2019年10月30日

プライベートバンクは、富裕層に何を教えているのか?――その投資法と思想の本質

プライベートバンクは、富裕層に何を教えているのか?――その投資法と思想の本質
冨田和成/著 (ダイヤモンド社) 2017年
1,500円+税



【動機】
鬼速PDCA』 を読んで興味を持った。



【所感】
今まで知らなかった世界を覗ける。



【概要】
誰にでもできる世界最高の投資の「正解」。今明かされる「1億円の壁」の向こう側。プライベートバンクが富裕層に提供する金融商品と、その代替策までを具体的に解説した投資入門書の新たな決定版!(「BOOK」データベースより)




【抜粋】
●株を持っている方ならご存知でしょうが、株の配当収入は一律約20%の「配当課税」が課せられるケースが一般的です。しかし日本の税制では、「上場企業の株の3%以上保有している個人」の場合、その配当収入は「総所得」として総合課税の対象となり、合算されてしまいます。
 すなわち、配当で得られる利益が配当課税ではなく所得税の対象となるので、自社株保有率の高い起業家で、仮に年収が4000万円を超えると、所得税は最高税率になり、住民税と合わせて55%が課せられることになります。
 20%と55%。とんでもなく大きな差です。
 これを解決する手段として、プライベートバンクが顧客に提案している手法が、オーナー社長やその他の大株主が所有する3%以上の株を資産管理会社に移譲してしまう方法なのです。もしオーナー社長が資産管理会社を持っていないなら、その設立支援も行います。
 資産管理会社はあくまでも法人ですので、配当収入は「営業外収益」扱いとなり、所得税ではなく法人税の対象になります。(p.84-85)

☆資産管理会社を使うことで税金対策となる。



●最近では、IPOやバイアウト(自分の会社を大手企業に買ってもらうこと)で成功した富裕層が、手にしたお金は若いベンチャー企業たちに循環させる、いわゆるエンジェル投資家も増えています。
 こうした富裕層は、仮に金融商品の知識が乏しくても、事業の良し悪しを見抜く目を持っています。だとすればそれを使って、社会に貢献しつつ投資をしていきたい、と考えるのも自然です。
 ベンチャーへの投資は、ゼロに終わる可能性の高いリスキーなものです。でもシードラウンド(初期段階)で出資した会社が1社でも上場すれば、保有する株が数百倍、数千倍に化け、しかも社会に大きなインパクト与える可能性も秘めています。そこから得られるロマンや高揚感は、プライベートバンクへの投資では得ることができません。(p.102)

☆ベンチャーキャピタル(エンジェル投資)をやりたいと思ってたけどそのためにはまず会社を作ってバイアウトしないといけない。





【アクションプラン】
・お金持ちのマインドを身に付ける。成功者の本を読む。



【Amazonレビューより】
・5つ星のうち5.0 プライベートバンキングを希望している人向け 2017年11月15日
プライベートバンクの実態について興味があって読んでみた。
資産1億円以上の富裕層が対象だが、1億円くらいで富裕層気分で何かいいことでもあるかとノコノコ行っても、いいカモにされるだけだろう。

元々相続で富裕層になったわけでなくても、特に自営業であれば、真面目に本業で努力してたら、いつの日か貯蓄性預金、公的年金、年金保険、国民年金基金、小規模企業共済(退職金積立て)、役員退職金保険等で純金融資産1億円を作ることははそれほど高いハードルではないと思う。また上記の貯蓄性預金以外は月々の掛け金が経費扱いとなり、当期利益を圧縮出来るので着実に「1億円への道」を歩める。

ゴールを決めて努力すれば、お付き合いしている税理士さんでも充分節税対策の相談に乗ってくれるので達成しやすい。
本業に関する決算に関心があればP/LやB/Sの読み方も自然と備わる。

ただし多くの自営業者はゴールを持たずに、一生食いっぱぐれはないと思ってのんべんだらりと仕事したり、資金を回すことが最終的なゴールになってしまい、夜逃げ、倒産に至るケースもよく聞く話だ。
この国の税制度の下では下手に資産運用するより、節税を上手に行う方が得であるという著者の意見には賛成する。

成功する自然流の富裕層って自分が富裕層であるという意識は薄いと思う。
米国でベストセラーになったトーマス・J・スタンリー著書「となりの億万長者」の方が、富裕層の実態を捉えていると思うよ。

わたしにはプライベートバンキングは必要ないと思った。それより日本経済の行方や円の通貨価値下落によりせっかくの1億円がみすぼらしい数字になる近い将来について、自ら備えるべきだろう。(seasideoyajiさん)


☆金持ちと貧しい人では考え方がそもそも違う。
例えば保険でも、貧しい人は将来に備えて今苦しい中からなけなしの金を削って保険に回してさらに苦しんでるけど、
金持ちは、一杯稼いでるから少しでも経費として浮かすために保険に回している。

システムがおかしいって嘆いても仕方がないので、
金持ちの考え方を少しでも身に付けていこう。

そうしないと、一生をかけて取り組んだ仕事が
実は金持ちがほんの小金を使って1日でできる仕事だったと後で分かるのはむなしい。




【関連ブログ紹介】




【この本が愛読書の有名人】






【評価】
評価:★★★★☆
こんな人に、こんな時におすすめ:
プライベートバンクの投資法を学びたいときに。


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2019年10月29日

ブスのマーケティング戦略

ブスのマーケティング戦略
田村麻美/著 (文響社) 2018年
1,500円+税



【動機】
テレビで紹介されていて興味を持った。



【所感】
美人だと得だと思っていたけど、
この本を読んだらブスに生まれたほうが得なような気がしてきた。

顔で勝負できないから何か武器を身に付けなければいけない、という
向上心こそが人生の成功の秘訣かも。

ブスだと嫉妬されないというのも大きなメリットだ。
能力もあるのになかなか成功できない人は
嫉妬が原因ということも多い。

人から足を引っ張られるより、人に担ぎ上げられる人の方が成功する。
でもプライドが高い人は人に担ぎ上げられたリ助けられたリすることを好まず、
人から足を引っ張られることが多い。

そういう意味でも、著者のように居心地のいいブスで、話も聞いてくれて
しかも専門的な知識もある人というのは、成功しやすいパターンの1つかも。

少なくとも、何もしない美人よりは成功する確率が高い。
この本の著者が言いたいのは、ブスだから成功できたというのではなく、
ブスでも努力と戦略次第で成功できるということ。

著者も最後に言っている。
武器を装備し続けた人柄のいい美人には勝てない。

とにかくブスか美人にかかわらず、役に立つ武器を装備し続けた人が
勝つようにできている。




【概要】
田村さんのブログがおもしろすぎて、会いに行ったところ、骨太のライフワークを持っている人だった。
そのライフワークとは、「がんばるブスたちが輝く日本を作りたい」という壮大なもの。
「ブスという厳しい現実と向き合い、あきらめず努力をしてきた自身の実体験から培ったブランディング戦略をテキスト化し、日本全国のブスを幸せにしたい! 」という心意気に惚れました。

本書の理論やアドバイスは、超具体的、啓発的で、ブス分析論、ブス揶揄・自虐エッセイとは一線を画しています。
「性欲を勉強へのエネルギーに変える」「ブスにとっての肩書きの重要性」「処女を1日でも早く捨てる」「ブスの起業とエリアマーケティング」ほか、見た目コンプレックスがある人が、どのような戦略を使えば、真に幸せになれるのか。本音で、正直に、実践的に書かれています。

マーケティング理論を使った戦略はもちろん素晴らしいのですが、いちばん感動したのは、「行動する人間になろう! 」という熱いエールでした。何度もトライし、何度も傷ついてきた著者だからこそ言える、愛情たっぷりのアドバイス。「ナイーブすぎて行動できないすべての人」に読んでいただきたい本です。
(編集担当)(出版社からのコメント)






【抜粋】
●ブスの告白は2パターンある。

@振られたら困るシチュエーション(社内、サークルなど)
 本人ではなく周囲に、彼をほめたたえるようなことばかり言い続ける。ここで「好き」と言ってはいけない。ほめている情報がまわりから伝わっていき、脈があるならば相手から近寄ってくるはずだ。

