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2016年01月14日

分析心理学・自我と無意識 (まんがで読破)

分析心理学・自我と無意識 (まんがで読破)
ユング/著 (イースト・プレス) 2011年
552円+税


【動機】
齋藤孝の天才伝1 ユング』 を読んで興味を持った。



【所感】
「この人間の根本の問題をどのようにして現代社会へと組み込んでいくか…

ここに私の生涯の仕事が明らかとなったのだ」


ユングが錬金術の研究に没頭していくところがおもしろい。

全ての意味を解明するためにユングは10年もの月日を費やした。

一語一語を辞書のように書き出していき、気がつけば大量のノートでいっぱいになっていたという。





【概要】
精神科医のユングは、フロイトが創始した「精神分析学」に共感し、交流を深めた。が、志向の違いからフロイトと決別したユングは、「無意識」の、より幅広い解釈の必要性を感じ、生涯をかけて無意識の探求へと乗り出す。人間の心理を解明し、また神話や錬金術、心霊などにまで、幅広い解釈をもたらした、ユング心理学がよくわかる2冊を漫画化。(「BOOK」データベースより)



分析心理学・自我と無意識 (まんがで読破)
ユング バラエティアートワークス
イースト・プレス
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【抜粋】
●「我々のやっていることはアメリカ人のためにだってなることだ。なのに彼らはちっともそれを理解しようとしない」

「あなた方の宗教は自分たちのためだけではないと…?」

「そうだ」

「我々は宗教で毎日父なる太陽が天空を横ぎる手伝いをしている」

「これは我々のためだけではなく全世界のためなんだ。もしわれわれが宗教行事を怠れば10年かそこらで太陽は昇らなくなるだろう」(p.97)

☆傍から見れば無意味な事に見えるけど、全世界のためにやってると思ってる人が一番幸福なのかも。(この場合、その行為が本当に役に立つかどうかは関係ない)



●物質エネルギーに電気や光・熱といった種類があるように、欲動をエネルギーと考えるならば、心理学者がすべての本能を性欲や権力といった概念に制限するのは不適切だと考えていたのだ。(p.143)

☆欲動は抑え込むべきものではなく、エネルギーそのものである。



●たしかに自分自身の影を見ることは難しいことかもしれません。ですが、影はあらゆるところに投影されているのです。例えば他人のある部分が嫌いだとかイライラするといった状態におちいったとき、人は自分の内面の影を他人に投影して見ているといえます。(p.166)

☆人の行動にイライラした時こそが自分の内面を知るチャンス。それがすなわち自分の影の部分であるという。




【アクションプラン】
・自分の生涯をかけてもいい仕事を見つけて、10年くらいそれだけに没頭したい。

・〜したい!という欲望をもっと出してエネルギーに変えていきたい。




【Amazonレビューより】
・名探偵ユング 2011/11/16
イーストプレスの「まんがで読破」シリーズは、
古典と現代人の架け橋として秀逸な作品が多いけれど、
漫画になっていることでややこしくなっている作品も幾つかありました。

しかしこのユングは―、
原書2冊をユングの伝記に盛り込んだ全く新しい作品であるにも関わらず、
漫画の描写、物語の組立て、ユング心理学の核、いずれもバランス良く統合され、
漫画の著者の、原書に対する想いが伝わってくるようでした。

フロイトと決別した時期から晩年までのユングの思想が、
どのように移り変わっていったのか、
時代の背景と、ユングの心象風景が共に、時代を追って描かれているので、
ユング心理学の入門書として、とてもわかりやすいです。

わかりやすいけれど、まだまだわからないことだらけなのは、
この本がユング心理学の深さをうまく表現できているからでしょう。
(わからないけれどきっとそうに違いない!)

ユングがフロイトと決別してから、独りで真理を追求していく姿は、
まるで推理小説の名探偵が真犯人・事件の真相を追っていく姿のようで、
ほとんどユングの脳内で起こっていることなのに、物語に迫力がありました。
個人的に―、名探偵コナンと重なって見えました。

コナン「そうか!わかったぞ!」
ユング「見つけた…!とうとう見つけたんだ!」

コナン「こ、これは…、青酸カリ!?」
ユング「こ、これは…、あの夢で見たマンダラ!?」

物語の妨げになるような詳しい解説はないので、
本書だけではやはり理解の限界があります。
さらに理解を深めるなら、同じくユング心理学入門として優れている、
ナツメ社の『図解雑学ユング心理学』を合わせて読むと、
双方の難解な箇所が相互に、ある程度補完できると思いました。

本書の完成度に感動したので友人に貸したところ、
さっぱりわからないとのレスポンスがあったので、
先にそちらの予備知識があったことが、
物語を存分に楽しめた理由でもあったかもしれません。

しかし、ユングに少しでも興味がある人なら、
間違いなくオススメです。(Kさん)
 




【評価】
評価:★★★☆☆
こんな人に、こんな時におすすめ:
ユングについて知りたい時に。入門書として。



【結論】
錬金術こそ過去の神話から未来の心理学へと続く架け橋。

 
(160110 読了)
posted by macky at 20:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 心理学 | edit | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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