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2015年10月28日

図説 ジプシー

図説 ジプシー (ふくろうの本/世界の歴史)
関口義人/著 (河出書房新社) 2012年 
1,800円+税


【動機】
ガンが逃げ出す生き方』 を読んで。

コーカサスを調べていて興味を持った。



【所感】
今まで漠然としたイメージしかなかったけど、
ロマ(ジプシー)のことがよくわかった。



【概要】
ジプシーとは誰か、彼らはどこからやってきたのか。文字を持たない民族であるジプシーたちの歴史を辿り、その生活と習俗を探る。世界をめぐる彼らの漂泊の旅を追いながら、ジプシーの真実の姿に迫る。(「BOOK」データベースより)



図説 ジプシー (ふくろうの本/世界の歴史)
関口 義人
河出書房新社
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【抜粋】
●こうして新インド・アーリア語が発展した西暦7〜10世紀のどこかの時点で、ジプシーの先祖は北部インド、パンジャーブの砂漠地域を旅立ったのだろう。(p.8)

☆ジプシーがインドから生まれたというのは驚きだった。


●やがて、スペイン王は1633年(フェリペ4世)、1695年(カルロス2世)、1717年(フェリペ5世)などに、次々とプレマティカ(国事勅令)を発布した。その結果、1746年にはジプシーは75の街のみに居住を許され、いわゆるゲットー(欧米の少数民族隔離地区)化が図られた。そこには、セビーリャ、グラナダ、グァディクス、サラゴサ、バルセロナなどの街が指定された。(p.31)

☆皮肉にものちにこれらの都市はフラメンコの中心地としてジプシー文化の重要拠点となっていったようである。



●1993年にはハンガリーの実業家であり投機家、ジョージ・ソロスが旧東欧圏の若者を教育面で支援する団体OSI(Open Society Foundation)を設立する。ソロスは国際金融の世界でヘッジファンド(新たな金融取引の手法)の確立者として知られる一方で、こうした社会運動を並行して推進した。(p.53)

☆ジョージ・ソロスは慈善事業みたいなこともやっていたのか。



●また1996〜99年にかけて続いたコソヴォ紛争は、この国に暮らしていたアルバニア系ロマ(イスラーム)たちにとって命がけの逃避行の始まりとなった。アルバニア系という立場でセルビア軍からは攻撃対象となるのに加えて、コソヴォ軍は彼らを戦闘の最前線に差し向けて人民の盾とした。 (中略) 一方で、ベオグラードを目指したジプシーたちの群れは都市部郊外の無数のごみ焼却場などでの映画 『キリング・フィールド』 のような集落での生活へと、追いやられた。コソヴォ難民であるジプシーたちの問題はバルカンはもとよりヨーロッパ全体の問題ともなった。(p.53)

☆この映画を観てみたい。



●まず前提として世界中の大部分のジプシーは飢えている、と言っておくべきだろう。フェイスブックで知り合ったジプシーのある団体のリーダーから「日本で放射能汚染された食品でもいいから私の国に送ってくれないか」とのメッセージを受け取った時は愕然とした。(p.69-70)

☆放射能汚染された食品でもいいから送ってくれと言われれば、放射能汚染された食品を送るわけにはいかないだろう。



●なんといってもいつでもどこでもジプシーのもっとも大好きなのはラムの肉だろう。これに豆類とライスが添えられれば、彼らはご機嫌なのである。(p.71)

☆遊牧民はラム肉が合うというのは、最近読んだ 『O型は深夜に焼肉を食べても太らない?』 にも書いてあった。



●テレビはジプシーにとって世界の情報の窓口である。特に、若者たちはテレビの影響を無条件に受ける。 (中略) 加えて2000年代に入ってジプシー社会に起きた大きな変化にも、筆者は切実に気づかされている。それはインターネットの存在である。 (中略) 家や車や教育などと違ってインターネットへのアクセスには身分も経済力もほとんど差異が無い。(p.79-80)

☆フェイスブックで、現在、著者の友人のうち約1300人が40か国以上の国に暮らすジプシーだそうだ。



●セルバンデスはイダルゴ(下級貴族)の家の次男として生まれ、少年時代から、道に落ちている紙切れでも字が書かれていれば手にとって読むほどの読書好きであったが、各地を転々とする生活であったので、教育をまともに受けられなかった。(p.88)

☆ 『ドン・キホーテ』 で有名なセルバンデスの話。道に落ちている紙切れでも字が書かれていれば手にとって読むほどの読書好きというのがすごい。



●イベリコ半島では、アラブ文化とアンダルシアの風土、それに流れ込んだジプシーたちの情念が混然一体となった総合芸術・芸能である「フラメンコ」が発展した。(p.97)

☆「フラメンコ」は、アラブ文化とスペイン・アンダルシアの風土とジプシーたちの情念から生まれた。





【アクションプラン】
・Facebookでジプシーの人たちと繋がりたい。

・『キリング・フィールド』 を観てみたい。




【評価】
評価:★★★★☆
こんな人に、こんな時におすすめ:
ジプシーについて知りたい時に。
posted by macky at 23:58 | Comment(0) | TrackBack(0) | 歴史 | edit | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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