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2013年01月16日

法廷傍聴へ行こう

法廷傍聴へ行こう

法廷傍聴へ行こう
井上 薫/著(法学書院) 1995年
1,400円+税


【概要】
法廷を傍聴しようとする人のためのガイド。法律知識などがなくても理解できる。また、傍聴人が見ることのできない訴訟記録を資料として多く掲載する。


【動機】
はじめての裁判傍聴』 を読んで傍聴に行ってみたので。


【所感】
裁判の流れが詳しく書かれてあり、わかりやすかった。
特に18ページから23ページの「刑事訴訟の手続」は簡潔にまとめられていて流れがわかりやすい。
資料も充実していてイメージが掴みやすい。


【抜粋】
●第3は、訴訟に関係のある職業にある人、今これを仮に司法関係者と呼ぶことにしますが、これらの人が自己の職業の遂行に役立てるために、訴訟の実際を理解しておこうと傍聴する場合です。
 裁判所や検察庁の職員、弁護士の他にも、司法関係者は案外多くに及びます。たとえば、警察官、保護司、人権擁護委員、民生委員、調停委員、参与員、マスコミ関係者、作家(法廷の場面が登場する小説の資料集めに)、司法書士、行政書士等が挙げられます。大学の法学部学生は、この部類に入れてよいでしょう。
 どういう観点から傍聴するかは、各職業によっておのずから違っています。警察官ならば、自己が捜査した事件について将来証人として呼ばれたときに不慣れなため法定で失態を演ずることがないよう傍聴しておくことも有益でしょう。また、調停委員ならば、民事調停事件が不成立で終わった後に訴訟に持ち込まれた場合、どのように進行するのかを知れば、その後に担当する調停の進み方の参考になるでしょう。(p.4)

☆七つのグループに分けているが、傍聴する目的は人によって様々である。


●簡裁では、比較的軽微な刑事事件と訴えの経済的利益が140万円以下の民事事件を扱い、その他は地裁が扱います。簡裁は、一番数が多く身近にありますので、とりあえずはここでもよいですが、地裁(支部でもよい)があるときは、こちらの方が見ごたえがあるでしょう。
 初めて傍聴するには、民事よりも刑事を、しかも第一回期日のものをお勧めします。・・・(中略)・・・中でも、犯罪事実が単純なものがわかりやすく、罪名でいうと、窃盗、暴行、傷害、強盗、道路交通法違反、覚せい剤取締違反等がお勧めです。(p.34-36)

☆刑事事件のほうがわかりやすいということだ。


●書記官は、Zへの再度の証人呼出状の注意書きの中の「勾引」の部分に赤い下線を引いたうえ、さらに欄外で赤字で「勾引とは、身体を拘束して裁判所へ強制的に連行することです」と付記して送達しました。(脚注:このように赤字で注意を喚起すると、実際に勾引するまでもなく、証人が任意に出頭することが多いのです。)(p.107)

☆証人尋問ってドラマとかだと来てくれたら助かるみたいな感じだけど、実際は脅してムリヤリ引っ張ってくる感じなのか。



【評価】
評価:★★★★☆
こんな人に、こんな時におすすめ:
裁判に興味のある人の必読書。裁判の基本が丁寧に書かれてあり、わかりやすい。
手引き、ガイダンスとしてピッタリ。
さらに理解を深めるために著者の書籍も随時紹介されているので親切。

 
posted by macky at 23:23 | Comment(0) | TrackBack(0) | 法律 | edit | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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