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2016年10月08日

指導者の条件

指導者の条件
松下幸之助/著 (PHP研究所) 2006年
952円+税


【動機】
モーニングサテライトでティアの社長が紹介していた。



【所感】
当たり前のことばかり書いてる気がする。

そういうものの見方があったのか!

とハッとするようなことがない。

普通のことを当たり前にやりなさい、ということか。




【概要】
30年以上の永きにわたって読み継がれた好著が、装いを新たに登場。
松下電器を興し日本を代表する巨大企業に成長させた経営者、松下幸之助。本書はそんな彼が経営者として永年の体験をもとに、古今東西の事例を交えながら、組織を率いる者のあるべき姿を説いたものである。
「指導者は人、物すべての価値を正しく知らねばならない」「指導者は一面部下に使われるという心持ちを持たねばならない」「指導者は時には何かの権威を活用することも大事である」「指導者には一つの指導理念がなくてはならない」など−−日本史上の名君、古代中国の英雄、思想家、近代の世界の政治家らの言行から、著者自身も絶えず反省、検討し繰り返し見出した「指導者の条件」を示す。
著者は「本書は自分の勉強のための教科書のようなものであり」(まえがきより)とも言っている。企業や組織のトップのあり方が、改めて問われている今だからこそ読みたい、座右の書となる一冊。(Amazonより)


指導者の条件
指導者の条件
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松下 幸之助
PHP研究所
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【抜粋】
●ところが、その敗軍の中にあって、ひとり気をはいたのが堀秀政の率いる第三隊である。秀政は敵の襲撃を知るや、少しもあわてず、冷静に陣を整え、鉄砲隊を並べて「敵が十間以内に近づくのを待って一斉に撃て。騎馬武者一人を倒せば百石の加増だぞ」と命じた。そこへ勢いに乗った徳川方が押し寄せてきたが、一斉射撃に始まる秀政隊の反撃にあって、この局面だけは散々に打ち破られ、何百という死者を残して敗走した。そして秀政は、勝ちにはやって追撃しようとする部下を「深追いしてはならぬ」といましめ、兵をまとめて無事秀吉の本陣に帰ったという。(p.32-33)

☆せっかくだから何かためになりそうな話はないかと探しながら読んでいたら、

堀秀政の記述があった。


みんなが慌てて敗走する中、秀政だけが冷静に対処できたのはなぜなのか。

またそれほどの人物なのに、知名度はそれほどないのはなぜなのか。


松下さんは、大将がこういう時に動揺すると不安が不安を呼び部隊が混乱するから、不安に思っても軽々しく態度に出してはいけないとしている。

秀政はほんとにそう思ってたのだろうか。

過去の戦術を学んでて、こうすれば勝てると思ってやってただけのような気がする。

こうすれば勝てると思って取り組めば、不安に思うこともないから冷静に対処できる。

むしろチャンスと思うはずである。


そういう備えがないときは、
松下さんの言うように、大将が不安に思ったり動揺したりすると士気が下がるから
逃げ出したい気持ちを抑えてハッタリで乗り切ることも必要になる。






●堀秀政は、信長、秀吉につかえ、文武に秀で、世間から “名人左衛門” と呼ばれた人である。その秀政の城下に、ある時、秀政の治世の悪い点を三十二、三カ条書き並べたおお札を立てた者があった。そこで重臣たちが相談の上、秀政にそれを見せ、「こんなことをした者は必ず召し捕って、仕置きしましょう」といった。
 すると秀政は、その内容をつくづく見ていたが、何を思ったか、立って袴をはいて正装し、手と口をすすぎ、その大札をおしいただいた。そして、「こんな諫言をしてくれる者はめったにいない。だからこれを天が与えたもうたものと考え、当家の家宝としよう」といって、立派な袋に入れ、箱におさめた。そしてそれとともに役人たちを集め、その一条一条を検討し、藩政について改めるべきところは全部改めたという。(p.42)

