三田紀房/著 (講談社) 2009年
1,300円+税
【動機】
だいぶ昔にブックオフで見かけて、パラパラっと読んで面白そうだったので次に行ったときに買おうと思ったら売り切れていた。
その後、遠くの図書館で見かけたので30分くらいで速読して、
それ以来、久々に読んでみた。
【所感】
転職に対する心構えや戦略・戦術が学べる。
転職エージェントを使えというのがおもしろい。
こういう情報を知っているのと知らないのとでは成果や労力に大きな差が出る。まさに情報は力である。
【概要】
人材の価値はすべて「相場」で決まる
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エンゼルバンク公式副読本 「売れ残る時代」の転職術──あなたの価値は「相場」で決まる
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モーニング編集部 三田 紀房
講談社
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【抜粋】
●この不景気に求人を出している企業はそれなりに元気で、本気で人材を求めている。責任あるポストに就ける可能性も高くなるだろう。(p.7)
☆むしろ、景気のいい時の方がいい人材を集めてる気がする。
不景気だと、雇ってやるという意識で使い捨てだというブラック企業が増える。
●・裕福な環境で育った人は「志」に生きる
・貧しい環境で育った人は「野心」と「お金」に生きる
たとえば東大でも、比較的裕福な家庭に育った学生は、そのまま大学院に進んで自分の好きな研究に没頭すること、または官僚を目指すことが多い。お金で決定的な苦労をした経験がないため、素直に「志」を追求していくわけだ。
一方、貧しい家庭に育った学生は違う。大学院などには目もくれず、少しでも待遇のいい会社を選ぶ。貧しさに対する憎しみを武器に、「野心」と「お金」でのし上がろうとしていくのだ。(p.47)
☆なるほどなぁ、と思った。
●あなたが抱えているのは「好き」や「楽しい」などプラスの感情だけではない。むしろ「怒り」や「憎しみ」、「嫌い」といったマイナスの感情にこそ、あなたの本音が隠されているのだ。 (中略)
自分の「好き」を知りたければ、あえて「嫌い」に注目することだ。好きと嫌いの両面から掘り下げてこそ、自分の本心は見えてくる。
好きと嫌いは同義語なのである。(p.54-56)
☆子どもの頃、嫌いだったことは何か?
●あなたが将来、起業家をめざすなら、そしてもし、そのために貴重な休日を使って起業家セミナーなどに通っているのだとしたら、悪いことは言わない。そんなものはとっととやめて、ベンチャーへの転職を考えるべきだ。
なぜなら、起業家予備軍にとってベンチャーに勝る勉強の場はないからである。(p.89)
☆起業する前にベンチャーに転職してみよう。
●ベンチャーの経営者が「もっと儲かって余裕ができたら移転しよう」なんてことを考えているようではダメなのだ。ベンチャーなんて、いつまでたっても余裕などできない。金銭的にも時間的にも、常にギリギリのところで進んでいくのがベンチャーだ。
一方、2年ごとにオフィスを大きくしていくベンチャーは成功する。(p.96)
☆うちもベンチャーかも。いつまでたっても余裕ができない。常にギリギリ。でもそれでいいのか。
●有能な経営者は、従業員が少ない段階でベテラン経理を中途採用する。その後も管理部門や経営企画など、経営に直結する人材を補強していく。これは、経営者が長期的なビジョンを描いているからこそ可能な採用戦略だ。(p.98)
☆こういう知識は自分が経営者になっても役に立つ。
●もし、あなたの「ここで働きたい!」が本気だとしたら、それなりの企業研究は済ませているはずである。商品やサービスについても、徹底的に調べ上げ、自分なりの見解を持っているはずだ。企業データを分析するだけでは、企業研究とは呼べない。「自分がこの会社で働いたら、こうするんだ」という具体的な姿を思い描くことが、本当の企業研究なのである。(p.140-141)
☆昔は何もわからずに会社に飛び込んでいたが、今はインターネットがあるので、気になったところは何でも調べられる。便利な世の中だ。これだけ時代が変わると、ミスマッチは起こりにくく、徹底的に調べてその会社や商品のことが気に入った人が大好きな会社にどんどん入っていく。念入りに準備をすることでその恩恵が受けられる。
【アクションプラン】
・自分のやりたいことを見つけるために、子どもの頃、何が嫌いだったかを考える。
・起業する前にベンチャーに転職してみよう。
・入りたい会社や商品について徹底的に調べてみる。
・転職エージェントを使ってみる。
・チャレンジノート(千三つの法則)を作った。
【Amazonレビューより】
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【この本が愛読書の有名人】
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【評価】
評価:★★★★☆
こんな人に、こんな時におすすめ:
転職を考えている人に。