2017年10月31日

読みたい本: コーチングの神様が教える「できる人」の法則

ケルヒャージャパンの佐藤社長おすすめの本。

コーチングの神様が教える「できる人」の法則。

著者は世界的企業の経営者80人以上に人を動かす能力を指導してきたマーシャル・ゴールドスミス。

リーダーが持ちやすい20の悪い癖を直すことが成功者の条件と記されている。

佐藤社長はこの本を読み、社員とのコミュニケーションの仕方を改めたという。



夢をすべて実現する人はほとんどいない。

大切なのは、

「私は夢をすべて実現させか」ではなく、「私は試したか」である。




【概要】
極度の負けず嫌い、人の話を聞かない、部下をえこひいきする、情報を教えない、腹を立てたまま何かを言う…。成功しているリーダーなら誰でも、つい日常的にやってしまう「悪い癖」を持っている。ジャック・ウェルチをはじめ何人もの名経営者を指導してきた著者は、この「悪い癖」を直すことこそ、ビジネスでも人生でも成功者の条件だ、と説く。そして、自分の悪癖を発見するためのフィードバックの集め方から、改善の度合いを知るためのフォローアップの技法まで、エグゼクティブ・コーチングの現場で実際に使っている技法を読者に伝授する。ウォールストリート・ジャーナルやNYタイムズ、amazon.comなど全米メディアでベストセラー第1位を記録したコーチング本の決定版。(「BOOK」データベースより)





【Amazonレビューより】
・何度も読み返した本 2010年12月8日
冒頭部分に出てくる20の悪い癖のところは何度か読み返した。
指摘されなければ気づかない自分の悪癖を良く理解することができる。
マーシャルの手法は人間関係の表面的な部分_態度や言動を徹底して
矯正していくわけだが、結局は人格にまで影響を及ぼすことができる
のではないかと思える。それにしてもニュートラルな状態に自分を置く
ということはどんなに難しいことか?
フィードバックを得る様々なユニークな方法は参考になる。(オキムラ良二さん)

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2017年10月25日

勝てば官軍―成功の法則

勝てば官軍―成功の法則
藤田田/著 (KKベストセラーズ) 1996年
1,500円


【動機】
ユダヤ商売の藤田田さんに興味があったので読んでみた。



【所感】
人生は勝たなきゃ意味がない。

同じことをしても勝てば称賛されるが負ければ非難される。


「勝てば官軍」って日本ではあまりいう人がいないから「勝てば官軍」と言い切ることは気持ちがいい。

1996年、まだインターネットが出始めたころに当時70歳の藤田田氏がこれからはインターネットの時代だと予想していたところもすごい。


ところで、金持ち相手に商売しろと言いながらなんでマクドナルドを始めたんだろう?

不思議だ。


今この記事を書いているときに、

「マクドナルド 減収増益」というニュースが飛び込んできた。

マクドナルドの7-9月期の決算は売り上げは10%下がったものの、純利益は48%もアップしている。




【概要】
日本マクドナルド創業25周年のいま、藤田田「成功の法則」を集大成。(「BOOK」データベースより)


勝てば官軍―成功の法則
藤田 田
ベストセラーズ
売り上げランキング: 37,063





【抜粋】
●わたしはデフレ経済は長期化すると予測したのである。
 その予測の根拠は二つ。一つは「少子化」=人口減少である。(p.19)

☆人口が増えない限り、デフレは続く。
そういえば、勝間さんもこれから人口が減るから不動産価値は下がると言ってた。
中原圭介さんは、不動産と自動車で景気が読めると言っている。
人口がかなり大きな経済予測のファクターだということだ。

そういう意味では、移民を受け入れるかどうかが今後の大きな分岐点となるだろう。



●資本主義社会では、金がすべてである。金さえあれば、人生の問題の99パーセントは解決する。それが資本主義というものだ。日本人はまず「金」に対する農本主義的な考え方を捨て、金儲けができないのはバカだと思うようにならないといけない。(p.46)

☆この発想が大事。子どものころから金儲けができないのはバカだと教えられていたらもっと金儲けできて楽に生きられたかもしれない。



●ビジネスに成功するには「時間×努力」が巨大なエネルギーとなることを自覚しなければならない。
 ところが多くの人は、巨大なエネルギーをほしいと思っていながら、それが「時間×努力」であることを知らないまま、一振りで満塁ホームランを狙うから失敗してしまうのだ。(p.93)

☆毎日コツコツと続けると大きなエネルギーとなる。



●ビジネスの世界は 「勝てば官軍」 である。敗ければ即 「倒産」 しかないのである。
 敗けてからいくらりっぱな理屈をならべたり、いいわけをしたりしても、なんの意味もない。(p.100)

☆いいわけしなくてもいいように、敗けないようにする。
「○○だから敗けたんだ」ということが初めからわかっていれば、敗けないようにすればいいだけ。



●わたしたちの日常生活もまた、洗濯機や掃除機、ファクスや携帯電話など、あらゆるところで省力・情報化され、しだいに忙しくなってきた。その分、時間に価値が出てきているのである。
 したがって、すべての人は、勉強でも仕事でも、まず第一にいかに速くやるかを考えなければならなくなってきた。(p.112)

☆成功のカギは、時間と情報。

一番大事なのは、時間。
お金よりも時間の方が価値が高い。
スピード重視。やらなくていいことをやめる。



●クリスチャン・ディオールのネクタイを輸入したとき、どうしても売れなかった。というのは、日本製のネクタイは1000円か2000円なのに、ディオールのネクタイは1万5000円から2万円するからだ。わたしは、どうしたら売れるか考えあぐね、全国のデパートを歩いてみた。(p.130)

☆ルイ・ヴィトンが昨日買収してた。(このあたりを書いたのは4/26頃)

LVMHグループが約1.4兆円で「クリスチャン・ディオール クチュール」を傘下に
http://www.fashionsnap.com/news/2017-04-25/lvmh%20buys-cdcouture/



●ゴミ一つでも捨てれば強制労働だという徹底した官僚国家主義体制のシンガポールと、対照的に国家なんぞはどうでもいい、何をしようと自由だという香港、両極端でありながらともに繁栄している現実を見ていると、統制でもなく自由競争でもない日本は実に中途半端で、だから行き詰ってオタオタしているという感をぬぐえない。(p.139)

☆香港とシンガポールが全く違うというのは知らなかった。







【アクションプラン】
・こまめにメモを取る。

・60%確実なら決行する。




【Amazonレビューより】
・商いに携わる人、起業志望者も読んでおくべき。 2017年4月30日
藤田氏が銀座三越にマクドナルド一号店をオープンしてから4年後、九州から見知らぬ16歳の少年が訪れ藤田氏に面会を申し入れる。当然藤田氏は断る。

少年は会えるまで一週間毎日訪れ、とうとう藤田氏は会った。少年はアメリカでビジネスを学ぶ予定で、どんな業界が良いかと藤田氏にアドバイスを求めた。
藤田氏からコンピューターを学んでくる様にアドバイスされた少年は、帰国後ソフトバンクを起業する。
商いの天才二人が今から40年前に邂逅していたとは知らなかった。

成功にはこうした運が必要との示唆だが、本書には運の他にも、商いを考える上での定石が網羅されている。
トイザらス一号店を、なぜ相模原に出したのか?
なぜマクダーネルをマクドナルドにしたか?
なぜハンバーガーを80円にしたのか?
全て藤田氏なりの定石に則り、人間の心理を読み切った計算に基づいている。

初版が20年前なので現在と時代背景は異なるが、商売が人間同士で行われる点は変わりはない。
であれば、書かれている本質は現代でも充分応用出来ると思う。

ビジネスを考える際に傍に置き、時々開いてみたい一冊。(shinsan-sanさん)




【この本が愛読書の有名人】
・WASHハウス 児玉康孝社長



【評価】
評価:★★★★☆
こんな人に、こんな時におすすめ:
ユダヤ商法に興味がある人に。



【結論】
空気中に窒素は78%、その他は22%。(78対22の法則)

なんでも78点を目指そう。

 
posted by macky at 23:33 | Comment(0) | 自己啓発 | edit | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月22日

読みたい本: 漫画 君たちはどう生きるか

吉野源三郎 『君たちはどう生きるか』 の漫画化。

世界一受けたい授業で齋藤孝さんが紹介されていたので興味を持った。





原著は昔読んだことがあり、

いい本だった印象があるので、期待して読んでみたい。



【アマゾンレビューより】
・原作尊重の好アレンジかと思います 2017年9月22日
一歩間違えば批判殺到の危険性大な,歴史的名著の漫画化。
それにあえて挑戦したことに賛辞を贈りたいです。

私自身は,若い頃に岩波文庫版を読みました。
その後,自分の子どもにも読ませたいと思い,機会あるごとに勧めてきましたが,
反応は今一つ…。
そこへ,この度の漫画化を知り,懲りずに勧めたところ
「漫画だったら読んでみようかな」
とのことで,ちょっぴり嬉しい父なのでした。

さて,作品の方ですが,
原作である小説版の趣旨をゆがめることなく漫画化されていると感じました。
読む前に一番気になっていたのは,
他のレビュアーさんも指摘している通り,
作中に欠かせない存在である「叔父さんのノート」をどう漫画化するのだろう…ということでしたが,
そこは作者自身もずいぶんと悩んだのだろうな,というのがよく分かるアレンジでした。
多少ネタバレになりますが,
「叔父さんのノート」そのまんま文章で載ってます。漫画じゃなくて。
ただ,そうする必然性を持たせようと工夫しているのも分かるので
これはこれでアリかなと。

もう少し書くと,
主人公コペル君のお父さんが,亡くなる直前に,
義理の弟で編集者の「(コペル君の)叔父さん」を呼び
自らの経験を語った後に
「次世代の若者たちに,人として伝えるべき事を伝える本を世に出して欲しい」
と頼みます。
始めは編集者として本の著者になってくれる人を探す叔父さんでしたが,
コペル君の成長に励まされ,
コペル君を見守りつつ書きためていた「ノート」をもとに
自ら本を書こうと決意する,という
原作にはないエピソードが追加されています。

小説版を読んだ人なら分かると思いますが,
物語のあとに「作品について」という著者の吉野源三郎さんによる解説が付いており,
その中で,本来著者となるはずだった作家の山本有三さんが病気で倒れ,
自分が書くことになったということが紹介されています。
追加エピソードは,この話をヒントに作られたと思われ,
小説版との整合性をできるだけ保ったまま漫画化しよう
という姿勢が感じられていいです。
この内容なら漫画化作品として合格点なのではないでしょうか。

…と,ここまで書いてきましたが,
できることならば,漫画だけで「読んだ」と片付けてしまわずに
小説版もぜひ読んで欲しいです。

今さら「時代」を口にするのも何ですが、
当時と現在、両者に通じる何かを感じさせられる事の多い今だからこそ、
しっかりと原作にも目を通して、著者たちが本当に伝えたかったことを
今一度、自らの目と頭でも読み取りたいものです。(Yさん)



☆山本有三さんがもともとの著者だったというのは知らなかった。


 
posted by macky at 02:58 | Comment(1) | 読みたい本 | edit | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月20日

ドラゴン桜(12)

ドラゴン桜(12) (モーニング KC)
三田紀房/著 (講談社) 2006年 (初出は2005年)
514円+税


【動機】
ドラゴン桜を読破中。


【所感】
融通が利かないガリ勉タイプや天才ばかりという東大生のイメージが180度変わった。

実際は要領のいいヤツの集まりらしい。



【概要】
おバカが集まる龍山高校が、倒産の危機。債権整理するためにやってきた弁護士・桜木は、急に気を変えて、一年以内に東大合格者を出して、学校を超進学校化して有名にし、再建することにした。桜木自らが、特別進学クラスの担任となり、集まった水野と矢島の二人を教える。伝説の数学教師・柳、英語の川口、国語の芥山、理科の阿院と個性的で強力な教師陣集まった。それぞれの教師が教える勉強法は、ユニークで効果的なものばかり。受験生必読の東大合格請負漫画!!
第29回講談社漫画賞 一般部門受賞作品


ドラゴン桜(12) (モーニング KC)
三田 紀房
講談社
売り上げランキング: 46,231





【抜粋】
●もとからある優れたものを利用する・・・
そのために調べる。

むかしからずっと
生き残っているもの・・・
それは優れたものに違いない・・・

そう信じてあとは何の疑いも持たない。

それをもとに型を作り
できた型に課題を次々とあてはめて処理していく・・・

そして数をこなしていくうちに
自分に合ったやり方・・・

オリジナルへと進化させていく。

こうやって “自分流のルール” を作っていくんだ。


☆人生で成功するための秘訣かも。

自分で一から考えるのは面倒なので、情報を集めて、うまくいってる人の真似をする。

人の真似をすることも人を使うことの一つだ。人を利用する。

東大に行けばよかった、東大は簡単そうなので受けてみればよかった、と思ってたけど、

この考え方を身に付けただけで東大に行くのと同じくらいの価値があるかも。



東大生って頭でっかちの暗記が得意なガリ勉タイプばかりだと思っていたが、

実際は全く逆で、要領のいいやつの集まりだった。

面倒くさいと思ったときは効率化のチャンスかも。




●英語で日記を書くときに、学習した単語や文法を意識的に使うよう心がけると、「知ってる英語」が「使える英語」にどんどん変わっていくでしょう。

☆英作文にうってつけの勉強法は英語で日記を書くこと。その理由は二つ。一つはアウトプットの場を確保できること。実際に使ってみて初めて身につく。もう一つは英語について考えることを習慣化できること。「英語で何て言うかなぁ」と自然に考えるようになる。



●東京大学の理系学生の8割以上は大学院に進学します。だから、東京大学へは少なくとも6年以上、勉強をするつもりで来てください。

☆8割以上が大学院に進学だと?! 大学院に行く人なんて1割未満だと思ってた。それだけ本気で勉強したい人が多いということなのかな。




【アクションプラン】
・面倒くさいことを避ける。調べるのは面倒くさいとつい思ってしまうが、自分で一から作る方がもっと面倒くさいと考えて、もとからある優れたものを利用する。

・英語で日記を書いてみる。



【Amazonレビューより】 
・東大生は面倒くさがり。 2007年5月10日
英語の試験は時間配分とテンポとリラックスがカギ。分かっちゃいるけど、なかなかできないんですよね。時間を食べちゃうイメージっていうのは面白かったなぁ。

前巻からこの巻にかけて東大生の印象がだいぶ変わった。東大生は頭でっかちの知識馬鹿ではなく、面倒くさがりの工夫屋さんらしい。だとしたら、東大生って素晴らしい。しかし実際に官僚のおエライさんを見ると、工夫屋の部分はどこへやら。高い情報収集能力を使って楽して金儲けするという面倒くさがりの部分だけが残っているように見えるけど..頭がいいだけに悪の道へ進むと質が悪い。

この巻で紹介されている二重目標と英英辞書ゲームはいいと思いました。二重目標は実生活でも有益ですね。英英辞書ゲームは楽しく勉強できそうだ。それにしても、この学校の教師は、何を聞いてもいい答えを持っているから質問し甲斐がありますね。羨ましい限りです。

最後の「歴史は現代から遡れ」というのは、私も感じていたことなんですよね。親しみがあるのは現代なんだから、現代との比較で覚えた方がいいに決まっている。現代の制度になる前はどのような制度を採用していて、なぜ現代の制度に変えたのか? そういう視点で覚えた方が絶対いい。そして、その前は..というようにどんどん遡っていけば、現代の制度を見て、過去の制度を思い出せるようになるはず。「過去から現代へ」というのは実に馬鹿げた授業だと思う。(gibsさん)


・東大生の考え方 2008年2月2日
この巻では、東大生の考え方が紹介されるが、うなずける点が多い。
社会人になって、東大出身者と仕事をする機会が多かった。
そのときに思ったことは、東大出身者は、人の使い方が非常にうまいということである。
また、情報を重んじるという点もそうである。
いやらしい言い方をすると要領がいいということになるのだろうが、
彼らは、そう思わせないところがうまいね。
彼らを見ていると、バランス感覚が大事ということがよくわかる。
このバランス感覚は、後天的というより先天的なものという気がする。
だから、普通の人がやると嫌味に思えることでも、
彼らがやると、自然で人に不快感を与えない。
桜木に言わせれば、東大マジックにかかっていると言われそうだが。(I'll go to a place in the sunさん)




【この本が愛読書の有名人】





【評価】
評価:★★★★☆
こんな人に、こんな時におすすめ:
情報を集めて、人の真似をするのがズルだと思ってる人におすすめ。

 
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2017年10月18日

静かなノモンハン

静かなノモンハン
伊藤桂一/著 (講談社) 2005年 (底本は1986年)
1,300円+税



【動機】
近いうちに、北朝鮮と戦争になりそうなので、

戦争の生の声を知っておきたいと思った。


以前読んだ、 『なぜ、働くのか―生死を見据えた『仕事の思想』』 で紹介されていたので、

いつか読みたいと思っていた。




【所感】
こんなことやってたら勝てないよな、というのが正直な感想。

訓練で馬の糞を食べさしたり、隣の人と理由もなく殴らせあったり。

日本軍ってこんなにアホだったんだ。




【概要】
ノモンハン事件を体験した(生き残った兵士)3人から話を聞き、手記風に描いたもの。

巻末に司馬遼太郎さんとの対談もあり。


静かなノモンハン (講談社文芸文庫)
伊藤 桂一
講談社
売り上げランキング: 249,411





【抜粋】
ところが、五日目の昼ごろに、私たちには給料が支給されました。応急派兵で前線へ向かいつつある時、それも砂漠と草原の中、疲労と飢渇にあえいでいるさいちゅうに、給料をもらってみても何になるというのでしょうか。軍隊はふしぎなところだと思いました。(p.29)

☆何のためだったんだろう?



将軍廟では、各自に二本ずつ、サイダーの支給がありました。ほかに、防疫給水班から水の配給が受けられました。サイダーは、許可なくしては飲めず、背嚢の横にぶら下げて歩くことになりましたが、一本だけは飲んでよいということになり、やっと口にしたそのサイダーの味のうまかったことは、未だに忘れることはできません。なまぬるいサイダーではありましたが、まさに甘露としかいいようのないものだったのです。最後の一滴までが、全身にしみとおる思いで飲んだのです。(p.30-31)

☆なまぬるいサイダーがそんなにうまいなんて。



ここの病院は、旧兵舎を使ったかなり大きな規模でしたが、患者は、廊下にまであふれていました。続々と前線から運び込まれてくる、新患者の収容にも追われつづけています。(p.80)

☆つん読本に似てる。読書=治療。うずたかく積まれている本をどんどん治療していきたい。



みていると、患者はそれで、心残りのない、いい死に方をしてゆくかにみえる。前線だと、砂に顔を埋めて死ぬだけだからな」(p.82)

☆この本を読むと従軍慰安婦のイメージが変わる。献身的に看護をしてる。

兵隊をよく知っているので、我儘をいう重患のあやし方も、よくゆきとどいているようだった。



戦車を擱座させますと、戦車にいた兵隊は、白旗を揚げて出て来ます。その場合は、陣前二十メートルほどのところまで近づけて、撃って倒します。かりに捕虜にしても、後送するゆとりはないのです。(p.189)

