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2017年04月27日

経済学入門シリーズ 経済思想

経済学入門シリーズ 経済思想<第2版> (日経文庫)
八木紀一郎/著 (日本経済新聞出版社) 1993年
830円+税


【動機】
朝日おとなの学びなおし! 経済学 課題解明の経済学史』 を今読んでいるのでついでに読んでみた。



【所感】
コンパクトによくまとまっている。



【概要】
経済思想とは、経済理論や経済政策を方向付けている考え方です。経済思想を理解することで、現実を見る目が磨かれます。本書は、アダム・スミス、マルクス、ケインズ、シュンペーターら経済学の巨人たちの考え方を、歴史に沿ってわかりやすく解説します。「田舎ざむらい経済学と出会う」「英国女王のご質問」など興味深いエピソードをコラムで紹介します。第2版では、世界金融危機やグローバル・インバランス問題に対する経済学者たちの提言や、経済学の課題などを新たに盛り込みました。(「BOOK」データベースより)


経済学入門シリーズ 経済思想<第2版> (日経文庫)
八木 紀一郎
日本経済新聞出版社
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【抜粋】
●マルクスは亡命先のロンドンで経済学の研究を再開し、書斎代わりに利用していた大英図書館に引きこもりました。彼は、カリフォルニアでの金の発見、日本の開港などにより刺激された好景気の波が続くかぎりは、革命の勝利は期待できないと考えたのです。(p.104-105)



●ケインズは、一時的な不況対策としては赤字財政による公共事業を主張しましたが、中長期的には、公的な情報提供などによって投資家を脅かす危険を減殺しながら投資家が限界と考える利子率の水準を引き下げていくべきだと考えました。これが「金利生活者の安楽死」と表現されたことの内容です。(p.147)




【アクションプラン】




【Amazonレビューより】
・経済学の歴史を手短にまとめている 2016/4/4
 歴史に沿って経済学の歴史(経済学説史・経済学史)を説明している本です。新書サイズですが学説史の勘所を押さえた構成と文章になっており、著者の工夫の跡が見られます。ただし、簡潔すぎて分かりにくくなってるところもあります。

 読み返して思ったことを列挙してみます。まず、歴史学派についての説明が丁寧ですし、限界革命期の経済学ごとに差異についてスッキリとまとまっているなぁ、と感じます。構成については7章と8章に著者独自の観点が見られていて面白いです。というのもこの本では6章が限界革命となっており、ここからよくある教科書は一気に次の章をケインズだけの説明にしてしまいがちなのですが、本書は7章の説明をヴィクセルから始め、シュンペーターやオーストリア学派について目配りしながらケインズの理論を並置しています。いわばケインズを相対化しているわけですね。また、8章は「巨大組織の時代―独占と組織の経済学」と題うって、20世紀半ばの経済学を、大企業や国家体制を分析したものとして説明しています。不完全競争理論、社会主義計画論争、組織の経済学が8章で一気に紹介されています。
 ただし、新書サイズで文章量に制約があるということもあって経済理論の説明が短すぎます。短いなりに工夫して伝えようとはしてないので、理論的なお話は他の本を使わないと理解できないでしょうね。
 
 経済学の歴史をさっさと目を通したい人向けだと思います。良い本ではありますが、理解しにくい箇所が確実に存在しています。分からない場合はウンウンと悩まずに他の本にあたるといいです。(カンガルー五世さん)




【評価】
評価:★★★★☆
こんな人に、こんな時におすすめ:
経済学史をひと通り押さえておきたいときに。

朝日おとなの学びなおし! 経済学 課題解明の経済学史』 と合わせて読めば理解が深まる。

 
posted by macky at 23:48 | Comment(0) | TrackBack(0) | 経済学 | edit | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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