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2014年04月09日

土壇場の人間学

土壇場の人間学 (幻冬舎アウトロー文庫)
青木 雄二 宮崎 学
幻冬舎
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土壇場の人間学
青木雄二、宮崎学/著 (幻冬舎) 1999年 (書き下ろし)
571円+税、1999年



【概要】
社会の本当のカラクリを教えたる。―裏の世界を知り尽くした“ナニワのマルクス”と“突破者”の最強コンビが土壇場から這い上がる逆転の発想法を密かに伝授する。何のために生きるのか? 最悪の事態を楽しめ。カネに縛られるな。借金は踏み倒せ。女を鑑る目を磨け。真の友にこそ迷惑をかけろ。二度とダマされないための掟破りの人間学講座。(「BOOK」データベースより)


【動機】
土壇場の経済学』 がおもしろかったので。



【所感】
こちらもおもしろい。

『土壇場の経済学』 以上かも。



【抜粋】
●この仕事に必要なものは何かといえば、情報と人脈。私はこの二つについてはバブルのときに確保してきている。 (中略) 生きた情報というのは、ひとを出し抜いて先を見越していけるかどうか。その一点にかかっているわけだ。 (p.17-18)

☆「地下げ屋」という仕事について。



●土地を担保にカネを借りた場合、質屋と一緒で、返せないなら質草を流してしまえばいい。(p.20)

☆「借りたカネを返すのは当たり前」という常識が連鎖的に不幸を生んでいるという。



●中国人たちはカネがあるときにはどんどんものを買うし、なくなったら売っていなくなる。 (中略) 彼らはその瞬間、瞬間でどう生きていくかという判断に優れている。
 それにひきかえ、日本のシステムは問題解決を先へと延ばしていく能力だけ身につけていってしまったように思えてならない。(p.25)

☆後回しにするのではなく、今を生きろ! こういういいところは学びたい。ところで最近、街に中国人があふれて来た気がする。彼らは文化が違うから「えっ?」と思うことも多い。先日も、文房具売り場を見ていると、カップルが来たからちょっと場所を譲った。普通、日本人だったら遠慮がちに(礼儀正しい人なら「すいません」と会釈して)見るのだが、彼はわざわざ私と文房具の間に遮るように立ったのだ。話している言葉から彼らは中国人だとわかったのだが、たぶんその中国人には悪気はない。文化の違いだろう。こういう些細なところからも中国人は嫌われていくんだろうなと感じた。



●遠征のバスに同行させたとかいう噂でしたけど。それを当時の川勝オーナーが怒ったらしい。それでオーナーは野村を切るために前監督の鶴岡に相談しとるはずですわ。ちょうど長嶋の首を切るときに、読売のオーナーが川上のところに行ったのと同じですわ。それで野村と鶴岡は仲が悪なったし、川上と長嶋は仲が悪いんですよ。(p.55)

☆ノムさんと鶴岡監督の仲が悪いのはサッチーが原因だったのか(笑)



宮崎 青木さんが、そうしたマルクス主義の原理的な考え方に気づいたのはいつ頃ですか。
青木 中学校ぐらいかな。あの当時でも、マルクスやエンゲルスというのは百万人にひとりの天才ぐらい思うてたから。(p.80)

☆そんなに昔からだったのか。デザイン会社を辞めた後に「資本論」を読んで傾倒したのかと思ってた。中学生の頃から百万人にひとりの天才だと思ってたとなると話は全く違う。



●学校の先生から「職業に貴賎はない」「労働基準法があるから、大企業も喫茶店でも差別はない」と教えられたのを素直に信じとったからや。それやったら大学に行かなくてもええやろ、と。(p.137)

☆いかに教育が大事かというのがわかる。子どもは純粋だから、先生の思想やちょっとしたひと言がその後の人生を大きく左右する。



●僕が漫画を描こうと思ったときに、一番の財産になったのは職業を転々としながらも、ホンマもんの人間を、自分のこの目で見てきたということやと思う。(p.140-141)

☆ひとえにいろいろと職業を転々としたといっても、ただ続かなくて逃げ出す人と、マンガのネタ作りのためにいろんな職場を体験したというのでは全く異なる。漫画家に必要なのはただ絵が上手いだけではなく、人生経験、そして観察眼だ。



●金儲けの上手いやつというのは見事に学歴と反比例する。
・・・(中略)・・・
 あの毒入りカレー事件のオバハンも高校しか出てないんやろう。そやけど、ガメツイから保険のことはむちゃくちゃ研究しておるがな。(p.145-146)

☆学歴が低い人がみな成功してるとは思わないけど、成功している人は学歴が低い人の方が多いのも確かだ。要するにがむしゃらになれない人間は金儲けできないということ。(なまじっか学歴があるとそれが邪魔をしてがむしゃらになれないから成功しないという皮肉)



●嫁ハンがおったら離婚して、嫁ハンをもとの名前にする。たとえば「青木」やったら青木という名前に戻す。そのあとで今度はあらためて嫁ハンと再婚して、男の方が名前を「青木学」にするんですわ。(p.175)

☆妻の姓を名乗るときは、こういう可能性もあるのか。



●戦争に負けた部族は奴隷となって勝った部族にコキ使われる。(p.262)

☆こうやって本質を言い当ててシンプルに単純化してしまうところも青木さんらしい。
たしかに、戦争に負けた以外に奴隷になる理由が見当たらない。



●自由民主党から、「おまえら共産党に入れたら、また土地取り上げられてしまうぞ」とこうやられた。(p.266)

☆農村が自民党を支持しているのは優遇政策があるからだと思ってたけど、歴史的背景として戦前までの封建制があったのだ。
封建社会というと江戸時代が思い浮かぶが、戦後GHQの農地改革はまさに戦前まで封建社会だったことを意味する。




【アクションプラン】
・青木雄二が影響を受けたというマンガ(畑中純 『まんだら屋の良太』 )を読んでみたい。

・成功したい分野をがむしゃらに研究する。




【評価】
評価:★★★★☆
こんな人に、こんな時におすすめ:
土壇場から這い上がりたい時に。


【結論】
弱者が強者を倒すことのできる戦法とは唯一ゲリラ戦だけである。
相手の弱点を突く。これがもっとも有効な戦い方になる。

posted by macky at 23:27 | Comment(0) | TrackBack(0) | ビジネス書 | edit | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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