(朝日新聞出版) 2015年
920円+税
【動機】
表紙に佐藤さんの文字があったので興味を持った。
【所感】
1000冊もあったら、読みたい本が見つかりそう。
【概要】
AERAが大特集主義をとるようになった、2014年4月から2015年10月までに掲載した本の特集記事を合本に!
書評ページも含め紹介した冊数、およそ1000冊。
少女マンガから教養書、ビジネス書から歴史書まで。
買い逃した方も、もう一度まとめて読んでみたい方にも、お買い得な一冊。
この秋の読書計画にぜひお役立てください。
【教養】
●ヤマザキマリ×磯田道史
―ビジネスを変える歴史本―
●出口治明―歴史を知らずしてビジネスを語るな
•歴史好き3人の最強の9冊:赤江珠緒/野口哲哉/大友啓史
•漫画で歴史を楽しむ
●佐藤 優×米光一成×斎藤美奈子
―読書は知の冒険だ―
・論理的思考力をつける
中山元/仲野 徹/武井由起子/川村邦光/水無田気流/小谷真理/瀧本哲史
・資本主義を理解する18冊
白井聡/赤坂真理/坂口恭平/永濱利廣/堀江貴文/渡邉格
●水無田気流×水月昭道×鈴木大介
―「貧困」は見せ物なのか―
•宗教書は究極の実用書
•スーパー教科書で目指せ池上さん!
•成毛眞さんに効く「教科書の変化は想像以上」
•ビジネスパーソンを豊かにする教養
南條史生/手嶋龍一/松本大/高村薫/竹内薫/丹羽宇一郎/保阪正康
●戦争・戦後を知らねば「未来」は拓けない
―佐藤 優が選ぶ102冊―
•中原一歩:ノンフィクションを殺すのはだれか
•武田砂鉄:時代を撃つ眼の再評価
●青木理×星野博美×開沼博
―ノンフィクションライターの生活と意見―
【カルチャー】
●我がこころの漱石を旅する―-姜尚中が行く熊本文学紀行―
•ビジュアルの集英社、斬新なカバーの角川 文庫を読み比べ
•新しい漱石に出会える35冊
•「葛藤」が生み出す新しさ:石原千秋/奥泉 光/祖父江 慎
ほか
●鈴木敏夫を宮崎駿につなげた232冊
•夏の遊びは本と一緒に:永江朗/柴那典/五所純子
ほか
【マンガ】
●藤本由香里×ヤマダトモコ×川原和子
―最強女子マンガは人生の心強い相棒―
•夢と欲望を映した女子マンガの力
•『百鬼夜行抄』今市子さんに聞く「ページを開けば異世界、それがマンガの魅力」
•仕事の極意はマンガに聞け:出雲充/藤本由香里/山内康裕
ほか
●私たちは「なかよし」と「りぼん」でできている
•あなたはりぼん派? なかよし派?
•一条ゆかりさんが語る 進化し続けるプロ意識
•たかなししずえさんが語る 月刊誌を待つ濃密な時間
•中里郁子(「なかよし」編集長)×冨重実也(「りぼん」編集長)
ほか(Amazonより)
合本 AERAの1000冊 (AERAムック)
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朝日新聞出版 (2015-10-26)
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【抜粋】
●ガリア戦記
カエサル率いるローマ軍の7年にわたるガリア遠征の記録。現地から彼が送る戦闘の記録はローマ中を熱狂させた。文筆家カエサルの名を不朽のものとした一冊。
(中略)
ヤマザキ 最後の本は 『ガリア戦記』 です。カエサルが武人としてだけでなく、治世者としていかに偉大な人物だったのか、よくわかります。(p.7)
☆「テルマエ・ロマエ」などを書いたヤマザキマリさんおすすめの本。
●ところで、ヤマザキさんが歴史にはまったのはなぜなんですか?
ヤマザキ 祖父は仕事でアメリカにずっと赴任していましたし、母親はクラシック音楽家だから、もともと西洋文化の混入した家でした。14歳の時に1か月ヨーロッパへ一人旅をした時、時空を超えて存在する建造物や美術品に衝撃を受けました。ところが日本に帰ってくると、同級生はアイドルに夢中という年代。歴史の素晴らしさや感動を分かち合える友達も見つからず、仕方がないから本を読んで、死んでいる人と仲良くするしかなかった(笑)。(p.8)
☆すごい環境。
●佐藤さんは月に300冊くらい読むのでしょ。
佐藤 まずは速読して、それから選んだ本を熟読します。熟読する本を探すための速読ですね。(p.18)
☆月に300冊。熟読する本を探すために速読。
●自分で読み上げてiPadに入れて、あとで聴いてもいいし。(p.19)
☆これもやってみよう。そのためにもiPhone整理早く終わらせよう。
●今はEvernoteのようなアプリもあるし、iPhoneで撮ったり、スキャンしたりしておくこともできる。(p.19)
☆そうか、この手があったか!
ノートに書いたものはあとから検索できないけど、Evernote化しておけばいい。
●そこで 『土地と日本人 対談集』 です。司馬遼太郎が「土地を私有化するのはおかしい」のテーマで延々と対談を行う。いまの世の中、お金を持っている人は土地を所有し、管理するけれど、これを共有財にしよう。土地に関する税を強化すれば、もっと生きやすい世の中になるのではないか。(p.26、建築家・作家の坂口恭平さんおすすめ)
☆そういう話だったのか。読んでみたい。
●受験生時代、「 『新釈 現代文』 」を5回読めば早稲田・慶應、10回読めば東大に合格できる。 『古文の読解』 を読み込めば、古代人の気持ちを理解するための古文を理解できる」と聞き、現代文と古文ではほかの参考書に目を向けず、この2冊を読み込んだ。その甲斐あってか、予備校などに行かず、慶應義塾大学法学部に現役合格。ずっと頭の片隅にあった2冊の参考書が文庫本で復刊されたと知り、すぐに購入したという。(p.35、貸本マンガ研究家の吉備能人さんおすすめ)
☆読んでみたい。
●ノンフィクションなんて、そもそも売れない(笑)。これまでは出版社や新聞社が支えてくれたけれど、出版不況が深刻化する中、発売媒体である雑誌ばかりか、漫画やファッション誌などまで売れなくなっている。結果、もうからない部門としてノンフィクションが真っ先に切り捨てられる。膨大な手間と取材費がかかる上、大して売れない、ということでしょう。(p.55、ジャーナリストの青木理さん)
☆ジャーナリストは儲からないらしい。取材費もほとんど自腹らしい。
そもそもノンフィクション自体がほとんど売れないらしい。
●「 『三四郎』 は日本初の教養小説だと言われていますが、東京の都市論としても読めます。100年前の人々は、東京をどのような町にしようと考えていたのか。2011年の震災を経て、2回目のオリンピックに向かって、東京はどう変わるべきなのか。 『三四郎』 を読みなおすことでヒントが見つかるのではないでしょうか」(p.62、政治学者の姜尚中さん)
☆ 『三四郎』 も続きを読みたい。東京オリンピックまでに。
【アクションプラン】
・『ガリア戦記』 を読んでみる。
・自分で読み上げて音声ファイルを作る。
・あとからいつでもEvernote化できるので気軽にノートに書いていく。
・『土地と日本人 対談集』を読む。
・『沈黙』 を読みたい。キリスト教を知る手掛かりに。
・『三四郎』 も続きを読みたい。
【Amazonレビューより】
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【この本が愛読書の有名人】
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【評価】
評価:★★★☆☆
こんな人に、こんな時におすすめ:
人生は短い。読む時間は限られている。何を読むべきか迷ったら。