(中略)

A振られても困らないシチュエーション(合コン)
 合コンで出会った人や日常的に会わないコミュニティの人には、直接好意を伝える。振られてもいたくないので。(p.111)

☆2つのパターンを使い分けるというのがおもしろい。




【アクションプラン】
・著者のブログを読んでみる。
https://kaikeizeimu.jp/pickup_ctg/tamura


・小説か自伝を書きたい。




【Amazonレビューより】





【関連ブログ紹介】
・『ブス』な税理士が編み出した、夢を叶える生き方戦略
https://mi-mollet.com/articles/-/15083




【この本が愛読書の有名人】







【評価】
評価:★★★☆☆
こんな人に、こんな時におすすめ:
ブスは損だと思ってる人に。







posted by macky at 23:57 | Comment(0) | 経営学 | edit | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年10月11日

北朝鮮化する韓国

北朝鮮化する韓国
呉善花/著 (PHP) 2017年
1,100円+税


【動機】
北朝鮮にすり寄り、国際的に孤立して行く韓国。韓国はこのまま消えてしまうのか?



【所感】
読みやすい文章。

マスコミが全く伝えない韓国の真実がそこに書かれていた。

今まで何度も手を差し伸べてきた隣国だが、その手を振りほどき、破滅への道へ進もうとしている。

金大中時代からの反日教育で、韓国人は恩を仇で返すことが一番だと徹底的に教育されたようだ。

教育というのは大事だというのが改めてわかる本。

韓国はしたたかな北朝鮮にいずれ飲み込まれていくだろう。いまだに韓国には北朝鮮は楽園だと思っている人がたくさんいて、哀れである。



【概要】
韓国に「従北朝鮮(従北)」派と言うべき文在寅政権が誕生した。朝鮮半島情勢が緊迫化するなか、なぜ多くの韓国国民は文在寅支持を表明したのか? そもそも韓国国民は、北朝鮮に軍事的な脅威を感じていないのか?
我々には、その背景と今後の動向がなかなか見えてこないが、著者によれば、もはや韓国全体が「北朝鮮化」していると見るべきであり、韓国の「反日」は止まらないことを心しなければならないという。
韓国の「北朝鮮化」の背景等については本書に譲るとして、我々が最も心しなければならないこととは何か。まず、欧米の政治家やジャーナリストには、日本よりも韓国の主張が多く刷り込められていることを我々は知るべきで、日本は国を挙げて国際社会に向けて正しい情報発信をしなければならない、と著者は強調する。そして外交レベルの話では、こうクギを刺す。韓国が経済援助を求めてきても、最低限の条件として日韓合意の履行を求めるべきだ、と。(Amazonより)






【抜粋】
●日本であれば、徹底的に批判される人がいるとしても、一方的な批判に終始することなく、少なからず擁護する人も出てくるものです。しかし韓国では、まずそのようなことが起こりません。
 あれだけ朴槿恵を熱狂的に支持していた国民も、朴槿恵をつぶそうとして、徹底的に叩きました。正か邪か、善か悪かの二者択一しかないことがよくわかります。(p.64)

☆日本人と韓国人は全く違う。



●日本人が、「お互いを理解するために、意見の違いを認めましょう」と言っても、多くの韓国人が聞く耳を持たないのはそのためです。(p.65-66)

☆韓国は本質的に独裁国家。日本は独裁国家になりえない。



●韓国人でも、外国生活を長く送った者の中には、そうした人が少なからずいるものです。(p.69)

☆と言う事は、日本に長年住んでいる韓国人は日本人に近い考えなのかも。



●国連が慰安婦問題と取り組むようになったのは、1992年2月に韓国の挺身隊協議会が国連本部で、在日韓国人の人権活動家が国連人権委員会で、それぞれ慰安婦問題をアピールしたのが始まりです。
これには、日弁連(日本弁護士連合会)の戸塚悦郎弁護士が強くバックアップしていました。戸塚氏は同年2月17日に国連人権委員会で日本軍慰安婦問題を「人道の罪」と位置づけ、国連の介入を求める発言をしています。 (p.161-162)

☆戸塚悦朗について調べてみたら、中国共産党のエージェントのようだ。

★★性奴隷を広めた戸塚悦朗は中国のエージェント
https://blog.goo.ne.jp/dankaidamyutaka/e/ab4eb93d3a634d20a1b70f3c5d121293



●また日弁連会長(当時)の土屋公献氏も、日本軍慰安婦問題を「性奴隷制」の問題として取り上げるように国連人権委員会に働きかけていました。(p.162)

☆会長まで売国奴とは。日弁連って中共のスパイがたくさん入り込んでいるのかな。



●国連人権委員会という名称からして、いかにも世界的な権威ある機関のようですが、その実態は民間政治活動家の寄り合い所帯です。国連にはいろいろな理事会と委員会がありますが、理事会は国家で構成されているのに対して、委員会は民間組織で構成されているのです。(p.163)

☆国連人権委員会があやしい組織だということはよくわかった。





【アクションプラン】




【Amazonレビューより】




【この本が愛読書の有名人】





【関連ブログ】




【評価】
評価:★★★★☆
こんな人に、こんな時におすすめ:
韓国のことをもっと知りたい時に。

 




 
posted by macky at 08:01 | Comment(0) | 政治 | edit | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年10月04日

コトラーのマーケティング理論が2.5時間でわかる本

コトラーのマーケティング理論が2.5時間でわかる本
岡林秀明/著 (TAC出版) 2010年
1,200円+税



【動機】
タイトルに惹かれて読んでみた。



【所感】
・マーケティングの本はいろいろ読んだが、中でもわかりやすかった。

・トップや2番手、3番手になれないときは、真似をして低価格か、ニッチで高価格勝負する。

・コトラーの肝はSTP。



【概要】
難解なコトラー理論がここまでわかりやすくなった! 最新実例を豊富に取り上げ、
コトラーのマーケティング理論体系が、図解入りですらすらとわかる!

本書は、全くの初心者を対象に、コトラーのマーケティング理論のエッセンスを、
事例をまじえわかりやすく、コンパクトに紹介しました。
それでいて、セグメンテーション、ターゲッティング、ポジショニングなど
コトラー理論の急所は、もれなく取り上げました。

・iPadが好調なアップルのマーケティング手法
・仁義なき牛丼チェーン低価格戦争のそれぞれの戦略
・ハイボールでウイスキー市場を復活させたサントリーの21世紀型手法・・・

など、身近な実例もたっぷりと紹介し、コトラー理論をわかりやすく紐解きます!

1章 コトラーマーケティング理論の出発点
2章 コトラーのマーケティング理論の急所I
3章 コトラーのマーケティング理論の急所II
4章 商品開発、プロダクト・ライフサイクル、価格設定
5章 コトラー理論のキーワード
6章 マーケティング・チャネル、セールス・フォース
7章 プロモーション、広告・宣伝、人的販売(Amazonより)


市場の細分化から生まれたサイクロン式の掃除機。市場の開拓とネーミングで成功した「お~いお茶」。ポジション・チェンジの好例・食べるラー油。最新実例を豊富に取り上げ、難解なコトラー理論がここまでわかりやすくなった。(「BOOK」データベースより)




【抜粋】





【アクションプラン】
・マーケティングのことをもっと知りたい。



【Amazonレビューより】





【関連ブログ紹介】





【この本が愛読書の有名人】







【評価】
評価:★★★★☆
こんな人に、こんな時におすすめ:
マーケティングの入門書として。


posted by macky at 22:19 | Comment(0) | 経営学 | edit | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年10月02日

菜根譚

菜根譚
洪自誠/著、今井宇三郎/訳 (岩波書店) 1975年
670円+税



【動機】
100分de名著で紹介されていたので読んでみた。

田中角栄、川上哲治、吉川英治、五島慶太などの座右の書ということで。



【所感】
全体的に堅くておもしろみのない文章だが、時々ハッとするような箴言に出会える。




【概要】
「人よく菜根を咬みえば、則ち百事なすべし」。菜根は堅くて筋が多い、これをかみしめてこそ、ものの真の味わいがわかる。中国明代の末期に儒・仏・道の三教を兼修した洪自誠が、自身の人生体験を基に、深くかみしめて味わうべき人生の哲理を簡潔な語録の形に著わした。的確な読み下し、平易な訳文。更に多年研究の成果は注と解説にも充分に盛りこまれている。(「BOOK」データベースより)






【抜粋】
・温情の厚いときに、昔から、ややもすれば思わぬ災害を生じることが多い。それゆえに、温情が厚くて得意の境遇の時に、早く反省して後々の覚悟をしておくがよい。また物事は失敗した後に、かえって成功の機を掴むことが多い。それゆえに、失敗して思うにまかせぬ時にこそ、手を放し投げ出してしまってはならない。(菜根譚 前10)



狭い小みちのところでは、まず自分が一歩よけて、相手を先に行かせてやり、またおいしい食べ物は、自分のを三分がた減らして、相手に譲り充分に食べさせてやる。一歩を譲り三分を減らして与えるという、このような心がけこそ、世渡りの一つの極めて安楽な方法である。(菜根譚 前13)

☆一歩退くことで後に進むときの伏線となる。



・天が人間に与える運命のカラクリは、人間の知恵などでは到底計り知ることができない。抑えては伸ばし、伸ばしてはまた抑えて自由自在に運命を操っている。すべてこれは英雄をもてあそび、豪傑を蹴り倒そうとするものである。だが、君子はただ、天が逆境を与えれば順境として受け止め、平素無事の日にも危急の時に対処する備えをするだけである。だから天も、このような君子に対しては、その計り知れない手並みを下しようもない。(菜根譚 前68)

☆ピンチをチャンスと受け止め、日ごろから備えをしているような人には、天も残酷な手の施しようがない。


静かなところでしか保てないような心の静けさは、本当の静けさではない。目まぐるしいところでも心を静かに保つことができるようになってこそ、本性の真の境地である。また、安楽な環境の中でしか感じられないような心の楽しみは、本当の楽しみではない。苦しい環境の中でも心を楽しく保つことができるようになってこそ、心の真の働きを見ることができる。(菜根譚 前88)

☆暴走族がうるさい時こそ、いい修行の場となる。こういう時に心を静かに保つことができるようになってこそ本物である。
ドラクエで言えば、敵が現れたようなもの。心が乱されなければ勝ち。心が乱れれば負け。ゲームと思えばいい。
ジェット機みたいな爆音のバイクはボス的な位置づけ。事故ればいいのにと願うよりも、余裕で勝てるように(心を静かに保てるように)鍛錬を積みたい。



人間、逆境にある時は、身の回りすべてのことが、はり(鍼)や薬で、それで節操をとぎ行いをみがいているのであるが、しかも本人はそれを知らずにいる。(これに反し)、順境にあるときは、目の前すべてのことが、刃や戈で、それで肉を溶かし骨を削っているのであるが、しかも本人はそれを知らずにいる。(菜根譚 前99)



・物事の衰える兆しは、最も盛んで隆々たるときすぐにもう始まり、新しいめばえの働きは、葉の落ち尽くしたとき早速に起きているのである。そこで君子たるものは、無事平安のときには、本心を堅く守り通して他日の患難に備えるべきであり、また異変に対処したときには、あらゆる忍耐を重ねてあくまでも成功することを図るべきである。(菜根譚 前117)

☆油断大敵!