☆この文章を読んで、原発反対のプラカードを持って練り歩くデモ行進が思い浮かんだ。

諫言が正しいかどうかをまずは考えなくてはいけない。

そしてその背後にお金が動いていないか。


適切な諫言してくれる人を斬りまくるのは論外だが、

諫言、なんでもウェルカムで全て取り入れて改めていたらとんでもない世の中になるだろう。


ところで、今の地方自治にしてもそうだけど、

こうしたらいいのにと思うことはたくさんある、が誰も何も言わないのは、

聞いてくれる人がいないからだ。

お気軽に書いて入れてくださいという目安箱すら設置していない。


みんな堀秀政のやり方が直感的に正しいと分かっていても実際はやらないのである。

松下さんは悪いことを聞けば不愉快になり機嫌が悪くなるからだとしているが、

実際はお互いに儲からないからである。


せっかくマイナンバー制とかにするなら、

目安箱を設置して、アイディアや改善点を募集していい意見だ!検討しよう!ってことになったら

内容に応じて報酬が支払われる仕組みにしたらいいのに。


そうすればいい意見がたくさん集まるし

世の中もよくなって一石二鳥。







【アクションプラン】
・過去のいろんな事例が載ってるから、時間があるときに続きを読みたい。(松下さんの感想の部分はざっと流し読みでもいい)。




【Amazonレビューより】
・すばらしい本 2011/2/13
何やら重々しいタイトルの本ですが、松下幸之助が自分自身のマネジメントの勉強のために、PHP研究所に頼んで、古今東西の優れた指導者の言動を集めさせたものです。そこから幸之助ご自身が学びとった「真理」をエッセイ風にまとめてあります。

私は、以前読んだ「道をひらく」(松下幸之助著)の方が、ずっと心にしみいると思いました。やはり古今東西の人物の言動にコメントしていくという、いわゆる“評論家”スタイルでは、どうも底が浅いような印象を受けてしまうのです。幸之助ご自身の体験談の方が感動的でしたので、もし読むなら、「道をひらく」を読んでからの方がいいと思います。

とはいえ、この本にもやはり素晴らしいことがたくさん書いてあります。彼は本当に勉強家です。そして人の物心両面での幸せを追求した、“ホンモノの経営者”だったんだと思います。私は、ある意味、彼こそ「神」に一番近い人間だったんじゃないかなと思っています。

特に心に残った箇所をピックアップします。

「好きになる」
指導者として人の上に立つことは決して楽ではない。こちらの思いどおりに動いてくれる人ばかりではないからだ。他人から見れば大変だなと思う仕事も、本人からすれば楽しくて仕方がないということでないと、指導者としては勤まらない。まずは、自分が指導者としての仕事が好きかということから自問自答することが大切だ。

「天命を知る」
人間は自分の意思だけで事を成していたのでは、いかにそれが正しいことでも、周囲の情勢などで動揺しがちなものである。しかし、それが世の人の幸せにつながるという確信に至った時、その仕事は大きな巡り合わせによって自分に託されたものということに気がつかされる。そこに安心感が湧き、多少の事にも動じない度胸というのものも生まれてくる。

「謙虚と感謝」
自分自身が各界の優れた指導者の方々に接して思いを強くするのが、皆、共通して「謙虚」であり誰よりも「感謝」の心が強いという点である。着実に業績を伸ばしておられる経営者の方は、少しもそれを誇らない。それどころか「ありがたいことですが、うまくいき過ぎて自分でも怖いくらいです。」と言って、私に衆智の集め方を教えてくださいとたずねられる。ある人は、約束の10分前から玄関で待っておられ、こちらが恐縮するほど辞を低くして迎えてくださる。また、その隆盛にいさかかもおごるような気持ちがない。
結局、最高指導者でありながら、内外の人に「謙虚」で「感謝」の気持ちで接しているからこそ、おのずと衆智が集まり、会社や団体が発展して行くのだろう。(Yさん)




【評価】
評価:★★☆☆☆
こんな人に、こんな時におすすめ:
リーダーになったときに。帝王学を学びたいときに。



【結論】
リーダーに必要なことは、当たり前のことを普通にやるだけだ。

 
posted by macky at 16:33 | Comment(0) | TrackBack(0) | 随筆・エッセイ | edit | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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