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2018年04月06日

マンガでやさしくわかるファイナンス


マンガでやさしくわかるファイナンス
朝倉智也/著、山田みらい/作画 (日本能率協会マネジメントセンター) 2017年
1,500円+税


【動機】
『日経マネー 2016年7月号』 を読んで、ファイナンスを勉強したいと思った。



【所感】
前半は簡単すぎてサクッと読み飛ばせるが、後半はけっこう難しい。

ファイナンスの基本を他の本でもっと勉強してからまた読んでみたい。

マンガはイマイチよくわからなかった。登場人物がみんな同じに見える。構成もイマイチで、改善の余地あり。

(p118「安全運転でいかせてもらいますね☆」というそれほど重要とは思えないセリフが一番印象に残る大事なところに置かれていたり)




【概要】
未来のお金を考えるファイナンスの知識が、今、ビジネス、プライベートを含むさまざまな場面で求められるようになってきました。
本書では、MBAでファイナンスを学び、その後、20年以上にわたってファイナンスの実務に携わってきた著者が、ビジネスおよびプライベートの両面で使える、ファイナンス理論の基本をまとめます。
数式や会計の知識は一切不要。B/S、P/L、キャッシュフロー計算書のポイントのつかみ方から、ROE、割引率、正味現在価値、企業価値、資産運用の考え方といったファイナンスの基本がマンガで学べる1冊です。(Amazonより)

自動車部品の開発を行う小伝馬製作所は、取引先の不祥事に端を発するある事件をきっかけに、大きな危機の中にいた。経理を担当することになったばかりの主人公・渡辺めぐみ(28)を中心に、ファイナンスの知識を活かしながら、会社の立て直しをかけた自動運転システムの開発へと乗り出す――。企業価値を最大化するための必須知識・ファイナンス。財務3表の基本から、企業分析、投資判断、買収価値算出、プライベートにおけるファイナンスの活用まで、マンガと図解をとおして解説する。(「BOOK」データベースより)


マンガでやさしくわかるファイナンス
日本能率協会マネジメントセンター (2017-03-31)
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【抜粋】
●心配なのは、Cのように、固定資産の一部を流動負債でまかなわざるを得ない状態です。1年以内に期限を迎える流動負債の返済や支払いのために、固定資産を取り崩さなければならなくなる恐れがあります。(p.58)

☆「固定資産の一部を流動負債でカバーしている」、つまり、流動負債が流動資産でまかなえないときは、あまり好ましくない状態だと言える。



●「営業活動によるキャッシュフロー」は、企業の本業から上がるキャッシュを示します。プラスであれば利益が出ている状態、マイナスの場合は事業がうまくいっていない状態だと言えます。プラスが望ましいですが、成長期にある企業の場合、赤字でも問題ないと判断できるケースもあります。
 ふたつめの「投資活動によるキャッシュフロー」は、企業が設備や有価証券等に投資したり売却したりした際のキャッシュの流れを示します。一般には、積極的に投資をしてマイナスになっているのが、企業のあるべき姿だと考えていいでしょう。プラスの場合、資産を売却して現金化を進めているということですから、手元の現預金が不足ぎみではないかと予想できます。
 3つめは「財務活動によるキャッシュフロー」です。借入れや株式の発行による資金調達でプラスに、配当の支払いや自己株式の取得などの株主還元や借入金の返済、社債の償還などを行った場合はマイナスになります。
 原則として、株主還元に積極的でマイナスになっていることが望ましいと言えますが、成長著しい企業は資金調達により投資を行っているケースも多く、この場合はプラスになります。(p.63-64)

☆3つのキャッシュフローで会社のタイプを推測することができる。
+-- →健全型
+-+ →積極型
+++ →安定型
++- →改善型
--+ →勝負型
-+- →リストラ型
--- →大幅見直し型
-++ →救済型



●「ベースとなる国債の金利」は一般に、リスクがない投資案件の期待利回りという意味で「リスクフリーレート」と呼ばれます。実務上、リスクフリーレートとしてよく使われるのは新発10年国債利回りです。この金利の動向は、ビジネスパーソンであれば必ずウォッチしておきたいところです。(p.153)

☆今日の終値を調べてみたら、0.04%だった。
限りなく0に近いと言える。

新発10年国債利回り  ( 2018年 04月 05日  終値: 0.040% )

参考:
長期金利推移グラフ
http://www.bb.jbts.co.jp/marketdata/marketdata01.html

過去10年で見ると、2008年の1.5%付近から2016年の0%までほぼ一直線である。

この国債がリスク0なので、投資をする人は国債よりも高いリターンを得られなければメリットがないと言える。



●加重平均(全体に占める割合を反映させて平均値を求める方法)により求めた資本コストを「WACC(Weighted Average Cost of Capital)」あるいは加重平均資本コストと呼びます。(p.157)

☆お金を出す人が期待するリターン=資本コスト(WACC)



●157ページで出てきた「有利子負債の節税効果」をわかりやすく言うと、「お金を借りて利息を支払うと、払った利息の分だけ課税される利益が小さくなるため、節税効果が出る」ということです。(p.159)

☆利息を払った分だけ、課税対象が小さくなり、税金が安くなる。
株主資本コストより負債コストの方が小さいので、有利子負債を増やして財務レバレッジを効かせれば資本コストを下げることができる。資本コストの低下は、そのまま企業価値の向上につながるので、経営者は株主資本よりも銀行からの借り入れを好む。

税金を安くするために銀行からお金を借りて金利を支払う。
借りたお金でますます事業を大きくする。
そしたらますます税金が高くなるから、さらにお金を借りて金利を支払う。
するとますます規模が拡大する。好循環。
無借金経営っていいことのように言われるけど、いざ赤字の時に出ていくお金が少なくなるからかも。
利益が出てるときは銀行から借りたほうがいいのか。



●投資判断を下すなら、望ましいのは「正味現在価値(NPV)」を計算する方法です。
NPV(Net Present Value)とは、「将来のキャッシュフローの現在価値」から「初期投資額」を差し引いたもののことです。
 NPVがプラスであれば、その投資プロジェクトは実行してもよいと判断できますし、マイナスであれば企業価値を小さくすることになりますから、そのプロジェクトは実行すべきではないと判断できます。(p.166)

☆「将来のキャッシュフローの現在価値」を算出するのがちょっと大変だけど、それさえ出れば、あとは初期投資額を引くだけでNPVが出るので投資判断は容易。
ポイントは、今まですでに投資していた分(サンクコスト)を考慮しないこと。



【アクションプラン】
・ファイナンスについてもっと勉強してみたい。




【Amazonレビューより】
・5つ星のうち3.0 株の知識もつく (2018年3月21日)
株を始めたばかりの初心者の人は一読しておいていいかも。
初心者向けと思われる内容ですが、後半の三章はしっかりと数式で解説されていて若干難しい内容です。
NPVとIRRの解説は難しく、理解するには本だけでは難しいかも。
人的資本や金融資産、賃貸と持ち家についても、若干解説が急ぎ足で、他の書籍で補足が必要ですね。
PERとPBRの解説は分かり易かった。
この辺読むだけでも株の参考になるかも。
財務3表をざっと見る方法も分かります。あくまでざっと。です。
割引率の話、納得。
投資先を選ぶときに、その企業がどれくらいの利益を上げるかではなく、いつまでにどれくらいの利益を上げられるかが重要だということが分かりました。
漫画は山あり谷ありの起承転結があった。
漫画が導入になって解説に行く流れは面白い造りになってました。(unionさん)





【この本が愛読書の有名人】





【評価】
評価:★★★☆☆
こんな人に、こんな時におすすめ:
マンガがイマイチなので、本棚に残そうとは思わないけど、手っ取り早くファイナンスについての概要を知るにはいいかも。

posted by macky at 19:24 | Comment(0) | 経営学 | edit | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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