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2011年06月30日

20歳の時に知っておきたかったこと

20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義

20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義
ティナ・シーリグ/著、高遠裕子/訳 (阪急コミュニケーションズ) 2010年


【概要】
起業のメッカとも言えるシリコンバレーに近いスタンフォード大学で教鞭をとっている著者が、20歳の誕生日を迎える息子に誕生日プレゼントとして書いた本。全編を通して、失敗をチャンスに変えろというメッセージが伝わってくる。


【動機】
「白熱教室」をTVでたまたま見て興味を持った。

【所感】
いまある資源を有効に使えばたいていの問題は解決する。それがつまり起業家精神である。
社会に出て成功するためには、大学時代に専門知識を学ぶことも重要だが、起業家精神を発揮して問題解決能力を磨くことが大事である。
失敗から教訓を引き出し、それを武器に前に進めば必ず成功できる。

今ある資源を最大限に使って問題を解決するのだが、
おもしろいのは、無理に使わなくてもいいというところ。そこは柔軟に考える必要がある。
たとえば5ドルを使って二時間でできるだけ増やせと言われたら、5ドルを無いものとして考えたほうがうまくいくこともある。
つまり、5ドルというのが逆に発想を縛っていたということである。


【抜粋】
●女性には困ったためしがない、と思えるような男性がいました。とくにハンサムなわけでもないし、面白いわけでもありません。頭がいいわけでもなく、とりたてて魅力があるとも思えません。だから、女性にモテるのが不思議でした。友人はある日、思いきって聞いてみました。どうして切れ目なく女性とつきあえるのか、と。すると、こう答えたそうです。「単純なことだよ。魅了的な女性がいたら、片っ端からデートに誘っているんだ。中にはイエスと言ってくれる娘もいるからね」。この男性は、数少ないヒットを打つためなら、どれほど空振りしても気にしなかったのです。ここから、ごく一般的な教訓が引き出せます。外に出て、多くの物事に挑戦する人のほうが、電話がかかってくるのをじっと待っている人よりも成功する確率は高い、ということです。
(中略)
遅いよりは早いほうがいい。早ければ、成功する確率の高いチャンスにエネルギーを注ぎ込むことができます。(p.104)

☆内容が優れていることよりももっと重要なのがアタック数を増やすということ。失敗を恐れるべからず。


●イギリスのハートフォードシャー大学のリチャード・ワイズマンは、幸運について研究し、「運のいい人たち」には、一般の人よりも幸運を呼び込みやすい共通の資質があることを発見しました。第一に、目の前に転がってきたチャンスを活かします。自動運転で気楽に行くのではなく周囲で起きることにたえず注意を払うことで、そのときどきの状況を最大限に活かせるのです。こうした人たちは、コミュニティのイベント情報に詳しく、近所に誰かが越してくればいち早く気がつきます。同僚が困っていて助けを必要としているのに気づくのもこういう人たちです。運のいい人たちは、未知のチャンスを歓迎し、経験のないことにも積極的に挑戦します。よく知らないジャンルの本を積極的に読み、あまり知られていない場所を旅し、自分とはタイプの違う人たちとつきあおうとします。
(中略)
要約しましょう。よき観察者であり、開かれた心を持ち、人あたりがよく、楽観的な人は、幸運を呼び込みます。

☆自分で運がいいと言っている人はたいてい当てはまるような気がする。つまり、強運を呼び込んでいるのである。私もそのことにはなんとなく気付いていたので(自分自身も運がいいほうだと思う)、運がいい人に対して妬んだりする気持ちは全くない。むしろ、そういう人と長く付き合いたいと思うのである。「あなたは運がいいほうですか?」という質問で、相手の性格がだいたいわかるかも。
目の前に転がってきたチャンスを活かすというのはとても大事。逆に言えば、チャンスを活かせるからこそ運のいい人になれるわけで。


●競争が好きなのと、目標達成の意欲が強いのとでは、大きな違いがあります。競争好きとは、ゼロサム・ゲームのなかで誰かの犠牲と引き換えに成功することを意味します。これに対し、目標達成の意欲が強い人は、自分自身の情熱を掻き立てて事を起こすのです。偉大なリーダーの多くは、周りの人たちの成功に刺激され、やる気になっています。(p.197)

☆劣等感をバネに他人を見返してやろうとがむしゃらに働いて成功した話をよく聞くので、やっぱりそういう境遇じゃないとなかなか成功しないのかと思っていたけど、そうじゃないことに気付かされた。私自身、向上心はあるが他人を蹴落としたりするのが好きじゃないので、この一文には勇気付けられた。

闘争心に燃えるか、それともやる気に燃えるか。人を蹴落とすことで満足を得るより、人の成功に刺激を受けて自分のやる気につなげる方が私には合っている。だから人を応援するのだ。


【アクションプラン】
・もっと冒険したい。実験のつもりで。



【評価】
評価:★★★☆☆
こんな人に、こんな時におすすめ:
今までの自己啓発本とはやや異なるので好みが分かれるかも。

たとえば、「失敗を想定しておけば、失敗したときにすぐに対処できる」など。
これが今までだと「失敗や不安をイメージするから、それが現実となるのだ。だから成功をリアルにイメージしろ」

もちろん失敗を想定して対処法を考えておくことは大事だけど、
本書では、何かわからないけど失敗しそうな予感があった。そしたらやっぱり失敗した。
でも失敗しそうだと思っていたから大丈夫、みたいな記述なのでちょっと詰めが甘いが、
失敗をとても肯定的に捉えているところが面白い。


失敗しろ! 早く失敗しろ! 何度も失敗しろ! そしたら成功が近づく。

これはある意味真理なのかもしれない。
「失敗は成功のもと」とはよく言ったものである。
失敗しろ(=試行錯誤しろ)と言っているようにも聞こえる。

同じ失敗を何度も繰り返すのは最悪だけど、やるべきことを全てやった上での失敗は大歓迎だといったところか。
それは失敗の方法がまた一つわかったということなのだから。
この蓄積が成功に繋がる。

「何も挑戦しないよりは、失敗を恐れずに前に進んだほうが成功は早い」と言う意味であって、失敗グセをつけろという意味ではないので、「小さな成功体験を積み重ねてこそ、大きな成功を手にできる」や「勝ちグセをつけろ」という理論とは相反しない。


あと、失敗といえば、個人的にホリエモンの言葉も印象に残っている。
「歴史を学ぶということは、過去の失敗を学ぶということ」
「わざわざ自分で失敗する必要がない」

確かに歴史を学ぶ意義はそこにあるかもしれない。
何度も同じことの繰り返しなのだから。

そのホリエモンが先日収監されたが、色々と考えさせられることが多い。
やっぱり身をもって失敗しないといけないのか。
それとも、歴史から正しく学んでなかったのか。
あるいは、そもそも彼にとっては失敗ではないのか。

あとから見たときに生かせる失敗なのかも。
「あの失敗があったからこそ」みたいな。


110630
posted by macky at 23:44 | Comment(0) | TrackBack(0) | 自己啓発 | edit | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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