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2018年03月22日

大学4年間の経営学が10時間でざっと学べる

大学4年間の経営学が10時間でざっと学べる
高橋伸夫/著 (中経出版) 2016年
1,500円+税


【動機】
10時間で経営学を身に付けようということで。



【所感】
一通り網羅してるようだが、文章にクセがあるので、教科書としては使いにくい。ざっと1回読めば充分。



【概要】
東大で25年間教えてきた戦略を1冊に凝縮! 「経営者」の視点が身につく! 1日30分、20項目をおさえるだけ!(「BOOK」データベースより)


大学4年間の経営学が10時間でざっと学べる
KADOKAWA / 中経出版 (2016-09-21)
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【抜粋】
●東京大学経済学部は本郷キャンパスにありますが、学生は最初の2年間を駒場キャンパスで学びます。そして学部2年生の後半からは経済学部に進学しますが、半年間は駒場キャンパスにいながら、経済学部の講義を聴くことになります。その最初に駒場で聴く経済学部の講義の一つである「経営」を、私はもう20年以上も教えて来ました。(p.2「はじめに」より)

☆えっ・・・?! 東大の経済学部は1年生から2年生の前半まで何をやってるんだろう??



●ブルームの指導を受けたデシは 『内発的動機づけ』 (1975年)で、面白い実験をしています。大学生を使ってパズルを解かせる実験をするのですが、学生は、途中で金銭的報酬をもらうと、自由時間を休憩にあてるようになってしまうのです。(p.60)

☆これは薄々感じていたことだ。もうちょっと突っ込んで研究してみたい。
子どもにお手伝いをさせた時に報酬を与えたほうがいいのかという議論。
中途半端にお金を与えると、かえって本来の楽しみがなくなってしまい、以後はお金をもらえないとやらなくなってしまうらしい。



●マズローの欲求段階説は、「衣食足りて礼節を知る」的な雰囲気があって、いまだに人気ですが、1970年代には科学的に否定されています。(p.62)

☆この項目の最後にさらっと言ってるけど、本当なのかな? 初めて聞いた。



●アメリカ南部の小さな町で、1人のユダヤ人が目抜き通りに小さな洋服仕立て屋を開いた。すると少年たちが店先に立って「ユダヤ人! ユダヤ人」と彼をやじるようになってしまった。困った彼は一計を案じて...(p.64)

☆このユダヤ人の話がおもしろい。
ユダヤ人と呼ぶものに10セント硬貨を与えたのだ。
そして、次の日には、5セント硬貨を。
さらに次の日には、「これが精いっぱいだ」と言って、1セント硬貨を与えた。
少年たちは、金額が減ったことに不満を持ち、二度と来なくなったらしい。



●製品系列を整理して、選択と集中を行うための分析ツールとして登場したのが、プロダクト(製品)・ポートフォリオ・マネジメント(PPM)です。(p.88)

☆PPM分析の簡単なやり方はこちらに書いてありました。

たったこれだけ?PPM分析の簡単なやり方を徹底公開! - たかぴーの経済・経営学教室
http://takapi-blog.jp/product-portforio-managemet-how-to/



●アメリカの経営学者ポーターは、 『競争の戦略』 (1980年)の中で、とるべき基本戦略として、
@コスト・リーダーシップ戦略
A差別化戦略
B集中戦略
の3つを挙げ、使い分けるように主張している。(p.98)

☆戦略ターゲットが特定セグメントのみの場合は集中戦略を、業界全体の時は戦略的優位によってコスト・リーダーシップ戦略と差別化戦略を使い分ける。



●むしろ後発企業の方が、先発企業が苦労して開拓した市場に、宣伝費やインフラ整備費をかけずにただ乗りできるし、最初の頃はバラバラだった企画や仕様が統一されてから投資した方が、投資効率もいいはずです。これを後発の優位と言います。(p.102)

☆後発の優位を活かした低コスト・低価格が武器。同質化により、競争の軸を価格のみに収れんさせる。コスト・リーダーシップ戦略で先発企業を出し抜く。



●フォードは、「まず、販売が増えるまで値引きする。そして、それを価格にしようとする。コストにはかまわず。その新しい価格がコスト・ダウンを余儀なくするのである」と、原価企画的な考え方をしていました。(p.136)

☆普通は、コストがこれだけかかったから、この値段で売らないとペイできないと考えるけど、売れるところまで値段を下げていって、売れたところが価格、それに見合うようにコストを削減するという発想がおもしろい。



●ジャスト・イン・タイム(JIT)はトヨタ生産方式の主要部分です。英語でそのまま通じるほど有名になったかんばん方式はJITの一部です。(p.163)

☆ストックの管理にトヨタのカンバン方式を利用してみよう。



●移動式組立ライン導入後も、人があまり動かなくてもいいように作業を細分化したり、腰の高さで作業できるように背の高い人用と低い人用に別の組立ラインを作ったり、(後略)(p.170)

☆あまり動かなくてもいいように模様替えをしよう。



●特性要因図 問題とする特性とそれに影響していると思われる要因との関係を整理して、魚の骨のような図にまとめたもの(p.173)

☆フィッシュボーンかな。試しにやってみよう。



●初期のコンティンジェンシー理論では、「官僚制」対「革新」のような安直な対峙をさせていました。しかし、たとえば、まだ海のものとも山のものともつかないような新しいアイディアに対して、カリスマ経営者が「よし、商品化しよう」と一言言ってくれれば、官僚制組織は一体となって効率的に動いて、一気に革新が進むことは明らかです。(p.200)

☆官僚をハードと考えるとわかりやすいかも。戦後日本は、GHQというソフトが入ってきて官僚をうまく使って成功したけど、ブッシュ政権はイラクのフセイン政権を倒した時、官僚というハードもつぶしたので失敗した。国として機能しなくなり、今のイスラム国の台頭へとつながった。



●植物の世界でも、たとえば、野生のバナナの実には種があったのに、今われわれが食べるバナナには種がありません。もし自然淘汰であれば、種のないバナナなど、すぐに途絶えたはずです。ところが、突然変異でできた種なしバナナを、人間が、根の脇から出てくる新芽を利用して株分けして増やしていったのです。(p.206)

☆市場まかせで良いものが生き残るとは限らない。







【アクションプラン】
・内発的動機づけについて調べる。

・マズローの欲求段階説について調べる。

・PPM分析を実際にやってみる。

・模倣戦略を取り入れる。後発の優位を活かす。

・ストックの管理にトヨタのカンバン方式を利用してみよう。

・あまり動かなくてもいいように模様替えをしよう。

・特性要因図(フィッシュボーンチャート)を試しにやってみよう。



【Amazonレビューより】
・内容が物凄く薄い 2017年9月12日
私は理系出身なので、経済学部とかの人が大学で勉強しているような内容のアウトラインをなぞれたらと思って、読んでみたのですがびっくりするくらい内容が薄かったです。社会人だったら大体知ってるようなマネジメントの話とか昔の経営理論の偉人の名前だけが出てきてその本質にはほとんど触れず、各ページ最後の4,5行で筆者の上から目線でヤレヤレみたいなコメントがのっていてイラッとしますw(後略) (Amazon カスタマーさん)

☆ほぼ同じ感想。






【この本が愛読書の有名人】





【評価】
評価:★★☆☆☆
こんな人に、こんな時におすすめ:
あまりおすすめはしません。経営学の勉強に疲れた学生が息抜きに読むくらいか。

 
posted by macky at 23:57 | Comment(0) | 経営学 | edit | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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