・魚を捕えようと網を張っていると、意外にも大きい雁がかかる。カマキリが蝉を狙っていると、スズメがその後からカマキリを担っている。(人間社会には)、これと同様に、仕掛けの中にまた仕掛けが隠されていて、思わぬ異変の外にまた異変が生じてくる。してみると、ちっぽけの知恵や技巧などは、なんの頼みにもなりはしない。(菜根譚 前148)



・人に恩恵を施すには、初め手薄くしてから後に手厚くするがよい。先に手厚くして後で手薄くすれば、人はその恩恵を忘れるものである。また、人に威厳を示すには、初め厳しくしてから後に緩やかにするがよい。先に緩やかにして後で厳しくすれば、人はその厳しさを恨むものである。(菜根譚 前167)



よく書物を読むものは、喜ぶのあまり小躍りするようになるまで読んで、そうして初めて文字の末に落ちずに、真意をつかむことができる。また、よく事物を見る者は、心がそれに融合し一体となるようになるまで観察して、そうして初めて物事の形にとらわれずに、真相を悟ることができる。(菜根譚 前214)



・財産の多いものは、莫大な損をしやすい。だから金持ちよりは貧乏人の方が、失う心配もなくてよいことがわかる。また、地位の高いものは、つまずき倒れやすい。だから身分の高いものよりは身分のない庶民の方が、(つまずく心配もなく)、いつも安心していられてよいことがわかる。(菜根譚 後53)

☆いっぱい抱え込んでいる者は失うものもまた大きい。だから富んでいる者はそうした心配をしなくていい貧しい者には及ばないのだ。
また、より高いところを歩こうとする者は早くつまずき倒れる。だから身分が尊いものは常に心安らかにしている身分の低い者には及ばないのだ。多くのものを持っていると、いつ失うか心配で常に心が休まらない。そもそもたくさんは持つべきものではないということ。

落語の中に「水屋の富」というのがある。水のなかった時代に水を売る商売があった。水屋さんが苦労して毎日商売するんだけど、ある時宝くじに当たる。千両を家に持って帰るんだけど盗まれるんじゃないかと思って夜もおちおち寝てられない。結局泥棒にすっかり持っていかれてしまう。ところが水屋さんの最後の言葉がおもしろい。「あーこれで今夜はゆっくり眠れる」



鳥の中でも、長く伏せていて力を養っていたものは、一旦飛び上がると、必ずほかの鳥よりも高く飛び、また、花の中でも、早く花を開いたものは、必ずほかの花よりも早く散る。この道理をわきまえておれば、中途で足場を失ってよろめく心配を免れることもでき、また、成功を焦る気持ちを消すこともできる。(菜根譚 後77)



・静けさを好み騒がしさを厭う者は、とかく人を避けることで静けさを求めようとする。しかし、意図して人を避け人のいない所にいようとするうちは、まだ自我の相に執らわれているのであり、また、静けさを求めることに執着するのも、すでに心を動かす元であることを知らないのである。こんなことで、どうして自他を差別なく平等視し、動も静もともに忘れ去るという境地に達することができようぞ。(菜根譚 後106)

☆夜、暴走族に起こされて困っているときに。

ちなみに、昨日も寝入ってから20分でバイクの音で起こされた。
そこから3時間眠れずに、菜根譚を読んでいた。

静けさを求めるのではなく、喧騒の中でも動じない心が欲しい。



耳に聞こえる雑音は、谷間を吹き抜けるつむじ風が鳴るのに似て、その場限りで、通り過ぎて気に留めなければ、良いも悪いも共になくなる。また、心に浮かぶ雑念は、池に月が影を映しているのに似て、その場限りで、心を空にして執着しなければ、物も我も二つながら忘れ去る。(菜根譚 後121)

☆これも暴走族について書かれたものといえよう。

気にしないことが一番。夜中に起こされたら、起こしてくれてラッキーくらいに思って、眠くなるまで読書しよう。





【アクションプラン】
・失敗しても諦めない。



【Amazonレビューより】





【関連ブログ紹介】
・菜根譚(さいこんたん) - 成功の道.blog
https://plaza.rakuten.co.jp/miraigroup/diary/200808120000/




【この本が愛読書の有名人】
田中角栄、川上哲治、吉川英治、五島慶太など。






【評価】
評価:★★★☆☆
こんな人に、こんな時におすすめ:
一通り成功した後でまた読んでみたい。

頂点に上りつめた時に、浮かれすぎないように戒めるために読む書。


 
posted by macky at 18:33 | Comment(0) |  -中国古典 | edit | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする