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2014年08月21日

新訳 君主論

新訳 君主論 (中公文庫BIBLIO)
ニッコロ マキアヴェリ
中央公論新社
売り上げランキング: 7,402


新訳 君主論
マキャベリ/著、池田 廉/訳 (中央公論新社) 1975年、2002年改版
781円+税



【概要】
中庸が最高の徳とされてきた中世イタリアで、上に立つ者の資質を根底から再考した、歴史を超える普遍的な論考。君主は善悪ではなく人間性をみて他人の行動を予測し、常に臨戦態勢であるべきと大胆に提言する。(「BOOK」データベースより)


【動機】
帝王学を学びたい。


【所感】
「じじつ」とか「ばあい」とか、ひらがなが多くてちょっと読みにくい。

結構難しくて寝る前に少しずつ読み進めていたが、
超訳君主論―マキャベリに学ぶ帝王学』 を読んで一気に読み終えた。

世界史を少し勉強し直してまた読んでみたい。



【抜粋】
●すべての国の重要な土台となるのは、よい法律としっかりした武力である。・・・(中略)・・・みずからの武力をもっていなければ、どんな君主国であっても安泰ではない。(p.72-85)

☆集団的自衛権や憲法9条などが議論されているが、マキャベリによれば、自国を守る武力は不可欠とのこと。傭兵や外国支援軍にに頼る国は滅んできた。今の日本にそのまま当てはめるわけにはいかないが、支援軍が負ければ自国が滅び、勝てば勝ったで彼らのいいなりになってしまうという示唆はおもしろい。

また逆に、集団的自衛権によって今仲良くやっている国の恨みを買ってしまう可能性も否定できない。



●君主は歴史書に親しみ、読書をとおして、英傑のしとげた行いを、考察することが肝心である。(p.89)

☆誰を模範とするかによって人生は決まる。



●賢明な君主は、機会があれば、奸策をろうしてでも、わざと敵対関係をこしらえ、これを克服することで勢力の拡大をはかる、という。(p.125)

☆野中広務さんは 『君主論』 を読んでいたのかもしれない。



●勝利者は、逆境のときに助けにならない、あやしげな者を味方にしたがらない。・・・(中略)・・・もし加勢したほうが勝利を握れば、勝利者がどんなに強力で、彼の意志のままにあなたが操られたとしても、彼はあなたに恩義を感じる。(p.131-132)

☆中立を保つのはリスクが高いという。たしかに、味方してくれたという思いは想像以上に強い。



●物事の定めとして、一つの苦難を避ければ、あとはもうなんの苦難にも会わずにすむなどと、とてもそうはいかない。思慮の深さとは、いろいろの難題の性質を察知すること、しかもいちばん害の少ないものを、上策として選ぶことをさす。(p.133)

☆次から次へとトラブルが起きるが、それが普通なのかもしれない。いざトラブルが起きた時にどう対処するかが問われている。

漢の高祖劉邦の軍師・張良が持っていたとされる切れ味抜群の知謀を身に付けておきたい。それは、事前に危険を察知しその芽を摘み取ってしまうほどの知謀だとか。



●ある君主の頭脳のよしあしを推測するには、まず最初に君主の側近をみればいい。(p.135)

☆側近が優秀だと、それを引きつけた君主も優秀だということ。
なんでこんな優秀な人があの人の下で働いてるんだろうってことがよくあるけど、
実はひそかに優秀なのかもしれない。




【アクションプラン】
・次は、 『貞観政要』 を読んでみたい。



【評価】
評価:★★★☆☆
こんな人に、こんな時におすすめ:
リーダー論や上手な国の治め方などに興味がある人に。



【結論】
恨みを買わないこと、軽蔑されないこと。

この二つを守ればひとまず安泰。

posted by macky at 19:47 | Comment(0) | TrackBack(0) |  -海外古典 | edit | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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