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2014年05月16日

孫子

新訂 孫子 (岩波文庫)
新訂 孫子 (岩波文庫)
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岩波書店
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孫子
孫子/著、金谷治/訳注 (岩波書店) 2000年
560円+税



【概要】
『孫子』 13篇は、中国最古の兵書である。そこには、現実的な戦術が深い思想的裏づけを得て、戦争一般、さらには人生の問題として、広い視野の中に組みこまれている。竹簡の新資料との照合も経て、またさらに読みやすくなった新訂版。原文・読み下し文・現代語訳に平易な注を加え、巻末には重要語句索引を付した。(「BOOK」データベースより)

約2,500年前に書かれた兵法書。著者は孫武、あるいは孫[月賓]といわれる。

孫武はもともと斉という国の出身。いわれのない罪を着せられ呉の国へ亡命。そこで呉の国王に見出された。




【動機】
戦略の勉強の手始めに。

大河ドラマで官兵衛をやっているが、『孫子』 などがよく引用される。


孫子を愛読したのは曹操、武田信玄、ナポレオン、東郷平八郎、ホー・チ・ミン、毛沢東、松下幸之助、本田宗一郎、盛田昭夫、ビル・ゲイツ、孫正義など。




【所感】
三国志などが好きなので、見たことのある文章が随所に出てきた。


平和な世の中を築くにはまずは勝たなければならない。

通して読むといかにスパイが大事かということがわかる。
まさに戦わずして勝つための要である。




【抜粋】
●凡そ用兵の法は、国を全うするを上と為し、国を破るはこれに次ぐ。 (中略)
百戦百勝は善の善なる者に非ざるなり。戦わずして人の兵を屈するは善の善なる者なり。(p.44-45、謀攻篇-1)

☆敵の国を撃破して勝つのは次善の策。相手を屈服させ、戦う前に降伏させてしまえば相手の財力、兵や武器などそっくりそのまま手に入れることができる。
百回戦って百回勝つよりも、戦闘しないで敵兵を屈服させるのが最上である。
戦わずして勝つ。



●上兵は謀を伐つ。其の次は交を伐つ。其の次は兵を伐つ。其の下は城を攻む。(p.46、謀攻篇-2)

☆最小限の被害で最大限の成果を得る戦い方。

最上はスパイによる攪乱などの謀略戦。
二番目に外交戦。包囲網など。
三番目に軍事力を使った戦争。
下策は城攻め。

水面下での謀略による勝利、これこそが理想。

中国や韓国の反日教育や世論誘導なども、戦略から見たら最善策というわけである。
戦いを避けるためにまず謀略ありきというところがおもしろい。



●古えの所謂善く戦う者は、勝ち易きに勝つ者なり。故によく戦う者の勝つや、〔奇勝無く、〕智名も無く、勇功も無し。(p.57、形篇-2)

☆今まで、勝ちやすいところで勝ってもどこかかっこ悪い気がしていた。勝ちにくいところにあえて挑戦してそこで勝って初めて賞賛に値するという意識はどこからくるものか。孫子は勝ちやすいところで勝つ者こそが戦いの巧みな人としている。どんなに人の記憶に残っても、やっぱり最終的に勝たなければ意味がない。冷静に分析して優勝することにこだわった常勝西武時代の森監督の著書も読んでみたい。

一人の英雄、傑出した才能で勝ちを求めるのではなく、むしろ凡庸な人間、普通の人間にでもできることが孫子には書かれてある。




●勝兵は先ず勝ちて而る後に戦いを求め、敗兵は先ず戦いて而る後に勝ちを求む。(p.58、形篇-2)

☆勝利の軍隊というのはまず計画の段階で充分な勝算がある、それがわかってから実際の戦争を始める。
それに対して、敗れゆく軍隊というのはとりあえず戦ってみて、その後で勝ちを求めようとするから敗れていく。



●凡そ先に戦地に処りて敵を待つ者は佚し、後れて戦地に処りて戦いに趨く者は労す。故に善く戦う者は、人を致して人に致されず。(p.75、虚実篇-1)

☆先に戦場に入って余裕をもって敵を待つ者は楽だ。戦上手は相手を支配するものであって、相手に支配されるものではない。(主導権を握る)




●兵の形は実を避けて虚を撃つ。(p.87、虚実篇-7)

☆充実しているところを避けて、手薄なところを攻撃する。
情報によって“実”と“虚”を判断する。



●孫子曰わく、凡そ用兵の法は、高陵には向かうこと勿かれ、(p.102-103、九変篇-1)

(孫子はいう、およそ戦争の原則としては、高い陸にいる敵を攻めてはならず、)


☆泣いて馬謖を斬る場面を思い出す。馬謖は山頂に布陣し水路を絶たれて、諸葛亮に生兵法と叱られた。




●将に五危あり。必死は殺され、必生は虜にされ、(p.109-110、九変篇-7)

(将軍にとっては五つの危険なことがある。決死の覚悟で〔かけ引きを知らないで〕いるのは殺され、生きることばかりを考えて〔勇気に欠けて〕いるのは捕虜にされ、)

☆どっちもダメだという。バランスが大事。
他の三つは短期で怒りっぽいこと、利欲が無くて清廉、兵士を愛すること。
軍隊が滅亡するのは必ずこの5つのうちのどれかだという。




【アクションプラン】
・森監督の著書を読んでみたい。(森祇晶 『二勝一敗の人生哲学』 )

・孫さんなどの伝記を読む。

・戦略関連本を一気に読む。





【評価】
評価:★★★★☆
こんな人に、こんな時におすすめ:
スポーツでもビジネスでもゲームでも、とにかく勝ちたい時に。



【結論】
充分に計画を練って備えをし、
短期決戦で一気にしとめる。


・兵は拙速を尊ぶ
・戦わずして勝つ
・彼を知り、己を知れば百戦して危うからず。情報分析が大事。


posted by macky at 20:20 | Comment(0) | TrackBack(0) |  -中国古典 | edit | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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