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2017年04月19日

最速で身につく世界史

「24のキーワード」でまるわかり! 最速で身につく世界史
角田陽一郎/著 (アスコム) 2015年
1,100円+税


【動機】
世界史を勉強しようということで。


【所感】
おもしろそうと思って読み始めたが、読み進めるうちに内容が薄っぺらい気がした。

まだ途中までなので、最後まで一気に読んでから判断したい。

世界史に関してはいろいろな意見を取り入れたいので、書いてあることをそのまま鵜呑みにせずに
考えたり調べたりしながら読もう。




【概要】
すべての世界史の本の入り口となる本です。
つまり、世界史の入門書の入門書です。

実は、従来の入門書は、意外にハードルが高いものが多くなっています。
理由としては、「出来事が羅列されているだけ」「結局は歴史の流れをつかめない」「固有名詞が多すぎ」など。
無味乾燥な情報の詰め込みすぎなのです。
その結果、つまらない上、分量が多すぎて読むのが非常に疲れます。

そこで本書では、「面白い! 」「なるほど! 」を読者に感じてもらい、
世界史に興味をもってもらうことを主眼に置くことで、
読者に世界史に嫌悪感を抱かせたり、挫折させたりしないようにしました。

「なぜその事件が起きたのか」「現代社会とどのようにリンクしているのか」
「現代社会に例えるとどんなイメージなのか」「一言で言うと、結局どういったことなのか」
「当時の人々はどんな気持ちで行動を起こしたのか」などにフォーカスすることで、それを実現ました。

ですので、事件や人物の(入試等での)頻出事項を網羅することは、
他の世界史の本(入門書も含む)にゆずると割り切っています。
まずは興味を持ってもらい、各々の出来事のイメージを持ってもらうのが先決だからです。
これが真の入門書の役割と言えましょう。

テレビのバラエティ番組のプロデューサーが本職の著者・角田陽一郎は言います。
「今起こったことや最近流行ってることを、瞬時に理解して、どう表現すると皆さんに伝わるか?
僕らテレビスタッフは始終考えています。
そして放送時間は限られています。
まさに情報を“最速で身につける"のがバラエティ番組なのです。
この「最速で身につく」という観点で、世界史を構成・編集したのが、
まさにこの『最速で身につく世界史』です」

また、著者は東京大学西洋史学科で世界史を勉強・研究してきただけでなく、
世界史とは一見関係性の薄い書物も多数読んできました。
著者の持つ膨大な知識から、わかりやすく、面白いものを厳選して集めたのが本書なのです。(Amazonより)


「24のキーワード」でまるわかり!  最速で身につく世界史
角田陽一郎
アスコム
売り上げランキング: 21,560




【抜粋】
●毎年決まって氾濫が起こるこの周期性こそが、エジプトで計画的な文明を誕生させました。毎年決まった時期に増水が始まるわけですから、その日を元旦に設定して1年が365日の太陽暦が作られました。なんとこれが、現代の暦の起源にまでなっています。そして、この太陽暦をはじめとした大陽の文明を取り仕切るのが、太陽の王=ファラオです。(p.42)

☆モンスーンによる雨でナイル川が増水し、下流のエジプトでは毎年決まった時期に氾濫がおきていた。この氾濫が、耕作の敵である塩分を農地から洗い流し、肥沃な土壌が上流から定期的に運ばれてきた。太陽暦はエジプト文明で生まれた。



●さらに契約の日がわかりやすいように、月の満ち欠けで1年を12か月にする太陰暦を定め、1日を24時間にします。(p.44)

☆太陰暦はメソポタミア文明で生まれた。争いが絶えない社会の維持のために契約が作られ、その契約の記録のために楔形文字が作られ、硬い粘土板に刻まれた。



●中国には稲作文化が根付くことで、大量の人口が定住していました。有史以来、世界の中で常に人口が最も多い地域、それが中国大陸なのです。(p.103)

☆現在、中国といえば世界一人口が多い国だけど、有史以来ずっとだったのか。



●東西長さ6000q以上に及ぶ、ウマが越えられない約2メートルの高さの粘土を固めた城壁です。国土の防衛、それが統一国家に求められる第一の使命なのです。(p.107)

