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2018年07月19日

ビジネスの世界で戦うのならファイナンスから始めなさい。

ビジネスの世界で戦うのならファイナンスから始めなさい
正田圭/著 (CCCメディアハウス) 2016年
1,600円+税


【動機】
昨年のGWに、イオンで「今、受講している科目」の本を速読でたくさん読んだことで、ファイナンスという科目の重要性に気付いた。



【所感】
ファイナンスについて本格的に勉強する前にまずこの本を読んだ方がよさそうだ。




【概要】
実際にビジネスで「使える」ファイナンスの技術をもっているのはごく一部の人だけ。いま、ビジネスの世界では事業家(=ファイナンス人材)が圧倒的に不足しているのです。M&Aの最前線で活躍する実務家が語る、数式なし、でも「本当に使える」ファイナンスとは。(「BOOK」データベースより)


ビジネスの世界で戦うのならファイナンスから始めなさい
正田 圭
CCCメディアハウス
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【抜粋】
●もし、企業のトップが事業家ではなく起業家を求めていたら、全員会社の外に出て行ってしまう話になってしまうので、全員が起業家になるのは、 (中略) 企業のトップとしては困ってしまうでしょう。

 では、「事業家としての能力」とは、具体的にはどんなものなのでしょうか?
 様々な意見が出てくると思いますが、私はずばり、「ファイナンス」を熟知し、その知識を駆使して事業を成長させていける力量が事業家としての力だと考えています。
 いやいや、起業家だってファイナンスをわかっていないと資金調達はどうするんだという声もあるかもしれませんが、起業家には、ファイナンスを駆使する力よりも、ファイナンスをわかっている人を仲間に引き入れる力の方が大切です。理念を打ち出し、それに対して必要な能力を持った仲間を集めていく。それが起業家に求められる力です。(p.27-28)

☆起業家――ファイナンスをわかっている人などを仲間にする力。

事業家――ファイナンスを駆使して事業を大きくしていく力。

起業家より、事業家の方が向いてると思うので、ファイナンスをマスターしよう。


ワンピースがウケる理由はこの辺かも。



●事業家のミッションは、事業を成長させていくことです。
 実際に事業を行う時のリスクは何か。それに伴うリターンは何かを考えて、どの事業をどのタイミングで立ち上げるのが最適化を綿密に計画し、時には大胆に実行していく。それが事業家に必要とされる能力になってきます。(p.28)

☆このスキルさえあれば、何をやってもうまくいく!



●ファイナンスという「思考の枠組み」を用いて実際の事業の現場で意思決定を行っていくこと、これがファイナンスを学ぶ意義なのです。(p.34)

☆「思考の枠組み」をさっさと学んで、あとは実戦で。



●ファイナンスとは、一言でいうと、「物の値段」を考えることです。 (中略)
 自分で考えた値段がほかのみんなが考えた値段よりも高ければ、お買い得のものを見つけたということになります。逆に、ほかの人が考えた値段が自分が考えた値段よりも高ければ、売り時なのかと考えてみる。これがファイナンスの考え方です。(p.36)

☆結局、物でも株でも会社でも安く買って高く売るというのが商売の基本だから、まずは物の値段を正確に知る必要がある。そのために役に立つのがファイナンスというわけだ。


●先述のソフトバンクアカデミアの話に戻りますが、社長室在籍で、実際にアカデミアのランキングで首位にいた方は「ファンドマネージャーの資質がない人は、ソフトバンクの後継者には100%なれない」と断言しています。(p.43)

☆孫さんはファイナンスの知識をどこで身に付けたんだろう? 自伝を読んで、子供の頃、どういう勉強をしてたか知りたい。




●バフェット氏による家電量販店買収のたとえ話を使って、もう少し実際のM&Aのプロセスを説明してみましょう。
 まず、バフェット氏が家電量販店の時価総額(500億円)に相当する、自身が代表を務めるバークシャー・ハサウェイの新規株式を発行します。そのタイミングで、彼は家電量販店の全株を500億円で買い、家電量販店側はバークシャー・ハサウェイの500億円分の株式を得て、株式交換によるM&Aを成立させるのです。
 この場合、家電量販店はバークシャー・ハサウェイの子会社になりますが、経営陣はそのまま家電量販店に残ることができます。
 こうなると、家電量販店の経営陣は自社の株価の動きを心配せずに、バークシャー・ハサウェイの子会社として家電量販店の経営に専念することができます。
 さらに、バークシャー・ハサウェイの業績がよければ、家電量販店側には500億円分の株の配当が入ってくることになるのです。

 こうしたケースが実際に起きれば、ウィンウィンの関係が築けます。バフェット氏はこうした手法で優良企業のM&Aを行い、傘下に入った企業に自分たちの得意な分野でビジネスをさせ、利益を上げています。
 これがバフェット氏の行っているM&Aの典型的なスタイルです。
 このスキームを滞りなく実行できているのは、バフェット氏自身が周囲から信用され、感謝されるに足る人格者であるからでしょう。
 実際、彼は自分が一度買った企業を売り出すことはなく、さらには元の経営者を追い出さないということで多くの人から評価されています。
 そうした彼の人格が、自分の会社のブランドとなり、さらなる信頼を勝ち取っていくことになるのです。(p.88-90)

☆ファイナンスを熟知していると、こういうやり方で資金を増やせる。



●事業再生案件を得意としてものすごく大きくなった会社に、日本電産という会社があります。この会社は「再建屋」というニックネームがつくほどで、なんと、日本電産の全体の売り上げの6割をM&Aで傘下に入れた子会社が稼ぎ出しているほどです。
 この日本電産の社長である永守重信氏の言葉に、「経営は数年でよくなるが、技術は10年かかる」というものがあります。永守氏はこの言葉のとおり、倒産しそうな会社であってもいい技術を持っていれば買収し、徹底した経費削減を行って黒字体質にしていくということを繰り返しています。
 その会社の技術が高いかどうかを判断する事業の目線と、事業再生が可能かどうかを見極めて割安なタイミングで買収するファイナンス力が、日本電産をここまで大きくした秘訣なのです。(p.136)

☆日本電産といえば、先日の平昌オリンピックで社員の高木菜那選手が金メダルを2つ取ったことでも話題になった。



●みなさんが事業家を目指す場合、そこに行きつくまでにはいくつかの道が存在します。
 代表的な道は、企業に就職し、部長や役員クラスまで上り詰めていくことです。「サラリーマン金太郎」や「島耕作」といった漫画にも描かれているような姿です。 また、それらの漫画のような “堅い” 企業ではなく、インターネット関係のベンチャー企業の経営にどんどん参画していくニケシュ・アローラ氏のような道も存在します。投資銀行やコンサル会社に入って事業会社に転職する道もあれば、投資銀行やコンサルでパートナーを目指すアンクル・サフ氏のような道もあります。
 あるいは、ファンドで働くという選択肢を取り、ファンドマネージャーとしてのキャリアを進めるのも事業家としての道のひとつです。(p.153)

☆事業家にはいくつかの道があるようだ。ニケシュ・アローラ氏やアンクル・サフ氏について調べてみたい。





【アクションプラン】
・MBAでファイナンスをざっと学び、あとはぶつかり稽古。(「MBAは長期間勉強するものではない」というのはこの本だっけ? 6/11にMBAの本を集めてるからそれより前)

・孫さんの本を読みたい。特に子供時代に何を勉強していたか。

・ニケシュ・アローラ氏やアンクル・サフ氏について調べてみる。




【Amazonレビューより】
・5つ星のうち5.0 実務レベルのファイナンス本 2016年12月15日
今まで仕事がらファイナンス関連の本を沢山読んできたのですが、ここまで実務を意識したファイナンス本というものにあまり出会ったことがありません。学術的に座学で数式を覚えただけでは何も成し得ることはなく、それよりも「ファイナンスをビジネスで活用するという実務的な考え方」に著者が重点を置いているのがとても良い。
今まではどの本を読んでも、ファイナンスというものは一体どのように実務で活かせるのか分からないまま読み終わってしまい、実際に実務に活かせないのが悩みでした。
著者が実務を通して学んで実際に実践してきた考え方というだけあって、実際に職場で成果を上げるためのイメージがわいてきました。経営者や経営幹部、経営企画に携わっている方には断然おすすめです。(大黒さん)





【この本が愛読書の有名人】





【評価】
評価:★★★★☆
こんな人に、こんな時におすすめ:
ファイナンスについて本格的に勉強する前にまずこの本を読んだ方がよさそうだ。



posted by macky at 23:53 | Comment(0) | 経営学 | edit | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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