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2011年10月07日

出口汪の大人のための超スピード勉強法

出口汪の大人のための超スピード勉強法

出口汪の大人のための超スピード勉強法
出口 汪/著 (青春出版社) 2005年


【動機】
予備校人気講師・出口先生の著書。
本屋で立読をした 『頭がよくなるスーパー読書術』 が面白そうだったのでついでに読んでみた。

忙しいときほど脳は冴え渡るらしい。そして多くの成果が残せるという。
「なんで忙しいときに限って色々と重なるんだろう、どれかを捨てないとムリだ」って思うことが多いが、
忙しいことでさらに生産性が上がるなら、むしろ歓迎すべきことなのかもしれない。

どうすれば、多くの仕事を一度にこなせるのか。その秘訣に迫る。


【概要】
忙しいときほど頭はよくなるが、闇雲にやっても効果は上がらない。
超スピードで知的生産を行うには、次の三つの能力を鍛え上げなければならない。

それは、想像力、論理力、言語力。



【抜粋】
●私はそういった頭脳の使い方を、客観的に観察し、分析しようとした。それを一冊の本にまとめ上げたのが、「カリスマ受験講師の『考える力』をつける本」である。(p.94)

☆次はこの本を読んでみたい。


●私は何冊も同時並行で執筆を続けたが、逆に、それだからこそ、頭の中に書かなければならないことが次々と浮かんできたともいえるのではないか。(p.94)

☆頭に思い浮かんだことは同時進行でどんどんこなしていった方がいいのかもしれない。
どれも中途半端になるような気がするが、実際は相乗効果で効率的だという。
後で時間のあるときにやろうと思うが、なかなかその時はこないものだ。


●面白かった本や映画のことを友人に教える。今日、職場であった出来事を家族に話す。なんでもいい。その際、できるだけ、相手が興味を持つような話し方をしてみる。そんなふうに、あなたの日常にこれまで以上に意識して物語るという行為を入れてみよう。あなたの中で何かが明らかに変わってくるはずだ。(p.97)

☆話すことは大事。分かりやすく人に伝えようとすることで論理力や想像力、言語力などが鍛えられる。著者は予備校の講義でしゃべった後で執筆しようとすると、すでに論理の回路が繋がったままなので面白いように文章が浮かんでくるそうだ。


●私には論文の用語(特に抽象語)や文体を手に入れることが生涯有益な勉強の第一歩に思えるのだ。(p.105)

☆論理力を付けるには、評論文を日常的に読む。文庫や新書などがよい。カバンに1冊入れて毎日少しずつでも読む。
ただ漠然と読むのではなく、パラグラフごとに主張と論証をつかみながら読む。

●あなたはすでに論理的な文章を読む習慣を身につけたことで、評論用語、論文の文体、論理力が養成されている。それならば、次は文学的文章に挑戦すべきである。小説が文学的文章の代表だが、ほかには良質の随筆、詩、短歌、俳句などがある。では、文学的文章を読む必要性がどこにあるのか? 想像力の養成とレトリックの習得である。まず、小説を読んでみよう。どんな小説でもいい。(p.112〜113)

☆ただ漠然と読み進めるのではなく、想像力を駆使してありありと思い浮かべながら読む。
どんな人でも、一度きりの人生しか送ることができないが、小説を読むことでさまざまな人生を生き、さまざまな時代、場所に飛ぶことができる。

●論理的文章である程度の客観的分析力を手に入れたら、次は文学的文章を毎日読むこと。それによって豊かな想像力が身につき、現実の人間関係が驚くほど円滑になることは、何万人もの生徒を見ながら私自身が実践してきて確信することだ。(p.119)

☆小説を読むことで想像力が豊かになり、相手の立場も思いやることができ、コミュニケーション力も高まる。


●文学的文章を読む利点のもう一つは、レトリックに習熟することである。もちろん、評論においてもレトリックは駆使されているだろう。だが、文学的文章はそのレトリックこそが生命線なのである。レトリックとは、一般には修辞といって、あらゆる文章の技巧を指す。私はレトリックをもう少し広い意味で捉えている。私たちは一つの物事をいつも同じ言い回しで表現する。その結果、いつも同じ角度から物事を捉え、同じものを見て、同じものが死角となって見えなくなる。時には思い切って表現を変えてみる。そのことによって、同じものを別の角度から眺め直すことになり、今まで見えていなかったことが見えてくる。
(中略)
私たちはレトリックを意識することによって、逆に言葉では明確につかめない深遠な世界に足を踏み入れることができる。私たちの世界が深まり、そして広がっていく。言葉の力によって、一つの世界の捉え方が異なってくる。(p.119〜123)

☆小説を読むことでレトリックに習熟することができ、物事を多面的に見られるようになる。


●習熟するには毎日すればいい。(p.130)

☆習熟する、マスターするとは、無意識のレベルでこなせるところまで持っていくこと。毎日勉強するなんて大変だと思うかもしれないが、習熟するまでやっていれば、無意識のうちにこなせるようなり、そこまでいってやっと道具として自在に使いこなせるということだろう。


●文章を書くうちに頭が働き出す。エンジンが起動するのだ。すると、その日一日、論理的に頭が動くようになる。さらに毎日実行することによって、思考が途切れない。今、「漱石」「勉強法」「小説」と、私のパソコン上には三つの書きかけの原稿があるとする。毎日これらのファイルをあけ、読み直し、続きをほんの一行でもいいから書く。そのことによって、あるテーマに対する思考が継続し、毎日毎日考え続けることによって、それが深まっていく。(p.139)

☆「毎朝三十分勉強術」というものである。毎朝、30分パソコンに向かって文章を書く。ちょっと書いているうちに何かひらめきが起こる。次々とアイディアが沸き起こって書きたくて仕方がなくなったら、その日一日、集中的に書くことにする。その積み重ねが多くの著作を生み出す。


●最近のワープロソフトには、アウトライン機能がついているものがある。ワードにもついているし、私が使用しているWZエディタにも一太郎にもある。文章を書いたり、思考したりするのに、これほど便利なものはない。
(中略)
アウトライン機能では、最初に大見出しを書くのだ。それも第一章から考える必要はない。思いつくままにアトランダムに書く。そして、大見出しの下に、これも思いつくままに中見出しを書く。さらに中見出しの下に小見出しを書く。それらを眺めながら、自由に入れ替え、全体の構成を考える。小見出しを見ながら、思いついたことから文章を書き始める。(p.163)

☆ワードにそんな機能が付いていたのは知らなかった。これからさっそく使ってみよう。



【所感】
結局、この本に期待していたことは、「カリスマ受験講師の『考える力』をつける本」に持ち越された形となったが、それでも得るものは多かった。

無理めの締め切りを作ってそれを必ず守るようにするって書いてあるけど、それがなかなか守れないから本書を手に取ったわけで・・・。
それでも、後回しにすることで後からもっと大変になるのは間違いないので、その時になるべく処理していかないといけないのだろう。
スピードアップのために論理力などを常日頃から鍛えておき、その上で、一度に入ってきた案件を同時にこなしていく。すばやく本質を掴み取ろうとすることに意識を集中する。


どうでもいいことだが、44ページに、「ビンラディン氏と彼らの一派を養護するアフガニスタンのタリバン政権」とあるが、正しくは「擁護」じゃないだろうか。国語の先生がこのような誤字をするのは意外だった。あと「煮詰まった」の使い方も間違えてるような。


最後に、一番ドキッとさせられた文を残しておく。

●勉強したいけど、今はちょっと忙しくて。
こうした人の内的時間は、ゆっくりと流れている。
もしヒマができたなら、その人の時間はさらにゆっくりとスピードを落とすだろう。時間とは、そういったものなのである。

仕事をしながら、勉強する。それが一番身につきやすい。
勉強しながら、仕事をする。そのことで勉強したことが血となり肉となる。
この二つは同時並行で行うべきなのである。(p.35〜36)

☆みな平等に24時間が与えられてるけど、実際は人によって時間感覚が違う。
忙しい忙しいと自分では思いながらも、もっと忙しい人から見れば、自分の時間は止まっているように見えるかもしれない。
やることリストのそれぞれの項目に締め切りを設けて、同時にどんどんこなしてみようかな。

結局、忙しいときはもっと余裕を持ってやりたいと思うけど、その忙しい状態が普通と思えるまでやればステップアップってことかな。

あと、著者がどんなに忙しくても毎日夜の街に繰り出すのが不思議だった。その時間がもったいないような気がするけど、メリハリも大事なのかな。



【アクションプラン】
・『カリスマ受験講師の「考える力」をつける本』 を読む。 →読了(111126)

・『源氏物語が面白いほどわかる本』 を読む。



【評価】
評価:★★★☆☆
こんな人に、こんな時におすすめ:
やることが多いと感じてる人に。何らかのヒントが得られるかも。

111007
posted by macky at 23:44 | Comment(0) | TrackBack(0) | 勉強術 | edit | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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