☆万里の長城を作っても超えられるような気がしてたけど、よく考えたらウマが越えられない。そういえばモンゴルは騎馬民族だ。



●王朝末期に起こった反乱には、次に到来してほしい王朝の色を名称につけたものが多くなっています。例えば、前漢(赤)を滅ぼした新に対し、漢の復活を求めた運動が「赤眉の乱」。後漢(赤)の打倒を図り、次の土(黄)の王朝を期待して起こった反乱が「黄巾の乱」なのです。(p.127)

☆黄色の頭巾を身につけていたから黄巾の乱というのは知っていたが、なぜ黄色なのかまでは考えたこともなかった。



●五胡十六国の後、華北を統一したのは鮮卑の王朝・北魏でした。(p.129)

☆北魏って鮮卑だったのか。



●隋唐帝国は秦漢帝国以来の王朝ですが、実は随の楊堅も唐を興した李淵も鮮卑の出自と言われています。(p.130)

☆随も唐も鮮卑だったのか。鮮卑多いな。



●匈奴や鮮卑が漢化した後、登場したアイドルは鮮卑に従属していた柔然です。そして彼らは鮮卑の北魏と対立し、やがて衰退します。その後に登場するアイドルが、柔然に従属していた突厥です。 (中略)
突厥亡き後のモンゴル高原には、ウイグル、キルギス、タタール、キタイというアイドルたちが登場します。ウイグルはイスラム化して現在の中国で新疆ウイグル自治区を形成していますし、キルギスもイスラム化して中央アジアでキルギス共和国をなしています。
 ちなみに香港を拠点とするキャセイパシフィックという航空会社がありますが、このキャセイとは契丹が語源です。この契丹人が作った遼は、宋(北宋:960〜1127年)をジリジリと北側から圧迫します。(p.132)

☆突厥は西に移動して現在のトルコ共和国の元となる。
遼は契丹人が作った。



●以後の中国王朝は(引用者註 朱子学が誕生した宋の時代以後は)、儒教の経典を丸暗記するという難解な試験制度である科挙に合格しなければ、権力のある地位につくことは不可能になります。でもこれによって、優秀な人材が古典を顧みることしかしなくなり、中華文明の停滞が起こってしまうのです。
 やがてヨーロッパでは近代文明が起こりますが、多大な富と人口を持つ中国で近代文明が誕生しなかった原因は、この文明の停滞に原因があるかもしれません。(p.134)

☆古典を勉強しすぎるのもよくないということか。



●東方正教会は、東ローマ帝国から北方のロシア人やブルガリア人など、主にスラブ人に広まりました。ちなみに奴隷を英語で「slave」と言いますが、これがギリシャ人がスラブ人を奴隷にしたことにちなんでいると言われています。(p.144)

☆「slave」(奴隷)はスラブ人から来てたのか。



●イタリア半島では、ローマ教皇がいるローマよりも、各商業都市が東方との香辛料の海運業で交流しました。 (中略)
 当時のイタリアの諸都市とは、アマルフィ、ピサ、十字軍を通して東ローマ帝国と交流したヴェネツィア、その後モンゴル帝国との商業で勢力が伸長したジェノヴァ、そして商業に必須な金融業で繁栄したフィレンツェなどです。イタリアは、これらの年を持つ国々と、ローマ教皇領が領土を分け合う状態で19世紀まで続きます。(p.155-156)

☆ローマよりも力が強かったようだ。



●良港であるポルトガル第一の都市・リスボンは、イタリア商人の一大拠点。第二の都市・ポルトはその名がずばり港(port)で、名前が国名の由来になるほどの港の国、それがポルトガルなのです。(p.156)

☆ポルトガルは港って意味だったのか。



●ヨーロッパで最初に商業で繁栄した開運国家は、1648年にスペインから独立する以前のオランダでした。農地に恵まれなかったオランダではもともと、漁業や毛織物業が盛んでした。
 オランダは自国で生産した産物を輸出することで、大西洋とインド洋とを開運で結びつけます。そして植民地に資本を投資し、大規模農園の経営を始めます。先住民や黒人奴隷の労働力を有効活用して、単一作物を大量に栽培するプランテーションを開始したのです。
 プランテーションは、より規模を拡大していきました。そのためには資本が要ります。こういった事情から、資本を集めるために株券が発行され、株主に購入してもらうことによって資本を集める、現在の株式会社の原型ができあがるのです。
 1602年に作られたオランダ東インド会社は、世界初の株式会社と言われています。(p.234-235)

☆株式会社の成り立ち。



●インドでは16世紀、ティムールとチンギス・ハンの子孫でイスラム教徒のバーブルが北インドに侵攻し、ヒンドゥー教徒の住民を支配してムガル帝国を建てます。ムガルとは「モンゴル」の意味です。支配者が一神教のイスラム教で、住民が多神教のヒンドゥー教となるのです。これが現代のインドとパキスタンの抗争の遠因です。(p.251)

☆ムガール帝国のムガールってモンゴルのことだったのか。



●金の末裔・満州の女真が、17世紀初頭に衰退した明を滅ぼし清を建てます。 女真は、辮髪という頭髪の一部を残して頭を剃る髪型を漢人に強要、中国を女真化して支配・統合を図ります。
 また台湾、モンゴル仏教(ラマ教)のチベットとモンゴル、イスラム教徒のウイグル人の東トルキスタンを征服して、現在の中国の領土の元になる地域を統合します。東トルキスタンは、新たな領土という意味の新疆と名付けられました。(p.252)

☆チベットってモンゴル仏教だったのか。



●ヨーロッパ制覇を狙った19世紀のナポレオンと行動が似ています。 (中略) ソ連軍の激しい抵抗でドイツは退却。これもナポレオンと同様です。ヨーロッパ制覇という独裁者の熱い野望は、いつも極寒のロシアに阻まれるのです。(p.279)

☆同じようなことをしているのにナポレオンとヒトラーで評価が全く違うのはなぜ?


●第一次世界大戦の最中、1917年の3月に首都サンクトペテルブルクでの食糧暴動がきっかけで各地に労働者の評議会=ソビエトが結成され、ソビエトが臨時政府を作り、ロシア帝国のロマノフ朝は滅亡しました(三月革命)。この臨時政府の段階では共和政に移行したままです。しかし、社会主義者レーニン主導のボリシェヴィキは11月に臨時政府を倒し、ボリシェヴィキの一党独裁体制による社会主義政権を樹立したのです。わずか数カ月で市民革命と社会主義革命を成功させてしまったのでした。(p.295)

☆市民革命前の絶対王政の状態から二段階の革命。ロシアには倒すべき資本家が非常に少なかったから社会主義革命がスムーズに進んだ。





【アクションプラン】




【Amazonレビューより】
・間違った歴史知識を拡散させるサラリーマン・プロデューサーの勘違い 2016/2/23
≪この本では、僕が今まで見聞きして得た知識の中から、大まかな世界史の流れを述べただけなので、
解説があやふやだったり、不十分だったりする部分も多いです。
あえて参考文献を載せなかったのも、そのためです≫(350頁)
これが「おわりに」で明かされる本書の結論です。著者の言い方に倣うなら「オチ」です。
こういう大事なことはせめて「はじめに」で宣言していただきたかったです。

≪間違った思い込みをしてしまい、間違った方向に導かれると、人類に間違った行動を起こさせます。
そしてその繰り返しが、世界史を作ってきたのです≫(61頁)
著者が「宗教の話」で主張しているこの記述はそのまま本書にも当てはまります。

≪もしこの本を読んで、「あっ、この時代面白い!」とか少しでも興味を持ったら、
むしろその先を自分で調べていただきたいのです。今は、スマホもパソコンもあります。
ちょっとでも気になったら、すぐにインターネットで調べられる時代です。
詳しい史実は後からちゃんと学べばいいじゃないですか?まずは世界史の面白さを知って欲しいのです≫(9頁)
そうであったとしても、思い込みによる間違った歴史知識を「最速で身につける」のは、
余計なバイアスがかかるだけの百害あって一利なしといえます。
集合知とはいっても、残念ながらWikipediaなどのネット情報には間違ったものが氾濫しています。

「情報は量を集めても意味はない。真偽を見極めることが大事」(323頁)
と著者自身も書いているとおりなのですが、反面教師として本書を提示しているのでしょうか?
しかも「お金の話」と「情報の話」では議論が堂々巡りしています。

≪皆さんがまず世界史を学ぶ前に知っておいた方がよい歴史背景や考え方の説明に主軸を置きました≫(8頁)
その説明が「文明なんて"たまたま"起きるものなんです」(33頁)などというのは如何なものでしょう。
何でも「たまたま」と説明できる実に便利な「考え方」で、思考停止に陥っています。

「四大文明が生まれた場所は"砂漠"ではなく"沙漠"」(31頁)
≪つまり、水も何もない広い土地こそが"沙漠"というわけです≫(32頁)
と言ったかと思えば、
≪四大文明に共通するもう一つの条件は、すべて大河の流域に存在したという点です≫(39頁)
前者と後者の主張は矛盾しています。「歴史背景や考え方」を主軸に置いたという割には杜撰な記述です。
いわゆる「四大文明」以外にも多くの文明が存在しますが、
その多くの文明のなかから大河の流域に起こったものだけを一括りにして「四大文明」と言っただけなので、
「歴史背景や考え方」としてはあべこべです。

本書は民放テレビ局TBSのプロデューサーが世界史をキーワードごとに記述したものです。
近頃は企業CEOなども世界史の本を書いていますが、
歴史書は誰が書いたかが問題ではなく、内容が重要です。

「24のキーワード」で語るのが本書の特徴ですが、
その内容はWikipediaほどにも踏み込むことなく無難で、
途中から教科書を読んでいるかのような筆致で浮説に依拠しています。
つまり、残念ながら本書の記述も大部分が的外れで間違っています。

プロデューサーにとって重要な要素のひとつは資金を作ることですが、
テレビ局のプロデューサーはただのサラリーマンなのでこの能力が欠如しています。
また、プロデューサーにはプロジェクトの経営能力も必要ですが、
著者はネット動画配信会社goomoの取締役になったもののgoomoは三年で解消となっています。

それでも広告代理店やプロダクションなどが彼らをちやほやするのは何故かといえば、
彼らの「理解力」や「表現力」が優れているからではなく、単にテレビ局は免許事業者だからというだけなのですが、
勘違いしてしまうテレビ局員が多いのが実態です。

≪僕がこれまでやってきたバラエティ的なやり方で、
世界史にも企画や演出でいろんな味付けをして、世界史の本を作ってみよう!
そうしたら、歴史が苦手な人にもとっかかりになるような読みやすい世界史の本ができるのではないか?≫(7〜8頁)
「演出」ですめば問題ないのかもしれませんが、
残念ながら本書の多くは斉一説への還元やストーリー化の罠に陥った「演出」の範囲を越えた「捏造」です。

それでいて所々に説教臭い記述もみられます。
≪このように世界史を、プラス・マイナス両面を合わせ持った事象の集積と捉えること。
それが、世界史を深く知ることの意義です≫(214頁)
≪戦争とは勝ち負けにかかわらず世界を再編していくアクションであることを知っておくのは、
世界史理解における重要なポイントです≫(270頁)
ところが、第二次世界大戦などは国連戦勝史観で一方的な記述がなされています。

正確性を欠く記述については枚挙に遑がなくほぼ全ページに赤ペンが入れられるのですが、
以下で少々あげておきます。

≪日本ではこの時期に独自の文明が起こらず、
縄文時代が紀元前2世紀頃という比較的新しい時代まで長く続いたのは、恵まれすぎた環境だったからなのです≫(33頁)
自虐史観でしょうか?著者は「文明」の定義を明確にしていませんが、
縄文文化は世界で初めて土器を発明し、世界最初期である一万六千年前に農耕を始め、
一万年以上にわたって持続可能な社会を形成していた立派なCivilizationです。

≪文書などに記録されて、後世に知られるものだけが歴史と考えられがちです。
でも逆に言えば、相手が認識しようとしまいと、そこに文明があったことは事実なのです。
この考え方も、世界史を勉強する上では重要なポイントとなります≫(147頁)
著者は中華文明の始まりを黄河文明としていますが、黄河文明よりも長江流域で起こった彭頭山文化の方が古く、
縄文文化はその彭頭山文化よりも五千年以上古い文化だという事実を忘れないでいただきたいです。

≪多神教は温暖湿潤で多種多様な動植物がいる環境で生まれた"森の宗教"です≫(56頁)
著者は一神教を「砂漠の宗教」としますが、もともとはユダヤ教も多神教だったのでその区分は成立しません。
そもそも、ユダヤ教の母体となったカナンの地もキリスト教が生まれたガリラヤも沙漠ではありませんでしたし、
ユダヤ教・キリスト教をベースにイスラム教が誕生する前のアラビアは多神教であり、
タクラマカン沙漠でもゴビ沙漠でもコロラド沙漠でもサハラ沙漠でも原住民の宗教は一神教ではありません。
ユダヤ教が一神教になったのは別の理由です。
ちなみに、宗教学で「一神教は砂漠の宗教」なる妄言は「有害な俗説」として扱われています。

≪四大文明とその周辺地域で、集団社会がほぼ同時に発生したので、思想も同じタイミングで生まれた≫(64頁)
千年以上ズレがあるのに「ほぼ同時」と思い込める無邪気さに呆れます。

≪最盛期のアテネ市民は15万人に対し奴隷は10万人もいたと言われています。
現代の人類平等理念に基づく民主主義とは違う、富裕層だけの特異な民主政治だったのです≫(73頁)
間違っています。「市民」であることに貧富は関係ないので「富裕層」ではなく「市民」とすべきです。
「市民」とは「戦争に参加する義務を果たす人」でもあったので、古代ギリシャの民主主義と戦争は不可分の関係です。

≪新たな宗教が広がるきっかけは、社会に不満が高まっている時が多いのです。それが世界史のセオリーです≫(85頁)
これは逆も真です。特に古代ローマの場合は複数の宗教が共存共栄していたにもかかわらず、
キリスト教が他宗教の神を偽物だと批判したことから社会不満が発生したのです。

≪明治維新では「(4)旧体制のボスを処刑する」という最も革命的な断絶的な行為がなかったのが
(革命=Revolutionと)決定的に違います≫(229頁。丸括弧内はレビュー者による註)
著者には本質が見えていないようですが、
明治維新では「(1)外部から理念が注入され、民衆の不満が発火して爆発する」という点も決定的に違います。
明治維新は体制を担っていた武士が自らの特権を手放す運動(雄藩vs幕府)を起こして大政奉還を実現させたもので、
民衆の与り知るところではなかったのです。(蒼穹の歴女さん)



・動いた理由がわかる 2016/2/3
テレビのプロデューサーが世界史の本 ?と最初は少し慎重に読み始めました。しかし、東大卒の歴史好きはさすが違う!と思います笑 私も世界史は好きでしたが、なかなか歴史系の書を全巻読もうとか思いませんでした。

駿台予備校の茂木さんの著書もわかりやすいですが、いかんせん受験対策以外の著書ではいくぶん個人的な意見が散見されます。もちろん個人の著書は個人の自由なのですが、茂木先生に習った10代のファンもいるだろうと思うと、その影響力の高さから、もう少し公平に、客観的な論述に留めて欲しいなと思います。

その点、こちらの著書の方は、世界の平和を願っているだろう心優しさは全体的になんとなく感じられるものの、それも少しにとどまっており、わかりやすい世界史のストーリー解説に徹していると思います。そこはとても評価できる(高校生にも推薦しやすい)と思いました。むしろその心優しさは、今後の世界平和を考える上でとても大切だと思います。それもあってこの著書を書かれたのかな?と思いました。

具体的に良かった点は、
世界史の教科書だと突然フン人がヨーロッパにやってきて西ゴート人が移動して民族大移動したことになっていてそれを丸暗記するのが受験なのですが、この本ではどうしてフン人が移動を始めたかという流れがきちんとわかるので、世界史をそこで初めて理解できると思います。アメリカという国が出来た成り立ち、革命の背景なども、教科書だとわりと地域ごとの歴史なので、ヨーロッパ学んだと思うとアメリカ史の章になってそこからまた暗記になりますが、現代と同じように、過去の国々もお互いに影響し合うことで歴史が動いてきました。そのことがきちんとわかるので、これだお世界史がおもしろい!と思えるのではないかなと思います。

一応プロの歴史家から見てこの本がどうなのかわからかいので星は4とさせていただきますが、わかりやすくて歴史理解の一助には確実になりました^_^ありがとうございます(peeweeさん)




【評価】
評価:★★★☆☆
こんな人に、こんな時におすすめ:
世界史のパターンを身につけることで将来の予測ができそう。

 
posted by macky at 23:33 | Comment(0) | TrackBack(0) | 歴史 | edit | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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