2019年12月01日

心に響く小さな5つの物語

心に響く小さな5つの物語
藤尾秀昭/著、片岡鶴太郎/画(致知出版社) 2010年
952円+税






【動機】
人間学を学ぶ月刊誌 『致知 2014.10』 で紹介されていた。


最近寝不足が続いていたので、昨日は早めに20時半に寝たが、21時に起こされた。

外で酔っぱらった大学生が大声で叫んでいたのだ。

人の迷惑も顧みずに。

再び寝ようとしたが眠れず、せっかく起きたから何かをしようと思い、この本を手に取った。

ページ数が少ないから、気軽に読めるだろうと思って。



【所感】
5つの短編が収められており、15分から20分で読めるが、
深く考えさせられた。

とくに印象に残ったのは、第1話のイチローの作文と、
第5話の縁の話。

気が付くと、涙があふれていた。



【概要】
15分で読める感動実話。7歳の女の子から95歳の男性まで、年齢・性別を問わず、あらゆる世代に感動を呼ぶ一冊です。特に、ある少年と小学校担任教師との感動エピソード「第5話 縁を生かす」は、 ネット上でも話題となりました。「『縁を生かす』はすばらしく、読み終わって、 私も両眼から涙を一杯流しておりました。 最近こんなに夢中になって読んだ本はありませんでした」(85歳・作家・男性) 他にも、大リーガーイチロー選手の原点ともいえる小学生時代の作文が紹介される「第1話 夢を実現する」など、 それぞれの物語には、素晴らしい一生を送るためのヒントが凝縮されています。 市川海老蔵氏「涙がとまりませんでした…」、武田双雲氏「涙止まらず、心洗われました」、片岡鶴太郎氏「私もこの物語を読み、涙が止まりませんでした」……等々、著名人からも感動の声多数。プレゼントにも大変喜ばれています。(Amazonより)




【抜粋】
●第五話 縁を生かす
その先生が5年生の担任になった時、1人、服装が不潔でだらしなく、どうしても好きになれない少年がいた。

中間記録に先生は
少年の悪いところばかりを記入するようになっていた。

ある時、少年の1年生からの記録が目に止まった。
「朗らかで、友達が好きで、人にも親切。
勉強もよくでき、将来が楽しみ」
とある。


間違いだ。他の子の記録に違いない。

先生はそう思った。

2年生になると
「母親が病気で世話をしなければならず、
時々遅刻する」
と書かれていた。

3年生では
「母親の病気が悪くなり、疲れていて、
教室で居眠りする」

3年生の後半の記録には
「母親が死亡。希望を失い、悲しんでいる」
とあり、

4年生になると
「父は生きる意欲を失い、アルコール依存症となり、
子どもに暴力をふるう」


先生の胸に激しい痛みが走った。

ダメと決めつけていた子が突然、
深い悲しみを生き抜いている生身の人間として
自分の目の前に立ち現れてきたのだ。
先生にとって目を開かれた瞬間であった。



放課後、先生は少年に声をかけた。

「先生は夕方まで教室で仕事をするから、
あなたも勉強していかない?
わからないところを教えてあげるから」

少年は初めて笑顔を見せた。

それから毎日、
少年は教室の自分の机で予習復習を熱心に続けた。


授業で少年が初めて手を挙げた時、
先生に大きな喜びがわき起こった。
少年は自信を持ち始めていた。



クリスマスの午後だった。
少年が小さな包みを先生の胸に押し付けてきた。
あとで開けてみると、香水の瓶だった。
亡くなったお母さんが使っていたものに違いない。

先生はその一滴をつけ、夕暮れに少年の家を訪ねた。
雑然とした部屋で独り本を読んでいた少年は、気がつくと飛んできて、先生の胸に顔を埋めて叫んだ。

「ああ、お母さんの匂い!
今日は素敵なクリスマスだ」





6年生では先生は少年の担任ではなくなった。
卒業の時、先生に少年から一枚のカードが届いた。

「先生は僕のお母さんのようです。そして今まで出会った中で一番素晴しい先生でした」


それから6年、またカードが届いた。

「明日は高校の卒業式です。僕は5年生で先生に担当してもらって、とても幸せでした。おかげで奨学金をもらって医学部に進学することができます」


10年を経て、またカードがきた。


そこには先生と出会えたことへの感謝と父親に叩かれた体験があるから
患者の痛みがわかる医者になれると記され、こう締めくくられていた。


「僕はよく5年生の時の先生を思い出します。
あのままダメになってしまう僕を救ってくださった先生を、神様のように感じます。
大人になり、医者になった僕にとって最高の先生は、5年生の時に担任してくださった先生です」


そして1年。
届いたカードは結婚式の招待状だった。

「母の席に座ってください」


と1行、書き添えられていた。




『致知』 連載にご登場の鈴木秀子先生に教わった話である。

たった1年間の担任の先生との縁。
その縁に少年は無限の光を見出し、それを拠り所として、それからの人生を生きた。
ここにこの少年の素晴しさがある。


人は誰でも縁の中に生きている。
無数の縁に育まれ、人はその人生を開花させていく。

大事なのは、与えられた縁をどう生かすかである。(p.59-75)



☆ニュースとかでも最近しょうもない先生が多くて子どもの将来が心配になる。
子どもに光を与えるとこんなに輝くのだということを、教師はもっと自覚する必要がある。
教育は大事。








【アクションプラン】
・イチロー選手を見習って目標に向かって毎日努力しよう。
(だいたい成功してる人って小学校6年までに夢を見つけてるな。そしてその夢に向かって走り出すのが速い人ほど成功スピードも速い)



【Amazonレビューより】
5つ星のうち5.0 日本中の小学生に贈りたい1冊 2010年2月5日
形式: 単行本Amazonで購入
日本中の小学生に是非、読んでもらいたいです。
先生と、親御さんと一緒に読んでもらいたいです。

本書の元になっている月刊誌「致知」も「小さな人生論」も全部読んでいました。
しかし、何度読んでも感動します。力づけられます。しっかり生きようと思います。

縁あって、1月末に開催された「致知新春大会」に参加したときには、
挿絵を描かれた片岡鶴太郎さんが登場され、「第5話 縁を生かす」の朗読を聞く機会に恵まれました。

周囲を見渡すとハンカチで涙をふく人が、1人や2人ではありませんでした。

「心の琴線に触れる」とはこのことだと思います。

このような良書に小さいころから接することができた子供は、
人生の苦難にあった時にそれをしっかりと乗り越え、
立派な人間に育ってくれることでしょう。

将来、自分が子供を育てる機会に恵まれたら、必ず一緒に読みます。(樵さん)




【関連ブログ紹介】





【この本が愛読書の有名人】







【評価】
評価:★★★★☆
こんな人に、こんな時におすすめ:
道徳の授業で読ませたい。

第1話のイチローの話は小学生に読ませたい。

第5話の縁の話は小学校の教師に読ませたい。




 
posted by macky at 23:54 | Comment(0) | 自己啓発 | edit | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする