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2019年06月15日

女子刑務所ライフ!

女子刑務所ライフ!
中野瑠美/著 (イースト・プレス) 2018年
1,300円+税


【動機】
ドラマ 『女囚セブン』 を見て興味を持った。



【所感】
著者は覚せい剤で12年も刑務所に入っていた中野瑠美氏。

女子刑務所の体験記ってあまり無いかも。そういう意味では貴重な本と言える。

内容はそんなに深くはないけど。




【概要】
覚醒剤で逮捕4回、通算服役12年。あの強盗殺人犯も、某カルト教祖の妻も、放火魔も、みんな同じ塀の中!いじめ、介護、出産、同性愛…獄中のリアルを全部ぶっちゃけます。100人でシャワーを奪い合い、刑務官の派閥争いに巻き込まれ、運動会では大乱闘…!シャブ地獄から生還した元女囚が綴る、“懲りない女たち”の修羅場。(「BOOK」データベースより)







【抜粋】
●いまはもうやっていないそうですが、男子刑務所の身体検査では、有名な「カンカン踊り」というものがありました。全裸になってアッカンベーをして、まぶたの下と舌を見せ、手のひらを広げます。 (中略)
 以前は四つん這いにさせられて肛門に何かを入れていないかどうかを確認するのにガラス棒を入れられていましたが、もう20年くらい前に廃止されているそうです。 (中略) いまは全裸ではなくパンツ着用で、アッカンベーと手を広げるのはあるようです。
 男子ほどではないですが、女子の検査もけっこう屈辱的です。全裸で四つん這いになって20秒くらいそのまま。膣や肛門、耳の穴まで何かを入れてないかを見られます。(p.28-29)

☆「カンカン踊り」って今はもうやってないのか。しかも今はパンツ着用なのか。




●刑務所では、チョーエキひとりひとりに称呼番号が割り当てられます。 (中略) その番号が何番なのかで、どんな事件を起こしたのかわかってしまうんです。数字が事件をあらわすシステムになっているんです。なので、本人が黙っていても「殺人」というのはみんなわかっていて... (中略) (p.87)

☆これは知らなかった。番号で事件内容までわかってしまうのか。




●ホンマに映画みたいな話で、ヤクザが刑務官を脅して鍵を取り上げ、所内でバクチや飲酒・喫煙、そしてレイプもやっていたのだそうです。ネットで「松山刑務所強姦事件」で検索すると、少し出てきますよ。(p.92)

☆ウィキペディアで調べてみた。

松山刑務所事件(まつやまけいむしょじけん)とは松山刑務所で1964年から1966年にかけて起こった汚職・強姦事件である。

第1次松山抗争で大量に逮捕された暴力団関係者が、刑務所の看守を買収した事件である。1人の看守が、入所前から顔見知りであった被告人に頼まれ、不正に手紙を投函し礼金を受け取ったことがきっかけで起こった。この行動により施設の職員は軽くあしらえる人ばかりだと判断した囚人たちは、刑務官を脅迫、暴行する事態となった。

組員らは所内の鍵を使用し拘置所内を自由に歩き回る事が可能となり、飲酒、喫煙、花札賭博、領置金の脅し取り、女性囚人の強姦を行い、さらに看守も組員の仲介で女性囚人と関係を持つなど、拘置所は無法地帯と化した。この事件では、出所後の1982年に松山ホステス殺害事件を起こすことになる福田和子も強盗罪で服役中に強姦被害者となっている。

この問題は第52回国会法務委員会にも取り上げられたが、1966年6月と7月、副看守長2人が自殺。強姦事件被害者からの告訴もなかったため、事件の真相が解明されることはなかった。後になって、福田の著書などから、法務省が被害者に対し告訴を取り下げる署名を強要していたことが判明するが、公訴時効成立により、事件の存在自体がなかったことにされた。



すごいな。福田和子の著書で明らかになったのか。
闇に葬られるところだった事件。


福田和子が松山拘置所内で綴った書き下ろし三百六十枚といいうのもある。 『涙の谷―私の逃亡』 ちょっと読んでみたいな。


そういえば、私の知り合いも福田和子と居酒屋で会ったことがあると言ってたから

いろんなところで事件の鍵を握ってるのかもしれない。こういう人がいろんなところで事件の伏線になっていると、小説としてはおもしろいかも。




●それからだいぶ経って、和歌山刑務所で和ちゃんと私が出会うわけです……(笑)。これもご縁ですね。(p.93)

☆著者も福田和子と会ったことがあるらしい。しかも刑務所の中で。




●その中のひとりが、「バブルの女帝」こと尾上縫さんでした。
 若い人はご存じないでしょうが、大阪・ミナミにあった料亭「恵川」のおかみさんで、バブルで大儲けしたあとに詐欺で逮捕されました。
 80年代不動産バブルもいまは昔となりましたが、当時の縫さんは料亭や雀荘の経営のかたわら株で稼ぎ、「北浜の天才相場師」と言われてました。(p.181)

☆尾上縫さんに関する本を読んでみたい。




●2017年4月〜6月に放送された剛力彩芽さん主演 『女囚セブン』 (テレビ朝日系)は、隠蔽体質や冤罪、房内のいじめとか「刑務所的に」イヤなお話が多そうですね。それに受刑者が美人ぞろい。あれはないやろ(笑)。
 だって、1回目の放送はいきなり「脱走」で、しかも脱走犯を「新入り」(のチョーエキ)が保護していました。これはもう絶対ムリです。(p.184)

☆『女囚セブン』 を見たのがきっかけでこの本を読んだら、この本で偶然、『女囚セブン』について触れられていた。

脱走は無理と熱く語ってるけど、いや、見どころはそこじゃないだろ、って思った。

それに、美人ぞろいでもなかったような。主役の剛力彩芽さんだけがずば抜けて美人だったけど。

もっとほかに、元受刑者ならではの感想ってないのかなぁ。

せっかくのチャンスなのに。





【アクションプラン】
・福田和子 『涙の谷―私の逃亡』 ちょっと読んでみたいな。

・尾上縫さんに関する本を読んでみたい。

・動画を見てみた。

須田慎一郎 vs 中野瑠美 talk(2018年3月24日アウトサイダーより)
https://www.youtube.com/watch?v=jmAk7d5px3s




【Amazonレビューより】
・5つ星のうち1.0 全くおすすめ出来ない 2018年8月4日
とにかく読みにくい。お喋りがそのまま文字になっただけ。内容は呆れるほどない。章があるけど、ない。話があちこち。報道や関連本に既にあるような話や根拠のない噂話、ワイドショーの感想程度…これ程内容が無い本も珍しいかと。(Amazon カスタマーさん)

☆まあそんな感じ。内容は驚くほど薄い。



・5つ星のうち1.0 反省が感じられない 2019年2月23日
なんだろう。過去に罪を犯してしまっているのに全く反省が感じられません。
むしろ、ムショに入ったことの自慢話に読めた。
ムショの環境が悪いとかの愚痴も不愉快。快適であったら被害にあった人とかに申し訳が立たないと思うのだが。(see_sideさん)

☆208ページに「私をポン中とバカにしたヤツらよりもいい生活をしています」って書いてあるけど、間接的にはポン中とバカにしたヤツらに助けられて生かされてるからね。ポン中とバカにしたヤツら=普通にまっとうに生きている人たちだろうし、あるいは、覚せい剤やめなよって忠告してくれる人だろう。ほとんどの読者がそうだと思われる。つまり、覚せい剤で捕まったけど、頑張ってそこから抜け出して、この本を読んでる人たちよりはいい生活をしているよって言われている気分になる。そこのところにまだ気づいてないから反省が感じられないのだろう。ほんとに更生した人だと、「私をポン中とバカにしたヤツらに今では感謝しています」ってなるんだろうけど。

まあでも、今覚せい剤で苦しんでいるさなかの人に、「なんとかそこから抜け出して見返してやれ」というメッセージとしては受け止められる。




【この本が愛読書の有名人】





【評価】
評価:★★☆☆☆
こんな人に、こんな時におすすめ:
覚せい剤から抜け出したいと思っている人にはおすすめかも。


posted by macky at 20:35 | Comment(0) | 体験記・手記 | edit | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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