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2017年07月05日

マンガでわかる地政学

マンガでわかる地政学 (池田書店のマンガでわかるシリーズ)
茂木誠/監修 (池田書店) 2016年
1,350円+税


【動機】
以前は地政学といえばタブー視されていたのに、最近はやたらと地政学的リスクの話が取りざたされている。

ついにはマンガにまでなったので読んでみよう。



【所感】
世界の見方が変わる。





【概要】
★本書の最大の売り
人気講師、茂木先生が監修する世界地図付き!
本から切り離して、大きく広げられるので、世界の関係性がよくわかる!

★本書の紹介
【マンガで解説! 地図が満載! いちばんやさしい地政学の本! 】

「自国第一主義を強めるアメリカ」「EUを離脱するイギリス」
「南シナ海へ進出する中国」「ますます混迷を極める中東」

“なぜだろう?"
その疑問を解決するのが、地政学です。

地政学は、地形によって、国と国の関係がどう変わるのかを考える学問。
国の周りに海があるのか、山があるのか、隣の国はどんな国か、
地理的条件からその国の利益と繁栄を考えます。
地政学を知れば、国の行動基準や、争いの理由がわかるのです。
そして、アメリカやイギリスなどを筆頭に、
急激に“内向き化"する世界を読み解くには必須の知識だと言えます。

○人気世界史講師による、超ビジュアル国際情勢入門!
○世界各国を中心にした地図を収録。その国になりきるのが国際情勢を知る近道!
○切り離して使える「付録 今がわかる世界地図」収録!
○アメリカ大統領選挙、イギリスのEU離脱、フィリピンの強硬外交、ISとシリア…
世界の“今"は地政学で読み解ける! (Amazonより)






【抜粋】
●アルフレッド・マハン
アメリカ海軍の軍人であり、軍事史の専門家で海軍大学校の教官だった人よ。
彼こそが「シーパワー」という言葉を考案した地政学では有名な人なの。(p.20)

☆アルフレッド・マハン。知らなかった。
パナマ運河、ハワイ、グアム、フィリピンと拠点を築いていき、海上ルートを確保した。
太平洋戦争でアメリカが日本に勝った勝因と言ってもいいほどの人物ではないか。
そんな人物のことを今まで知らなかったのが恥ずかしい。



●ここで地理的な問題が発生します。南北を貫く世界有数の大山脈・ロッキー山脈が、アメリカ陸軍の西部への移動を妨げたのです。そこで陸路に代わる東海岸からカリフォルニアまでの海路の開拓が急務となったのです。(p.27)

☆そういえば、黒船は、捕鯨の拠点を作るために日本に開国を迫ったということだったが、まさかアフリカの喜望峰からマラッカ海峡を回ってきて帰りに寄るためのものだとは知らなかった。ワシントンからカリフォルニアに行くのに日本を通るという発想がないと本質はわからない。メルカトル図法の世界地図ばかり見ていてはダメだ。




●19世紀末にドイツを統一し、「第二帝国」を樹立した宰相ビスマルクは、ロシアとイギリスを敵に回すのを避け、フランスとだけ対立する姿勢を示します。しかし、彼を退陣に追い込んだ皇帝ヴィルヘルム二世は、積極的な海外膨張政策を展開し、ロシアの「裏庭」というべきバルカン半島にも触手を伸ばしたのです。さらに海軍増強政策でイギリスを刺激し、フランスのみならず、イギリス、ロシアをも敵に回すことになります。(p.60)

☆結局、第一次世界大戦でドイツが敗れた原因はヴィルヘルム二世の戦略ミスにありそうだ。



●このような過酷な環境で生き延びるため、常に近隣の大国の顔色をうかがい、最強の隣国を選んで積極的に従属し、その国が衰えてきたらさっさと別の大国に乗り換えるという「コウモリ外交」を続けてきたのが半島国家です。アメリカの衰退の兆しが現れ始め、韓国の朴槿恵政権が猛然と中国にすり寄っていったのは、彼らの本能です。(p.94)

☆朝鮮半島は極めて不利な地政学的条件の下にあるので、その時々に強国に従属することで国家を保ってきた。

今現在、反日が多いのは、日本が弱っている証拠だといえよう。

日本は朝鮮とどう付き合うかではなく、自国の国力を高めることだけを考えればよい。

中国が強くなっているので、韓国ではアメリが離れが加速し中国と蜜月状態となっている。

中国に近づきすぎて失脚した朴槿恵元大統領はまるで田中角栄のようだ。



●モンゴル系遊牧民の残党は騎兵集団「コサック」に加わり、モスクワ大公国(後にロシア帝国)の領土を世界最大の帝国に拡張する上で、大きな役割を果たしました。(p.113)

☆コサックといえば、ロシアというイメージだったが、実質はモンゴルだったのか。

ロシアには3つのルーツがあり、一つはノルマン人によって建国されたノブゴロド国。第二に、スラブ文化を開花させたキエフ公国。第三にピザンツ帝国を受け継いだモスクワ大公国。第三の顔でウラル山脈以東にまで拡張した。



●日本海軍の基礎を作ったのは薩摩藩(鹿児島県)
江戸時代から琉球王国(沖縄県)を支配下において
東シナ海の交易を握っていたの。
例外的にシーパワーだったわけ。(p.184)

☆日本海軍の基礎を作ったのは薩摩藩だったのか。



●薩摩藩は、島津家の琉球制服以来、海洋国家としての道を歩み、帝国海軍の母体となります。かたや朝鮮半島に近く、大陸の動向に敏感な長州藩は、帝国陸軍の母体となります。結局、陸海軍を統合する大本営の中でも対立が続き、シーパワー国家・アメリカやイギリスを仮想敵国として海上覇権を握りたがる海軍と、ランドパワー国家・ソ連を仮想敵国とする陸軍は常に対立、予算を奪い合うことになったのです。(p.195)

☆シーパワーとランドパワーに分けて考えるとわかりやすい。



●現代地政学の祖・マッキンダーや近代海軍の父・マハンなどによって地政学理論が体系化されたのは、19世紀末から20世紀初頭のことです。 (中略) 彼らの地政学的思想に影響を受けた人物がいます。 (中略)
 まずは旧日本海軍の軍人・秋山真之です。司馬遼太郎の小説 『坂の上の雲』 の主人公のひとりで伊予松山潘出身の彼は、日清戦争に従軍した後、1897年に米国留学を命じられ、マハンに直接師事しています。(p.196)

☆日本にも地政学のスペシャリストがいたようだ。
坂の上の雲』 を読んでみたい。



●近年、地政学という言葉自体に違和感を持つ人は多いかもしれません。それは、ドイツ地政学を取り入れた日本の地政学が、第二次世界大戦における大東亜共栄圏の正当性の根拠として用いられただけでなく、日本の膨張政策を推進したとしてGHQにより禁止され、日本の学会においてもネガティブな学問としてタブー視されていたためです。(p.200)

☆やはり、GHQに禁止されていたのか。
アメリカの保護下にあったから、今まで地政学は不要だったが、
アメリカが衰退してきたので、自国のことは自国でを守る必要があり、再び地政学が見直されているのだろう。



【アクションプラン】
・『坂の上の雲』 を読んでみたい。

・ダイソーの地図で確認してみよう。
アメリカ、イギリス、ドイツ、中国、韓国、北朝鮮、ロシア、フランス、ポーランド、トルコ、イスラエル、イラン、サウジアラビア、インド、ベトナム、フィリピン、ブラジル、日本。




【Amazonレビューより】
・地図付きの解説が分かりやすく素晴らしい 2017/4/30
大きくシーパワーとランドパワーの二つに分けて解説が進み、大変わかりやすい。
薩長、帝国海軍と陸軍の対立などもこの二つに分けて解説していたのが秀逸だった。
シーレーンやチョークポイントなど、日本の資源確保のために大事なキーワードも出てきて、それに関連づけて安倍政権が自主防衛を目指すために打った布石の一つとしてジブチ基地のことにも触れている。
地図の解説がたくさん出てくるが、どれも分かりやすい。(鯱さん)





【評価】
評価:★★★★☆
こんな人に、こんな時におすすめ:
地政学の入門書として是非。




【結論】
地政学を勉強すれば、世界史の見方が変わる。

重要な地を押さえるために各国がそれぞれの思惑で戦争してきたということがわかる。

 
posted by macky at 23:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | 歴史 | edit | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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