☆白旗を揚げて出てくる兵士を撃ち倒すというのもすごい状況だなぁ。



司馬 明治末期に整頓された官僚制度に一つの問題があるのではないかということです。文官は高等文官試験を通れば農林次官まで大丈夫行くとか、武官ならば、海軍大学校、陸軍大学校を出れば、少将まで大丈夫とか、少し成績がよければ大将までなれるかですね。
 伊藤 そうですね
 司馬 おまけに、大正末期に成立した統帥権というものが、本来、明治憲法が三権分立のきちっとした憲法であったにもかかわらず、第四権目どころか、三権を超越する権能を持ちはじめたわけでしょう。
 伊藤 ええ、その通りです。
 司馬 これによって、国家と国民の運命を左右する外交問題と、戦争を含む外交問題を、東京の参謀本部の課長、つまり大佐以下の人間が決める感じ、関東軍であれば、少佐程度が決める感じだったですね。(p.232-233)

☆ 『東大生はバカになったか』 を読むと、 <エリート官僚になるためには、昔なら、文官高等試験(「高文」)、今なら、国家公務員1種試験(ついこの間まで、国家公務員上級職試験といわれていたものです)に通らなければなりません。高文試験というのは、明治27年にはじめり、昭和22年までつづいたんですが、その間の合格者を大学別に示すと、図表10のようになります。圧倒的に東京大学です。> とある。つまり、東大は官僚の予備校(それも試験委員自らが主宰する予備校)だったようだ。東大(帝国大学)は、もともと官僚を育成することを目的に作られた大学とのこと。



司馬 彼らは、統帥権という魔法の杖をもっていた。陸軍大臣も及ばない権能をほしいままにして、また振りまわした。具体的にいうと、先にもいった辻政信あたりで決めるわけでしょう。(p.233)

☆辻政信はノモンハン事件の戦犯ともいえる人物。



司馬 迂闊には、衝突してはいけないというようなことをもし発言すると、絶対出世はできなかった。うっかりいえば少将どまりになってしまう。だから口をつぐんだんですね。(p.234)

☆慎重派は出世できない。出世だけが目的の軍隊で勝てるわけがない。



伊藤 小隊長というのは、一番先に死ぬようになっているんですね。(p.236)

☆小隊長(少尉)が一番先に死ぬ。死亡率が一番高いらしい。
小隊長と軽機の射手と右翼分隊長が早く死ぬ。中隊長はちょっと後方にいられる。
小隊長は、中隊長のスタッフであって、独立の隊長ではない。(つまり独断で動けない)




【アクションプラン】
・昨日、本編を読み終えたのだが、今日、「AERA 17.4.17」を見つけて読んでたらたまたま東芝とノモンハン事件の類似性について書かれていた。

寺本教授は言う。「東芝の本社を、ノモンハン事件当時の参謀本部だとすれば、WHは関東軍です。大事な情報を本部に上げずに現地で独走した点、極めて甘い戦況判断のもとで戦線を拡大した点、結果的にそれが組織全体の道を誤らせた点も全く同じです」
 さらに、失敗の責任者が追及されるどころか昇級した構図が「あまりにも似ていて驚いた」という。 (中略) まさに第2のノモンハン事件といっても過言ではない。(p.19)


寺本教授が書いた 『失敗の本質―日本軍の組織論的研究』 を読んでみたい。




【Amazonレビューより】
・戦争の悲惨さ 2017年4月30日
山崎豊子の大地の子を並行して読むと満州、中国東北部での日本人の悲惨さが良く理解できる(Kazさん)

・今までの本に書いてないことが分かった。 2017年3月29日
噂は知っていたがこんな酷いとは知らなかった。でも楊 海英著「日本陸軍とモンゴル」を併せて読むと内モンゴルと外モンゴルの関係も良く分かる。是非皆様にもお勧めしたい。(MDさん)




【この本が愛読書の有名人】





【評価】
評価:★★★★☆
こんな人に、こんな時におすすめ:
ノモンハン事件について知りたいときに。

死生観を身につけたいときに。




【結論】
織田信長だったら決してノモンハンはやりませんでしょう。自分の軍隊だし、損するから……。信長の家来どもも、親方に損をさせてはいかんと、やりませんね。ところがノモンハンをやった参謀どもは平気なんです。国が潰れようと、なにしようとね。 ――司馬遼太郎

 
posted by macky at 23:59 | Comment(0) | 体験記・手記 | edit | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする