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2019年05月27日

アメリカの壁

アメリカの壁 (文春文庫)
小松左京/著 (文藝春秋) 2017年 (初出は1977年)
740円+税


【動機】
2年前のトランプ大統領の出現を予言して書いたと言われた本。

読んでたらトランプ大統領が日本に遊びに来た。すごい偶然。

大相撲を観戦してた。




【所感】
1作目は表題作。けっこう退屈だなぁと思いながら読んでたら最後のオチは意外でおもしろかった。

O.ヘンリを読んだ時のような読後感があった。


2作目「眠りと旅と夢」
ミイラが1000年経った今でも生きていて柩の中で眠っているという発想がおもしろい。

ふたを開けて空気に触れると朽ち果てて死んでしまうから、慎重に開けないといけない。

ひょっとしたら本当なのかもとちょっとでも思わせてくれるところがおもしろい。


3作目「鳩啼時計」以降はまた時間のあるときにでも読もう。


著者の息子が書いた解説もわかりやすくおもしろかった。




【概要】
「輝けるアメリカ」「美しいアメリカ」を掲げ当選した大統領ひきいるアメリカが、突然出現した「壁」によって外の世界と遮断される! 1977年に発表された表題作「アメリカの壁」が「現在のトランプ政権の誕生を予言していた」と40年の歳月を超えて話題沸騰、電子書籍として発売されるや、各電子書店のベストセラー・ランキングで1位を獲得、国内外のメディアで大きく取り上げられた。この注目作品に加え、「眠りと旅と夢」「鳩啼時計」「幽霊屋敷」「おれの死体を探せ」「ハイネックの女」の六篇を収録した短編集を、新装版として緊急出版する。SFが“未来を見通す文学”であるならば、「国境に壁を築く」というトランプ大統領の台詞を先取りしたこの題名は、まさに「SF界の巨匠」の面目躍如たるものがある。
ベトナム戦争が終わってからこのかた、アメリカ人が急速に「内向き」になっている時代。独立記念日の直前、アメリカから外界への、すべての交通機関、通信手段が突然、途絶する。ビジネスで日本から来ていた主人公は困惑し動転するが、アメリカ人の友人は「こんなことが起こるような気がしていた」と不可解な態度。そして何事もないかの如く独立記念日の式典は華やかに進む。アメリカが不可思議な壁で覆われてしまっても、なぜ「アメリカ市民」たちは平静でいられるのか。「アメリカの壁」を生んだのはあの大統領」なのか・・・? 奇想天外な「SF」という形式で、巨匠・小松左京は、超大国アメリカの本音を鋭く抉り出す。(Amazonより)

独立記念日を前にしたある日、アメリカと外界との連絡、交通が突然遮断された!?40年前にトランプ大統領登場を予言したかの如き表題作に加え「眠りと旅と夢」「鳩啼時計」「幽霊屋敷」「おれの死体を探せ」「ハイネックの女」の、いずれも未来を的確に見通した六篇を収録。SF界の巨匠の面目躍如たる短編集。(「BOOK」データベースより)


アメリカの壁 (文春文庫)
小松 左京
文藝春秋 (2017-12-05)
売り上げランキング: 30,188





【抜粋】




【アクションプラン】
・3作目「鳩啼時計」以降はまた時間のあるときにでも読もう。




【Amazonレビューより】
・5つ星のうち4.0 話題のメキシコ国境の壁で「アメリカの壁」を思い出した。 2017年3月5日
文春は流石だね、「アメリカの壁」1編だけの廉価版も有ったが、それでは面白くないのでこちらの方を購入。
角川版と違って小松左京ライブラリの解説が無いけれども面白かった。
「アメリカの壁」は大統領が北米大陸を囲む霧による電波、電気不透過の壁で鎖国してしまう物語。
輝けるアメリカとか美しいアメリカとかどこかで聞いたことある様なお題目だな。
面白かったのは、「眠りと旅と夢」、「幽霊屋敷」、「ハイネックの女」かな。
「首都消失」も読み直そうかな。(Nekomatadesuさん)



・5つ星のうち4.0 色々な小松ワールドを堪能できる 2018年10月27日
@アメリカの壁(★★★★)
 アメリカの沖合220海里の所に突如出現した高さ数百kmの「白い霧の壁」はあらゆるものを遮断する。帯の
 惹句にもあるように約40年前の作品でありながら、現在のトランプ大統領を彷彿とさせる。「おまえ達, 
 もう入って来るな!」と言わんばかりのアメリカの壁は、むしり取られ続け孤立の道を選択したライオンの
 内向きベクトルの産物のようだ。
A眠りと旅と夢(★★★★★★★)
 インディ・ジョーンズのような出だしに期待感が高まり、生きているミイラの場面では恐怖にも似たゾクゾ
 ク感が体を包む。ラスト1頁は宇宙が引っくり返るようなどんでん返しに降参する。悠久の時の流れと無限の
 深宇宙の虚無感にSFならではの感動を覚える。
その他、鳩啼時計、幽霊屋敷、おれの死体を探せ、ハイネックの女が収載されている。(渋柿さん)



・5つ星のうち5.0 名品というしかない「眠りと旅と夢」が読めたから五つ星 2008年7月19日
 1977年(昭和52年)から1978年(昭和53年)にかけて掲載された「アメリカの壁」(初出誌『SFマガジン』)、「眠りと旅と夢」(同)、「鳩啼時計」(『週刊小説』)、「幽霊屋敷」(『小説推理』)、「おれの死体を探せ」(同)、「ハイネックの女」(『オール讀物』)の六つの短編を収録した文庫本(1982年5月25日 第1刷)。

 なかでも一頭地を抜いて魅力的で面白かったのが、二番目に収められた「眠りと旅と夢」。南米のペルー、コロンビアの国境に近いアンデス東斜面のピラミッドに安置されていた三体の古代ミイラ。その中の一体、偉大なる神官「三の猿」をめぐって、あり得ない真実のベールが次第にめくられていき、最後に不可思議な謎が解き明かされる妙味。「人生は夢で織り合わされている」と『テンペスト』だったか(?)で記したシェイクスピアの言葉に通じる、深遠かつ壮大、ファンタスティックな物語の面白味。うーん、無類に面白いSF小説ってのは、こういう作品のことを言うのだろうなあと、読み終えてため息をつかされた短編。今さらなんですが、これは小松左京短編群のなかでも、非常に優れて印象的な名品ですねぇ。深く魅了されました。

 ちなみに、ハルキ文庫の小松左京作品群のなかでは、長編では『果しなき流れの果に』が、中・短編作品集では『時の顔』『結晶星団』といった辺りが、心のど真ん中を衝かれた問答無用の傑作本。とても印象に残っています。(東の風さん)





【この本が愛読書の有名人】





【評価】
評価:★★★☆☆
こんな人に、こんな時におすすめ:
小松左京を初めて読むのにぴったりかも。



 
posted by macky at 23:52 | Comment(0) | 小説 | edit | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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