できれば1カ月、せめて半年くらいで結果が出るようなプロジェクトばかりを動かしていたい。その範囲であれば、いろいろな計画も立てられるし、集中力をもって実行に移していける。
 逆にいうと、10年かかる壮大なプロジェクトみたいなものには、あまり興味がない。長期にわたる計画は決まってずさんになるし、集中力もキープできないだろう。いつ終わるともしれない長距離走ではなく、はっきりとしたゴールが見える短距離走者として生きていたいのだ。(p.212)

☆プロジェクトの時間順に並べて、短いものから順にやっていこうかな。



●ロケットとはまったく別ジャンルで、しかも数カ月のうちに結果が出るような小資本のプロジェクトを、いくつも同時進行していくのだ。たとえば、新しいアプリやWebサービスをつくる。いまの時代、やり方さえ工夫すれば数十万円の資本でスタートアップできる事業だ。(p.214)

☆長期プロジェクトと短期プロジェクトを同時進行するのが良さそう。





【アクションプラン】
・ハマることが大事。この記事を書くのにも脇目もふらずに没頭して、わずか2時間で書き上げた。

・麻雀で脳を鍛えたい。東大生は脳を鍛えるために四六時中みんなやってる。

・もっとうまくできる方法はないかと考える。
(仕事をつくり出す)

・できることを増やしていこう!
(「できるか?」と冷静に問いかけてみる)

・プロジェクトの時間順に並べて、短いものから順にやっていく。
長期プロジェクトも同時進行する。




【Amazonレビューより】
・う〜ん、やはり「親」か・・・ 2015/11/2
なかなか率直に書かれているなという印象。
ホリエモンは嫌いでしたが、これを読んだら、少なくとも「嫌い」ではなくなりました。
(でも、好きではありません)

今から読む人は、彼が文中で「親との関係」について書いている部分に注目すると良いでしょう。
彼は「普通の親」と努めて書く様にしているが、読めば「いわゆる普通の親」ではないことがわかります。
彼自身もそれを認めつつ、認めたくない感じに筆を運んでいるところが・・・哀れを感じます。
淡々と書いています。親についての記述に、全く愛情を感じません!!!
愛情薄い幼少期だったのだなぁーと思い、それが彼の人格形成に影響しているのは間違いないでしょう。

ホリエモンに一言。
いいんだよ「ウチのオヤジもオフクロも、ろくでもない奴で、オレは愛情薄い家庭でそだったんだ」って言っても・・・(ナカジさん)





【評価】
評価:★★★★☆
こんな人に、こんな時におすすめ:
給料をもらうためだけにたいした仕事がないのに残業している一般的なサラリーマンにおすすめ。



【結論】
ホリエモンは「王様は裸だ!」と叫んだから逮捕されてしまった。

 
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2017年03月06日

何もしないで月50万円!幸せにプチリタイヤする方法

何もしないで月50万円!幸せにプチリタイヤする方法
石井貴士/著 (ゴマブックス) 2004年
1,400円+税


【動機】
たしかに月50万円あれば好きなことをして暮らせる。そのためには何をすればいいのか?



【所感】
自分の体と時間を切り売りしながら会社のために生きるか、
最初に苦労して楽をする仕組みを作ってあとは楽しく暮らすか。

要するに、最初に苦労するか後から苦労するかの違い。

読んでいくうちに様々な気付きが得られる。




【概要】
何もしないで月50万の収入があり、自由な時間を手に入れるプチリタイアをしよう。(「BOOK」データベースより)

インターネットビジネスで月50万円の収入を得ながら、好きなことをして暮らす圧倒的な自由を手に入れよう。自分にピッタリの商材を発見する5つの方法などを説いた袋とじのページあり。(「MARC」データベースより)


何もしないで月50万円!幸せにプチリタイヤする方法
石井 貴士
ゴマブックス
売り上げランキング: 562,074





【抜粋】
●たしかに、月商レベルで50万円を超えるまでは、めちゃめちゃに働いてほしいと思う。
 なぜなら、そのほうが1日も早くプチリタイヤに近づけるからだ。(p.54)

☆ゼロから1が一番難しい。1にすることができれば50万円も目の前だ。


●いいお客さんを集めれば集めるほど、口コミも広がりやすい。(p.111)

☆いいお客さんを集めるのが大事。そのための仕組みを作っておく。お客さんを選ぶという発想がおもしろい。


●新たな自分の経験を無理やり探し出して、現金化するしかない。(p.114)

☆自分の経験を売るという発想がおもしろい。そう考えると、売るものは山ほどある。もし経験がないなら経験を作ればいい。この世の中はなんでも金になる。




【アクションプラン】
・もがき苦しみながら悪戦苦闘している経験を売ってもおもしろそう。そう考えると、もがき苦しむこと自体が楽しくなってくる。その経験を欲しがる人は必ずいるし、知恵を絞ってがむしゃらに悪戦苦闘することによって一段上に上がれる可能性も高まる。





【評価】
評価:★★★★☆
こんな人に、こんな時におすすめ:
幸せにプチリタイヤしたい人に。

 
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2017年03月03日

父・金正日と私 金正男独占告白

父・金正日と私 金正男独占告白
五味洋治/著 (文藝春秋) 2012年
1,400円+税


【動機】
金正男暗殺事件で興味を持った。



【所感】
金正男氏とのやり取りが記録された貴重な資料だが、内容は退屈。

淡々とし過ぎてて、全然盛り上がらず、ワクワクもドキドキもなかった。




【概要】
金正男(キムジョムナム)、殺害。
故・金正日(キムジョンイル)総書記の正男の肉声を世界で初めてスクープした新聞記者による衝撃の記録です。
2001年に初めてその存在が報じられて以来、たびたびあらわれてはその言動やファッションがディープなインパクトを残してきた金正男。"自由人"として面白ライフを満喫する北朝鮮のプリンスに隠れファンが急増しました。しかしここ数年は姿を現さず、異母弟の正恩(ジョンウン)が後継者となってからはますます行方がわからなくなっています。
2004年9月25日、北京国際空港の1階ロビーで、日朝協議に出席する北朝鮮代表の到着を待っていた日本人記者団の中にいた著者は、金正男と思われる男性と遭遇しました。正男は、後日五味さんら記者団に、そのとき渡した名刺にメールを送信。質問を込めたメールにも正男は丁寧に返信し、五味さんは計7通の朝鮮語のメールを受け取った。その後、2回の面会、メールは150通にも及ぶ。そのすべてが克明に記されています。
「三代世襲には反対」「父上には国家元首という点を離れて、厳しいながらも情が多かった記憶しかありません」「異腹の弟正恩の成長過程は知りません」などと率直に語る正男。五味さんの奥様がロシア語で語りかけるとロシア語で返答したり、ホテルのエレベーターでは日本語で「お先にどうぞ」と先を譲る。プリンスなのにえらぶったりせず、腰が低い。そんなエピソードも満載。ただのムサいメタボ兄ちゃんではなく、本書を読めば知的で冷静、ユーモアのセンスにあふれた彼の魅力の虜になること間違いなしの世界的スクープ本です。(Amazonより)


父・金正日と私 金正男独占告白 (文春文庫)
五味 洋治
文藝春秋 (2016-10-07)
売り上げランキング: 996




【抜粋】
●正男氏は父親が絶対権力をふるう北朝鮮で、国家のあり方に疑問を投げかけ、経済の改革・解放を父親に進言してきた唯一の人物である。(p.10)

☆放蕩息子という日本のマスコミのイメージとは程遠い。

暗殺されたのが、金正男氏本人なら残念だとしか言いようがない。



●漫画 『金正恩』 の日本語版は 『マンガ 金正恩入門―北朝鮮 若き独裁者の素顔』 (TOブックス)。北朝鮮の後継者、金正恩を扱った漫画で、北朝鮮人権活動のためのメディア・自由北朝鮮放送のハ・テギョン代表が発行した。正恩が北朝鮮権力の後継者として浮上した過程や最近の活動状況を書いている。(p.190-191)

☆読んでみたい。



●指摘されたように李英鎬氏が軍高位職に上がりました。
 規定上、北朝鮮軍総参謀長は最高司令官の命令により軍事行動を指示する権限を持ちます。(p.194)

☆李英鎬氏は金正日時代から家族の一員として待遇された側近中の側近であったが、2012年7月15日、突如解任された。




【アクションプラン】
・『マンガ 金正恩入門―北朝鮮 若き独裁者の素顔』 を読んでみたい。 →読了(170406)




【評価】
評価:★★☆☆☆
こんな人に、こんな時におすすめ:
この本を読めば、金正男氏がなぜ殺されたのかがわかる。

 
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