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2016年01月02日

水木しげるのラバウル戦記

水木しげるのラバウル戦記 (ちくま文庫)

水木しげるのラバウル戦記
水木しげる/著 (ちくま文庫) 1997年 (単行本は1994年)


【概要】
現地で書いたスケッチ1枚1枚に水木さん本人が解説を加えたものである。


【動機】
以前、本屋で見かけて気になっていて、水木さんの戦記物をまとめて読んでみたいと思っていたので。


【所感】
『総員玉砕せよ!』 や 『敗走記』 などと重複する部分が多いが、あのエピソードって自身の体験談だったのかと何度も驚かされた。
敗戦が決まったあと、帰りたくないほど現地が気に入ったというのも水木さんらしいなという気がする。


【抜粋】
●上陸した頃は、ココボはまだ陸軍の基地で、たしか103兵站病院もあり従軍慰安婦もいた。彼女たちは「ピー」と呼ばれていて、椰子林の仲の小さなコヤに一人ずつ住んでおり、日曜とか祭日にお相手をするわけだが、沖縄の人は「縄ピー」、朝鮮の人は「朝鮮ピー」と呼ばれていたようだ。
 彼女達は徴用されて無理矢理つれてこられて、兵隊と同じような劣悪な待遇なので、みるからにかわいそうな気がした。(p.30)

☆こういう記述を見ると無理矢理つれてこられたこともあったのかもと思ってしまう。実際はどうなんだろう?


●毎日やたらに穴を掘るのだ。それを陣地構築と称していた。全山を要塞にして戦うというのが、方面軍の命令らしいのだ。それにしても、ひどい “初年兵いじめ” だった。上の方の連中は “練成” していると思っているから平気だった。(p.43)

☆「陣地構築」という言葉がよく出てくるが、どういう作業なんだろうと思っていたけど、どうやら穴を掘るだけのようだ。目的もよく分からない。


●何よりも、絵を見ると当時の風景が浮かび上がってくるから不思議なものだ。脳みそと言うのは我々が考えているよりはるかに不思議なもののようだ。(p.102)

☆何十年も経ってるのに、ちょこちょこっとかいた落書きのような絵を見ただけで当時の風景が浮かび上がってくるというのはすごいことだ。



【アクションプラン】
・絵を描いてみたいと思った。



【評価】
評価:★★★☆☆
こんな人に、こんな時におすすめ:
水木さんの戦記物をまとめて読みたい人に。





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(120831 読了)
posted by macky at 21:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 体験記・手記 | edit | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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