2019年12月20日

プライベートバンクは、富裕層に何を教えているのか?――その投資法と思想の本質

プライベートバンクは、富裕層に何を教えているのか?――その投資法と思想の本質
冨田和成/著 (ダイヤモンド社) 2017年
1,500円+税






【動機】
鬼速PDCA』 を読んで興味を持った。



【所感】
今まで知らなかった世界を覗ける。



【概要】
誰にでもできる世界最高の投資の「正解」。今明かされる「1億円の壁」の向こう側。プライベートバンクが富裕層に提供する金融商品と、その代替策までを具体的に解説した投資入門書の新たな決定版!(「BOOK」データベースより)




【抜粋】
●株を持っている方ならご存知でしょうが、株の配当収入は一律約20%の「配当課税」が課せられるケースが一般的です。しかし日本の税制では、「上場企業の株の3%以上保有している個人」の場合、その配当収入は「総所得」として総合課税の対象となり、合算されてしまいます。
 すなわち、配当で得られる利益が配当課税ではなく所得税の対象となるので、自社株保有率の高い起業家で、仮に年収が4000万円を超えると、所得税は最高税率になり、住民税と合わせて55%が課せられることになります。
 20%と55%。とんでもなく大きな差です。
 これを解決する手段として、プライベートバンクが顧客に提案している手法が、オーナー社長やその他の大株主が所有する3%以上の株を資産管理会社に移譲してしまう方法なのです。もしオーナー社長が資産管理会社を持っていないなら、その設立支援も行います。
 資産管理会社はあくまでも法人ですので、配当収入は「営業外収益」扱いとなり、所得税ではなく法人税の対象になります。(p.84-85)

☆資産管理会社を使うことで税金対策となる。



●最近では、IPOやバイアウト(自分の会社を大手企業に買ってもらうこと)で成功した富裕層が、手にしたお金は若いベンチャー企業たちに循環させる、いわゆるエンジェル投資家も増えています。
 こうした富裕層は、仮に金融商品の知識が乏しくても、事業の良し悪しを見抜く目を持っています。だとすればそれを使って、社会に貢献しつつ投資をしていきたい、と考えるのも自然です。
 ベンチャーへの投資は、ゼロに終わる可能性の高いリスキーなものです。でもシードラウンド(初期段階)で出資した会社が1社でも上場すれば、保有する株が数百倍、数千倍に化け、しかも社会に大きなインパクト与える可能性も秘めています。そこから得られるロマンや高揚感は、プライベートバンクへの投資では得ることができません。(p.102)

☆ベンチャーキャピタル(エンジェル投資)をやりたいと思ってたけどそのためにはまず会社を作ってバイアウトしないといけない。





【アクションプラン】
・お金持ちのマインドを身に付ける。成功者の本を読む。


・「モーニングスター」をデータベースとして使う。
http://www.morningstar.co.jp/portal/Login.do

☆Firefoxならチャートも見れる。



・「先進テクノロジのハイプ・サイクル」

☆今後の株の予想の参考になる。

2019年のはこちら。
ガートナー、「先進テクノロジのハイプ・サイクル:2019年」を発表
https://www.gartner.com/jp/newsroom/press-releases/pr-20190830




【Amazonレビューより】
・5つ星のうち5.0 プライベートバンキングを希望している人向け 2017年11月15日
プライベートバンクの実態について興味があって読んでみた。
資産1億円以上の富裕層が対象だが、1億円くらいで富裕層気分で何かいいことでもあるかとノコノコ行っても、いいカモにされるだけだろう。

元々相続で富裕層になったわけでなくても、特に自営業であれば、真面目に本業で努力してたら、いつの日か貯蓄性預金、公的年金、年金保険、国民年金基金、小規模企業共済(退職金積立て)、役員退職金保険等で純金融資産1億円を作ることははそれほど高いハードルではないと思う。また上記の貯蓄性預金以外は月々の掛け金が経費扱いとなり、当期利益を圧縮出来るので着実に「1億円への道」を歩める。

ゴールを決めて努力すれば、お付き合いしている税理士さんでも充分節税対策の相談に乗ってくれるので達成しやすい。
本業に関する決算に関心があればP/LやB/Sの読み方も自然と備わる。

ただし多くの自営業者はゴールを持たずに、一生食いっぱぐれはないと思ってのんべんだらりと仕事したり、資金を回すことが最終的なゴールになってしまい、夜逃げ、倒産に至るケースもよく聞く話だ。
この国の税制度の下では下手に資産運用するより、節税を上手に行う方が得であるという著者の意見には賛成する。

成功する自然流の富裕層って自分が富裕層であるという意識は薄いと思う。
米国でベストセラーになったトーマス・J・スタンリー著書「となりの億万長者」の方が、富裕層の実態を捉えていると思うよ。

わたしにはプライベートバンキングは必要ないと思った。それより日本経済の行方や円の通貨価値下落によりせっかくの1億円がみすぼらしい数字になる近い将来について、自ら備えるべきだろう。(seasideoyajiさん)


☆金持ちと貧しい人では考え方がそもそも違う。
例えば保険でも、貧しい人は将来に備えて今苦しい中からなけなしの金を削って保険に回してさらに苦しんでるけど、
金持ちは、一杯稼いでるから少しでも経費として浮かすために保険に回している。

システムがおかしいって嘆いても仕方がないので、
金持ちの考え方を少しでも身に付けていこう。

そうしないと、一生をかけて取り組んだ仕事が
実は金持ちがほんの小金を使って1日でできる仕事だったと後で分かるのはむなしい。




【関連ブログ紹介】




【この本が愛読書の有名人】





【評価】
評価:★★★★☆
こんな人に、こんな時におすすめ:
プライベートバンクの投資法を学びたいときに。


 
posted by macky at 18:50 | Comment(0) | 株・投資 | edit | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年12月17日

超・営業法

超・営業法
超・営業法
posted with amazlet at 13.12.24
金森 重樹
PHP研究所
売り上げランキング: 75,760


超・営業法
金森重樹/著 (PHP研究所) 2004年
1,250円+税


【概要】
副題まで入れると「行政書士開業初月から100万円稼いだ超・営業法」である。

初月から100万円稼いださらその先にある戦略まで詳しく網羅されていて
とても内容の濃い本である。


【動機】
金森氏の著書 『インターネットを使って自宅で1億円稼いだ! 超・マーケティング』 を読んで興味を持った。



【所感】
行政書士の事務所運営のノウハウなど。

行政書士だけじゃなく幅広く使える超・営業法。



【抜粋】
●このようにして、互いにメリットがある状況をつくりながら外注先をつくっていくのが、取引関係を構築していく上での鉄則です。(p.38)

☆このやり方は行政書士以外でも使える。先輩から無料で教えてもらうくらいなら、先輩に外注に出すというのはおもしろい。先輩は仕事を受ける立場なので、自分のほうがビジネス上有利な立場になるという。



●調達金利15%というのは、かなり高めに見積もってまして、国民生活金融公庫の金利が1%台ですから、国民生活金融公庫で足りない分を銀行系カードローン、それでも足りない場合に商工ローンから借りてきた場合でも、平均したら、調達金利はこれくらいのものでしょう。 (中略)
 僕は、開業のときにジャンプスタートをかけるために、国民生活金融公庫から300万円を借り、全額広告費にぶち込んで集客しようと考え、行政書士事務所を始めました。(p.67)

☆お金のために働くのではなく、お金に働かせる。(財務レバレッジ)



●借金は健全な投資である場合には、なんら悪いものではなく、それが収益をあげる、「梃子」の役割を果たします。それが、先ほどご説明した財務レバレッジです。(p.71)

☆借金がいけないというのは、給料が一定に決まったサラリーマンが、収益を生まない消費活動に使うために借金をする場合のことであって、それとごっちゃにしてはいけない。要するに、借金の利息と借金をしたことによって増えた利益を冷静に見極めろということ。そしてたいていの場合は借金をした方が有利になるという。



●この案件に対する労働分配率は何パーセントだから、あなたがこの作業に対して何時間で仕上げようが、あなたの報酬はこれだけです……という仕組みです。
 これによって、補助者は報酬をたくさん取りたければ、業務を短時間でやればいいわけですから、モチベーションが発揮されて、どんどん仕事をこなしていくことになります。つまり、仕事の覚えがよくなるのです。僕が取ってきた仕事をどんどん渡せば、自分で勉強しながら書類を作成していくわけです。
 ここで、非常に重要なポイントがあります。
 補助者は絶対に時給制で雇わないことです。(p.198-199)

☆こういうやりかたなら補助者としてもやりがいがあるかも。


●もし、あなたが自分の売り上げを今の10倍にしようと考えているのであれば、営業の方法を考えるよりも先に、今の業務を、その10分の1の時間で処理できる方法を考えて下さい。
 営業のほうを先に考えてしまうと、結局忙しくなって、自分の時間配分がボトルネックになり、売り上げは伸びません。(p.203)

☆自分の時間をいかに増やすかがカギ。いくら仕事が増えても処理できなければ意味が無い。


●弁護士の場合においても、時間がボトルネックになっている以上、より高付加価値の業務で時間あたりの労働単価を上げていく他ないからです。(p.211)

☆だから弁護士が行政書士の分野に進出してくることはあまりない。ニッチマーケット(隙間の市場)といえる。儲かることと資格が難しいことはあまり関係が無い。そこにビジネスチャンスがあるというのだ。


●本来、システム化によって稼げば、大きく稼げる可能性を秘めているのが行政書士の業務領域なのです。(p.211)

☆個人でやるには限界がある。経営コンサルとしてやるかそれともシステム化して単純な流れ作業で大量にさばくか。戦略に大きな違いがある。



●僕が目を通す時間がない場合には、お客さんに転送していない未承認メールが僕のところにどんどんたまることになります。
 僕のところがボトルネックになって、業務が停滞していたわけです。(p.215)

☆滞っている原因は何か? ボトルネックを見極める。



●行政書士の社会的な評価が低いのは、決して試験が簡単だからではありません。他の資格にくらべて経済的な成功を収めている方が少ないからです。だからこそ、僕はひとりでも多くの経済的な成功者が現れることを願って本書を執筆しました。
 また僕にとって、行政書士の社会的な評価を上げるための活動は、自分に課せられた使命だと考えております。(p.221「あとがき」より)

☆著者の熱い思いが伝わってくる。




【アクションプラン】
・金森氏の手掛けている事業、たとえば「相続問題連絡協議会」などを見てみる。

・金森氏のネットワークに入ってみたい。

・ホームページを覗いてみる。
行政書士営業マニュアル
http://www.gyouseisyoshi.jp/



【Amazonレビューより】
・5つ星のうち5.0 著者の有能さであればどんな世界でも成功を収められそうな気がします。 2011年3月21日
全くの資金なしの状態で「稼げない」といわれている行政書士で開業初月から100万円を超える売り上げを得た著者が説く営業のノウハウ。
まず、著者は法律家というより「マーケティング(集客)のプロ」なんだということ。しかも天才的な。
多くの行政書士資格者が開業しても売り上げを上げられないのは資格さえあれば仕事が舞い込んでくると勘違いしているから。
そして、開業するにあたって「何の戦略も戦術もない」から、仕事が取れないのだそうです。

この本で著者が繰り返し述べられていることは「お金を広告費として適切な使い方をしなさい」ということ。
適切な集客方法にお金を例えば月に10万円使っても、それで見込み客が捕まえられるならそれは無駄金ではなく、必要経費。
将来的に大きなリターン(利益)となってあなたに還って来ることが考えられる。
それは一時的に「お金をライターで燃やしている」ということ。
逆にその覚悟が出来ないなら開業などしても失敗するだろうと述べています。

資金は金融公庫が低金利で貸してくれるから借金をする勇気を持たねばならない。
多くの開業行政書士は借金もしない、資金を広告費に投入もしないで「客が集まらない、仕事がない」と言っている状態。
それでは負のスパイラルから全く抜け出せない。借金はレバレッジを利かせて、より大きな利益を得るために必要なものなのだという認識が必要。
失敗してもまたやり直せばいいのです。但し、失敗した原因の究明は必要ですが。

行政書士が作成可能な書類は数千にも及ぶといいますが、それが全部出来るからといって全てを極めるのは無理。
だから特定の分野に特化することの必要性。仕事がないのも困るけれどあり過ぎても捌き切れずに困るのです。
「業務の絞込み」これはランチェスター戦略にも通じる、理に適ったものだと思いました。

