TOP健康 >カーテンコール

2016年04月22日

カーテンコール

カーテンコール
川島なお美、鎧塚俊彦/著 (新潮社) 2015年
1,300円+税


【動機】
ガン関連の本を乱読中。



【所感】
読んだ限りでは、できることはほぼやって幸せに旅立っていったように思える。

そんなに苦しむこともなく、人生の最期まで舞台に立ててたし。

やっぱり、自分なりに勉強して、医者の言いなりにならず自分で決断することが大事だ。




【概要】
人間ドックで偶然発見された「肝内胆管がん」。手術と抗がん剤に疑いを持ち、最善の治療法を探し求めたセカンドオピニオン。信頼できる医師と出会い、覚悟して臨んだ腹腔鏡手術。手術前夜に病室で綴った、夫への遺言。「私の娘」とまで呼んでいた、愛犬シナモンの最期。そして、夫が書き記す、激やせ騒動と衝撃の死の真相。最後まで「川嶋なお美」を演じきった、ある女優の生き様。(「BOOK」データベースより)



1308月 肝臓に影、肝内胆管ガン発症

1311月 再検査

131225 再々精密検査

140128 手術

1403月 マスコミにばれる

140708 ガン再発(余命宣告は夫だけ)

141205 出版

150917 舞台降板

150924 永眠(享年54歳)



カーテンコール
カーテンコール
posted with amazlet at 16.04.22
川島 なお美 鎧塚 俊彦
新潮社
売り上げランキング: 28,568




【抜粋】
●「がんと宣告されたにもかかわらず、どうしたらそんなに冷静に、女優として仕事を続けることができたのですか?」
 と言われたことがきっかけで、本書を書くことにしました。
 林真理子先生にも、
「それだけの経験をしたのなら、絶対本を書くべきよ」
と、背中を押していただいたことも大きかったのです。(p.15)

☆本を書こうと思ったきっかけ。

本を書くネタになると思えばどんなことがあっても前向きになれる。
本を書きたくなるような経験をもっとしたい。



●それからもうひとつ。
 様々な著書で有名なM先生の存在です。
 先生の本でためになったこともたくさんあります。即手術しなかったのも、抗がん剤や放射線治療に見向きもしなかったのも先生の影響かもしれません。(p.15)

☆M先生とは近藤誠先生のこと。放射線治療はケースによっては勧めていたような気がするが。



●がんと告知されたら、その心を痛みを分かつことをオススメします。何より気持ちが楽になるし、自分ひとりじゃないという心強さが困難に立ち向かわせてくれます。(p.33)

☆一人で抱え込まない方がいいみたい。親しい人に打ち明けることで気持ちが楽になるそうだ。



●腫瘍が見つかってから、女房はがんに関する本を猛烈に読み漁りました。読み終わったものはそのまま手渡されて、次は私が読む番です。(p.38 鎧塚俊彦さんの追記より)

☆がんに関する本を猛烈に読み漁って知識を深めていったそうだ。



●そうしていくうちにわかってショックだったのは、自分が毎年受けていたがん検診こそ、がん発症の原因だったかもしれないということです。 (中略)
 発表されている6〜9ミリシーベルトというのは最低値で、本当は10ミリ、20ミリ近く受けていて、20ミリといえば原発で労働する人の年間の許容量。それを一度に浴びてしまうことになり、造影剤を入れて受けたらさらに被曝量は増えていく……。(p.42-43)

☆これはよく言われている問題だ。早期発見できてよかったと言いながら実は、そのがん検診が原因でがんが発症していたという話。

人間ドックや手術をすることで死期が早まってしまう。



●「切る必要ありません。きっとがんもどきです。様子を見ればいいでしょう」
 そう言われるかと思いきや、意外な答えが返ってきました。
「胆管がんだとしたらとてもやっかいだね。2、3年は元気でいられるけど、ほうっておいたらいずれ黄疸症状が出て肝機能不全になる、手術しても生存率は悪く、死んじゃうよ」(p.61)

☆結果的に、近藤先生の言われた通りとなった。もともと助かる見込みはほとんどなかったのだ。



●一般的な肝臓がんとは違い、胆管がんはラジオ派に適応しないという事実。
 腫瘍以外の血管まで傷つけてしまうリスクがあるとは……。(p.65)

☆頼みの綱のラジオ波も胆管がんでは受けられなかった。

ここでもう一度近藤先生のもとへ行っていたらどうなっていたんだろう?
ラジオ波を薦めたということは、近藤先生にはアテがあったのかもしれない。



●幸せだから笑顔になるんじゃない。笑顔でいるから幸せがやってくる。(p.69)

☆深い言葉だ。



●出張帰りの結婚記念日、病室で女房の大嫌いなキュウリと生牡蠣を食べたエピソードは、当てつけでも、ウケ狙いでもありません。手術直後で食べたくとも何も食べられないだろうから、病室で自分が口にするのは女房が欲しがらないような物にしようという配慮のつもりだったのです。まさか「おかしな人」と一笑に付されていたとは、私には知る由もありませんでした。(p.130 鎧塚俊彦さんの追記より)

☆鎧塚さん、変わった人だ。

そういえば、手術中にも突然思い立って坊主になったりしていた。
手術後目が覚めたときにいつもの顔があったら安心するだろうに、
なんでわざわざ坊主頭にして笑わせようとするんだろう。

案の定、笑うよりも衝撃の方が大きかったようだ。
「笑えない。だって夫がスキンヘッド」「ショックが大きすぎて笑えない」



●あんなに人に愛され慕われた作家を他に知りません。
 帝王のように強い部分と、繊細で子供のようなところとがありました。
「小説家は精神の露出狂なんだよ」
 その言葉のとおり、原稿用紙に襲いかかるように4Bの鉛筆を走らせ、ご自分の体験を身を削りながら書いていらした姿が懐かしく思い出されます。(p.154)

☆「失楽園」の原作者・渡辺淳一さん。2014年4月30日に亡くなられた。



●これからの人生、まだやり残していること、やり遂げたいことを思いつくまま綴ってみると、13項目くらい出てきました。
 でも、そのうちのひとつとしてまだやり遂げていません。(p.163)

☆こういうのが生きる力につながる。
書き出してみて、そのためには今何をすべきか考えよう。
人生は短い。やりたいと思っているうちに終わってしまう。
少しずつでも進めていきたい。



●お別れの日、消えかかっている小さな命の灯火を見守る女房は、まるで8か月後の私のようでした。「彼女の死に方はまさに、私の理想です」。(p.164 鎧塚俊彦さんの追記より)

☆愛犬のシナモンが亡くなったときの話に対する鎧塚俊彦さんの追記。
「彼女の死に方はまさに、私の理想です。あんなふうに天寿をまっとうできたなら、何の悔いもありません」
そう言ってシナモンを看取った川島さんを、8か月後、同じように鎧塚さんが看取った。その最期は理想的な最期だったという。





【アクションプラン】
・これからの人生、まだやり残していること、やり遂げたいことを書き出してみた。




【Amazonレビューより】
・自ら治療法を選んだ強い意志 2016年3月16日
近藤誠医師への批判本としてとらえられる向きもありますが、読んでみるとそうではありませんでした。川島なお美さんは、強い意志を持った聡明な女性だと感銘を受けました。大病院のどんなに偉い医者の意見でも盲信せず、対等に、いやそれ以上に渡り合います。抗がん剤治療を拒否し、切除手術は受けまいと、先進医療から民間療法まで、さまざまな手立てを求めて奮闘する姿に涙がこぼれます。結局、12時間にも及ぶ内視鏡手術を受け、わずか1年半後に亡くなってしまいました。この本を読む限り、がんが原因で亡くなったというより、腹膜播種から多臓器不全を起こした手術死との印象を受けました。これは、たいへん残念なことに、近藤誠医師の予言通りの結果でした。がんになってもより長く生きるために、何をすべきかを考えさせられる一冊です。(後略) (Dさん)




【評価】
評価:★★★☆☆
こんな人に、こんな時におすすめ:
川島なお美さんの手記、ガン闘病記が読んでみたいという方に。



【結論】
人生にとって大切なのは、どれだけ長く生きたかではなく、どのように生きたかである。




■関連サイト
川島なお美オフィシャルブログ「『なおはん』のほっこり日和」
http://ameblo.jp/naomi-kawashima/

川島なお美さん 手術遅かったとの指摘は間違いと近藤誠医師
http://www.news-postseven.com/archives/20151028_359213.html

川島なお美さん闘病手記「カーテンコール」で明らかになったこと
http://masaruoba.hatenablog.com/entry/2015/12/08/165007

誰が川島なお美の命を奪ったのか
http://ironna.jp/theme/410

posted by macky at 20:15 | Comment(0) | TrackBack(0) | 健康 | edit | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック