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2018年09月04日

私はなぜ麻原彰晃の娘に生まれてしまったのか ~地下鉄サリン事件から15年目の告白~

私はなぜ麻原彰晃の娘に生まれてしまったのか ~地下鉄サリン事件から15年目の告白~
松本聡香/著 (徳間書店) 2010年
1,400円+税



【動機】
止まった時計 麻原彰晃の三女・アーチャリーの手記』 を読んで興味を持った。

先日死刑が執行された麻原彰晃の遺骨引き取り人に指名された四女の手記。

読んでるときに、偶然、池上さんの番組で出演されていた。(モザイク入りだったが)

すごく怯えたような話し方が印象的だった。




【概要】
「地下鉄サリン事件のとき、私は5歳だった」―幼い心と体を痛めつけた父の虐待と妻妾同居の異常な生活、間近に見た最高幹部たちの言動、そしてひそかに進む恐るべきテロ計画。激しいイジメと公安当局の執拗な追跡に遭いながらも、罪悪感に囚われ自殺未遂を繰り返す日々。松本死刑囚の家族が初めて明かす殺人教団・オウム真理教の正体と自身の流浪20年間の真実。(「BOOK」データベースより)

著者は麻原彰晃の四女・松本聡香(仮名)。






【所感】
オウム事件について内部から見た貴重な手記。

四女は事件当時5歳だったので、オウムが起こした事件についてはほとんど知らないが、

一般人が知りえないことがたくさん書いてあった。

四女も麻原彰晃の被害者だと感じた。




【抜粋】
●実は父は逮捕前に幹部たちを個別に呼び出して、それぞれに教団存続のための任務を与えていたのです。オウムの破防法適用が取り沙汰されたときも、獄中から極秘指令を出していました。6人一組になって社会で普通に生活していくグループと、徹底的に戦い抜くグループとに分け、後者が敗れることまで見越して、彼らを吸収できるように前者に指示を出していたのです。(p.53)

☆この話はテレビでも言っていた。一つのグループが壊滅しても、もう一つのグループがひそかに生き残る、みたいな。
麻原彰晃は自分が逮捕された後のことまで戦略を練っていたようだ。
実際、脱退を装ってひそかに生き残って活動を続けている人がたくさんいるらしい。
おそらく、著者がこの本で最も言いたかったことがこのあたりであろう。




●そうした洗脳のためのプログラムや薬物などを作ったのがI・Kさんで、元々のオウム真理教の教義や布教用の書物を書いたのは母でした。二人がいなければ教団の洗脳システムは成り立たなかったと思います。そして、父はプロの催眠術師などでは到底なく、その技術についてはとても下手だったそうです。(p.58-59)

☆この本でちょくちょく出てくるI・K(石川公一)さん。あまりテレビとかでは出てこないが、洗脳プログラムを作ったりと、けっこうオウムの中では中心人物だったようだ。
東大医学部出身らしい。ちなみに三女アーチャリーの家庭教師で、許嫁。

Wikipediaに3つほどエピソードが載っていた。

・教団では、食品がどんなに傷んでいても食べなければいけないという教義があったが、石川は1ヶ月以上放置されカビだらけになったソバの生麺を「ちょっとすっぱいけど、何とかいけますね」と言いながら食べるなど、熱心な信仰を持っていた。

・苫米地英人は「石川こそが麻原の側近中の側近で、中沢新一の影響を受けてオウムの洗脳教義を作り上げた張本人であり、彼が(中沢が教鞭を執る)中央大に再入学したのもそのためだ」という旨を述べている。

・灘高時代から石川を知る上昌広は「あまりに真面目で、すこし『鈍くさい』ので麻原も(石川を)一連の事件では使わなかったみたいですよ」との警視庁新宿警察署の刑事の発言を伝え、「教団幹部で彼が起訴されなかった理由なのだろう。このあたり、麻原は人をよく見ている」と評している。




●私には姉が三人、弟が二人いますが、父が愛人である信者に産ませた子供は、私が会っただけでも六人います。姉などの話によると私たち姉弟を含めると父の子どもは15人いると聞きました。つまり母以外の女性が産んだ子どもたち、私の異母妹弟が9人もいるらしいのです。
 幹部のI・H(石井久子)さんをはじめ、父は四人の女性信者に自分の子どもを産ませたそうです。もう一人は政界の要人の娘だといわれています。(p.92)

☆麻原彰晃の子どもが15人もいるとは知らなかった。
テレビとかではあまり語られない。

政界の要人って誰だろう?




●父は、故村井秀夫さんに長女、上祐史浩さんに次女、I・Kさんに三女、遠藤さんに私、新実智光さんに元女性幹部I・Hさんの長女を嫁がせようとしていたそうです。(p.190)

☆そんな将来のビジョンまで考えていたとは。




●ある祭典の競技で父との意思疎通テストがあったのですが、父はその時も村井さんを参加させないで、自分の補佐をさせていました。その意思疎通テストは、事件にかかわるメンバーを選ぶ目的もあったようなので、父がそのテストを村井さんに受けさせなかったというのは絶大な信頼の証しだと思います。(p.228-229)

☆実行犯に選ばれた人はたまたまのような報道がされているが、実際はこのテストで決められたようだ。




●村井さんは結婚していた数少ない幹部の一人でもあります。村井さんの奥さんは、「出家したら関係ない」と言って男性信者に混じって、上半身を裸で立位礼拝(立った状態からしゃがみ込んで礼拝すること)をしていたような方だったそうです。
 村井さんは奥さんに「君のう○ちでも食べる。結婚してくれ」とプロポーズしたといいます。こんなプロポーズがうれしいかどうかは別として、いつも一生懸命だった村井さんらしい言葉です。(p.231)

☆なんだかすごいエピソードだ。




●村井さんを殺した首謀者は誰かということも謎のままになっています。もちろん、私にも真実はわかりませんが、村井さんが殺される前、父は村井さんにこう言ったそうです。
「お前の今生の役目は終わった」
 その言葉が今も蘇ってきて背筋が寒くなるのです。(p.232)

☆うーん、このセリフだけ聴くと、麻原彰晃が村井を殺させたと受け取れるけど、
このセリフを他に誰がきいたんだろう?




【アクションプラン】




【Amazonレビューより】





【この本が愛読書の有名人】





【評価】
評価:★★★☆☆
こんな人に、こんな時におすすめ:
オウム事件について興味がある人に。


posted by macky at 23:00 | Comment(0) | 体験記・手記 | edit | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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