メールマガジン・FAX-DM等の発行による集客法。資金を惜しみなく投入していきます。
顧客をリスト化し、その顧客の中からリピーターを獲得するなどして業務の効率を高めていきます。
著者はサラリーマン時代でさえ年収1,300万円を稼ぎ出していて、独立していきなり年収1,200万円以上。
それでもサラリーマン時代よりも忙しいのに儲からないのでは何のための独立だ!と愕然としたそうです。
仕事が1人では回せないほど大量に来るので、いかにしてそれを単純化(機械化・システム化)して利益を自動で得られるようにするか?
スタッフに出来うる限り仕事は投げるようにして、自分がやることを減らしていく。
それが他者を使って大きく稼ぐ秘訣のようです。スタッフも「行政書士資格保持者」なので将来の独立の際の勉強になるので皆真剣に業務で経験を積む。

文体は終始厳しい論調です。けれどこれはプロの語る言葉。説得力は絶大です。
行政書士以外の業務に従事していても参考になる部分は多々あるかと思われます。
確実なのは「著者にはカリスマ性がある」ということ。実績・著書の内容からもそれが顕著です。(孔明さん)



・5つ星のうち5.0 実例、ブルーオーシャン戦略。 2009年10月20日
平均年収300万円とも言われる行政書士ビジネスにおいて、開業初月から100万円をたたき出したという著者の金森氏。
足で稼ぐ営業について書かれた本ではなく、ビジネスをどう展開し構築しいくかについて書かれた本です。

「低収入=高い価格競争力」といった発想の転換、戦略構築などに見られる著者の目のつけどころには感服する他ありません。
本書の要点をあげると
・先入観を排して市場の「ゆがみ」を見つけろ。
・ブルーオーシャン戦略をとって先行者になれ。
・広告にお金をかけてトライ・アンド・エラーし、レバレッジをかけろ。
というところだと思います。
同じやり方でやっても大きく成功することはできないと思いますが、著者のビジネス構築に対する考え方には非常に勉強になります。

従来の業界のやり方をバッサリと切り捨てる、痛快な一冊。(ポールわださん)



【評価】
評価:★★★★☆
こんな人に、こんな時におすすめ:
約10年前の本とは思えないほど内容が充実している。
優れた戦略というのは陳腐化しない。



【結論】
・おカネを捨てる。(広告費をケチらない)





(131224 読了)
posted by macky at 00:40 | Comment(0) | 経営学 | edit | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年12月14日

インターネットを使って自宅で1億円稼いだ! 超・マーケティング

インターネットを使って自宅で1億円稼いだ! 超・マーケティング
金森 重樹
ダイヤモンド社
売り上げランキング: 8,261



インターネットを使って自宅で1億円稼いだ! 超・マーケティング
金森重樹/著 (ダイヤモンド社) 2004年



【概要】
著者は行政書士でビジネスプロデューサーの金森重樹氏。


【動機】
マーケティングを学びたい。


【所感】
とりあえず、この本を軸に色々と勉強してみたい。

2004年と今から10年近く前の本だが、それほど古さを感じさせない。
現在では使えないサービスもあったりと、そのまま真似するのは難しい面もあるが、
私のような素人にとっては、ためになる情報も多い。

この本が10年近く前にあったことに驚いた。



【抜粋】
●技術力が高い制作会社が必ずしも高い収益をあげられないのには理由があります。
 技術力で評判の会社はデザインや技術に労力の大半を注ぎ込むため、マーケティングについて考える余力が残っていないからです。
 それに対して、僕はビジネスモデルの構築、マーケティングプランの策定に労力の大半を注いで、制作はすべて外注ですから、いかにしたら高い収益があげられるかに専念できるわけです。(p.21)

☆限られた資源、時間をどこに使うか。


●まず収益をあげることに経営資源を集中的に投下し、事業が軌道に乗ってきた後にほかのことに心を向けるという順番にすべきです。
 僕の場合には、経営資源のかけ方は、制作とプロモーションの比率は1対10か、それ以上で、プロモーションに重点を置いています。(p.22)

☆戦略的に行う。ずっとやってたらいつか収益が上がるだろうというのではなく、収益が上がることに資源を集中させることが大事。これは頭では分かっているのだがなかなか難しい。たとえば、このブログでも、もっとシステム的なことをやらないといけないんだけど、制作(記事を書く)にほとんどの時間を費やしている。もっと収益を上げることに時間を割かないといけない。



●過去のホームページを見る方法としてインターネットアーカイブがあります。
http://archive.org/index.php
これは、インターネットの歴史を保存するために過去にインターネット上に存在していたhtmlファイルを保存しているインターネットの図書館です。 (中略) 110億ページ以上が保存されています。(p.60)

☆こんなのがあるなんて知らなかった。
今見たら333 billion pages(3330億ページ)あった。


●この場合の年収とは、現在の年収ではなく、自分の希望する年収という意味です。(p.88)

☆自分でやればタダで出来ると思ってしまうのは錯覚。自分の時給を割り出して、外注した方が安ければ外注する。時給を割り出すときには、希望の年収から割り出す。


●ホームページを開設したけれど、さっぱり売上があがらないという方は、顧客リストの数が不足しています。最低限メルマガの読者を数万人の規模にしないと、どんなにメルマガの文章を工夫しても徒労に終わります。(p.96)

☆内容だけがいくらよくてもダメということ。具体的に数字で示されるとイメージが沸きやすい。それにしても数万人ってすごい数だ。ホリエモンでさえ、1万数千人なのだから。まあ、ホリエモンの場合は有料メルマガでそれだけで収入になるという大きな違いはあるけど。



●?以下を変えても同じホームページに飛びますが、リンク元の情報が記録されていますから、ログ解析の際に、?以下の部分を抽出できるログ解析サービスを入れれば、それぞれの件数がわかります。(p.97-98)

☆そういえば、リンクを作る時に?以降の文字列を削除してコピーしていたけど、
つまり、?以降が無くても同じところに飛ぶのは経験上わかっていたけど、
そういうカラクリだったのか。

この本を読み始めたらけっこう内容が濃そうだったので、また時間のある時にじっくり読もうと思っていたのだが、後回しにしなくて良かった。必要な情報をどんどんピックアップしていく感覚でどんどん読み進めたい。


●これまでの媒体の反応率を上位から順に並べて、 (中略) 採算がとれる限り段階的に告知媒体を広げていくわけである。(p.99)

☆効率のいいところから順に資源を集中させていき、採算がとれる限り範囲を広げていけばいいというイメージ。そうすれば、大事なところは落とさずにすむし、できるだけたくさんのことをやろうという意欲も沸いてくる。


●今まで折に触れて言ってきましたが、お金を捨てる勇気がない人は自営業には向きません。サラリーマンをやっているほうがいいのでは? 毎月給料貰えますし、ボーナスあるし。(p.136)

☆結局、お金を捨てる勇気があるかないか。目先のお金をケチっていては大きな魚を逃してしまう。


●ネットはスケーラブル(拡張可能)です。ネットビジネスの面白いところは、一つがうまくいくと限界までがんがんに拡張していけるということです。
 採算がとれる限り、無制限に加速していってください。(p.137)

☆ネットのメリットとして、資金がかからないというのがよく言われるけど、それよりもすごいメリットがこちら。


●儲かるかどうかわからない段階でリスクをとって最初にやらないと、たくさんの人がやり出してから「自分も儲かるのではないか?」と最後に参入する人は、結局損します。大衆が参入したときには、その手法は撤退時期です。大衆はいつも間違っていますので。(p.156)

☆大衆が乗り出してきたときに、しめしめと思えるくらい余裕を持って進めたい。


●新規獲得に失敗して読者が2000人以下の場合、メルマガ配信スタンド等ですと、ほぼ永久に他のメルマガの中に埋もれてランキングにも乗りませんので、そのメルマガの発行自体やめたほうがいいです。問い合わせもほとんどありませんし、モチベーションも上がりません。 (中略) スタートダッシュでとりあえず4000人くらいは集めきるわけです。(p.182-185)

☆こういうのを全く知らないと、じわじわと増やしていければいいかと思ってしまう。やっぱりスタートダッシュは大事!


●メルマガのバックナンバーをすべてホームページにアップロードして、そのページにSEOをかけて、さらにそのページに合わせて登録フォームを置けば、通常のSEO対策としても使えますよね。
 僕は、自分のホームページにメルマガを全部アップしています。
 http://www.kanamori.biz

 バックナンバーを検索した人が内容を面白いと思えば、メルマガの登録者が増えます。
 また、バックナンバーによってサイトボリュームも増え、SEO上もいいです。(p.196)

☆何をやるにもちゃんと理由があるんだなぁ。戦略的に。
バックナンバーがあるといつでも読めて便利。


●「まぐまぐ」では、独自配信で持っている読者アドレスを「まぐまぐ」へ移行することを認めています(フロッピーディスクまどで、「まぐまぐ」に送れば、一括登録してくれます)。
 ですから、最初に自社でメールアドレスを蓄積しておいて、そのご一気に「まぐまぐ」に流し込めば、読者数は増加します。(p.197)

☆これが代理登録と言うことなのかな?
登録した覚えが無いのに、いつのまにか登録されている不気味なメルマガってやつ。
このシステムのおかげで、気軽にメルマガ登録が出来ない。



【アクションプラン】
・金森さんのほかの著書も読んでみたい。
 ・『超・営業法』 →読了(131224)

 ・『プロ法律家のビジネス成功術』

 ・『借金の底なし沼で知ったお金の味』

・金森さんのメルマガ「回天の力学」も読んでみたい。
http://www.mag2.com/m/0000086027.html


【Amazonレビューより】
・5つ星のうち5.0 情報は古いかもしれんが、その点は著者が「他人のやり方をコピーするだけではダメ」と著書の中で言っています。 2011年6月19日
マーケティングの世界ではカリスマである著者がインターネットで集客して1億円を稼ぎ出す手管の数々。
まず前著書の「超・営業法」でも度々言っているように広告費を「札束を燃やす覚悟で投入できない人間」は成功なんてできないとピシャリ!
著者は東大卒で会社務めの時でさえ年収1,300万円稼いでいた人間です。とにかく「仕事の出来る男」それは間違いない。
稼げないと言われている行政書士で独立して初月から月収100万円オーバー。何せ全国から仕事の依頼が山のように来るので捌き切れないくらいだったそうです。
で、気が付いたのは時間的・対費用的な制約で自分の居住しているエリア外の客の依頼は引き受けられず、多くの仕事をフイにしてしまった。

それを解消するために全国の行政書士のネットワークを立ち上げて、仕事を回すシステムを立ち上げて大多数の仕事を受注できるようになった。
「スイッチボードモデル」だそうです。この需要と供給の仲立ちをすることで利益を上げる。

ネットから集客するためにはその商品・サービスがどの程度需要と供給があるものなのかをネット上で調査する必要がある。
所謂、市場調査であり、それに基いて戦略を練り戦術を決定していく。
基本的には課金制の制約形広告を出し、自社ホームページなりメルマガなどに誘導してクリックさせ商品を購入してもらうなり、読者登録してもらうなりするのです。
ですから月に数十万円単位の広告料が普通に掛かる事になります。一般の人の大多数はそれだけで尻込みしてしまい到底実行できないでしょうが、
氏は投じた広告費の何倍もの利益を生む受注に繋げて、広告費はこれだけのリターンになった!と言っています。

成功できる人間はそもそも少数派で、多数派は99%の失敗者です。でも失敗は成功者であってもしている。
違いは何かと言うと、成功者は失敗を経験としてアップデートを重ね、ノウハウを蓄積していっているということ。
逆に失敗している人間は成功する前に挫折して止めてしまっている点だそうです。

ネットで資料請求や問い合わせをしてきたお客に「電話しない」のはあまりにも勿体ないそう。
大抵はメールで資料や情報を送付してそのまま、客の反響を待っているだけ。それでは受注できる客を取りこぼすことになる。

広告を出すにしてもコピー一つで結果が大きく変わるのがマーケティングの世界。
どの広告が最適か、候補が分かれたのなら全ての広告を(と言っても絞り込んだ中での2つ3つだが)同時に同条件下でテストするのが正しいやり方。
間違っても何となくこっちのほうが良さそうなんて理由で選択しないこと。
メルマガの文章が長文より短文でないと読まれないというのも制作側の思い込みに過ぎない模様。
データは興味のある内容なら読者は長くても最後まで文章を読むという結果が出ている。

ホームページに集客するにしてもオーバーチュア・アドワーズなどの媒体は数あれど、どれが最も効果的かは「データの裏付け」を出して判定する。
ここでもテスト→データ収集→検証→修正→テストというようにグルグル回していくわけですね。

内容は2004年当時のものだから今では情報が古くて使えないということもあるでしょう。
ですが、そう言っている方は著者がこの本で本当に言いたいことを見逃していますね。
「他人のやり方を模倣しようとする人間は常に敗者。他人と同様の方法で他人を凌ぐ結果を出そうという発想自体が根本的に間違い」
つまりはそういうことです。金森氏のやり方をソックリそのままマネしても成功なんて出来ないのだということ。
「情報が古い」という言い訳以前に著者はそういう反論すら予測して「既に先手打っている」ことに驚かされることでしょう。(孔明さん)




【評価】
評価:★★★★☆
こんな人に、こんな時におすすめ:
「ネットビジネス」「マーケティング」などの教科書として。





(130505 読了)
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2019年12月08日

勉強のススメ

勉強のススメ
石井貴士/著 (サンマーク出版) 2010年
1,400円+税



【動機】
本当に頭がよくなる1分間勉強法』 を読んで興味を持った。



【所感】
ついに愛読書を見つけた。

というわけで、愛読ブログを卒業します。


長い間、当ブログをご愛読くださりありがとうございました。




【概要】
(1)本1冊を1分で読む「ワンミニッツリーディング」、 (2)神の文章術「ゴッドライティング」、 (3)成功する話し方「サクセストーキング」。 この「ゴールデントライアングル勉強法」を実践すれば、あなたは今からでも、どの分野でも、成功することができます。 たとえ、今うまくいっていなかったとしても、昔、勉強ができなかったとしても、関係ありません。 この『勉強のススメ』では、誰にでもできる、効率的な勉強法をお教えします。 未来は今、あなたの手の中にあります。ぜひこの本を読んで、新しい人生を手に入れてください!(Amazonより)






【抜粋】





【アクションプラン】
・1mLを以前からある程度マスターしていたけど、より完璧なものにするために、もう一度トレーニングを始めた。現在5日目だが、これが楽しくて仕方がない。ほかのことをしてる時間がまったく無駄な時間に思える。このブログを1本書くのにいつも3〜4時間くらいかかってたけど、その時間があれば200冊くらい読めるので、このブログを卒業することに決めた。ブログを書いてる時間がもったいない。

・この本と同じか、この本以上に愛読する本を見つけたらまた追加で記事書くかも。それまではしばらくお別れです。

・このブログに書いたアクションプランを最初からチェックしてみて、やれそうなものはやってみる。




【Amazonレビューより】
レビューをざっと見たけど、この本の良さに気付いてる人はほとんどいないようだ。




【関連ブログ紹介】





【この本が愛読書の有名人】





【評価】
評価:★★★★★
こんな人に、こんな時におすすめ:
風呂に入ってるときに毎日少しずつ読んだ。

そして読みながら実践した。

実践したら生活が変わった。

貯まっていた積読本が宝の山に思えてきた。

この本を読む前は、読みたくても読む時間がない本たちに囲まれて焦るばかりだったが、

この本を読んだ後では、いつでもすぐに読めるので今興味のあることに集中できるようになった。



結局この本で筆者が言いたいことは一つ。

成功したければ、無駄なことやってないで究めたいことを勉強しろ!

すごいスピードで本を読めば読むほど、今までなんて無駄な時間を過ごしていたんだろうと思うと同時に、

これからは今までの10倍〜100倍くらいの成果を出せそうな気がするようになった。

それくらい威力のある本だ。正しく用いれば。


高速で読むことは右脳にもいいからボケ予防にもなる。一石二鳥だ。

ちなみに二日目は20〜50冊読むという課題だったが、

貯まっていたガイアの夜明けを1.5倍速で流し見しながら読んだ。

二日目の課題を終えるころには、ガイアも半年分くらい消化できてた。


このメソッドのいいところは、集中しなくてもいいところだ。

ガイアの夜明けを1.5倍速で聞き流しながらでも、

ちゃんと本の内容も理解できるのだ。

この本に出会えたことに感謝!



この記事を書くのに50分かかった。

1分1冊で読めば50冊も読めた。


ほら、無駄でしょ!


というわけで、このブログを書いてる時間を読書の時間に充てたいので卒業します。


そもそもこのブログを始めた目的が、愛読書を探す旅でした。

愛読書が見つかったので旅は一応終了です。



トレーニングは21日で終了する予定だけど、

その後も1日3冊以上読んでいくつもり。

読みたい本がたくさん貯まってるから楽しみで仕方がない。


それでは、長い間、当ブログをご愛読くださりありがとうございました。

posted by macky at 00:29 | Comment(0) | 勉強術 | edit | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年12月05日

未来のエリートのための最強の学び方

未来のエリートのための最強の学び方
佐藤優/著 (集英社インターナショナル) 2019年
1,300円+税







【動機】
本屋で立ち読みして興味を持った。



【所感】
外交官は20代後半で給料が1000万円を超えるらしい。

しかも外交特権を付与されているので、現地での買い物はなんでも無税。缶ビールも1本40円の世界だからむちゃくちゃお金が貯まるらしい。

こういう本を高校の時に読んでたら、公務員目指してたかも(笑)




【概要】
2020年、「教養のパラダイム・チェンジ」が起きる!
大学入試改革がもたらす「知の変動」に、何をどのように学んでいくべきかを具体的かつ実践的に解説!
母校同志社大学で行なわれた「伝説の名講義」を紙上再現!

<本書のまえがきより>

本書が具体的に想定しているのは、以下のカテゴリー(範疇)に属する読者だ。

1)大学受験を控えている中高生。
2)将来に不安を感じている浪人生。
3)現在、大学(院)の講義やゼミだけでは、十分な教養を身につけることができないと不安を覚えている大学生(院生)。
4)二〇代~三〇代、大学・大学院を卒業したが、知的基礎体力に不安を覚えていて、自分の教養の「鍛え直し」を志している社会人。

これらの人たちを指導する立場にある中学高校、大学の教師、企業や官庁の管理職にも、役立つ構成になっている。
私は、「真理は具体的」であると考えている。実用性のない「教養のための教養」「知識のための知識」を身につけても、意味がない。
同時に、すぐに役に立つような実用的知識は、陳腐化が早いのである。本書で述べていることを要約すると、文科系、理科系を問わずに
高校教科書レベルの知識をきちんと体得しておけば、国際基準での教養が十分に身につくということだ。

しかし、教科書の記述は単調なので、自分が苦手意識を持っている分野をマスターするのは至難の業だ。それを克服するためには、
「この知識を得なくてはならない」という知的意欲を持つことだ。本書を精読していただければ、あなたの知的欲求が刺激され、学習意欲が増進すると私は確信している。

<本書の目次より>

第1部 君たちはどう学ぶか 

I なぜ受験で勉強したことはすぐに忘れるのか
II「国際基準」の人材になるための必須条件とは
III これからは「文理融合」の教養が求められる
IV 今からやるべき「英語」と「数学」の学び直し

第2部 真の意味の「エリート」とは
(対談)佐藤優×野口範子(同志社大学生命医科学部教授)

I 現代日本に欠落している「文理融合」の知
II 「教養の底上げ」のために今、やるべきこと(Amazonより)




【抜粋】
●最初にも言ったように私が卒業したのは埼玉県立浦和高校だけれども、いわゆる進学校なんだ。その縁で、浦和高校にときどき講演に行くのだけれども「将来何になりたいか」という話を聞くと、弁護士か医者か公認会計士なんだね。それで私は言うわけ。
「どれも貧困ビジネスに陥る可能性があるよ」
 まず公認会計士だが、これは試験に合格しても資格が取れない。試験に合格したあと監査法人に二年間勤めないといけない。でも今、監査法人に就職できるのは合格者の8割で、残りの2割は、あれだけ難解な試験に合格しても就職できなくて、資格が取れないんだ。
 それから弁護士だけれども、今は法科大学院まで行って司法試験を受ける。同支社はそんなに授業料は高くないが、奨学金だけに頼って勉強したら、だいたい300万から400万は借金を背負うといわれている。これが司法試験合格後にのしかかってくるわけ。毎年、司法試験に合格した若手弁護士が、全国で50人、60人と辞めているという現実がある。それはなぜかというと「貧困」。弁護士であるために、かならず弁護士会に所属しないといけないけれども、その会費が毎月5万。この会費を納められない弁護士がそれだけいるということ。
 公認会計士や弁護士は明らかに作りすぎなんだ。医者はそこまでの状況にはなっていないけれども、都市部での競争ははげしいから、親の病院を継ぐということでもないと開業はむずかしい。では、病院の勤務医はどうかというと、生涯収入は総合商社や新聞社のほうがずっといいのが現状だ。 (p.52)

☆たしかに毎月5万円もの会費を駆け出しの弁護士が捻出するのは大変だ。「貧困」から抜け出すために苦労して弁護士になったのに、「貧困」が理由で辞めないといけない現実。
弁護士か医者か公認会計士も貧困ビジネスというのを知ったうえで目指すのと、実際になってから現実を知るのとでは雲泥の差だ。



●文科系ならば数学検定3級からスタートしよう
3級は中学3年生までの数学で。それに合格したら準2級。そして最終的には2級。文科系ならばそれで十分だ。もう少し、高度な数学を勉強したい、勉強する必要があるというのであれば、準一級を目指す。そうなると微積分や統計処理が分かるようになる。
 でも、たいていの人はそこまで数学検定の試験勉強にかまけていられないというのが率直なところだろう。ことに経済学部や商学部、あるいは社会学部などで数学を必要としている人たち、あるいは数学や物理が苦手なままAO入試で理科系に入った人たちはそんな迂遠な方法では時間的に間に合わないということもある。そういう人たちに薦めるのが 『大学基礎数学キャンパス・ゼミ』 (馬場敬之、マセマ)という本。これは知られざるベストセラーで、累計で数百万部出ている。東大や東工大にも数学が苦手な学生がいるからね、彼らもこれでこっそり勉強している。具体的には複素数平面、数列、関数の極限、微分法」積分法、行列と1次変換、確率分布。それを6章に分けて、高校二年生くらいの数学の知識があれば、確実についていける丁寧な本の作りだ。演習問題の解答もよくできている。これで勉強すれば、基本的に大学の経済学部、商学部の数学、社会学部の統計処理は対応できる。(p.80-81)

☆私立文系は(偏差値を上げるために)受験で数学がいらないことがほとんどだけど、実際は論理的思考をするうえで数学が必須とのこと。
この本(キャンパスゼミ)欲しいなぁ。一番大きな本屋に行ってみたけど置いてなかった。なんでこういう良書が世間に出回ってないんだろう。



●数学の学び方について話したから、今度は英語の学び方も説明しよう。
2020年の入試改革の目玉は、英語のテストに資格・検定試験を併用することになったことだ。具体的に言うと、英検、TEAP、TEAP CBT、TOEIC、TOEFL、iBT、IELTS、GTEC、ケンブリッジ英検。これらを導入することによって読む・書く・聞く・話すの四技能を底上げしようというわけだ。
 これに対応した勉強法としては、まず英検2級からトライする。2級の1次試験、学科テストが簡単にクリアできるけれども、会話のほうは慣れていないと結構厳しいよ。同志社の一般入試に合格している人ならクリアできるとは思うけれど、今のいびつな高校英語の構成からすると、二次試験で落ちる事は充分あり得る。
 それと並行して文法を学ぶ。英文法に不安のある人は、マーフィーと言う人が書いた 『Essential Grammar in Use』 という教科書がケンブリッジ大学出版局から出ている。書き込み式のドリルだけど、これで勉強するといい。
 神学校で私の講義を取っていて、英語にあまり自信がないという学生にやらせていたけれども、大体2ヶ月半から3ヶ月で終えている。これができるようになれば、英検2級と準1級の間くらいの実力がつく。
 英検の準1級を狙うには、同じ著者の 『English Grammar in Use』 という2冊の本で勉強する。
 前者はイギリス英語、後者はアメリカ英語で、これも書き込み式ドリルだけど、すごくよくできている。神学部の学生の場合、大体4ヶ月から5ヶ月で終わっている。これをやっておけば、英検準1級と1級の間くらいの実力がつくから、外国に留学するのに困らない程度の英文法の知識はつく。



 英検の準1級を実際に合格するのは結構大変だよ。東大の学生でも英検の準1級をクリアできているのは1割もいないだろう。
 なぜそういう推定が成り立つかというと、先日から日本の外務省は合格者にTOEFL iBTでスコア100を取るようにと要請した。これはだいたい英検の準1級だ。
 どれくらいクリアできたと思う? 情けないことに30%だ。外務省のキャリアで入る連中がこういう状態なのは非常に困るんだけれどもそれが現実だ。
 それはさておき、英検準1級の1次試験に受かったところで、二次試験の勉強するとともに、イギリスに行く人はIELTSに挑戦してほしい。これは筆記試験だから結構難しいよ。アメリカへの留学を考えている人、あるいは同志社での交換留学の場合はTOEFL iBT。就職を考える人、ビジネスの世界に行くことを考えている人はTOEIC。この3つの試験のどれかに進んでほしい。
 目標として欲しいスコアは、TOEICは900。TOEFL iBTは100。IELTSは7.0。これだけの英語力を持っていれば、日本の上位5%以内に入る。英語に関してはこれで完成と考えていい。一般入試で合格している標準的な同志社の学生ならば、2年間、システマティックに勉強すれば、今の時点での英語が比較的苦手、高校2年生レベルしかない人でも、この目標は充分に達成できる。



 なぜここで「達成できる」と断言できるかというと、私の神学部の教育の経験だね。去年4月の時点で、IELTSが5.0の学生がいた。それでイギリスに行きたいと。スコアを上げろということで「この問題集でこういうふうに毎日3時間やりなさい」と。「土日は5時間ずつやりなさい」と言って指導した。この時、推奨したのは、さっきも紹介したマーフィーの 『English Grammar in Use』 だ。コツコツ勉強できる子だったから、9月の時点でIELTSのスコアが7.0になった。それで今、エジンバラ大学で宗教学を勉強している。「1日7時間勉強しないと講義についていけないから大変だ」と言っているけれど、ちゃんとこなして帰ってくるだろう。2回生から3回生にかけてイギリスで勉強するそうだ。

 また、その様子を見て発奮した、去年、2回生だった女子学生がいてね。同志社にインターシップみたいな形でマレーシアに行くプログラムがあると。それでTOEICで720くらい要求されている。「君、今いくつだ?」と聞いたら430何点。「それだったらこの問題集1冊に絞って、3回やれ」と同じく 『English Grammar in Use』 を推奨した。そうしたら報告に来て、840取れたと。それで今、マレーシアに行っているよ。

 神学部の子たちが半年程度の勉強で、それくらいスコアも上がっているからね。今年も何人か一生懸命勉強やっているけれど、カチッとスコアが上がってきている。そういったことを見ると、みなさんも入学試験のときの力は同じくらいだから、少しシステマティックに勉強すればこれらの目標をクリアできる。
 以上は留学の必要がある人、あるいは将来、仕事で英語使うことになる人の場合の勉強法だ。つまり読む・書く・聞く・話すの4技能をオールラウンドに求められる人たちだ。これからはそういう人たちはどんどん増えていくだろう。だが、自分はドメスティックで、留学もしないし、英語を使う仕事に就くつもりもないという人の前はどうするか。その場合、最低限でも英語を読む力をつけることだ。
 はっきり言って、外国語学習の場合、書く力・聞く力・話す力が読む力を超える事は絶対にありません。逆に言えば、読む力さえつけておけば、残りの力は後からでもカバーできる。だから、せめて大学時代には英語を読む力をつけておくことだね。
 その点で、東大の教材はよくできているよ。
 東大教養学部の教育のいいところは、英語の先生たちがよく横の連携をとって、ベーシックな教科書や、論文の書き方や、資料の探し方についての共通の副読本を作っている点だ。 『知の技法』 (東京大学出版会)というのはそれで、ここには文化系、理科系を問わずに必要な、基本的なノウハウが書かれている。
 また、 『東京大学教養英語読本』 というリーディングテキストがある。これは文化系、理科系の双方のジャンルから英語のテキストがバランスよく選ばれていて、右側にわかりにくい単語の解説がついて、なおかつ時々質問が出ているという形だから、通常の忍耐力のある学生ならば半年で消化できるだろう。この教科書を丁寧に読んでいれば、読む力としては必要かつ充分で、英検の準一級レベルに合格する力がつくはずだし、大学入試にも心配がない。(p.84-89)


☆紹介されていた文法書をやってみたい。

English Grammar in Use』(イギリス英語)

Grammar in Use Intermediate』 (アメリカ英語)


Essential Grammar in Use』(初級)

例文の音声を聞くため、eBookのアクセスコードがすでに使用されていることが多いので注意。使えたらラッキーくらいの気持ちで。


学習手帳付 日本限定版 English Grammar in Use
学習手帳付 日本限定版もある。
書店で3,800円+税=4,180円で売られていた。
結構高いけど、これ一冊を3回もやれば十分とのことなのでコストパフォーマンスは高いかも。
(実際にこれだけをやってTOEICで430点→840点になっている人もいる)


ただ、英語は読む力が一番(書く力・聞く力・話す力が読む力を超えることは絶対にない)と力説しているところは、議論の余地がある。
(そもそも読む力を一番に持ってきているからこそ、日本人は長い間英語を勉強しているのにほとんどの人が英語をまともに喋れないのだと思う)



●しかも理系の場合、さらに問題なのは数学ですら暗記科目になっている。「暗記数学」を提唱している和田秀樹さんは数研出版の 『チャート式基礎からの数学』 (通称・青チャート)にある解放を徹底的に暗記しろと勧めていて、それが今や受験界での常識になっているわけだけれども、それは基礎学力のある生徒にしか適用できない勉強法です。解法のもとになっている公理、定理、公式の意味をきちんと理解して、自力で解法を導き出せるだけの能力を身につけないと数学をやったとは言えません。大事なのは青チャートに取り組むのではなく、教科書をきちんと読んで理解することです。教科書の地の文に書かれている事柄の意味が分かるようになれば、それだけで数学の成績が上がるようになります。(p.109)

☆受験は要領っていう本を高校の時に読んで、チャートを丸暗記しろって言ってたのを思い出した。チャートは青チャートだったのか、早速買ってきた。ちょっとやってみよう。




佐藤 教養の底上げをしつつ、かつ地方公務員上級に合格するレベルを目指すということで考えれば、いちばんいいのは過去問をたくさんやることですよ。具体的には 『地方上級教養試験過去問500』 というのが実務教育出版から出ている。これは1ページに1問、問題が書いてあって、そこに解答と解説が書かれている。その解説がけっこう詳細だから、これを端から順番に解いて、解説を読んでいくだけでかなりの教養の欠落部分を埋められる。(p.162)

☆教養のチェックにいいかも。
地方公務員に比べて、国家公務員試験を受ける人は数が少ないから、国家公務員はこの種の参考書や問題集はほとんど存在しないそうだ。



●大学、大学院の間に勉強できるのは本当に基礎の基礎で、そこから20年かけて専門を勉強する。それでようやく神学的な思考ができるようになる――そういう世界だから、神学を続けたければ、その20年間、食っていくための仕事を見つけないといけない。その覚悟が君たちにあるんだったら、まずは安定した就職先を探す。できれば40代になったころに年収1000万を超えるような、そういった場所を見つけなさい、そうしたら神学を落ち着いて学ぶことができる。(p.164)

☆大学では基礎を学び、それから20年かけて勉強するという発想がおもしろい。
年収1000万あって、大学で勉強したことを今でも続けられて、それが人々の役に立ってるって人が一番幸せかも。




【アクションプラン】
・論理的思考を身に付けるために、青チャートで数学の勉強を始めた。高校の時は数学はつまらなかったけど、大人になって数学をやり直すとめちゃめちゃ楽しい。
経済学や経営学も理解が深まるかも。

文系だから大学入試には数学はいらなかったけど、
結局は数学は様々なところで必要になってくるから
どこかで学び直したいなと思っていた。


・本当に好きなことなら必ず食べていけるらしい。



【Amazonレビューより】
・5つ星のうち5.0未来に向け、「知的欲求が刺激される」本
2019年3月18日
形式: 単行本
佐藤優氏の母校:同志社大学での講演(演題「文系学生のための教養の習得と活用法」、「理系学生のための教養」の2講演)と野口範子(同志社大学生命医科学部)教授との対談から本書は成っている。

意地のわるい言い方をするなら、本書は佐藤氏の母校:同志社大学と同大に新しく設置された「サイエンス・コミュニケーター養成」のための講座の宣伝本である。しかし、その思い入れ、母校愛にはそれなりの根拠があり、新設講座にもそれなりの必要性がともなうことが示されて、読後の印象としては、なるほど、ごもっとも、むべなるかな・・といったところだ。

佐藤氏の既刊を読んでいる方であれば、〈外務省研修生がモスクワの大学を「退学」させられた〉ことをご存知のはずだ。本書でもそのことが取りあげられる。「日本の超難関大学を卒業して、外交官試験に合格し」た面々が、憂き目にあった理由は、「世界スタンダードの教養を身につけ」ていなかったことにある。合格するために、理系あるいは文系の特定の科目を“捨て”て試験に臨み、暗記に終始して身につけた程度の学力では、国際基準に相当せず、いわば“捨てられる”ことになるということだ。

「まえがき」で著者は、「本書で述べていることを要約すると、文科系、理科系を問わずに高校教科書レベルの知識をきちんと体得しておけば、国際基準での教養が十分に身につくということだ」と率直簡潔に記している。そして、さらに補足して〈しかし、教科書の記述は単調なので、自分が苦手意識を持っている分野をマスターするのは至難の業だ。それを克服するためには、「この知識を得なくてはならない」という知的意欲を持つことだ。本書を精読していただければ、あなたの知的欲求が刺激されると私は確信している。〉と続ける。

本書には、“捨てたもの”を、埋め合わせるうえで「教科書」にまさる著者推薦のテキストが紹介され、また、独学するうえでの具体的方法も示される。さらには、「STAP細胞」事件と「日本社会に潜む構造的問題」と錬金術のことなども語られる。神学という「役に立たない」と見なされがちな学問を延々と学んできた方ならではの深い内容も示されて興味深い。(アホ ロートルさん)




【関連ブログ紹介】
・今から10年後くらいに大学を卒業して社会に出てくる人は優秀だからあっさり抜かれるよ『未来のエリートのための最強の学び方』
https://cat-marketing.jp/blog_detail/entry/89.html

☆そうそう。これも衝撃的な内容だった。

40年前と教育自体は変わってないから、今の人と40年前の人はあまり変わらないけど、
これから10年くらいかけて教育システムが大きく変わるので、
10年後20年後はあっさり後輩に抜かれてしまうだろうってこと。

私は私大文系出身で、30歳を過ぎてから1年以上かけて高校数学を勉強しなおしましたが、とても有益だと実感しています。ウェブサイトのデータ分析をするのに、関数や統計の知識があると思考の幅を広くとれる。分析レポートを書くのにも論理的に正確に伝えられると、メリットしかない。これがもし数学的な基礎がないならば、意味不明な自己流のデータ分析みたいになってしまい、そんなものにはなんの値打ちもありません。


こういうのを読むとモチベーションが上がりますね。




【この本が愛読書の有名人】





【結論】
これからのキーワードは文理融合。




【評価】
評価:★★★★☆
こんな人に、こんな時におすすめ:
高校の時に読んでおきたかった。

ところどころ、(英語の学び方やSTAP細胞の記述など)鵜呑みにはできないところがあるが、勉強への意欲を高めてくれる。


ところで、佐藤さんのすごいと思うところは、

「こんな仕事をやりたい」って言うと、

「じゃあこれをやりなさい」って即座に答えられるところだと思う。

かなり知識が豊富だ。

こういう人がもっと増えれば、もっと人材の有効活用ができるんじゃないかな。


今の世の中って、やりたいことがないんじゃなくて、やりたいことや夢はたくさんあるけど、

具体的に何をやったらなれるのかわかりにくいのが問題だと思う。

で、本当にこれをやってて意味があるのかなと思いながら試行錯誤を続けている。

多分10年迷っている人が、佐藤さんみたいな人に会って質問したら10秒で答えが出るのでは。






posted by macky at 19:06 | Comment(0) | 勉強術 | edit | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする