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2012年07月02日

エディプスの恋人

エディプスの恋人 (新潮文庫)

エディプスの恋人
筒井康隆/著(新潮文庫) 1981年 (単行本は1977年)


【概要】
七瀬三部作の完結編である。
人の心が読める精神感応能力者(テレパス)の火田七瀬が高校の教務課事務員に。

【動機】
『七瀬ふたたび』を読んだので、その続きとして。


【評価】
評価:★★★☆☆
こんな人に、こんな時におすすめ:
家族八景』 『七瀬ふたたび』 を読んだあとに。
物語は繋がっているので、順番に読んでいくことをおすすめします。




【抜粋】
一応、以下ネタばれ注意。

 
●沖の回想による「人体飛行事件」と、一ヶ月前の「硬球破裂事件」の共通点は、どちらもそれが超能力者によるE・S・P(エクストラ・センソリイ・パーセプション)であったとして考えた場合、念力または念動力、いわゆるテレキネシスとサイコキネシスとかいわれているものの範疇に属する事件である。(p.33)

☆テレキネシスとサイコキネシスの違いについてちょっと調べてみた。テレキネシスとサイコキネシスは、対象物の動かし方によって区別されることがある。テレキネシスは、自分の念を送り込むことによって対象物を動かすが、サイコキネシスは、物理的エネルギーを発生させて対象物を動かす。自分を対象として自身が宙に浮く舞空術も、テレキネシスに含まれるとされる。


●目次には百人ほどの洋画家の名が並んでいて、その中には香川頼央の名もあった。七瀬はそれを買った。
 アパートに戻り、あっさりと夕食をすませてから七瀬は雑誌を開いた。(p.61)

☆買ってきた本を、さっそく読んでいる。当然といえば当然の流れなんだけど、自分だったら1週間とか1ヶ月とかそのままほったらかしにしてるなぁと苦笑した。いつからだろう、買ってきた本をすぐに読まなくなったのは。


●そうです。まさに彼女は宇宙に君臨する意志、即ち「宇宙意志」だったのですよ。(p.169)

☆昔、タワードリームというゲームをやっていると宇宙意志という不思議なキャラクターが出てきたが、そういう意味だったのか。それはともかく、スケールがどんどん大きくなっていき、まさに神の領域に入っていく。



【所感】 (ネタばれ注意)
自分がいるこの世界は夢か現実か・・・。

主人公が記憶喪失で段々記憶を取り戻していくという話はよくあるけど、その逆の発想はおもしろい。しかも恐ろしい。

全知全能の神を一人の人間として扱っているけど、自分の心が生み出したものという視点で見るとまた違った楽しみ方ができる。
つまり全て七瀬が構築した世界なのである。




【アクションプラン】
・筒井康隆は高校時代に順番に読んでたのだが、まだ読んでいない作品が手元にたくさんあるので読んでみよう。
posted by macky at 22:35 | Comment(0) | TrackBack(0) | 小説 | edit | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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