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2010年07月15日

この国を支配/管理する者たち

この国を支配/管理する者たち―諜報から見た闇の権力
菅沼光弘、中丸薫/著(徳間書店) 2006年


著者は明治天皇の孫だという中丸薫さんと
元公安調査庁調査第2部長の菅沼光弘さん。

内容以前に構成がバラバラな印象を受けた。
対談集の様でいて、どちらがしゃべっているかわからない。
例えば、P96で中丸さんがしゃべっているのかと思っていたら
「中丸さんの提唱されるようなシンクタンクを〜」という最後の一文に
ビックリさせられたり。

話の途中で全く関係の無いコラムがポンっと挿し込まれたり。

菅沼さんは理路整然としているのでわかりやすいが
中丸さんの文章はわかりにくい。
まるで酔っ払いと話しているような気分になる。

それはさておき、なかなか貴重な本である。
嘘か誠かわからないところも多いが、
アンタッチャブルな件はなかなか表に出ないから
そのことだけで嘘だとは言えないだろう。

この本に書かれていることは、インターネットでは時々論じられるが、
TVや新聞で話題になることはまずない。


菅沼さんの主張は、情報を大事に。この一点である。

日本は情報をないがしろにしたから戦争に負けた。
さらに戦争に負けた後、情報を捨てろとGHQに言われてあっさり捨てたから
現代の情報戦で他国に歯が立たないと。

一方の中丸さんは、世界平和を訴えている。

各国の要人と気軽に会える立場を利用して
「じゃ、仲良くやりましょう」とあっけらかんとしている。
そこには策略が無いように見える。
それが相手の警戒心を解くのかもしれない。


ちなみに、兼高かおるさんとは別人である。




●結局、小泉さんの標的は経世会のドン、野中広務さんだったのです。郵政・郵便局のドンも野中さんでした。かつて衆議院の逓信委員長として、NHK会長を更迭させたのは有名ですが、郵政省も彼が牛耳っていたわけです。郵政民営化とは、そのドンの野中さんをいかにして倒すかということです。
(中略)
小泉さんは、まず手始めに肉のハンナンという会社を摘発した。野中さんの政治資金源を絶つためです。
(中略)
日本で狂牛病が問題になった時に、英国から肉骨粉を独占的に輸入していたのはこのハンナンなのです。しかし、当時の農林省はハンナンを全然調べられなかった。逆に、使った畜産農家を調べた。
(中略)
ハンナンは、そのことによって食肉で損をしたといって、狂牛病対策のために国家が出した補助金を、ものすごくとってしまった。社長の浅田満はこの詐欺で捕まりました。
(中略)
暴対法によって山口組をつぶそうと思っても、なかなかつぶせないということで、まず資金源を断つことが始まったわけです。その手始めに、ハンナンを支えている政治家をやっつけようということで、まず鈴木宗男さんがやり玉に上がった。
(中略)
もう一つの隠れた目的は、アメリカの要請にしたがって、不良債権のもとになっている日本社会独特の闇の部分を透明化するという政策でした。
(中略)
そうなりますと、金融機関はゴルフ場などに金を貸さなくてよくなったので、バタバタとたくさん倒れたのです。つぶれたゴルフ場を誰が買ったか。それはゴールドマン・サックスです。(p27〜31)

☆つまり、郵政民営化というのは、経世会つぶしと山口組つぶし。
そういえば、小泉さんは自民党をぶっ壊すって言ってましたね。
鈴木宗男の逮捕の本当の理由などはなかなか表には出てこないけど、
一連の事件がこうして裏で繋がっているというわけですか。
この27ページから41ページくらいまでが、この本の一番面白いところかもしれません。
そこまで書いてもいいのかという気がします。


巻末資料の3(中国共産党「日本開放第二期工作要項」)というのが
結構怖いんですけど。

これは、中央学院大学の西内雅教授(故人)が昭和47年にアジア諸国を歴訪した際、
偶然、入手した秘密文書だそうですが、

●テレビのニュース速報、実況報道の利用価値は極めて高い。画面は真実を伝えるものではなく、作るものである。目的意識を持って画面を構成せねばならない。(p359)

☆こんなのは序の口で、対自民党工作など細かく戦略が述べられている。
問題は、この文書が本物かどうか。



・英国王立国際問題研究所(RIIA)の起源。
1890年頃、世界の覇者であった英国は東インド会社を経営していたが、
それを牛耳る英国貴族が植民地政策を進めるための頭脳集団(ラウンドテーブル)を組織した。
これがRIIAの母体である。

RIIAを司令塔として、ビルダーバーグ、外交問題評議会、日米欧三極委員会を通して、
米国を操り、骨抜きにしてきた。


評価:★★★★☆
posted by macky at 23:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | ビジネス書 | edit | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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