TOPノンフィクション >金正恩を誰が操っているのか

2017年04月26日

金正恩を誰が操っているのか

金正恩を誰が操っているのか 北朝鮮の暴走を引き起こす元凶 (徳間ポケット)
五味洋治/著 (徳間書店) 2013年
952円+税


【動機】
金正男暗殺事件で興味を持った。

昨日は、北朝鮮の軍の創建記念日だったが、軍事訓練ぐらいで大きな動き(核ミサイル発射やテロなど)はなかったようだ。



【所感】
金正恩の独裁か、それとも裏で操っている人がいるのか。



【概要】
世襲3代にしてようやく開放路線と思われた金正恩体制。しかし、そんなムードは一転、再び核とミサイルの交渉カードを国際社会に突きつけた。朝鮮戦争の休戦協定も、核開発をめぐる合意も一方的に白紙にし、ミサイルは実戦配備へ。30歳の青年統治者をここまで動かした背景に何があるか。異母兄・金正男の最新肉声、拉致被害者としてあの国を見てきた蓮池薫氏の見解等から北朝鮮の危うい今を解く、日本人必読の一書。(「BOOK」データベースより)






【抜粋】
●北朝鮮は統制が厳しい国である。国外の動きはもとより、国内の正確な情報も伝わっていない。ネットは国内だけに接続が限定されており、意見交換もない。
 さらに電話機自体の制限もある。一般市民の使う携帯電話は、きたちょうせんに居住する外国人の携帯電話にはつながらない。携帯使用の歴史も浅く、今は主に待ち合わせ用に使われ、携帯を通して、複雑な話をするという習慣がない。(p.110)

☆ネットがあるから北朝鮮の市民も北朝鮮の実態を知ってるだろうと思ってたけど、そうではなかったようだ。



●崔龍海は、いわば側近の「表の顔」だが、汚れ役を引き受ける側近も出てきた。
 前章でも触れた金英徹という軍人だ。私は、彼が正恩の過激路線の陰の主役だと見ている。彼がいる限り、周辺国との対決路線は捨てないだろう。
 ふてぶてしい面構えの子の軍人は対南(韓国)期間である偵察総局長を務め、10年の韓国海軍哨戒艦沈没事件を主導したとされる。(p.127)

☆タイトルにある「金正恩を操っている」人物は、金英徹(金英哲)らしい。
現在は降格しているようだ。





【アクションプラン】





【Amazonレビューより】
・半島情勢をバランス良く簡潔に解説 2013/6/12
「金正男独占告白」の著者が、一触即発状態にまで緊張感が高まっている朝鮮半島情勢を解説した新著。挑発的な言動を繰り返す金正恩第一書記の心理状態や現在の北朝鮮の社会構造、日本や中国をはじめとする北朝鮮を取り巻く周辺国との関係、軍の様子、今後の北朝鮮の動向など、バランス良く簡潔に説明されている。

実際、ソウルで家族と共に生活している私は、北朝鮮の挑発行為が激しくなった今年3月以降、恥ずかしながら精神的にはかなり緊張した日々を過ごした。頭では全面戦争の可能性は低いと知りながらも。日本語のみならず英語、韓国語の北朝鮮関連の分析記事を読み漁って一喜一憂していた。本書は、私のそのような断片的な知識や疑問をきれい整理する上でも役に立った。

本書を読了した直後、6月12日に予定されていたソウルでの北朝鮮当局との「南北当局会談」が中止(もしくは延期)になったことを知った。そして、朴槿恵大統領が掲げる「朝鮮半島信頼プロセス」が実現不可能とは言わないまでも、気の遠くなるような時間のかかる政策であると思わされた。そのとき、本書の最後に出てくる著者の「(朝鮮半島情勢が)どんな状況になっても、過大な期待を持ってはいけない」という言葉の持つ重みを改めて実感させられた。

また本書は、北朝鮮による挑発行為の黒幕捜しをする第3章や「金正男独占告白」発売後の金正男の行方を追う第2章はミステリー・スパイ小説のようなエンターテインメント的要素もあり、楽しい。今後、著者に正男と正恩のからみを中心にした近未来小説でも書いてほしいと願うのは私だけだろうか? (中庸な訪問者さん)




【評価】
評価:★★★☆☆
こんな人に、こんな時におすすめ:
北朝鮮について詳しく知りたいときに。




【関連サイト】
金正男暗殺事件の背景と最新北朝鮮事情 - 北朝鮮問題の鍵は中国にある (著者のブログ)
http://cyucyo.blogspot.jp/2017/04/blog-post_72.html

 
posted by macky at 23:28 | Comment(0) | TrackBack(0) | ノンフィクション | edit | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック